【Android】アプリのキャッシュクリア方法！キャッシュの意味と一括削除方法を解説！

使用しているAndroidスマホの動作が重くなった時に、解決策としてキャッシュをクリアするとよいと提示されることが度々あります。しかし、なぜキャッシュをクリアするとAndroidスマホの動作が元通りになるのか、そもそもキャッシュとはどのようなものか、クリアしてよいものなのか、意外と知られていません。

ここでは、キャッシュの基本的な部分について説明します。

キャッシュとは、Androidスマホを使用して取得したデータをAndroid内に保存し、再び同じデータを取得する際に保存したデータを使用できるという機能です。キャッシュを使用すると、同じデータをすべてインターネットを介して取得する場合と比べ、データ取得の時間が短縮され（処理が速くなる）、通信データも軽減されます。

キャッシュを使用することで、データ処理が速くなるため、webサイトのページの読み込みが速くなるといったメリットがあります。しかし、キャッシュが溜まるとデータ通信が遅くなることがあります。キャッシュが溜まるということは、つまりAndroidの容量を圧迫することになり、結果的に容量が足りない状態でデータ通信を行うことになります。

容量が足りない状態でのデータ通信はAndroidの負荷を大きくするため、通信速度が遅くなります。容量の大きい画像や音楽をキャッシュした場合は、溜まりやすくなります。

キャッシュが溜まりすぎてしまった場合、キャッシュを削除することでAndroidの動作が重くなる、という問題が解消されます。キャッシュを削除することによって、Androidに保存した他のデータも消えてしまうのではないか、と不安に思うかもしれませんが、心配はありません。

キャッシュの削除で消されるデータは一時保存用のデータであるため、Androidのシステムなどに影響は全く与えません。キャッシュを削除してすぐは、データ取得に時間がかかりますが、使用しているうちに処理速度も元通りになります。

Androidの動作が重くなったと感じたときは、Androidアプリのキャッシュを行いましょう。アプリ自体が動画や画像の多いソフトであるため、キャッシュは溜まりやすくなります。定期的にキャッシュをクリアすることで、Androidを快適に使えるようになります。

Androidアプリのキャッシュをクリアする方法については、スマホ全体のキャッシュを一括削除する方法と、アプリごとにキャッシュを削除する方法の２種類があるため、場合によって使い分けられます。

使用しているアプリが多く、どのアプリも同じくらい使用している場合にはAndroidスマホ全体のキャッシュを一括削除することをおすすめします。キャッシュを一括削除することで、キャッシュを削除する手間と時間が節約でき、さらにAndroidの容量が増えやすくなります。

使用しているAndroidスマホのOSによって、キャッシュの一括削除の方法が異なるため、該当するOSのバージョンの項目を参照して、キャッシュの一括削除を行なってください。

まず、Androidの「設定」アプリを開きます。設定一覧の中にある「SDカードと端末容量」をタップします。

保存されているデータが一覧で表示されます。ページの真ん中あたりに表示されている「キャッシュされているデータ」タップします。「キャッシュされたデータを消去しますか？」という確認画面が開かれたら、「OK」ボタンをタップします。これで、キャッシュの一括削除は完了です。

Androidの最新OSである8.0以降は残念ながら、キャッシュの一括削除ができません。基本はアプリごとにキャッシュを削除することになりますが、キャッシュ管理できるアプリを使用すれば一括削除も可能となります。

Androidスマホ内のキャッシュを一括削除した方が、手間や時間は短縮されます。しかし、使用頻度が高く、データ処理が遅くなると困るアプリがある場合、一括削除を選択することはデメリットとなってしまいます。そのようなときに使える方法が、アプリごとにキャッシュを削除する方法です。

まず、「設定」アプリを開きます。設定一覧の真ん中あたりに表示されている「ストレージ」という文字をタッチします。