2019年09月17日更新
Amazon Payとは?決済サービスの特徴・メリット・注意点(デメリット)など解説!
Amazon Payとは、Amazonによって提供されているキャッシュレス決済サービスのことです。セキュリティが堅牢で使い方も簡単。シェア率が低いとはいえ、提携サイト・店舗での買い物に重宝します。Amazon Payの特徴や支払い時の注意点などをまとめました。
目次
- 1Amazon Payとは何?
- ・Amazon Payとはキャッシュレス決済の一つ
- 2Amazon Payの特徴や仕組み
- ・Amazon payとはソーシャルログインができる会員制決済法
- ・支払いにはクレジットカードが使用可能
- ・ソーシャルログインに決済機能がプラスされている
- 3Amazon Payのメリットとデメリット
- ・Amazon Payのメリット
- ・Amazon Payのデメリット
- 4Amazon Payの利用の仕方と安全性
- ・アカウントの作成方法
- ・利用方法
- 5AmazonPayの安全性と注意点
- ・Amazon Payのセキュリティについて
- ・Amazon Payの注意点について
- 6Amazon Payがエラーになるときの対処法
- ・エラーになる理由として考えられることと対処法
- 7Amazon Payの特徴を把握して賢く利用しよう!
Amazon Payとは何?
Amazon Pay(アマゾンペイ)とは、世界最大級のインターネットショッピングモール・Amazonが展開している決済サービスのことです。
日本では2015年5月にサービス提供を開始。それ以来Amazon Payの加盟店舗数は右肩上がりに増加しており、2019年時点で対応店舗数は数千社にものぼります。
Amazon Payとはキャッシュレス決済の一つ
近年では、楽天グループの「楽天ペイ」やLINEアプリで使える「LINE Pay」など、様々なキャッシュレス決済サービスが続々とリリースされています。
Amazon Payもその中の一つです。Amazonアカウントに登録されている住所やクレジットカードなどの会員情報を使って、Amazon以外のECサイトでも簡単に利用料金の支払いを済ませることが出来ます。
日本国内のコード・QRコード決済サービスシェア率は、PayPay・楽天ペイ・LINE Payなどが大半を占めており、他社に比べるとAmazon Payはやや後塵を拝しているのが特徴的です。
しかし、2018年7月には、スマートスピーカーのAmazon Echo・Amazon Alexa(アレクサ)ユーザーがAmazon Payを利用して日本赤十字などへの寄付を行える音声サービスをスタート。2018年8月からは店頭でのQRコード決済も可能になりました。
提携サイトも順調に拡大しており、キャッシュレス時代にマッチしたサービスの将来性に期待が高まっています。
Amazon Payの特徴や仕組み
今や日本国内のAmazon利用者数は5,000万人を超えており、およそ2人に1人はAmazonを利用していると言っても過言ではないほどの隆盛を誇っています。そのAmazonが展開している決済サービスとあって、インターネットユーザーからの注目度は抜群です。
Amazon Payとはどのような決済サービスなのか、その特徴を詳しく見ていきましょう。
Amazon payとはソーシャルログインができる会員制決済法
SNSの普及に伴い、Facebook・Google・Twitterなどの会員情報を使って各種サービスにアクセスできる「ソーシャルログインシステム」を導入するサイトが増えています。
Amazon Payもソーシャルログインの一種です。Amazonのアカウントをお持ちの方なら、決済時にAmazonのID・パスワードを入力するだけでAmazon Payのサービスを利用することが出来ます。
特別な登録手続きは一切不要。Amazon会員の強みを最大限に活かせる特徴があります。
支払いにはクレジットカードが使用可能
Amazon Payでは、Amazonアカウントに登録されているクレジットカードで決済を行います。以下の5種類のクレジットカードブランドに対応しており、日本国内で流通しているほぼ全てのクレジットカードでAmazon Payを利用できると言ってよいでしょう。
- VISA
- MasterCard
- American Express
- JCB
- Diners Club
クレジットカードを持っていない方でも、デビットカードやプリペイドカードを登録してAmazon Payで利用することも可能です。ただし、J-Debitは非対応であることに注意してください。
ソーシャルログインに決済機能がプラスされている
基本的にソーシャルログインは、会員登録・ログイン情報管理などユーザーにとって煩わしい作業を省くことでWebサイトの利用率を高めるために導入されるシステムです。
