2019年02月19日更新
Twitterのツイートの文字数制限が140から280文字に!増やす方法は?
Twitterがマイクロブログと呼ばれるのは、普通のブログと違い投稿できる文字数に140字の制限があるためです。しかし現在のTwitterでは140字の文字数制限は緩和され、一部ではツイートの文字数が280字まで増加し、DMに至っては1万字まで増加しました。
目次
Twitterのツイート文字数制限が280文字に増加
Twitterといえば140字の文字数制限が、140字といえばTwitterが思い浮かぶように、マイクロブログであるTwitterには140字という文字数がついて回ります。この文字数制限とリツイート機能のおかげで情報が瞬く間に拡散していきますし、同時にTwitter独特の文化が生み出され、多くの人がそれを楽しんでいます。
しかし、時によってはこの140字という文字数制限は厳しすぎると感じる場合もあります。短いツイートでは誤解を招きやすくなりますし、詳細な内容を伝えることもできません。そこで140字の文字数制限を撤廃してほしい、そこまでいかなくても投稿できる文字数を増加させてほしい、という声はTwitterが誕生した当初から数多く聞かれました。
そうした声に対し、140字の文字数制限こそTwitterのアイデンティティであると長く拒否してきた運営側でしたが、とうとう2017年11月7日にツイートの制限文字数が280字に増加したのです。
日本語・中国語・韓国語は140文字のまま
先に「ツイートの制限文字数が280字に増加した」と記しましたが、Twitterユーザーのあなたは「え? 私のところではツイートの文字数制限は140字のままなんだけれど?」と疑問に思うことでしょう。
そうなのです。残念なことにツイートの文字数制限が280字に増加したのは英語などの1バイト文字圏だけで、日本語・中国語・韓国語などの2バイト文字圏ではこれまで通りの140字の制限なのです。
日本語や中国語では漢字1文字でも多くの情報が込められていますし、韓国語でも1文字で長い音節を表せますから、140字にかなりの情報量を込められます。
ところが英語などでは一音を表すのに何文字ものアルファベットが必要です。そのため同じ140字であっても日本語などに比べて込められる情報量が段違いに少ないのです。
そこで単純に2バイト文字である日本語の140字を基準に、それを倍にして1バイト文字圏での文字数制限を280字に増加させたわけです。この背景には、多分に世界で最もTwitterが利用されているのが日本であるという事実が存在するしょう。
日本では140字の制限がさほど問題になっておらず、Twitterが大いに利用されているのだから、いまひとつ勢いのない他の国で日本の140字に相当する280字まで文字数を増加させても、Twitter文化の雰囲気を変えることなく利用者を増やせるのではないか、との観測があったと見られます。
逆に日本で制限文字数を増加させると、せっかくの今のいい状態が変化してしまいます。その変化が良い方向に出ればいいのですが、悪く出る可能性もありますから、運営側としてそんな危ない橋を渡るわけにはいかなかったのでしょう。
以上のような状況から、日本では140字の制限のままとなっているようです。
DMは1万文字
残念ながらツイートは280字に増えてはくれませんでしたが、DMの場合は話が別です。Twitterのサービス開始当初は140字の制限を受けていたDMの文字数が、2015年7月からなんと1万字まで増加したのです。
これは、公開された場所で凝縮したメッセージを送るツイートとは異なり、1対1で詳しい話をするDMでは140字では短すぎるという判断があったものと思われます。
しかしいくら1万字まで使えるとはいえ、あまり長すぎるDMは送られた方が迷惑します。見やすい長文を送るのであれば、DMではなくメールを使うか、クラウドに置いたPDF化した文書のアドレスをDMで送るなどのやり方を採るべきです。
Twitterのツイート文字数を増やす方法
実はTwitterの140字という文字制限は、過去にも少しずつ緩められています。最初は140字に含まれていた画像や動画のリンク、リプライの際の@付きのユーザー名、さらにはハッシュタグが、現在では140文字の中には含まれません。特にリンクは長くなりがちなので、これだけでも大きな違いです。
しかしあなたが「それでもつい140字をオーバーしてしまう」と感じるならば、以下のいくつかの方法を試すことをお勧めします。
略語を使用
簡単なのは略語を使うことです。
最近では廃れていますが、Twitter用語として「〜なう」「〜わず」「〜うぃる」という略語があります。これを使えば「今○○している」を「○○なう」で、「さっき○○し終えた」を「○○わず」で、「これから○○する」を「○○うぃる」で表すことで文字数を稼げます。
これらの死語に近い言葉を使わなくても、例えば一般的な略語である「TDR」を「東京ディズニーリゾート」の代わりに使うことで文字数を減らせますし、あなたの身近な人たちにだけ通じる略語を使う方法もあるでしょう。
