Aviutlの動画エンコードのやり方!動画出力して保存する際の画質設定も解説!

AviUtlは動画をエンコードして圧縮するためのフリ-ソフトです。動画の編集と聞くと難しいイメージがありますが、AviUtlは準備さえしっかり行えば誰でも簡単な操作で動画のエンコードを行うことができます。しっかりと準備を行って動画の編集をしましょう。

Aviutlの動画エンコードのやり方!動画出力して保存する際の画質設定も解説!のイメージ

目次

  1. 1AviUtlの動画エンコードする前の設定の準備
  2. エンコード(圧縮)する範囲を選択
  3. Youtubeの推奨動画のエンコード
  4. 2AviUtlの動画エンコードする方法1:AVI出力
  5. AVI出力とは
  6. 主な使用方法
  7. エンコードのやり方
  8. 3AviUtlの動画エンコードする方法2:プラグイン出力
  9. プラグイン出力とは
  10. 主なプラグイン
  11. エンコードのやり方
  12. 4AviUtlでエンコードした動画を出力・保存する方法
  13. プラグイン「x264guiEx」の場合
  14. プラグイン「WMV出力Plus」の場合
  15. 5可逆圧縮コーデックでエンコードするやり方
  16. 事前に「可逆圧縮コーデック」を準備
  17. 6AviUtlの動画エンコードのやり方と画質を変えてみよう!

AviUtlの動画エンコードする前の設定の準備

まずはAviUtl公式サイト(http://spring-fragrance.mints.ne.jp/aviutl/)からAviUtl本体をダウンロードします。ダウンロードしたデフォルトの状態ではAVI、JPG、WAV等しか読み込みこめずエンコードできません。他の拡張子の動画を読み込むためには、「L-SMASH Works」というプラグインを導入します。公式サイトは(https://pop.4-bit.jp/?page_id=7929)です。

L-SMASH Worksの画像

「L-SMASH Works」を導入するためにはAviUtlの本体フォルダの中に「Plugins」というフォルダを作成し、ダウンロードした「L-SMASH Worksを」を解凍したフォルダの中にある「lwcolor.auc」「lwdumper.auf」「lwinput.aui」「lwmuxer.auf」の4つを「Plugins」フォルダの中にコピーします。「L-SMASH Works」は特別な設定をしなくてもそのままエンコードできます。

エンコード(圧縮)する範囲を選択

範囲の選択画像

一部の範囲を圧縮したい場合はAviUtl画像の右下から選択します。もしくはShiftを押してからタイムライン上の時間軸の目盛部分をドラッグすることで選択されます。終点を指定しなかった時は装画の最後の部分まで選択されます。

Youtubeの推奨動画のエンコード

Youtubeに動画をアップロードする際には動画が必ずYoutube用に動画が再エンコードされます。そのため動画を投稿する際にはできだけ高画質で投稿します。投稿する拡張子は、AVI、WMV、mp4などメジャーなものであればほとんどが対応していますが、推奨はmp4となっていますので可能な限りmp4で投稿することをおすすめします。

ただしAviUtlのデフォルトの設定ではAVI、もしくはWAVの出力となりますのでmp4でエンコード、出力したい時はプラグインを導入する必要があります。

高画質と高音質にする

Youtubeに動画をアップロードする時はYoutube側で再エンコードされますので細かい設定は考えずに変換時のAviUtlの設定は高画質、高音質にします。アップロード時にサイズもYoutubeに最適なものに変換されます。Youtubeのアップロード用に出力したいときには「x264guiEx」というプラグインを導入します。

プロファイルという動画向けにあらかじめ設定された項目を選択すればAviUtlで簡単に動画サイト向けのサイズにエンコードできます。インストール方法や具体的な使い方は下で詳しく説明します。

AviUtlの動画エンコードする方法1:AVI出力

AVI出力はAviUtlのデフォルト出力方法です。今ではmp4で動画を出力する方法が一般的になっていますのでそこまでAVIにこだわる必要はありませんが、プラグインを入れずにAviUtlを使いたいのであればAVI出力も選択肢の一つになります。

AVI出力とは

AVI出力の画像

AviUtlのデフォルトに設定されている出力方式で、AVIと呼ばれる形式で動画を保存します。パソコン内にインストールされているコーデックを利用して圧縮します。設定によってはエンコード時に動画を圧縮しないので画質は綺麗ですが、動画のサイズが非常に大きくなってしまいます。

主な使用方法

AviUtlでAVI出力を使用する目的としては可逆圧縮コーデックや無圧縮で保存し、画像が劣化しない設定で保存して、その後さらに動画の編集を行う目的が多いようです。もちろん、AVIでそのまま保存して動画を楽しむ事も可能です。

エンコードのやり方

エンコードには様々な圧縮のやり方があります。操作方法には大きな違いがありませんが、AviUtlのエンコードのやり方で動画がどの程度の画質になるのか、動画のサイズがどの程度の大きさになるのかを設定します。具体的には、メインメニューの「ファイル」からAVI出力を選択し、保存先を選んでファイル名を付けて保存します。