その点、Amazon PayはAmazonアカウントに紐付けられたカード情報で料金の支払いまで完了できます。
決済機能が加わったことでソーシャルログインの利便性が最大限に発揮されているのがAmazon Payの大きな特徴と言えるでしょう。
e☆イヤホンで初めてAmazon Pay使えたけど楽だった
— ohbarye (@ohbarye) September 15, 2019
ほんのちょっと値段安いだけのECサイトたちでアカウントやクレカを登録しまくる気がゼロなのでいつもAmazonかヨドバシで買ってしまうが、これなら多少利用する気になる
Amazon Payのメリットとデメリット
顧客重視のサービスに定評があるAmazonの決済サービスだけあって、非常に使いやすいシステムに仕上がっているのが特徴的です。
メリットとデメリットを比較しながら、Amazon Payの特徴の理解を深めていきましょう。
Amazon Payのメリット
Amazon Payを利用することで、従来のショッピングに見られた様々なデメリットを解消することが可能です。Amazon Payのメリットとして、以下の3点が挙げられます。
面倒な個人情報の入力が不要
Amazon Payの一つ目のメリットは、個人情報入力作業の省略です。
オンラインストアで買い物するためには、各サイトで会員登録を行い、ログイン情報を管理する必要があります。商品の注文時には購入者情報やクレジットカード番号などの決済情報を入力・確認しなければならず、一つの商品を入手するだけでも非常に多くの手間を要します。
その点、Amazon Payを利用すれば、これらの作業を全てカットすることが出来ます。
- ユーザーはAmazonアカウント情報を利用してサイトにログインできるため、面倒な会員登録作業が不要になる
- 決済時に支払い方法を選択することなく簡潔に注文が完了する
- 購買フローの短縮により成約率が上がるため、Amazon Payを導入している企業にとっても大きなメリットになる
Amazon以外のオンラインショップでも提携していれば使用可能
Amazon Payの二つ目のメリットは、利用範囲の広さです。Amazon Payは、コジマネットやプレミアムバンダイなどAmazon以外の提携ショップで利用可能です。
しかも、他社のキャッシュレス決済サービスに比べて1回あたりの決済可能上限金額が高めに設定されているのが特徴的です。高額の買い物時にもキャッシュレス決済を利用できるメリットがあります。
キャッシュレス決済サービス | 決済可能上限金額 |
---|---|
Amazon Pay |
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楽天ペイ |
|
LINE Pay |
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PayPay |
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d払い |
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支払いのスピードが早くなる
Amazon Payの三つ目のメリットは、決済手続きの簡略化です。オンラインショッピングの場合、最短わずか2クリックで決済が完了します。ほんの数秒で代金の支払いを済ませられるため、ストレスフリーの買い物を楽しめるのが特徴的です。
しかもAmazon Payには、世界有数の大企業・Amazonが誇る最高水準のセキュリティ決済システムが採用されています。Webサイト上でクレジットカード番号などの個人情報を入力する必要がないので、スピードだけでなくセキュリティの面でも大変魅力的です。
Amazon Payのデメリット
Amazon Payはまだ歴史の浅いサービスであり、改善してもらいたい点もいくつかあります。Amazon Payのデメリットとして、以下の3点が挙げられます。
Amazonの会員情報でクレジットカードの情報の登録が必須
Amazon Payの一つ目のデメリットは、カード所有者でなければ利用できないことです。
Amazon PayはAmazonアカウントに紐付けられたクレジットカード(またはデビットカード・プリペイドカード)の情報を使って決済を行うシステムなので、カード情報の登録作業が必須です。
残念ながら、現時点では銀行口座引き落としなどの決済方法には対応していません。セキュリティを考慮してあえてカードを作らないように注意している方にとって、Amazon Payは縁遠い存在と言えるでしょう。
後払いにするには設定の変更が必要
Amazon Payの二つ目のデメリットは、後払いに対応していないことです。
