SuicaがApple Payで使えるようになりとても便利になりましたが、PASMOのモバイル化は商標登録のみで未だに進んでいません。今回は、その商標登録された「モバイルPASMO」の内容やSuicaのApple Pay登録方法などを解説します。
株式会社パスモは、モバイル上やApple Payでの使用を目標とした「モバイルPASMO」の商品登録を2017年に行っていますが、2019年6月現時点までそのサービスが実際に開始されたことはなく、また、いつ開始されるかも未だに不明となっています。
そのため、現時点ではPASMOをApple Payで使うことが出来ません。ですが、「モバイルPASMO」のサービスが開始されることで、PASMOもSuicaのようにApple Payやモバイル上で便利に使用できるようになることが予想されています。もし、PASMOがSuicaのようにカードフリーになったり、いつでも好きな時にチャージできるようになればとても便利ですよね。
想定されているサービス内容から、PASMOのモバイル化はPASMOユーザーからとても期待されています。今回は、その「モバイルPASMO」の内容や、SuicaのApple Pay登録・設定方法などをご紹介します。
PASMOとは、株式会社パスモが発行している「交通系ICカード・電子マネー」です。PASMOのカードにお金をチャージすることで、様々な場所での支払いをカード1つで簡単に済ませられるようになります。主に、電車やバスなどの交通機関・電子マネーが導入されている自販機や店舗・コインロッカーや駐車場などでの支払いが可能です。
PASMOカードのチャージ方法は、クレジットカードを使ったオートチャージ、または駅などの発券機で現金を追加する方法のみとなっています。
PASMOの作成・購入は、駅やバスの定期券販売窓口、または券売機で簡単に行うことができます。(※購入する際に500円のデポジットが含まれます)特に券売機では、画面をタッチするだけでPASMOを作ることが出来るので、いつでも簡単に作ることができます。
上記で書いたように、PASMOは、Apple Payやモバイルアプリでの使用を目標とした「モバイルPASMO」の商標登録を2017年に行ってはいますが、そのサービスは未だに開始されていないため、残念ながらPASMOをSuicaのようにApple Pay上で使うことはまだ出来ません。
現時点では、Apple Payで使える交通系ICカード・電子マネーはSuicaのみとなっており、PASMOを含むその他の交通系ICカード・電子マネーは使用できません。
iPhoneでPASMOを一緒に使いたい方には、ICカードが格納可能なiPhoneケースの使用がおすすめです。ケースを使えば、わざわざカードを別に持ち歩く必要がないので、とても便利ですよね。しかし、ケースを使用する際に少しだけ注意することもありますので、下記ではその詳細と注意点をご紹介します。
上記で書いたように、iPhoneとPASMOを同時に使いたい方におすすめなのが、ICカード格納ケースの使用です。ICカード格納ケースを使うと、いちいちPASMOをかざす手間が省けると同時に、iPhone1つで支払いを済ませることができるようになります。ただ、Apple PayでSuicaを使用している方は少し注意が必要です。
ICカード格納ケースはとても便利ですが、Apple PayにSuicaを登録されている方は少し注意が必要です。Apple PayにSuicaを登録していると、改札口でiPhone側のApple Payまで同時に反応してしまい、機械がPASMOを読み取ってくれないといったトラブルが起きてしまいます。
こうしたトラブルを防ぐために、カードとiPhoneの間に磁気干渉防止シートを入れることをおすすめします。このシートを使用することで、iPhoneとカードの間の磁気を遮断することができるので、改札口で2つ同時に読み取られることなく、PASMO側だけを読み取ってもらえるようになります。
それでは、「モバイルPASMO」のサービスが開始されたとして、Apple Payへ対応されるのはいつになるのでしょうか。
現時点では、上記で書いたように株式会社パスモは「モバイルPASMO」の商標登録しか行っていないため、いつ対応開始になるのかはまだ発表されていません。それに加えて、商標登録後のはっきりとした計画や進展もあまり進んでいないようなので、現時点ではいつ頃モバイルPASMOがApple Pay対応になるかはまったく分からない状態となっています。
ですが、PASMOがApple Pay対応になることでPASMOの扱いが更に便利になることは間違いなしなので、対応される時を期待して待ちましょう。
モバイルPASMOが想定しているサービスの中でも注目されているのが、おサイフケータイ機能やSuicaのようにApple Payを通して自由にチャージできる機能、そしてモバイルSuicaと同様に定期券をモバイル上で使用できる機能です。
現在、PASMOはクレジットカードを使ったオートチャージ機能の利用が可能ですが、オートチャージ以外のチャージ方法は現金をその都度追加していく少し面倒くさい方法しかありません。しかし、モバイルPASMOのサービスが開始されると、Suicaと同様にいつでも好きな時にiPhoneやスマホでチャージできるようになることが予想されています。
また、「モバイルPASMO」のサービス開始によって、スマホでPASMO定期券が利用可能になります。
ちなみに、これらの機能はスマートフォンや腕時計型携帯情報端末を対象としており、iPhoneやAndroid、Apple Watchで使えることが予想されています。
「モバイルPASMO」の商標登録はされているものの、実際の詳しいサービスや、いつ頃から使用可能なのかは未だにはっきりしていません。現在の状況は、先行して商標登録を行っているだけの状態のようです。
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