PC版LINEアプリは、スマホ版LINEアプリに比べて機能が制限されていますが、PCならではの使い勝手の良さが一部で好評です。そのPC版LINEアプリに実はバックアップ手段があります。スマホ版に及ばずともあるとないとでは大違いのバックアップ方法をお教えします。
本来はスマートフォンで利用するためのアプリであるLINEですが、iPhoneやAndroid以外でも、Windows PCやMacで使えるPC版のLINEアプリや、Google Chromeの拡張機能版LINEも存在しています。
PC版、Google Chrome拡張機能版の各LINEは、スマホ版LINEアプリに比べると機能が多少削減されていますが、基本機能であるトークの利用についてはスタンプや写真・動画の利用も問題なく可能です。それに加えてPC版LINEは音声・ビデオの通話もできますし、iPhoneではできない(Androidは可能)画面共有機能まで備えています。
基本的にはPC版LINEではスマートフォンで作ったLINEアカウントでアクセスしますが、新規アカウントを作成することもできます。そのため、PC版LINEでFacebookアカウントや固定電話・ガラケーの音声通話を利用してスマートフォン上のLINEアカウントとは別のアカウントを利用することも可能です。
先にも記したように、PC版LINEアプリはスマホ版のLINEアプリに比べると機能が劣ります。その劣る部分を記すと以下のようになります。
PC版LINEアプリを使うメリットには、以下のものが挙げられます。
上で触れた既読をつけずにトークの投稿を確認するには、まずPC版LINEを立ち上げ、目的のトークルームで右上の「別のウインドウで開く」ボタンをクリックします。
別ウインドウで目的のトークルームが開いたら、元のウインドウで別のトークルームを選択します。すると目的のトークルームが非アクティブになりトークのタイトル部分がグレー表示に変わります。
この非アクティブ状態でも投稿があると中身は更新されるのでそのメッセージを確認できますし、この別ウインドウ上でマウスをクリックしなければ、マウスホイールやMagic Mouseでスクロールしてもウインドウは非アクティブのままです。
それでいてほかのユーザーの画面では既読が付きません。下図では3人の複数人トークルームにもかかわらず「既読1」となっており、非アクティブウインドウでトークルームを見ているアカウントは既読にカウントされていません。
このウインドウをクリックしてアクティブ化すると、既読表記は「既読2」と変わり、既読がついてしまいます。
ずっと既読を付けないでいようとすると、非アクティブのウインドウをずっと表示し続けておかねばなりません。しかし、元のPC版LINEを終了したり、ログインし直したりすると、別ウインドウを開く段階で必ず一度はそのトークルームにアクセスすることになりますので、その段階で既読がついてしまいます。
永遠に既読を付けないままでいられるわけではないことを理解した上で、便利に使って欲しい機能です。
PC版LINEのメリットのひとつとして挙げた「複数のLINEアカウントのログイン・ログアウトが容易」という点については説明が必要でしょう。
ご存じのようにスマートフォンでLINEアプリを利用している場合、別なアカウントでログインし直そうとすると、一度LINEアプリをアンインストールして、再インストールする必要があります。しかもその際にちゃんとバックアップをとっておかないと、トーク履歴は消え失せてしまいます。
しかし、PC版LINEではログアウト・ログインの際にアプリのアンインストールや再インストールは不要です。ただ「ログアウト」コマンドをメニューから選ぶだけでログアウトは完了しますし、その後のログインも、のちほど「PC版LINEを使ったスマホ版LINEのバックアップ方法」の章でお伝えするように、再インストールなしで可能です。
それだけでなく、別のアカウントでログインしたあとでログアウトし、再び元のLINEアカウントでログインすれば、バックアップや復元作業なしに元のトーク履歴が復活するのです。そのためPC版LINEではバックアップの必要性がスマホ版LINEに比べてかなり低くなっています。
そんなPC版のLINEですが、実はトークルームのトーク履歴を保存することができます。なにかの拍子に消える可能性があるトーク履歴だけに、バックアップを取っておけるのは、非常に心強いことなのは間違いありません。
ただしPC版LINEでは、テキスト形式でなければトーク履歴をバックアップできません。LINEの特長であるスタンプはもとより、写真・動画・音声などはすべてトーク履歴に残りません。正確には「スタンプ」などと表示され、テキストメッセージ以外の投稿があったことは保存されるのですが、どんなスタンプだったのかなどは保存できないのです。
LINE上ではスタンプだけの会話も数多く行われているだけに、ほかのものはともかく、スタンプには対応して欲しいものですが、残念ながら2019年2月現在、PC版のバックアップでは、スタンプはただタイムスタンプのあとに味気なく「スタンプ」と記されるだけです。
とはいえ、バックアップがまったくできないことに比べれば、テキスト形式であってもバックアップが可能なだけまだマシであるとして、いまある機能を充分に利用することを考えてください。
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