ワイモバイルと楽天モバイルの料金やプランの違いを比較!おすすめはどっち?
格安SIMで有名なワイモバイルと楽天モバイルですが、どっちを選んだ方がいいのか迷う人も多いのではないでしょうか。今回は、気になる料金プランのことはもちろん、通信品質、サポート、iPhone端末の取り扱いなど、詳しくワイモバイルと楽天モバイルを比較・紹介します。
目次
ワイモバイルと楽天モバイルについて
最近では「格安SIM」や「格安スマホ」という言葉も広く知られるようになりました。通信サービスの契約者数は大手キャリアがまだまだ大半を占めてはいるものの、契約者数は年々増えており、今後も格安SIMユーザーは増えていくと考えられます。
MMD研究所というところが行った調査によると、格安SIMのツートップとされているのが「Y!mobile」と「楽天モバイル」です。
ただし格安SIMとは言っても、Y!mobileと楽天モバイルは少し分類が異なります。Y!mobileは独自の通信回線を持っている会社(MNO)ですが、楽天モバイルをはじめとする他の格安スマホ会社(MVNO)は通信回線を借りて運営しているからです。
ここからは、Y!mobileと楽天モバイルの料金や違いについて、それぞれ比較しながら紹介していきます。
ワイモバイル(Y!mobile)とは
Y!mobileはもともと「イーモバイル」や「ウィルコム」を運営していた会社なので独自の通信回線を持っており、現在は「SoftBank(ソフトバンク)」のサブブランド的な位置付けとなっています。
通信もSoftBankと同じ回線を利用しているので、MVNOである他社格安SIMの通信と比較すると、通信速度が速く品質が安定していると言われており、契約件数を伸ばしています。
楽天モバイルとは
MVNOの中でも楽天モバイルは、「スーパーホーダイ」というプランを中心に人気を集め、ユーザー数を増やしています。
楽天モバイルは他の通信回線を借りて運営しているMVNOだとお伝えしましたが、2017年12月に携帯キャリア事業への新規参入を発表していて、楽天モバイルが、docomo、SoftBank、auに続いて、第4のキャリアになるということです。2019年10月のサービス開始を予定しているので、今後の動きも気にしておくといいでしょう。
ワイモバイルと楽天モバイルのサービスや料金を比較!
ワイモバイルと楽天モバイルのサービス品質、料金プランなどを徹底比較していきます。
料金プランの比較表
まずは基本的なプラン料金の比較表です。S,M,L,LLプランで比較していますが、各プランのデータ容量がY!mobileと楽天モバイルとで異なったり、楽天モバイルのプラン料金は契約年数の縛りによって違いがあったりするのでそのような点にも注意して比較検討することをおすすめします。
Sプラン | 1年目 | 2年目 | 3年目〜 | 無料通話 | データ容量 |
Y!mobile | 1,980 | 2,980 | 2,980 | 10分以内 | 3GB 3年目〜2GB |
楽天モバイル | 1年縛り:2,480 2年縛り:1,980 3年縛り:1,480 |
1年目と同じ | 2,980 | 10分以内 ※アプリ使用 |
2GB |
Mプラン | 1年目 | 2年目 | 3年目〜 | 無料通話 | データ容量 |
Y!mobile | 2,980 | 3,980 | 3,980 | 10分以内 | 9GB 3年目〜6GB |
楽天モバイル | 1年縛り:3,480 2年縛り:2,980 3年縛り:2,480 |
1年目と同じ | 3,980 | 10分以内 ※アプリ使用 |
6GB |
Lプラン | 1年目 | 2年目 | 3年目〜 | 無料通話 | データ容量 |
Y!mobile | 4,980 | 5,980 | 5,980 | 10分以内 | 21GB 3年目〜14GB |
楽天モバイル | 1年縛り:5,480 2年縛り:4,980 3年縛り:4,480 |
1年目と同じ | 5,980 | 10分以内 ※アプリ使用 |
14GB |
LLプラン | 1年目 | 2年目 | 3年目〜 | 無料通話 | データ容量 |
Y!mobile | ー | ー | ー | ー | ー |
楽天モバイル | 1年縛り:6,480 2年縛り:5,980 3年縛り:5,480 |
1年目と同じ | 6,980 | 10分以内 ※アプリ使用 |
24GB |
料金については、特に重視する人が多い点なので、今回はワイモバイルと楽天モバイルの最安プランである「Sプラン」で、もう少し詳しく比較します。
