Adobe Scanアプリの使い方を解説します。Adobe Scanアプリを使って書類をスキャン(電子化・PDF化)して保存する方法をレビューします。本アプリは文書素材をお手軽に電子文書化できます。また、本アプリで電子化されたPDFはキーワード検索が可能です。
現在、スマホ・タブレット用のスキャナーアプリは数多く提供されていますが、PDF・イラストレーター・フォトショップ・Flash Playerといった、今やビジネス文書・作画・画像処理・動画処理の大定番規格を、長年提供し続けている「Adobe」が、スマホ・タブレット用のスキャナーアプリとしてリリースしている「Adobe Scan」というアプリがあります。
「Adobe Scan」は2017年6月より、iPhone・iPad版とAndroid版の両方がリリースされています。
ビジネスアプリが多数リリースされている昨今、スキャナーアプリの機能といっても、どのアプリも大差はないのではないかと考える人も多いでしょう。
確かに、スマホ・タブレットでスキャンするのであれば、とどのつまり端末のカメラ機能を使って文書を画像で取り込むことになるので、アプリの機能というより端末のカメラ機能のスペックによるところが大きいのではないかと考えるのも無理はありません。
しかし、そんな状況でも「Adobe Scan」には他のスキャナーアプリにはない使い勝手の良さをアピールできる特徴が多くあります。今回は、そんな「Adobe Scan」の気の利いた機能・特徴についてレビューします。
Adobe Scanアプリは、一言でいえば「オーソドックスなスキャナーアプリ」です。特に奇をてらった機能や人目をひくアプリデザインが施されているわけではありません。しかし、そのシンプルさに使い勝手の良さがあります。以下、Adobe Scanアプリの使い勝手の良さを構成する特徴について解説します。
Adobe Scanは、iOS・Androidの両方でリリースされています。Adobe Scanの特徴としては、オーソドックスなつくりでありながら、一般ユーザーがスキャナーに求める機能は十分に備えているという点が挙げられます。
Adobe Scanが選ばれる最もシンプルで機能的な特徴としては、「Adobe Scanは無駄な機能がなくスキャナーに特化しているつくりなので、スキャナー機能がサクサク稼働し、他のスキャナーアプリでは時間がかかるスキャンも効率良くスキャナー作業できる」という点が挙げられます。
特に紙媒体の文書を認識する機能に長けていて、カメラをかざしたときにアプリが紙媒体の文書を認識すると、自動的に画像として取り込んでくれるので、スキャナーする文章の数が多いときはサクサクPDFとして取り込めるので便利です。
さらに、Adobe Scanが選ばれるシンプルな特徴として、広告がないことが挙げられます。ビジネス上で、スキャン作業をサクサク済ませたいという局面で広告が時折表示されるようでは、肝心な時に時間をとられて、思い通りにスキャン作業をこなせません。
Adobe Scanはシンプルなアプリですが、こういった細かい点が仕事に利用する上で都合良くできています。
Adobe Scanの、ビジネスに使用する上で重宝される点としては、スキャンした書類のテキスト検索ができることが挙げられます。Adobe Scanで文書素材をスキャンして電子文書化・PDF化すると、電子化の過程でOCR機能を使ってテキストの埋め込みを行うので、仕上がったPDFは数字・英語・日本語のキーワード検索が可能です。
ただし、厳密に言うとAdobe Scanのみでテキスト検索できるわけではありません。Adobe Scanはあくまでスキャナーアプリなので、Adobe ScanでスキャンしたPDFを、同じアプリ提供元AdobeがリリースするPDFリーダーアプリ「Acrobat」で読み込むとテキスト検索できます。
PDF開発元がリリースするアプリのコラボレーションなので信頼・安心感があります。
次は、そんな、シンプルで使いやすいAdobe Scanアプリの使い方・準備について解説します。
まずはAdobe Scanアプリをインストールしましょう。Adobe ScanはiPhone・iPad版・Android版の両方がリリースされています。
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