オンラインゲームでラグが生じてしまう場合には、QOSパケットスケジューラを無効にすると解消する可能性があります。この記事では、QOSパケットスケジューラとはどのようなもので、無効化するにはどうしたらいいのか詳しく解説します。
オンラインゲームは、インターネットへの常時接続が必要です。ネット回線が原因でラグが生じてしまい、快適にプレーできないことがあります。大容量回線を利用していたり、その月のパケットが十分に残っていたりして問題ないはずなのに、なぜかラグが生じてしまう場合には、QOSパケットスケジューラをオンにしていることが原因の可能性があります。
この記事では、QOSパケットスケジューラとはどういったもので、無効化するにはどうしたらいいのか解説します。
QOSパケットスケジューラとは、インターネット通信にラグを生じさせないようにするためにWindows10に設定されている機能です。通信帯域を確保して、通信回線を安定させることで、ラグの発生を防ぐ目的があります。
しかし、QOSパケットスケジューラをオンにするということは、利用できる通信帯域が限定されてしまいます。そのために、通信性能が安定するどころか、却ってQOSパケットスケジューラをオンにしておくとラグが生じる原因になってしまうことがあります。
QOSパケットスケジューラをオフにすれば、すべての通信帯域が利用可能になるので、ラグが生じにくくなる可能性があります。
Windows10のQOSパケットスケジューラを無効にする方法を解説します。まずはWindows10のタスクバーの左端にあるMicrosoftのロゴをクリックします。アプリの一覧から「Windowsシステムツール」>「コントロールパネル」と開きます。
「ネットワークとインターネット」をクリックします。
「ネットワークと共有センター」をクリックします。
「アダプターの設定の変更」をクリックします。すると、現在Windows10に設定してあるインターネット接続が表示されます。
インターネットへの接続を有線接続している場合には「イーサネット」を、無線接続している場合には「Wi-Fi」を右クリックして「プロパティ」をクリックします。
「ネットワーク」のタブを開くと、「QOSパケットスケジューラ」があります。チェックを外して「OK」をクリックすると無効化できます。
通信容量の残量は十分にあり、QOSパケットスケジューラをオフにしたにもかかわらず、ラグが解消されない場合もあります。その場合には、QOSパケットスケジューラをオフにする以外の方法も試してみましょう。おすすめの2つの方法をご紹介します。
オフロードとはシステムの負荷を軽減させる仕組みのことですが、オンにしておくことで、なぜかインターネット通信にラグが生じてしまうことがあります。オンライゲームを快適にプレーするのなら、オフにしておくことをおすすめします。
Windows10の「スタート」>「Windowsシステムツール」>「コントロールパネル」>「ネットワークとインターネット」<「ネットワークと共有センター」>「アダプターの設定の変更」と開きます。
QOSパケットスケジューラをオフにしたときと同じように、PCで利用しているネットワークが一覧で表示されます。利用している接続を右クリックして「構成」>「詳細設定」と進みます。
「オフロード」と書いてある項目をクリックして、右側の「値」を「無効」にします。すべて無効化したら「OK」をクリックします。
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