Macは標準機能でzipファイルが圧縮/解凍できます。しかしそれ以外の圧縮ファイルや、圧縮ファイルの文字化け対策には、サードパーティの解凍ソフトのインストールが必要です。今回はその中からMac用の解凍専用フリーソフト、The Unarchiverを紹介します。
国内でのMacユーザー同士のファイルのやり取りでは、お互いにzipに圧縮したファイルをやり取りするだけで、まず問題は起こりません。
しかし、海外のユーザーとやり取りや、WindowsやUNIXのユーザーとのファイル交換では、zip以外の圧縮ファイルが使われていたり、文字コードが異なっているためにMacでの解凍時に文字化けしたりといった不都合が生じがちです。
そこでおすすめするのが、サードパーティ製のMac用フリー解凍ソフト、The Unarchiverの利用です。
The Unarchiverは、zip以外にも7Z、RARといった最近の圧縮形式からmacbinなどの昔の圧縮形式まで、40種以上の圧縮ファイルに対応しています。したがってThe Unarchiverで解凍できない圧縮ファイルはほとんどないと言えます。
またThe Unarchiverは文字化け対策も万全です。ほぼ自動で文字コードを判別する上に、自信がない場合にはユーザーに確認を取ってきます。そのため、間違ったコードで文字化けだらけのファイルがMacのFinderに解凍される心配はほぼありません。
The UnarchiverはMac App Storeで扱っています。そのため、Apple社によってソフトの中身をチェックされており、安心して使うことができます。以下ではそのインストール方法と設定方法をお伝えします。
上に記したようにThe UnarchiverはMac App Storeで扱っています。MacのDockからApp Storeアプリを立ち上げて「The Unarchiver」と検索してもいいですが、この節の一番下のリンクを使って、Mac App StoreのThe Unarchiverのページに飛ぶほうが簡単です。そして、その画面で「入手」をクリックすれば、Macにインストールされます。
The Unarchiverをインストールしたら、早速各種設定を行います。The Unarchiverのアイコンをダブルクリックすると「環境設定」が開きます。最初は「アーカイブ形式」タブが表示されますので、そこでThe Unarchiverで開くファイル形式を設定します。基本はすべてのアーカイブ形式にチェックを入れればいいでしょう。
これで、zipファイルをはじめとする圧縮ファイルをMacのFinderでダブルクリックすると、自動的にThe Unarchiverが立ち上がって解凍してくれるようになりました。
文字化け対策は、「環境設定」の「詳細設定」タブで行います。ここで「ファイル名のエンコーディング」を「自動的に検出」にすると、多くの場合はThe Unarchiverが文字コードを、Macの文字コードかそうでないかにかかわらず、自動的に判別してくれます。ただし自信がない場合は、文字コードをMac上であなたに確認してきます。
もしThe Unarchiverが、自信たっぷりにMacに文字化けしたファイルを出力するようなら「しきい値」を上げてあなたに訊ねてくる頻度を上げてください。逆にMac上で訊ねてくる頻度が高すぎると感じるなら「しきい値」を下げてみてください。
圧縮ファイルを解凍したあとの動作を設定するには、「環境設定」の「展開」タブを選びます。そして「アーカイブ展開後の動作」項目のふたつのチェックボックスの両方にチェックを入れます。
これで、解凍後に不要になった元の圧縮ファイルを自動的にMacのゴミ箱に入れた上で、解凍したファイルのあるフォルダをMacのFinderで開いてくれます。
さて、設定を終えたところで実際のThe Unarchiverの使い方をお教えします。
The Unarchiverで圧縮ファイルを解凍するには、3つの使い方があります。
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