WindowsでのTelnetクライアントの使い方!コマンドの設定方法も解説!
今回はWindowsでのTelnetクライアントの使い方についてご紹介していきます。また、WindowsでのTelnetクライアントのコマンドの設定方法についてもご紹介しているので、是非この記事を参考にTelnetクライアントを使ってみてください。
目次
- 1【WindowsのTelnet】クライアントとは?
- ・Telnet って何?
- ・Telnetクライアントの意味も知っておこう
- 2【WindowsのTelnetクライアント】基本の使い方
- ・Telnetのクライアントのインストール方法
- ・コントロールパネルからクライントの有効
- ・Telnet クライアントの使い方
- 3【WindowsのTelnetクライアント】コマンドについて
- ・Telnetコマンドとは?
- ・Telnetコマンドの設定方法
- 4【WindowsのTelnetクライアント】接続に失敗する場合
- ・表示されるメッセージ
- ・原因と対処法
- 5WindowsのTelnetクライアントで上手に遠隔操作を使いこなそう!
【WindowsのTelnet】クライアントとは?
今回はWindowsでのTelnetクライアントの使い方についてご紹介していきます。まずはWindowsのTelnetクライアントとは何かをご説明していきます。
Telnet って何?
Telnetとはインターネットを経由して他のコンピューターやサーバーに接続して、接続した端末を遠隔操作するための仕組みです。コマンドプロンプトと呼ばれる画面から「telnet」というコマンドを入力し、接続先、接続先のIDやパスワードを入力すると接続先端末にアクセスできるようになります。
Telnetクライアントの意味も知っておこう
Telnetクライアントとはtelnetの接続で接続する側のコンピューターの事を指します。実際にコマンドプロンプトからtelnetコマンドを入力する側になります。
また、Telnetクライアントはコンピューターを示すこともあればプログラムやソフトウェアを示して呼ばれる事もあります。いずれを示した場合でもTelnetクライアントは「接続する側」を意味します。
【WindowsのTelnetクライアント】基本の使い方
ここからはTelnetクライアントの基本的な使い方をご説明していきます。
Telnetのクライアントのインストール方法
まずはTelnetのクライアントのインストール方法をご説明します。Telnetクライアントのプログラムは初期設定ではインストールされていないプログラムです。Telnetクライアントを利用するためにはコントロールパネルからインストールをする必要があります。
Telnetクライアントを追加するためには、コントロールパネル > プログラム > プログラムと機能 > Windowsの機能の有効化または無効化 と選択すると「Windows の機能」の画面が表示されます。
「Windows の機能」の一覧の中に「Telnetクライアント」という項目があるので選択して、チェックを付けてください。チェックを付けて「OK」を選択するとWindowsが自動で必要なプログラムをインストールしてくれます。
Telnetクライアントのインストールの方法は以上になります。
コントロールパネルからクライントの有効
Telnetのクライアントがインストールされているけれども利用できない場合のコントロールパネルからTelnetのクライアントを有効にする方法をご説明します。
Telnetクライアントを有効にするためには、コントロールパネル > プログラム > プログラムと機能 > Windowsの機能の有効化または無効化 と選択すると「Windows の機能」の画面が表示されます。
「Windows の機能」の一覧の中に「Telnetクライアント」という項目があるので選択して、チェックを付けてください。チェックを付けて「OK」を選択すると有効化されます。
Telnetクライアントの有効化の方法は以上になります。
Telnet クライアントの使い方
ここではTelnetクライアントの使い方についてご説明していきます。Telnetクライアントは基本的にはコマンドプロンプトを起動して、接続先サーバー名を指定して接続するのが基本的な使い方になります。
telnet <接続先サーバーホスト名>
このコマンドをコマンドプロンプトから実行すると「接続先サーバーホスト名」で指定された遠隔サーバーに接続されます。「接続先サーバーホスト名」はコンピューターに設定された名前やFQDNと呼ばれるサーバーに設定された名前やIPアドレスなどを指定します。
【WindowsのTelnetクライアント】コマンドについて
ここからはWindowsのTelnetクライアントで使えるコマンドについてご紹介していきます。
Telnetコマンドとは?
