電子書籍をiPhoneやiPadで読むのは便利ですが、漫画となるとiPhoneの画面では読むのが難しくなります。そこで、iPhoneと比較して大画面のiPadで漫画を読むことをおすすめします。本記事では、iPadを比較して最適の漫画用iPadをお教えします。
本記事では、マンガを読むという視点からiPadを比較します。iPadは一般的な動画に適したタブレットと違い、ほぼ4:3のアスペクト比なのでマンガの1ページや見開きがほぼぴったりと収まります。動画用の16:9の画面では余白が多く生じて、マンガを読むには向いていません。マンガを読むならiPadなのです。
2019年7月現在、iPadのストレージ容量は、32GB〜1TBとなっています。マンガは、文字の電子書籍に比べて容量を食いますし、巻数も多くなるため、ストレージは多ければ多いほどいいと言えます。とはいえ、多くの電子書籍のマンガはネットから必要なときだけダウンロードすれば用が済みます。
100巻以上のコミックスを常にiPadにダウンロードしておく、というのでなければ128GB以上あれば十分ですし、こまめにダウンロードするのであれば64GBでも何とかすることが可能です。
現行のiPadは、7.97インチのiPad miniから12.9インチのiPad Pro 12.9インチモデルまで5種類のディスプレイサイズが用意されています。マンガを読む場合、縦向きで片ページずつ読むのであればiPad miniでも十分ですが、横向きで見開きで読むのであれば10.5インチのiPad Air以上、できればiPad Pro 12.9インチモデルが望ましいと言えます。
ただし、ディスプレイサイズが大きくなるに連れて重さも大きさも増します。そのため片手で持てなくなったり、外で使いづらくなったりします。その辺りは、自分の使い方を考慮する必要があります。
マンガを読むためであれば、現行のiPadのCPUやメモリのスペックはすべて問題ありません。一番性能の低いiPadでも問題ないのですから、画面の一番小さなiPad miniでも画面の一番大きなiPad Pro 12.9インチモデルでも不安を感じる必要はありません。
値段は64GB(iPadのみ32GB)・Wi-Fiモデルで、下はiPadの3万7800円から上はiPad Pro 12.9インチモデルの11万8000円まで、大きな差があります。
先ほどもお伝えしたように、CPUやメモリのスペックはどれでもでも問題ないのですから、iPadでマンガを読むというだけならば、画面サイズの大きいiPad Proの旧型の中古を狙うという手もあります。ただしiPad、iPad mini、iPad Airの旧型は性能が落ちるため、おすすめできません。
それではどのiPadが漫画用におすすめかを、2019年7月現在発売中、および最近まで発売されていたiPadをディスプレイサイズ別に分けて説明します。
軽くて手頃なサイズのiPad miniは、マンガを片ページずつ読むのにおすすめです。軽くて小さいために外に持ち出して片手で読み進められますから、どこでもマンガが読める便利なiPadです。ただし見開き表示は厳しいのが欠点です。
iPadは、価格も安くマンガも見開きで読めなくもないため、漫画用iPadとしては悪くありません。ただし、最低価格の32GBモデルではすぐに容量が厳しくなるので128GBモデルが欲しいところです。しかしiPadの128GBモデルを購入するのなら、あと6500円程出せばiPad Airが手に入るため、よほどのことがない限り、iPad Airをおすすめします。
なお、iPad Pro 9.7インチモデルと旧型iPad Air・iPad Air 2はいずれも旧モデルで現行の9.7インチモデルはiPadだけです。このうち旧型iPad Air・iPad Air 2は、現行のiPadよりも性能が落ちますし、Apple Pencilも使えずおすすめしません。またiPad Pro 9.7インチモデルも、現行のiPad Airの性能と値段を考えるとおすすめできかねます。
マンガの見開きが不満なしで読める最低限のサイズで、しかも軽量かつ価格もそれほど高くならずに済む最高のコストパフォーマンスモデルが、現行のiPad Airです。これに比べるとiPad Pro 10.5インチモデルは、CPUの性能が劣っているのに値段が高いため、おすすめできません。
マンガを読む分にはiPad Pro 11インチモデルもiPad Airもほとんど変わりありませんが、値段が3万5000円高くなります。漫画用に限ればiPad Airで十分で、iPad Pro 11インチモデルを買う必要はありません。
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