年間のプラン料金の合計金額(2年間使用した場合)
- ワイモバイル:1年目1,980円×12+2年目2,980円×12=2年間で59,520円
- 楽天モバイル1年縛り:2年間同額2,480円×24=2年間で59,520円
- 楽天モバイル2年縛り:2年間同額1,980円×24=2年間で47,520円
- 楽天モバイル3年縛り:2年間同額1,480円×24=2年間で35,520円(後1年継続必要)
年間のプラン料金の合計金額(3年間使用した場合)
- ワイモバイル:2年間合計59,520円+3年目2,980円×12=3年間で95,280円
- 楽天モバイル1年縛り:2年間合計59,520円+3年目2,980円×12=3年間で95,280円
- 楽天モバイル2年縛り:2年間合計47,520円+3年目2,980円×12=3年間で83,280円
- 楽天モバイル3年縛り:2年間合計35,520円++3年目2,980円×12=3年間で71,280円
楽天モバイルのプランは縛りによって月額料金が異なるという点が特徴です。楽天1年縛りのプランの場合は2年使っても、3年使っても料金はワイモバイルと楽天モバイルの基本料金は同じになります。
しかし、2年縛りや3年縛りを選択すると、割引額が大きくなり、ワイモバイルよりも楽天モバイルの方がトータルの料金は安くなります。楽天モバイルを長く使う人にとっては、かなりお得な料金設定だと言えます。もし、楽天モバイルの縛り期間内に途中で乗り換えや解約をした場合は9,800円の契約解除料がかかるので注意が必要です。
サービスの違いを比較
サポート内容や通信速度、品質などのサービスの違いについても比較していきます。
Wi-Fi
Y!mobileはSoftbank Wi-Fiの利用が無料でできます。楽天モバイルは無料のWi-Fiサービスは無く、月額362円でSoftBank/Wi2のWi-Fiが利用できるようになるオプションに加入することになります。Wi-Fiサービスを利用したい人にはワイモバイルをおすすめします。
テザリング
ワイモバイルも楽天モバイルも基本的な機能としては、テザリング可能ですが、楽天モバイルはDocomo端末でのテザリングができなくなっているので注意が必要です。
これまで使っていたDocomo端末をそのまま使ってテザリングすることはできないので、その端末のSIMロックを解除してワイモバイルを利用するか、違う端末で楽天モバイルを利用するかを選ぶ必要があります。
無料通話
無料通話はワイモバイルも楽天モバイルも同じく10分以内の通話が無料となっています。唯一の違いは、楽天モバイルの場合は専用の「楽天でんわアプリ」を使って電話をかける必要があるということです。ワイモバイルの方が手軽に電話がかけられるので電話を重視する人にはおすすめです。
超過通話料
10分を超えて通話をした時の超過通話料金ですが、
- ワイモバイル:20円/30秒
- 楽天モバイル:10円/30秒(※楽天でんわアプリ使用時。通常20円/30秒)
留守番電話
- ワイモバイル:無料(3分×30件・保存期間3日間)
- 楽天モバイル:有料(月額300円)
MMSメール
MMSメールはキャリアメールのことですが、現在、大手キャリア以外でキャリアメールアドレスを無料で利用できるのはワイモバイルだけです。「@ymobile.ne.jp」のアドレスというスマホ用アドレスを提供しています。ただし、10月に楽天モバイルがキャリア参入するので、その時にキャリアメールのサービス開始も考えられます。
LINEの年齢確認
LINEでID検索機能を利用するためには、年齢確認をする必要がありますが、この年齢確認ができるのはワイモバイルだけです。楽天モバイルを選ぶとLINEの年齢確認ができないので、ID検索機能を使いたい人は注意が必要です。
契約期間(最低利用期間)
契約期間(最低量期間) | 解約料 | |
ワイモバイル | 2年 | 9500円 |
楽天モバイル | 1〜3年(契約時に選択) | 9800円 |
ワイモバイルは2年契約なのに対し、楽天モバイルは契約時に契約期間を自分で決定でき、契約期間に応じて料金の設定が変わるという特徴があります。
取り扱い端末(iPhone)
もちろんSIMフリー端末またはSIMの系列が一致している端末であれば、持ち込みのスマホ端末でそのまま格安SIMを利用開始できますが、SIMの契約時に、特に人気のiPhone端末を一緒に購入して使いたいという人も多いので、ここからは取り扱い端末の違いについても見ていきます。
- ワイモバイル:iPhone6s (32/128GB)・iPhone7 (32/128G)・iPhoneSE (16GB)
