2019年07月09日更新
OneNoteとEvernoteを比較!有料・無料プランでそれぞれ使える機能やメリットを確認!
OneNoteとEvernoteのどちらを使ったらいいのか迷っている人もいるでしょう。OneNoteもEvernoteもそれぞれ有料版と無料版がありますが、比較してみるとそれぞれどのようなメリットデメリットがあるのか、この記事では見ていきましょう。
目次
OneNoteとEvernoteを比較すると?
クラウド型のノートアプリで最も有名なものとはEvernoteでしょう。しかし、Evernoteの無料版で利用できる範囲がとても狭くなってしまったことから、OneNoteへ乗り換えを検討する人が増えています。また、これからクラウド型ノートアプリを利用しようと考えている人の中には、OneNoteとEvernoteのどちらにしたらいいのか迷っている人もいます。
そこで、この記事ではOneNoteとEvernoteを比較してみました。どちらにも無料版と有料版があり、それぞれにメリットデメリットがありますが、比較してみるとどのような違いがあるのか見ていきましょう。
OneNoteとは
OneNoteとはMicrosoftが提供しているノートアプリです。WordやExcelと同じようにMicrosoft Officeの中に同梱されているソフトの一つですが、Windows10ではMicrosoft OfficeをインストールしていなくてもOneNoteがインストールされていることがあります。
OneNoteはノートブック(ファイル)とセクションとページに分かれています。1枚のページはExcelと同じように無限に広げることができるので、アイデアや図表を延々と広げていくことが可能です。一つのノートブックの中にセクションを作り、そのセクションの中に実際に書き込むページを何ページでも作ることができます。
OneNoteでは複数の関連する内容のデータを一つのノートブックにまとめることで、データをわかりやすく整理することができます。
Evernoteとは
Evernoteとはどのようなアプリかというと、やはりOneNoteと同じようにメモを作っていくことができるアプリです。文字だけではなく、図表や動画、位置情報の記録もできます。一つのアカウントの中に、いくつもフォルダを作ることができて、同じアカウントで仕事からプライベートまでEvernote一つで管理することができます。
ノートアプリというよりも、OneNoteと比較するとEvernoteは情報の貯蔵庫といった方がいいかもしれません。さまざまなファイルやデータをEvernote一つで管理することが可能です。
OneNoteとEvernoteの容量を比較すると?
OneNoteとEvernoteを比較して、どちらにしたらいいのか悩んでいる人というのは、どちらがより容量を使えるのか、ということで悩んでいます。まずはOneNoteとEvernoteの容量を、無料プランと有料プランで比較してみましょう。
OneNote | Evernote | |
無料プラン | OneDrive全体で5GBまで | 月間アップロード容量60MBまで |
有料プラン | OneDrive全体で 100GB 月額170円 1TB 月額1,274円 |
プレミアムプランの月間アップロード容量10GBまで月額600円 法人向けプランの月間アップロード容量20GB+1ユーザーごとに2GB月額1,100円 |
OneNoteとEvernoteではそもそも容量の概念が全く違います。OneNoteはMicrosoftのクラウドサービスのOneDriveの中の一つのアプリなので、OneDrive全体のストレージ容量で計算します。一方で、Evernoteにはストレージ容量という概念がありません。
Evernoteでは月間にアップロードできる容量が決まっています。特にストレージ容量の上限というのはありません。その違いがあるという点は頭に入れておきましょう。
無料プランの容量を比較
無料プランの容量を比較してみると、OneNoteの無料プランはOneDrive全体で5GBになっています。こちらはWordやExcel、PowerPoint等のクラウド版を利用していたり、写真をアップロードしていればすぐに一杯になってしまう容量です。
一方で、Evernoteで月間にアップロードできる容量は無料版では60MBまでとなっています。テキストのメモなら十分に利用できる容量ですが、画像や動画をアップロードしたらあっという間に足りなくなる容量です。
有料プランの容量を比較
有料プランはOneNoteがOneDrive全体で100GBと1TBのプランが、Evernoteが10GBまでと20GB+ユーザー1人につき2GB のプランがあります。個人で利用するのなら、どちらも容量が小さい方のプランで十分に利用できるだけの容量を利用できます。
OneNoteとEvernoteのメリット・デメリットを比較すると?
