LINEで2つのアカウントを切り替えられたらと思うときがあります。1台に1つしかインストールできないLINEですが、Androidなら2つのLINEをインストールして使い分ける方法があるのです。Androidで複数のLINEを切り替える方法をお伝えします。
LINEを使っていると、プライベート用と仕事用、あるいは趣味用などで別なアカウントが欲しいと思う瞬間が出てきます。ほかのSNSでは、TwitterやInstagram、Facebookでは公式アプリ内でアカウントの切り替えが可能なだけに、LINEアプリの不便さが際立ちます。
特にLINEのアカウントはデフォルトではスマートフォンの電話番号に紐付けられるため、複数の電話番号を持っていない限りは、切り替えるどころか2つ以上、複数のアカウントを持つこと自体が難しいのが現状です。
しかし、それでもLINEのアカウントを複数持ち、それを1台のAndroidスマートフォンで2つ、もしくはそれ以上のアカウントを切り替えて運用することは不可能ではありません。
以下では、まず複数のLINEアカウントを作成する方法を説明した上で、1台のAndroidスマートフォンで2つ以上のLINEアカウントを利用する方法をお伝えします。
LINEアカウントは、基本的には電話番号で作成します。しかし、制約はあるものの電話番号ではなくFacebookのアカウントでもLINEアカウントは作成できます。そのため、電話番号で作ったLINEアカウントと、Facebookアカウントで作ったLINEアカウントの2つは必ず作成できるのです。
まだFacebookのアカウントを持っていないのでしたら、今からでもFacebookアカウントを作成してください。もし、電話番号で作成したLINEアカウントに、すでに自分のFacebookアカウントまで紐付けしてしまったのでしたら、もうひとつFacebookアカウントを取得することを考えてください。
Facebookアカウントは規約上一人1つと定められていますが、現時点では規約は骨抜き状態になっており、公式アプリ自体が複数アカウントに対応しているのが現状です。なお、Facebookアカウントを複数取得する場合は、以下の記事を参考にしてください。
2つ目以降のLINEアカウントは、これから述べるアプリを使う方法で登録するか、2台目のスマートフォン、もしくはパソコンを使って作成してください。
以下の記事では、すでに複数のLINEアカウントを作成済みであることを前提として、お話しいたします。
Facebookに軽量版アプリのFacebook Liteがあるように、LINEにもLINE Liteという軽量版アプリが公式に存在します。これをLINEと一緒に入れることで、2つのアカウントを1台のスマートフォンで利用できるようになります。
ただし、LINE Liteにはいろいろと制限があります。まずLINE Liteでは、LINEアカウントは電話番号でしか登録できませんし、メールアドレスの登録が済んでいる必要があります。つまり、本来のLINEはFacebookアカウントで登録したLINEアカウントで運用し、LINE Liteでは電話番号で登録したLINEアカウントで運用しなければならないのです。
いわゆる本アカウントに相当するほうを、機能が制限されているLINE Liteで運用することになるので、ハードルが上がります。それが嫌な場合は、ほかのアプリをお使いください。
LINE Liteの制限については「LINE Liteでできないこと」の節でくわしくお話しします。
LINE LiteはFacebook Lite同様、Android版のみでiPhone版は存在しません。それには理由があります。
Lite版はその名の通り機能が制限されている代わりに、少ないメモリや足りないCPUパワーでも動くように設計されたものです。Androidスマートフォンは、メーカーや機種によって性能の差が大きく、通常版のFacebookやLINEではアプリが重すぎてうまく動かない場合があります。
そのため、特にインドや開発途上国で多く使用されている安価で性能の低いAndroidスマートフォンでも利用できるような軽量版アプリが求められるのです。
一方、iPhoneではそもそもそれほどの性能差がない上に、古くなって現在のアプリの使用に堪えなくなった機種は、AppleによってiOSのアップデート対象から外れるという形で淘汰されていきます。したがってiPhone版ではわざわざ軽量版のLINE LiteやFacebook Liteを提供する必要がないのです。
そして同様の理由から、あまりにも性能の低いAndroidスマートフォンが出回っていない日本においては、LINE LiteはGoogle Playに入れられていないのです。
そのため、日本においてLINE Liteをインストールするには、Androidアプリのパッケージ形式であるapkの形でダウンロードしてAndroidに入れる必要があります。幸い以下のリンク先からLINE Liteのapkファイルがダウンロードできますので、次の節での説明に従ってダウンロードしてインストールしてください。
前節最後のリンクでLINE Liteのダウンロード先に飛ぶと、バージョン1.0.0のLINE Liteが表示されますので、画面を下にスクロールしていきます。するとバージョンの新しい順にLINE Liteが並んでいるので、一番新しいバージョンの”ダウンロード”ボタンをタップします。
一番新しいバージョンのLINE Lite(下図ではバージョン1.9.4)のページが開きますので、ここでも画面をスクロールして”DOWNLOAD APK”のボタンをタップします。
するとLINE Liteのダウンロードが始まります。機種によってはここで確認画面が表示されますが、かまわずにダウンロードしてください。
ダウンロードし終えたら、apkファイルをタップしてインストールしてください。
機種によっては”提供元不明のアプリのインストールを有効化”する必要があります。手許の機種では、”設定”→”セキュリティ”と進んで”身元不明のアプリ”の項目のチェックをオンにする方法で、インストールが可能となりました。
LINE同様、アプリのアイコンをタップすればLINE Liteは利用できます。ログイン画面もシンプルになって、LINEのアイコンが軽量版アプリを表す羽根になっている以外はほぼ同じです。
ログインするには、まず”ログイン”を選択し、登録済みのメールアドレスとパスワードを入力して”確認”をタップします。
”以前に使用していた端末ではLINEを利用できなくなり、トーク履歴が削除されます。よろしいですか?”との確認画面が出ますので、かまわずに”OK”を選び、登録済みの電話番号を入力して”次へ”をタップします。
登録してある電話番号にSMSで届いた認証番号を入力し、”次へ”を選択するとログインは完了です。
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