Telnetは遠隔地にあるサーバーやコンピューターの管理作業を行うためインターネットを経由してサーバーやコンピューターにアクセスするためのツールとなっています。Telnetは基本的には単純な文字コードのみの通信しかできず、基本的なコマンドやデータ、ステータスなどを調べるために活用が出来ます。
WindowsのOSではTelnetを利用するのはあまり一般的ではなく、UNIXやLinuxだとTelnetによるリモートアクセスは広く使われています。セキュリティ面を考慮するとTelnetを利用するより、SSHを利用することが望まれますが、WindowsのOSはSSHでの通信を標準では用意されていません。
TelnetでSMTPサーバ接続して直接確かめられる
Telnetコマンドを上手く活用するとTelnetでSMTPサーバ接続して直接確かめることが出来るようになっています。
例えば、Telnetで対象サーバーにアクセスし、『helo <接続先サーバーホスト名>』を実行するとSMTPサーバーに接続し、SMTPサーバーの応答情報を表示してくれます。
Telnetコマンドの設定方法
Telnetコマンドのオプションの設定方法についてご説明していきます。Telnetオプションとしてローカルエコー機能を有効にしたり、Telnetコマンドで使用する漢字コードなどをオプション設定機能から設定をすることができます。
Windows7での設定方法
Windows7でのオプション設定方法についてご説明していきます。まずはTelnetに接続します。Telnetがインストールされていない又はTelnetクライアントが有効でない場合にはコントロールパネルからTelnetクライアントを有効にしてください。
コマンドプロンプトからTelnetに接続すると上記画像の様な画面が表示されます。
『?』もしくは『help』コマンドを実行すると利用できるコマンド一覧が表示されます。オプション設定を行うためには『set ?』で設定できるオプション一覧が表示されるので実行します。
コマンド一覧
ローカルエコーの制御設定 | |
set localecho | ローカルエコーをオンにする |
unset localecho | ローカルエコーをオフにする(初期設定状態) |
漢字コード設定 | |
set codeset shift jis | 漢字コードをShift JISにする |
set codeset japanese euc | 漢字コードをEUCにする |
set codeset jis kanji | 漢字コードをJIS漢字コードにする |
漢字コードはUTF-8やUnicodeはサポートされていないので、利用することが出来ないので注意して下さい。
Windows10での設定方法
Windows10でのオプション設定方法についてご説明していきます。まずはTelnetに接続します。Telnetがインストールされていない又はTelnetクライアントが有効でない場合にはコントロールパネルからTelnetクライアントを有効にしてください。
コマンドプロンプトからTelnetに接続すると上記画像の様な画面が表示されます。
『?』もしくは『help』コマンドを実行すると利用できるコマンド一覧が表示されます。オプション設定を行うためには『set ?』で設定できるオプション一覧が表示されるので実行します。
コマンド一覧
ローカルエコーの制御設定 | |
set localecho | ローカルエコーをオンにする |
unset localecho | ローカルエコーをオフにする(初期設定状態) |
漢字コード設定 | |
set codeset shift jis | 漢字コードをShift JISにする |
set codeset japanese euc | 漢字コードをEUCにする |
set codeset jis kanji | 漢字コードをJIS漢字コードにする |
漢字コードはUTF-8やUnicodeはサポートされていないので、利用することが出来ないので注意して下さい。
【WindowsのTelnetクライアント】接続に失敗する場合
ここからはWindowsのTelnetクライアントに接続できない場合の原因と対処方法についてご紹介していきます。
表示されるメッセージ
Telnetに接続できない場合の表示メッセージは以下の2つに大きく分かれます。
このケースはそもそもTelnetクライアントが有効になっていません。コントロールパネルからTelnetクライアントを有効にして再度接続してみてください。
もう一つがTelnetクライアントは有効になっているけれども何かしらの原因で接続が出来なかった場合に表示されるメッセージです。原因としてはいくつかあげられますが、全て同じメッセージが表示されます。
原因と対処法
Telnetに接続できない場合には以下の様な原因があげられます。
指定先のFQDN及びIPアドレスが間違っている |
指定先のTelnetサーバーが有効になっていない |
指定先のファイアウォール設定でブロックされている |
指定先が正しいか間違っているのかを確認したい場合には「pingコマンド」を利用すると確認する事ができます。
ping <指定先名>
上記コマンドをコマンドプロンプトから実行すると応答が帰ってきます。間違っていなければ応答までの時間が表示され、間違っていれば接続できなかった原因が表示されます。
指定先が正しくTelnetに接続できない場合には接続先に何かしらの原因がある可能性があるので、接続先の設定を確認するか問い合わせをしてください。
WindowsのTelnetクライアントで上手に遠隔操作を使いこなそう!
今回はWindowsのTelnetクライアントの使い方についてご紹介してきました。Telnetクライアントは初期設定では無効状態になっているので利用する場合には有効に変更することを注意してください。
また、Telnetコマンドのオプション設定についてもご説明しました。扱いやすいオプション設定にしてWindowsのTelnetクライアントを是非利用してみてください。