Macのターミナルの使い方!起動方法や主要ショートカットやコマンドを解説!

Macのターミナルは、macOSの基礎となるUNIXの部分を、コマンド入力で直接扱えるアプリです。マウス操作に比べるとわかりづらく、覚えなければならないことが数多くありますが、ターミナルを使うことでマウス操作ではできないMacの深い部分が操作可能になります。

目次

  1. 1Macのターミナルとは
  2. 高度な設定をする際に必要なアプリケーション
  3. 2Macのターミナルはどうやって使う?
  4. ターミナルの起動方法
  5. Macのターミナルの見方
  6. 3Macのターミナルのディレクトリの構造とパスとは?
  7. ディレクトリの基本構造
  8. 絶対パスと相対パス
  9. 4Macのターミナルの使い方は?
  10. Macのターミナルの主要なショートカット
  11. 5Macのターミナルの基本的コマンドとは?
  12. 現在のディレクトリ情報を絶対パスで表示「pwd」
  13. 指定したディレクトリへ移動する「cd」
  14. 現在のディレクトリ内をリストアップする「Is」
  15. ディスク空き容量を調べる「df」
  16. ファイルやディレクトリをコピーする「cp」
  17. ファイルやディレクトリの移動をする「mv」
  18. ファイルやディレクトリの削除をする「rm」
  19. 6Macのターミナルを活用してみよう!

Macのターミナルとは

マウス操作によるグラフィカル・ユーザー・インターフェース(GUI)が特徴的なMacですが、そのGUIの下にはキャラクター・ユーザー・インターフェース(CUI)で動くUNIXが隠れています。Macのターミナルは、このCUIでUNIXを直接操作できるため、GUIでは煩雑になる操作を1行のコマンドで処理したりGUIではできない操作を可能にしたりします

あなたの「こんなことができたらいいのに」「これはもっとかんたんにできないいのか」といったMacに対する思いを解決してくれるのがターミナルです。ただし、ターミナルをつかいこなすにはUNIXのコマンドやUNIXの構造をある程度は知っておく必要があります。本記事では、そんなターミナルの使い方の初歩の初歩をお伝えします。

高度な設定をする際に必要なアプリケーション

Macのターミナルを使えば、マウス操作では対応し切れない、さまざまな操作が可能になります。

プログラム実行やサーバー起動などで使用

ターミナルを利用することで、プログラムを作成して実行したり、ホームページ用のWebサーバーやファイル転送用のFTPサーバーなどを立ち上げたりできます。また、先にも触れたように、Macの根本にかかわるような設定の変更も可能です。

そこまでいかなくとも、ターミナルを利用すれば身近なところでは、デスクトップにファイルを表示させなくしたり、スクリーンショットの基本の名前や保存場所を変更したり、不可視属性になっているフォルダを表示できるようにしたり、英語や日本語をMacにしゃべらせたり、といったことが可能になります。

キーボードでコマンドで命令する

このように非常に強力かつ便利なターミナルですが、すべてをキーボードから打ち込むコマンドで処理しなければならないという問題点があります。そのため、ターミナルではコマンドを知らないと何もできません

GUIなら適当なメニューをクリックして探したり、右クリックしてコンテキストメニューを見たりすればなんとかなる場合でも、ターミナルではお手上げになります。そのたびに、ネットにアクセスしてやりたいことを検索したり、UNIXの入門書を開いたりしなければなりません。しかも、失敗した場合はアンドゥが利かず取り返しがつきません

シンプルで、単純なコマンドであらゆることができる分、あらゆるミスに対してフォローがないのがCUIのメリットでもあり、デメリットでもあります。

Macのターミナルはどうやって使う?

それでは実際にMacのターミナルを起動させてみます。

ターミナルの起動方法

Macのターミナルは、アプリケーション内のユーティリティフォルダにあります。フォルダを使って起動させることもできますが、簡単なのはSpotlight検索からターミナルを起動させることです。

スポットライト検索から起動する

通常「Ctrl+Space」で立ち上がるSpotlight検索を呼び出したら、そこで「ターミナル」、もしくは「terminal」と入力します。オートコンプリートが働くうえに変換作業が不要なので、「terminal」と入力した方が楽です。たいてい「ter」と3文字も入力するとオートコンプリート機能でターミナルを起動できます。

Macのターミナルの見方

ターミナルが起動すると、上図のような小さな画面が表示されます。これがターミナルの基本の画面です。ターミナルは、このグレーのカーソル部分にコマンドを打ち込んで操作します。カーソルの左側に記されるのがシステムプロンプトで、そこにはコンピュータ名や現在のディレクトリ名、アクセスしているユーザー名などが記されます。

ディレクトリはファイルの入れ物

ここでディレクトリという言葉が出てきましたが、ディレクトリとはMacでいうところのフォルダのことです。実際には同じものと考えてかまいません。UNIXやMS-DOSなどのCUIのOSでファイルをまとめて入れておくものをディレクトリと呼び、GUIになってMacやWindowsでは書類入れのフォルダという言葉を使われるようになったと思ってください。

Macのファイルが、階層式のフォルダに収まっているように、macOSのディレクトリも階層構造で構成されているのです。この構造については、次の章で説明します。

Macのターミナルのディレクトリの構造とパスとは?

さて先に触れたディレクトリですが、MacのFinderを見ればわかる通り、ディレクトリの中にディレクトリが含まれるという入れ子構造になっています。しかしこれはmacOSなどのように、不要な部分は見えないようにしているために「入れ子」と見えるのであり、UNIXではほかのディレクトリ内の表示もすべて見えた状態の「ツリー構造」と呼んでいます。

ディレクトリの基本構造

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この記事のライター
julyten
PDAの頃から携帯機器やPC関係を扱ってきた旧きプロレス愛好家。

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