「ファイル名を指定して実行」は様々なショートカットを検索の手間なく起動することができ、設定画面を即座に呼び出すことができます。「ファイル名を指定して実行」を利用する方法を覚えて、業務の効率化やストレスフリーなPC操作につなげましょう。
Windowsには「ファイル名を指定して実行」という機能があります。これはプログラムやファイルが保存されている場所を検索することなく、名前を入力するだけでプログラムの実行やファイルを素早く開くことができます。
また、通常は分かりにくい場所にある設定画面も「ファイル名を指定して実行」を利用することで即座に呼び出すことができます。「ファイル名を指定して実行」は業務の効率化やストレスフリーなPC操作につながり、PCをビジネスで利用する方にも、プライベートで利用する方にも利用していただきたい機能です。
「ファイル名を指定して実行」を使うメリットとして、動作が速くシンプルなため、検索する手間なく目的のプログラムが利用可能であることが挙げられます。また、Windows10に限らず全てのWindowsに元々ある機能なので、古いWindowsPCや他人のPCを操作する際も、検索方法の違い等に戸惑うことなく利用することができます。
Windows7ではスタートメニューに常駐していた「ファイル名を指定して実行」ですが、Windows10では標準では表示されていません。
Windows10で「ファイル名を指定して実行」が表示されるまでの流れを説明します。まず、左下に表示されているWindowsマークをクリックしてスタートメニューを表示させ、「Windowsシステムツール」をクリックします。
「Windowsシステムツール」をクリックするといくつかの項目が表示されます。表示された中から「ファイル名を指定して実行」をクリックします。
「ファイル名を指定して実行」が画面の左下に表示されます。「名前」の欄に実行したいプログラム名や開きたいフォルダ名、ドキュメント名などを入力してください。入力された名前に対応したプログラムが起動し、フォルダやドキュメントが開かれます。検索の手間がなく、PC操作を素早く行うことが可能です。
「ファイル名を指定して実行」に起動したいアプリやプログラムの名前を入力しても起動できない場合、「System32」フォルダの中に起動したいアプリやプログラムを保存することで解決する場合があります。
「System32」とはWindows10に標準で保存されているフォルダのことです。「System32」は「エクスプローラー」を開き、左の一覧から「PC」、「WIndows(C:)」、「WIndows」の順にクリックしていった先にあります。
「System32」のフォルダに実行したいアプリやプログラムのショートカットを保存すると、「ファイル名を指定して実行」にショートカットの名前を入力することで、ショートカットの保存場所を検索する手間なく即座に起動することができます。
「System32」フォルダはWindows10に必要な重要なファイルが多く保存されているため、保存したショートカットが分かりづらくなってしまいます。また、ショートカットを整理する途中で誤ってファイルを消去してしまうと、PCに重大な障害を引き起こしてしまうこともあります。
そのため、「ファイル名を指定して実行」で実行するアプリやプログラムのショートカットを任意のフォルダにまとめておくと管理がスムーズになり、PCに重大な障害を引き起こすリスクを減らすことができます。
ここでは、任意のフォルダに保存したアプリやプログラムのショートカットを「ファイル名を指定して実行」から実行する方法を紹介します。
まずは、任意の場所にフォルダを作成します。ここでは、デスクトップにフォルダを作成します。フォルダ名は「shortcut」とします。フォルダの中にGoogle Chromeのショートカットを作成し、名前を「Chrome」とします。
「ファイル名を指定して実行」を表示し「sysdm.cpl」と入力して「OK」をクリックします。
「システムのプロパティ」が表示されるので、「詳細設定」タブをクリックし、「環境変数」をクリックします。
「Path」と書いてある箇所をクリックし、「編集」をクリックします。
「環境変数名の編集」という画面になったら「新規」をクリックします。すると、文字を入力することができるようになります。
ここで、最初に作成したショートカットフォルダを開き、下の図の中で赤い丸で示した箇所をクリックすると、文字列が表示されます。この文字列をコピーしてください。
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