最近では、ZOZOTOWNのように代金の支払い日を先延ばしできる通販サイトが増えています。しかしAmazon Payはその場で料金をカード決済するシステムなので、カード代金の引き落とし日までに購入費を準備できないと与信にかかわります。
どうしても料金を後払いにしたいなら、クレジットカード発行会社のWebサイトにアクセスして請求代金をリボ払いにするなどの設定変更が必要です。
ちなみにAmazonでの買い物は、代金引換やd払いを利用することで料金を後払いにすることも出来ます。
提携サイトによっては独自のポイントの付与がない
Amazon Payの三つ目のデメリットは、対象店舗のポイントが付かないことです。
Amazon Payの決済に充てたクレジットカードのポイントは貰えますが、他社のECサイトでAmazon Pay決済をしてもTポイントやZOZOポイントなどは付与されません。ポイントの二重取りが出来ない点で、お得とは言い難いものがあります。
また、販売事業者のサイトでAmazon Payを利用する際、Amazonギフト券を使うことは出来ない点にも注意してください。
Amazon Payの利用の仕方と安全性
いくつかのデメリットがあるとはいえ、全体的に見ればAmazon Payが非常に便利な決済サービスであることに変わりはありません。ここからは、Amazon Payの実際の使い方を解説していきます。
アカウントの作成方法
Amazon Payは、Amazonアカウントをお持ちの方なら申請手続きなどを行うことなくいつでも利用可能です。
Amazonアカウントをお持ちでない方でも、Amazonの公式サイト上で新規アカウントを作成すればすぐにAmazon Payを利用することが可能になります。
- 以下のリンクにアクセスして「新規登録はこちら」をクリックする
- 氏名・メールアドレス・パスワード等を入力する
- 「Amazonアカウントを作成」ボタンをクリックすれば会員登録完了
「アカウントサービス」→「お支払い方法」と順にクリックし、「クレジットカード」欄の「カードを追加」からカード情報の登録を行えます。
なお、Amazonの会員には「無料会員」と有料の「Amazonプライム会員(月額500円または年額4,900円)」がありますが、無料会員でもAmazon Payを利用できます。無理にプライム会員になる必要は無いのでご安心ください。
利用方法
Amazon Payは、オンラインショップと実店舗の両方で決済に利用することが可能です。具体的な手順をまとめると、以下の表の通りです。
決済手順 | |
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Amazon Payをオンラインショップで使う場合 |
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Amazon Payを実店舗で使う場合 |
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Amazon Payを利用できる提携サイトなど一覧
Amazon Payは、以下のような店舗で利用可能です。現時点ではコンビニで使えませんが、対応エリアは順次拡大しており今後の発展に期待です。
Amazon Pay対応オンラインショップ | Amazon Pay対応実店舗 |
---|---|
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AmazonPayの安全性と注意点
キャッシュレス決済サービスに対し、漠然と不信感を抱いている方は少なくありません。便利さばかりがクローズアップされると、肝心のセキュリティが気になるのは人として当然の反応です。
ここでは、Amazon Payの安全性や利用時の注意点などについて解説していきます。
Amazon Payのセキュリティについて
Amazon Payのセキュリティサービスは、非常に信頼性の高いレベルに仕上がっています。
Amazon Payでは、顧客のクレジットカード情報は全てAmazonによって管理されています。利用代金の決済をAmazonが代行しているため、オンラインショッピングサイトの管理者に自分のカード情報を知られるセキュリティリスクはありません。
また、Amazon Payの不正利用に対して一定のセキュリティ保証サービスも設けられています。登録してあるクレジットカードにAmazon Payから見覚えのない請求があった場合、Amazon.co.jpに対して異議申し立てを行えばその請求を無効にすることが可能です。
ただし、通知のタイミングが遅すぎると代金の請求が実行されてしまう可能性があります。不正利用に気付いた時は、迅速にAmazonのカスタマーサポートに連絡しましょう。