無劣化でエンコードするやり方

保存方法の画像

無劣化エンコードとは、動画を圧縮せずに不要な部分を切り取るエンコードのことを言います。この方法であれば動画をエンコードしていないので劣化していません。この方法が無劣化エンコードと呼ばれており、変換の時間も短く済みます。ただしサイズは非常に大きくなってしまいますのでそのまま保存するには向いていません。

実際の保存方法は、AviUtlで動画を保存する際に「ビデオ圧縮」の部分を未圧縮に設定し、「再圧縮無し」の項目にチェックを入れて保存する場所を選択し、名前を付けて保存します。

非圧縮でエンコードするやり方

非圧縮とは圧縮していない生のデータの事を言います。ただし、厳密には非圧縮の動画編集をエンコードとは言いません。主な非圧縮ファイルは画像BMPとTIFF、動画はRAW、音声はリニアPCMとなっています。

可逆圧縮コーデックでエンコードするやり方

可逆圧縮コーデックとは、AviUtlでエンコードしたデータを戻す時に完全にもとに戻すことができるデータのことを言います。代表的なファイルは画像ファイルであればGIF、PNG、PDF、動画ファイルであればHuffyuv、Lagarith、Ut Video Codec、MLCです。音声ファイルはFLAC、WMAです。

AviUtlの動画エンコードする方法2:プラグイン出力

プラグイン出力の画像

AVIで出力する以外にも、外部のプラグインを使って動画をエンコードする方法もあります。一般的にはプラグインを使ったほうがAVI出力よりもサイズを小さくできます。用途にあったプラグインをダウンロードする必要はありますが、一度ダウンロードして設定する方法を覚えれば簡単に使えます。

AviUtlではプラグインを使ってエンコードする方法が一般的ですので、プラグインの使い方を覚えてエンコードを使いこなしましょう。

プラグイン出力とは

プラグイン出力はパソコンにインストールされているエンコーダー以外の外部のエンコーダーを利用して出力する方法です。通常で導入されているAVIで出力するよりも高画質でファイルのサイズを小さくできます。

主なプラグイン

AviUtlで使える主なプラグインには、以下のものがあります。

  • MP4・MKV 出力プラグイン(x264guiEx)
  • WMV出力プラグイン(WMV出力PLUS)
  • GIF出力プラグイン(Animated GIF Export)
  • AVI出力プラグイン(拡張編集AVI/BMP出力(RGBA)
  • FFmpegOUT
  • FLV(VP6/MP3)
それぞれのプラグインは下記で詳しく説明しますが、出力したい拡張子、サイズに応じてプラグインを使い分けることをオススメします。最近では動画の拡張子はmp4がメインになっていますが、自分で編集した動画を観たいのであれば画質が綺麗な方がいいのか、サイズが小さいほうがいいのか等を選んで設定します。

エンコードのやり方

AviUtlメインメニューのファイルを選択してプラグイン出力を選択します。その項目からどのプラグインで動画を出力するかを選択します。今回は特におすすめのAviUtlプラグイン「x264guiEx」「WMV出力Plus」の2つを具体的に解説します。

この2つプラグイン以外でも使用方法は似ていますのでサイズや設定、用語の意味を一度覚えれば、どのプラグインでも応用できます。

AviUtlでエンコードした動画を出力・保存する方法

AviUtlでプラグインを使ったエンコード動画の保存方法は、AVIの方法と同じです。プラグインを使うことで保存の方法に大きな変化はありませんが、ここではそれぞれのプラグインの導入方法を確認します。

プラグイン「x264guiEx」の場合

「x264guiEx」は、動画形式はMP4もしくはMK4、映像コーデックはH.264、音声コーデックはAACなどでエンコードできる出力プラグインです。AviUtlで動画を高画質・低容量でエンコードしたい場合は、この出力プラグインを使用します。

導入方法

x264guiExの画像

導入方法は以下のようになっています。公式サイトから「x264guiex」というリンクをクリックし、ファイルをダウンロードします。ダウンロードしたファイルを解凍し、「auo_setup.exe」を実行し、インストールします。

プラグイン「WMV出力Plus」の場合

H.264に匹敵する、WMV9シリーズのコーデックでエンコードできる出力プラグインで、エンコード可能な動画使用は、動画形式WMV、映像コーデックWMVシリーズ、音声コーデックWMA/WMA Losslessとなっており、完全にWindows仕様となっています。

導入方法

WMV出力Plusの画像

サイト(https://aji0.web.fc2.com/index.html)から「WMV出力プラグインplus」をダウンロードし、ファイルを解凍します。解凍したファイルから「vphelp.auf」「wmvoutplus.auo」をAviUtl本体フォルダに移動して、導入は完了です。

可逆圧縮コーデックでエンコードするやり方

可逆圧縮コーデックで出力する際にも「AVI出力」からエンコードしますが、エンコードするには、事前に可逆圧縮コーデックをパソコンにインストールしておく必要があります。

