iPhoneはなぜ高い、それでもiPhoneは売れている、なぜその理由は、価格が年々高騰するiPhone、高くて買えないと嘆くユーザーが多くなる一方でiPhone以外は決して買えないというApple信者もいます。高い理由と人気の理由を探ります。
iPhoneが好き、買い替えるときにはやはりiPhoneがいい。そう答えるスマホユーザーが日本では多いです。確かにiPhoneは使いやすいし、購入即、そのまま使える感が、スマホ初心者に人気があります。しかし高い、本当にユーザーのこと考えてる?と言いたいほど高すぎます。
”どんどん高くなるじゃないか!”iPhoneの本体価格が高いとスマホユーザーが嘆くのも当然で、下の表に表れている通り、毎年のように新モデルがリリースされますが、その都度10,000円づつ価格が上昇しています。
発売 | バージョン | 価格 | 備考 |
2014 | iPhone 6 | 70,000 | 16G |
2015 | iPhone 6Plus | 80,000 | 64G |
2017 | iPhone 7Plus | 90,000 | 256G |
2017 | iPhone 8 | 95,000 | |
2017 | iPhone 8Plus | 106,800 | SIMロックフリー |
2017 | iPhone X | 129,800 | 256G,SIMロックフリー |
2018 | iPhone XS | 136,000 | 64G,256G,512G*容量上がるごとに20,000円プラス |
2018 | iPhone XR | 106,000 |
上記のiPhoneXSの備考欄にあるように、容量の多いハイスペックモデルを購入しようとすると、万単位で購入費用が上がるというのも実情です。
iPhoneの本体価格はモデルのグレードが変わるたびに上昇しています。上昇する理由としては、●それでも日本のユーザーは買ってくれる●端末のハイスペック化●大手キャリアが営業所を維持できない●部品の高騰、円安の影響などが挙げられます。
iPhoneの本体価格がAndroidスマホより高価格であるというのには、いくつか理由があると思われます。一つには初期のAndroidがユーザーの信頼を得ることに失敗したことが原因です。初期のAndroidは不具合があり、動作も遅かったためiPhoneに人気で水をあけられた感は否めません。
もちろん現在のAndroidは機能性、安定性、共にiPhoneにひけをとりません。もしAndoroidがスマホ黎明期の日本で今ほどの信頼を得ていたならば、競争原理の下でiPhoneの価格も抑えられていたのかもしれません。
二つ目はスティーブジョブズ氏の登場が、かっこ良かったことです。日本人は個人崇拝色の強い国民性があり、かつてのWindowsの成功で颯爽と登場した、Microsoftのビルゲイツ氏も同様でした。ヒーローのブランドイメージもあり、iPhoneの人気は定着しました。
ブランド力でiPhoneはAndroidを凌駕しています。
Appleは開発から生産を一貫して自社内で行っているといわれますが、実は自社工場は持っていません。生産は厳しい審査にパスした、認定工場に委託生産して市場に提供しているのです。この開発運営方式がGoogle Androidとの価格差に表れています。
自社工場は持たないとはいうものの、高い品質や先進的なデザイン維持のため設備投資は年間5500億円にも上り、ソニーの2100億円の倍以上の設備投資を続け、認定工場に貸し出しています。
この姿勢はアプリ開発にも生かされ、開発者には厳しいAppleの審査を受けることが義務付けられます。それゆえAppstoreには機能的にも、倫理的にも優れたアプリがリリースされるのです。
Google AndroidはAppleとちがい、OSシステムを関連企業に提供し、スマホ本体の設計開発、販売、は関連メーカーに託しているためメーカー間の競争も、し烈になり結果スマホ本体が安くなる傾向になります。
iPhoneがなぜ日本で売れ続けるのか、理由を詳しく聞くと、「ホームボタン」の存在がありました。機能が分かりやすく使いやすいと評判も良く、ベゼルレス志向によりiPhoneXでは廃止されましたが、操作中、分からなくなっても、「ホームボタン」でリセットできる”便利さ”がありました。
端末のシステム開発から制作まですべてAppleが、責任をもって運営しているという姿勢が、日本人の職人気質に合っているということ、製品に信頼、安心感を持てるということ、それと何より洗練されたデザインが、日本人の美意識にマッチしたのが大きいと思われます。
1 / 3
続きを読む