「サーバーのIPアドレスが見つかりませんでした」4つの原因と対処法を解説!

ネットにアクセスしようとすると、「サーバーのIPアドレスが見つかりませんでした」というエラーが表示され、目的のサイトにつながらない場合があります。本記事では、この「サーバーのIPアドレスが見つかりませんでした」エラーの原因と対処法をお教えします。

目次

  1. 1「サーバーのIPアドレスが見つかりませんでした」とは?
  2. 「サーバーのIPアドレス」とはなに?
  3. IPアドレスにはDNSサーバー経由でアクセスする
  4. 2「サーバーのIPアドレスが見つかりませんでした」が表示される4つの原因
  5. 原因その1:DNSサーバーにドメインが登録されていない
  6. 原因その2:DNSサーバーがダウンしてアクセスできない
  7. 原因その3:回線に問題があってDNSサーバーにアクセスできない
  8. 原因その4:ブラウザやシステムのキャッシュに問題がある
  9. 3「サーバーのIPアドレスが見つかりませんでした」への対処方法
  10. 対処その1:DNSサーバーにドメインが登録されるまで待つ
  11. 対処その2:DNSサーバーを切り替える
  12. 対処その3:回線を切り替える
  13. 対処その4:ブラウザやシステムのキャッシュをクリアする
  14. 4Google Public DNSへの切り替え方
  15. Google Public DNSのメリットとデメリット
  16. Google Public DNSの設定
  17. 5「サーバーのIPアドレスが見つかりませんでした」エラーは怖くない!

「サーバーのIPアドレスが見つかりませんでした」とは?

ネットアクセス中に突然「サーバーのIPアドレスが見つかりませんでした」エラーが表示されると焦ってしまいます。この「サーバーのIPアドレスが見つかりませんでした」のエラーの原因と対処法を説明する前に、まずは、その見つけられないという「サーバーのIPアドレス」とはなにかについて説明します

そんな説明よりも、今すぐ解決方法が知りたい場合には、目次から「「サーバーのIPアドレスが見つかりませんでした」への対処方法」へ急いでください

「サーバーのIPアドレス」とはなに?

インターネットでは、それぞれのネット上のサーバーやデバイスに、8ビット(0〜255)4桁の数字が「203.180.216.224」などの形で割り振られています。これをIPアドレスと呼び、インターネット上のデータは、このIPアドレスを頼りに交換されています。

インターネット上のアクセス先住所

インターネットでは、各種のデータがパケット(荷物)という形でやり取りされており、このパケットには発信元と送付先のIPアドレスが荷札のように付けられています。このパケットを受け取った機器は、送付先のIPアドレスへとデータのパケットを転送し、最終的には目的のIPアドレスを持つデバイスへとたどり着きます。

郵便物が、ポストから集配所に集められ、目的地近くの大きな郵便局に届き、そこからさらに家々に配達されるように、インターネットのパケットもIPアドレスを頼りに運ばれていくのです。つまり、IPアドレスとは、インターネット上の住所と考えるといいでしょう。

IPアドレスにはIPv4とIPv6がある

実はこのIPアドレスには、IPv4とIPv6のふたつがあります。
 

  • IPv4……Internet Protocol Version 4の略で、Ver.が4で8ビット×4桁の32ビット≒43億個のデバイスを識別可能。「203.180.216.224」などの形で表される
  • IPv6……Internet Protocol Version 6の略で、Ver.が6で16ビット×8桁の128ビット≒340澗(兆の6個上の位)個のデバイスを識別可能。「2001:0240:0176::/48」などの形で表される

IPv4は当初十分な数と思われていましたが、一人が複数のデバイスを持つようになり、さらにIoT化の進行で身の回りのモノにまでIPアドレスを充てようとすると、すでに既に77億人を超えている世界の人口に対して43億個ではまったく足りなくなってしまいました。

そのため、現在IPv4からIPv6への切り替えが進んでいます

IPアドレスにはDNSサーバー経由でアクセスする

さて、こうした固有のナンバーであるIPアドレスですが、人間が使うには数字の羅列は非常に覚えづらく間違いが起きやすいものです。そこで、「applica.info」のように、人間にも覚えやすい文字列を設定し、その文字列が入力されたら、DNS(Domain Name System)サーバーに問い合わせてIPアドレスを教えてもらうという仕組みになっています。

そして、DNSサーバーに教えてもらったIPアドレスを頼りに、Webサイトのデータやメールの中身などがインターネットを流れていくのです。

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「サーバーのIPアドレスが見つかりませんでした」が表示される4つの原因

前章で「IPアドレス」がなにかということを理解できたことでしょう。

そのことを踏まえると、「サーバーのIPアドレスが見つかりませんでした」というエラーメッセージは、Webサイトにアクセスしようとしたけれども、そのアクセス先を記したIPアドレスが見つからないのでアクセスできない、言い換えるとお使いに出かけたけれどもお使い先の住所がわかりません、ということを意味します

であれば、「サーバーのIPアドレスが見つかりませんでした」というエラーが返ってくる原因は、DNSサーバーとブラウザとのやり取りにあるということがわかります。その原因をさらに4つに切り分けて説明します。

原因その1:DNSサーバーにドメインが登録されていない

ブラウザがDNSサーバーにIPアドレスを問い合わせた結果、DNSサーバーにそのドメインが登録されていなかった場合には、当然のことながらIPアドレスが返ってきませんから「サーバーのIPアドレスが見つかりませんでした」のエラーが表示されます

原因その2:DNSサーバーがダウンしてアクセスできない

原因その1と同様に、DNSサーバーがシステムダウンしている場合も、ブラウザはDNSサーバーにIPアドレスを問い合わせているのに、いつまで経ってもIPアドレスを教えてもらえず時間切れになり、「サーバーのIPアドレスが見つかりませんでした」のエラーを表示する羽目になります。

原因その3:回線に問題があってDNSサーバーにアクセスできない

回線に問題があってDNSサーバーにアクセスできない場合も、ブラウザはDNSサーバーに問い合わせているつもりになっていますから、反応が返ってこないので最終的に時間切れとなって「サーバーのIPアドレスが見つかりませんでした」のエラーが表示されます

原因その4:ブラウザやシステムのキャッシュに問題がある

ブラウザやOSでは、ネット回線でのやり取りを抑えることで、通信料を減らしたりブラウザの表示を早めたりするために、キャッシュという名前で過去のデータを貯め込んでいます。これを使うことで、ブラウザはネット回線越しにアクセスしたふりをして、キャッシュのデータを取り出すことで、高速化を計っています。

しかし、ときにはこのキャッシュが悪さをして現時点ではIPアドレスが変更されているにもかかわらずキャッシュ内の変更前のIPアドレスを提示してしまうことがあります。こうした場合にも「サーバーのIPアドレスが見つかりませんでした」のエラーが表示されます

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この記事のライター
julyten
PDAの頃から携帯機器やPC関係を扱ってきた旧きプロレス愛好家。

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