事前に「可逆圧縮コーデック」を準備

可逆圧縮コーデックでのエンコードには、あらかじめ可逆圧縮コーデックをインストールして準備しておきます。可逆圧縮コーデックにはいくつか種類があります。「Ut Video Codec」「Lagarith Lossless Video Codec」「MLC Codec」などで、以下でそれぞれを使ったやり方を説明します。

どれをインストールすればいいか悩むかもしれませんが、すべて可逆圧縮コーデックであるため、どれを使用しても画質の劣化はありません。

「Ut Video Codec」を使ったやり方

Ut Video Codecの画像

「Ut Video Codec」は、キャプチャソフトのコーデック、動画編集ソフトの中間ファイルを出力する際のコーデックなどとして使用されることが多い可逆圧縮コーデックです。インストールは公式サイト(http://umezawa.dyndns.info/wordpress/)からダウンロードしたファイルを実行し「OK」をクリックします。「同意する」を選択して項目を進めてインストールは終了です。

設定については以下の通りです。AviUtlで「ファイル」、「プラグイン出力」の順でファイルダイアログを開き、「ビデオ圧縮」を選択します。ファイルサイズ的には「RGBA、RGB、YUV422、YUV420」となり、RGBAが一番大きくなります。画質的には、「RGBA、RGB、YUV422、YUV420」となり、RGBAが一番高画質となります。

透明度情報がない場合はRGBAを選択する意味はなく、RGBでOKです。YouTubeやニコニコ動画などのサイトにアップすると、強制的に「YUV420」にダウンサンプリングされるため、これらが主な用途の動画の場合には、「YUV420」を使用します。「設定」を押すと、フレーム分割数、圧縮率優先・デコード速度優先など詳細なエンコード設定を行えます。

設定の保存については、Windowsのスタートメニューから「Ut Video Codec」から「Global Configuration」を開き、グローバル設定を行います。コーデック側で設定をグローバルに保持することで、各エンコーダーソフトでエンコードの設定を保存できるようになります。コーデッククライアントからの設定を無視することで、各エンコーダーソフトの設定を保存できないようにします。

チェックを入れても毎回リセットされてしまう場合には、バージョンアップをすると直ることもあります。

「Lagarith Lossless Video Codec」を使ったやり方

Lagarith Lossless Video Codecの画像

「Lagarith Lossless Video Codec」はキャプチャにも普通のエンコードにも使用できるバランスの取れたコーデックです。設定する項目についてはUt Video より少なくなっています。ダウンロードとインストール方法については以下の通りです。公式サイト(https://lags.leetcode.net/codec.html)からダウンロードします。

フォルダを解凍してできた「LagarithSetup_XXXX.exe」を起動し、「Next」をクリックします。「Finish」をクリックしてインストールは完了です。使い方(設定方法)は、AviUtlから「Lagarith Lossless Video Codec」を開きます。メニューにある「ファイル」、「AVI出力」を順に選択し、表示されたダイアログ画面の「ビデオ圧縮」ボタンをクリックします。

ビデオ圧縮の画像

リストの中から「Lagarith Lossless Video Codec」を選択し、「設定」をクリックします。「Enable Null Frames」は全く同一のフレームが存在した場合に、後ろのフレームをNullフレームとしてファイル容量を節約する設定です。圧縮速度も速くなるためエンコード速度が上がります。

しかし、ソフトによっては作動しないこともあるようです。「Always Suggest RGB for Output」は、デコード時の受付入力をRGBに設定します。「Use Multithreding」は、マルチスレッドでエンコードする設定となっています。

「Prevent Upsampling When Decording」は、エンコードが終わった後の動画ファイルを再生する際に、アップサンプリングして再生しないようにする設定です。

「MLC Codec」を使ったやり方

MLC Codecの画像

「MLC Codec」は画質を全く落とさず、なおかつファイルサイズをできる限り落として動画を保存したい場合などに使用します。インストールするには公式サイト(http://www.linek.sk/mlc/)からダウンロード後、ファイルを解凍します。フォルダの中には「64bit」と「32bit」用のインストーラーがフォルダで分けられています。

あなたのパソコンにインストールしたい方をダブルクリックし「Install」をクリックします。以上でインストールは完了です。設定については、「MLC Codec」の設定画面を開き、メニューから「ファイル」、「AVI出力」を順に選択し表示されたダイアログのビデオ圧縮ボタンをクリックします。

出てきた画面の中の「MLC vXX」を選択し「設定」をクリックして完了です。

AviUtlの動画エンコードのやり方と画質を変えてみよう!

動画のエンコードには様々な方法がありますが、一回やり方を覚えてしまえばそれほど難しいことはありません。プラグインも多くの種類がありますが、いつも使うプラグインは決まっていますのでどのプラグインが自分に合ってるのかを把握して使ってみましょう。動画サイトに投稿したい場合のおすすめは「x264guiEx」です。

「x264guiEx」ではあらかじめ設定されているプロファイルを選択すれば、誰にでも簡単に目的のエンコードができます。

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この記事のライター
たけのこ
パソコン、ガジェット系記事が得意です。