- 楽天モバイル:iPhoneSE 海外販売モデル (16GB)
どちらもiPhone端末を取り扱っていますが、その種類に大きな違いがあります。ワイモバイルの方が多くの種類のiPhone端末を取り扱っており、楽天モバイルの方はiPhoneSEのみで、海外販売モデルとなっています。
サポート体制
特に格安スマホ初心者にとって気になるサポート体制についてです。Y!mobileと楽天モバイルはどちらも実店舗があり、そこでの契約や相談が可能なのでサポートについては安心できます。
楽天モバイルは都市部などを中心に店舗展開を進めているところで、全国の店舗数はY!mobileの方が多いので、店舗サポートを受けられた方がいざという時に安心という人は、お近くに店舗があるかどうかを含めて考えることをおすすめします。
また、店舗サポート以外にもワイモバイル、楽天モバイルではAIチャットサポートサービスを用意しているなど、格安SIM会社もサポート品質の向上を目指しているようです。ワイモバイルは受付時間内であれば、オペレーターからのサポートを受けることも可能です。
キャンペーン
ワイモバイルも楽天モバイルも期間限定のキャンペーンをしていることが多く、キャンペーンを利用することでさらにお得に格安SIMを利用できるので、基本的な内容だけでなく、その時にやっているキャンペーンをHPでチェックして比較・検討するようにしましょう。
ワイモバイルと楽天モバイルの通信速度の品質は?
続いて、ワイモバイルと楽天モバイルの通信速度の品質の違いを比較します。
高速通信速度
高速通信速度について、公式情報では
- ワイモバイル:下り最大150Mbps、上り最大25Mbps
- 楽天モバイル:下り最大150Mbps、上り最大50Mbps
ワイモバイル以外の他の格安SIMはドコモ回線を借りているものが多く、格安スマホ系でソフトバンク回線を使っているのはワイモバイルだけです。その点で、楽天モバイルよりもワイモバイルの方が高速通信の品質が安定しているのでおすすめです。
低速通信速度
低速通信速度について、公式情報では
- ワイモバイル:128Kbps
- 楽天モバイル:1Mbps(12:00~13:00、18:00~19:00は300Kbps)
ワイモバイルの128Kbpsは動画の再生はおろか、ウェブページを開くのにも時間がかかるくらいの通信速度です。一方、楽天モバイルの1Mbpsは動画の再生は難しいもののウェブページの閲覧くらいは問題なくできる通信速度です。高速通信品質はワイモバイル、低速通信品質は楽天モバイルが高いことが分かります。
高速通信のON・OFF切り替え
データ通信に関して、ワイモバイルと楽天モバイルの違いは、この高速通信のONとOFFが切り替えられるかどうかというところにあります。楽天モバイルには高速通信の切り替え機能があり、高速データ通信量の節約ができます。
ワイモバイルと楽天モバイルどっちがおすすめ?
ここまで、ワイモバイルと楽天モバイルの違いを比較してきました。細かいものも含めるとかなりたくさんの違いがありますので、結果的にワイモバイルと楽天モバイルはそれぞれどんな人におすすめなのかを紹介していきます。
ワイモバイルがおすすめな人
- 安定した通信速度の品質を求める人
- よく電話をする人
- プラン内データ容量をなるべく多く使いたい人(2年間)
- 仕事などで電話を頻繁に利用する人
- 家族で格安スマホを利用する人
- キャリアメール・留守番電話サービスを使いたい人
- LINEの年齢確認(ID検索)をしたい人
- 有料Wi-Fiを無料で利用したい人
- Yahoo!系列のサービスをよく利用する人
楽天モバイルがおすすめな人
- 月額料金をとにかく安くしたい人
- 余ったデータ容量を繰り越したい人
- 高速通信のON/OFF機能を使ってデータ容量を節約したい人
- 低速通信でもデータは追加せずにそのまま使いたい人
- 楽天系列サービスを頻繁に利用する人
楽天モバイルよりワイモバイルがおすすめ!
今回はワイモバイルと楽天モバイルについて、料金プラン、通信速度の品質、サポート内容などをそれぞれ比較して紹介しました。どちらにもメリットとデメリットがあるので、自分の目的に合った格安スマホを選ぶことをおすすめします。
その上で、多くの人におすすめしたいのはワイモバイルです。格安スマホを快適に使うためには、通信品質が安定して速いことは重要です。サポートも受けやすいので、いざという時にも困る心配も少なくなります。ぜひ、快適でお得に格安スマホを始めてみてはいかがでしょう。