Amazon Payの注意点について
2019年になってから、Amazon名義のクレジットカード不正利用事件が続出しています。しかしその原因の大半はAmazonを騙ったフィッシング詐欺による個人情報流出であり、Amazonのセキュリティに問題があるわけではありません。
たとえAmazonが厳重なセキュリティシステムを敷いていても、利用者自身がアカウント情報を杜撰に扱っていたら元も子もないのです。
姉貴の旦那がAmazon騙ったフィッシング詐欺に引っ掛かったらしい
— はだっち (@hadatti) September 9, 2019
SMSで認証取れなくて不正利用としてカード止められて発覚
あんな詐欺に引っ掛かる人がこんな身近にいたなんて・・・
「緊急の告知」、「カードの有効期限が切れています」、「あなたのアカウントは停止されました」など、Amazonの運営を装った偽メールにはくれぐれも注意してください。偽サイトへ誘導するリンクを踏んでクレジットカード情報などを入力してしまった場合は、速やかにカード会社に連絡して利用を停止すべきです。
また、AmazonアカウントのID・パスワードなどのログイン情報を他のサイトのものと共用するのはやめましょう。リスト型攻撃と呼ばれるハッキング手段によって、アカウントを乗っ取られるリスクがあります。
Amazon Payがエラーになるときの対処法
Amazon Payで決済しようとすると、何故かエラーになって決済できないことがあります。その時は、慌てずに原因を考察することが大切です。
エラーになる理由として考えられることと対処法
Amazon Payの決済がエラーになる場合、主に3つの原因が考えられます。詳細な原因と対処法を見ていきましょう。
Amazonのアカウントやクレジット情報を間違って入力しているなどの入力ミス
一つ目に考えられる原因は、入力ミスです。Amazon PayはAmazonアカウントの情報を利用して決済を行うサービスなので、ログインIDなどを間違って入力していればエラーになります。
- Amazonアカウントに登録したメールアドレス・パスワードを正しく入力しているか確認する
- Amazonアカウントにクレジットカード(またはデビットカード・プリペイドカード)を登録しているか調べる
- Amazonアカウントに登録したクレジットカードの番号・有効期限などが間違っていないかチェックする
登録したクレジットカードが有効期限切れになっている
二つ目に考えられる原因は、クレジットカード関連のトラブルです。以下のような理由でAmazonアカウントに登録したクレジットカードが決済不可能になっている可能性があります。
- 登録したクレジットカードが有効期限切れになっている → カードの更新手続きを行う
- 登録したクレジットカードが利用限度額に達している → 来月まで待つ
- 登録したクレジットカードが代金支払い延滞などの理由で利用不能になっている → カード発行会社に連絡する
使用しているブラウザが対応していない
三つ目に考えられる原因は、システム環境の問題です。Amazon Payの推奨利用環境は、以下の表の通りです。OSやブラウザを常に最新版にアップデートしてウイルスソフトをインストールするなど、使用端末のセキュリティにも十分注意しましょう。
サポートしているOS |
|
---|---|
デスクトップまたはノートPCでサポートされているブラウザ |
|
モバイルまたはタブレット端末でサポートされているブラウザ |
|
Amazon Payの特徴を把握して賢く利用しよう!
今回は、Amazon Payの特徴や使い方、メリット・デメリットなどをご紹介いたしました。最後に本記事の要点をまとめると、以下の5点が挙げられます。
- Amazon Payとは、Amazonによって展開されているキャッシュレス決済サービスのこと
- Amazonアカウントに登録してあるカード情報を使って、提携サイト・実店舗にて安全・迅速に決済を完了することが出来る
- ソーシャルログインを利用して購入手続きを簡略化できるメリットがあるが、Amazonアカウントにカード情報の登録が必須・コンビニで使えない・独自ポイントを取得できないなどのデメリットもある
- Amazon Payのセキュリティは盤石だが、リスト型攻撃やフィッシング詐欺などに引っ掛かってカードを不正利用されるリスクには注意が必要
- Amazon Payで決済エラーになる場合は、アカウント情報の入力ミス・カードの有効期限切れ・システム環境などをチェックすると良い
Amazon Payはまだまだ発展途上のサービスであり物足りなさを感じる点もありますが、有効活用すれば決済時に役立つのは間違いありません。
Amazonアカウントをお持ちの方は、ぜひ本記事を参考にしてAmazon Payを使いこなせるようになってください。