裏技としては、略語ではありませんが、カタカナ語を英文で表すことで文字数を減らす方法もあります。
例えば「ツイート」は日本語なので4文字換算ですが、「Tweet」と表記すると英語として数えられるので日本のTwitter上では2.5文字に換算されます。文字数がギリギリでオーバーするときなど便利ですので、英単語を単語登録しておくといいでしょう。
制限文字数以上ツイートするアプリ
とはいえ、人生にはどうしても避けられない事柄というものがあります。なんとしても到底140字には収まらない長文をツイートしたい場合もその一つです。
そんな時に使えるのが「Twitterの文字数制限以上に長文をつぶやきたい時に使うアプリ」です。この長い名称のアプリをあなたのTwitterアカウントと連携させると、140字を超える長文を保存し、その保存先へのリンクがツイート可能となります。
もちろん、ツイートを見た人たちがわざわざそのリンクをタップ(またはクリック)してリンク先の長文を読んでくれるかというのは、また別の問題ですが。
Twitterのツイート文字数が140文字である理由
ところで長く定められてきた、そして今も日本では残っているTwitterのツイートの文字数制限が140字である理由をご存じでしょうか。それを語るには、Twitter創設当時まで話を遡る必要があります。
SMSが文字数制限の由来
Twitter創設当時は、アメリカなどの海外諸国での携帯電話へのテキスト通知は電話番号だけで連絡できるSMS(ショートメッセージサービス)が主流でした。一方、当時の日本ではNTT、au、ソフトバンク(当時はボーダフォン)のキャリアの壁を越えてのSMSのやり取りができなかったため、SMSは普及せずにキャリアメールが使われていました。
SMSは1通ごとに料金がかかる上に160文字の制限がありますが、スマートフォンと異なり、当時の携帯電話でTwitterからツイートを受信するにはこのSMSを利用する必要がありました。そのためTwitterでは一つのツイートが1通のSMSに収まるよう、ユーザー名に20文字を割り振り、本文領域として140文字を割り当てたのです。
こうして定められた規格にのっとって、日本でもツイートの文字数は140字に制限されました。しかし考えてみるとこれは不思議な話です。それというのも日本でのSMSは160字ではなく70字に制限されていたからです。
160字が70字という中途半端な数字に減らされているのは、アメリカなどの1バイト文字圏のSMSでは英数字の1文字が7ビットで表されるのに対し、日本では1文字が2バイト=16ビットで表されるため、英数字の7×160=1,120ビットが2バイト文字では16×70=1,120ビットとなるためです。
ですから、もし日本で1ツイートを1通のSMSで受信するのであれば、ユーザー名の20文字、140ビットを引いた残り980ビット、つまり61文字の文字数制限を施さなければならなかったのです。
しかし、幸いなことにTwitterの運営側はその辺りの事情を見落としていました。おかげで日本ではTwitterが一番人気のSNSになれました。そして時代はガラホからスマホの時代へと移り、SMSの文字数制限にこだわる必要はなくなりました。1バイト文字圏での文字制限緩和には、こうした背景が存在したのでした。
Twitterのツイート文字数をオーバーするとどうなるか
Twitterを利用していると常に文字数制限が気になっているため、実際にツイートするときには140文字をオーバーすることはほとんどないでしょう。しかし現実に140文字をオーバーしてしまうと、そのツイートは送られません。
赤文字でマイナス表記に
実際にブラウザ上で、140文字をオーバーして送られなくなったツイートを見てみましょう。
上図のように、140文字をオーバーした部分が赤くマーカー表示され、オーバーした文字数が右下にこれも赤文字でマイナス表示され、文字数表示の横の○も赤色に変化します。
これを文字数制限内に収めると、マーカー表示が消え、右下の数字が赤文字から黒文字に戻り、文字数表示の横の○の色も注意を示すオレンジ色に変わり、ツイートを投稿できる状態になりました。ちなみにこの○の色は残り文字数が10文字以下になるまでは安全を示す青色が表示されます。
Twitterの文字数を増やしてみよう!
結局日本ではTwitterでの文字制限は140文字のままでした。しかし、リンクやリプライ相手のユーザー名などTwitterの制限は少しずつ緩められていますし、文中で紹介したようないろいろな手段を採ることで、ツイートの文字数は増やせるのです。
もちろんTwitterの140文字制限のおかげで今のTwitter文化が出来上がったのは事実ですが、それでも不便を感じるようなら、今回紹介したような手段も含めて、あなたもツイートの情報量を増やす工夫に努めてみてください。それがあなたのTwitterライフをより一層充実したものにするでしょう。