大手キャリアの1つであるドコモは、ドコモユーザーがスマホで撮った写真をさらに活用し、スマホライフをより楽しむために「dフォト」のフォトブックサービスを展開しています。評判は良いのでしょうか。今回はドコモ「dフォト」のフォトブックサービスについて解説します。
これまで、携帯電話の業界は、3大キャリアと言われるドコモ、au、ソフトバンクが独占していました。しかし、IT企業の楽天が2019年10月から携帯電話業界に新規参入する予定で、大手3大キャリアより安い料金プランやサービスを提供することを発表しました。加えて端末やネットワークなどでも大きな変化がもたらされています。
そのため現在、携帯電話業界はこれまでになく波乱に満ちた様相を呈しています。そんな激化する携帯電話業界で生き残るため、各企業は様々なサービスを提供し、ユーザーの新規獲得に躍起になっています。大手キャリアの1つであるドコモも例外ではありません。
ドコモはそうしたサービスの一環として「dフォト」のフォトブックサービスを展開しています。「dフォト」のフォトブックサービスとは、一体どんなサービスなのでしょうか。
「dフォト」は、2015年5月21日からドコモが提供する、オンラインアルバムサービスやフォトブック制作サービスを柱とする「フォトコレクションプラス」を継承する形で登場した、ドコモ独自のサービスです。ドコモは「dフォト」サービスによって、スマホで撮った写真で毎月1冊のフォトブックの作成と郵送、またはL判プリント30枚の発送を行ってくれます。
また、「写真お預かり機能」により、ドコモが責任を持ってユーザーに委託された大切な写真の保存と保管をしてくれます。スマホに万一のことが生じても、バックアップで写真は安全に保存されているので安心です。「dフォト」のフォトブックは、ドコモユーザーだけが利用できる、月額280円の有料サービスです。
月額280円の費用がかかるとはいえ、「dフォト」のフォトブックサービスは、ユーザーにとって価値あるサービスを提供してくれる便利な機能と言えます。しかし「dフォト」のフォトブックサービスには、弱点があります。その弱点とは、「dフォト」のフォトブックサービスは、ドコモユーザー限定のサービスであるということです。
つまり、ドコモユーザーでなければ利用できない、ということです。ですからドコモのスマホ回線を利用している契約者のみが、「dフォト」のフォトブックサービスに申し込むことができ、他の携帯会社の回線で契約しているユーザーは利用できない、と言うことです。
「dフォト」のフォトブックサービスを試したいなら、現在の携帯電話の通信契約を解除し、ドコモに鞍替えしなければなりません。
「論より証拠」という故事があります。この言葉には、あれこれ論じるよりも、証拠を示すことで物事は明らかになる、という意味があります。「dフォト」のフォトブックサービスの内容については、これまでいろいろと説明しました。つまり「論じて」きました。
しかし、実際に「dフォト」のフォトブックサービスには、月額280円を払ってでも価値あるサービスであると言える証拠はあるのでしょうか。実際に「dフォト」のフォトブックサービスを利用してみて明らかになった「証拠」をこれから3つ紹介します。その3つとは、発送時間、品質、そして値段です。
「dフォト」のフォトブックサービスが、価値あるサービスであると言えるかどうか、まず考慮したい1つ目の「証拠」は、注文から発送されるまでの時間です。注文をする際に、「dフォト」運営側から到着までに時間がかかる,という前置きはありますが、通常は1週間以内で郵送されます。
梱包に関しては、写真やフォトブックを保護するための頑丈な素材が用いられているわけではありません。しかしL判プリントのみのサービスで、それ以上の大判プリントを受け付けてはいません。ですから写真の隅が折れて痛んだ状態で郵送されるリスクはほぼありませんので、特に心配する必要はないと言えます。
「dフォト」のフォトブックサービスが、価値あるサービスであると言えるかどうか、考慮したい2つ目と3つ目の「証拠」は、品質と値段です。品質と値段がどうかを判断するためには、他社と比較してみる必要があります。
今回は、東京に本社を置く、しまうまプリントシステム株式会社が提供する「しまうまプリント」と比較して、「dフォト」のフォトブックの品質と値段をチェックしてみたいと思います。
「dフォト」のフォトブックと「しまうまプリント」を比較して、写真の品質については何が分るでしょうか。「dフォト」のフォトブックの写真はピントがあったボヤケなしの品質で、パッと見もとても綺麗です。少し明るい発色を強調している感はあります。
「しまうまプリント」の写真は、より自然な発色が際立っているという点で、「dフォト」の品質とは一線を画しますが、好みの問題もあり、品質の面では特に問題はないと言えます。
では「dフォト」のフォトブックと「しまうまプリント」を比較して、値段については何が分るでしょうか。値段の違いは以下のようになります。
サービス名 | 30枚注文時の値段(送料と税込み) |
dフォト | 280円 |
しまうまプリント | 292円(内訳 180円、送料90円、消費税22円) |
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