OneNoteとEvernoteのメリットとデメリットを比較してみてみましょう。
OneNote
まずはOneNoteのメリットとデメリットです。
メリット
まずは端末の台数に制限がない点はEvernoteと比較した時のOneNoteのメリットです。無料プランでも何台でも同じアカウントで利用できるので、チームでの利用や、個人でスマホとタブレット、会社のPC、家のPCとそれぞれの場面での使い分けができます。
また、手書き入力ができるデバイスからであれば、OneNoteは手書きができる点もメリットと言えます。ちょっとしたメモを手書きで入れられるのは、スマホやタブレットからならとても便利なことです。
デメリット
あまりOneNoteのデメリットはないのですが、唯一デメリットと言える点は、Windowsの端末以外では使いにくいところがある、という点がデメリットとして挙げられます。モバイル端末だとどうしてもiPhoneやiPad、Androidの方が使っている人が多いのですが、Windowsでないと制限されることが多くなり、使いにくいという声があります。
Evernote
次にEvernoteのメリットデメリットを見ていきましょう。
メリット
Evernoteのメリットしてまず挙げられるのは、タグの管理ができるという点です。タグを付けておけば、タグで検索できるので簡単にノートを探せるのは、Evernoteの大きなメリットです。
また、Excelを貼り付けた時に、OneNoteではMicrosoft Officeがないと開けないのに対して、Evernoteならフリーソフトの表計算ソフトでも開けるという点もメリットになります。
クラウド版のMicrosoft Officeなら無料で利用できるものもありますが、PCにインストールしてあるフリーソフトやGoogleドライブのスプレッドシートを利用したいときには、Evernoteからの方が便利だという声があります。
デメリット
Evernoteのデメリットしては、無料版の使い勝手の悪さを挙げる声が圧倒的に多くあります。Evernoteの無料版では月間アップロード容量がたったの60MBしかない上に、利用できる端末の台数が2台までと制限されています。
60MBでは画像を添付したらあっという間に容量がなくなってしまいます。また、スマホと会社のPC、家のPCで同期したい場合には3台になるので利用できません。このことからOneNoteに乗り換える人も少なくありません。
OneNoteとEvernoteのそもそもの違いとは?
OneNoteとEvernoteとはそもそもいったい何が違うのか、最後にそれぞれの特徴をまとめてみましょう。
OneNoteはデジタルノートブック
OneNoteは一言でいうとノートです。デジタル化されたノートです。白紙のノートの上に、テキストや手書きのメモを入れて、そこに画像を添付していく、という使い方ができるのがOneNoteだと考えていいでしょう。
Evernoteはファイル収納庫
一方でEvernoteはノートアプリとは言われますが、どちらかというと様々なファイルを格納しておける収納庫です。そのために、画像も動画もなんでもアップロードできますし、全体の容量ではなくて月間アップロード容量でプランが決められているのは、格納庫としての役割が強いからです。
メモ書きもその中のファイルの一つなので、Evernoteを利用するときには後々の検索のしやすさも考えて整理しながらアップロードすることをおすすめします。
どちらもオフラインでの利用は可能
OneNoteもEvernoteもクラウドアプリとして有名ですが、実はオフラインでも利用できます。しかし、オフラインで利用するための条件がそれぞれ違うので注意しましょう。
OneNoteの場合にはWindows10にはプリインストールされています。Microsoftアカウントにサインインしてアップロードしなければ、オフラインのままでアプリからファイルを編集したり利用したりすることができます。
一方でEvernoteの場合には有料版を利用している場合にのみ、オフラインオートブックを設定できます。オフラインノートブックというのは、Evernoteで同期したファイルを一時的に端末に保存してオフラインでも検索と閲覧ができる機能です。Evernoteのオフラインは無料版では利用できないので注意しましょう。
OneNoteとEvernoteの特徴を生かして使い分けしよう!
この記事ではOneNoteとEvernoteの違いについて詳しく見てきました。OneNoteに乗り換えたけれども、Evernoteを有料版にして戻った、という人もいれば、両方使っているという人もいます。どちらのアプリにもメリットデメリットがあるので、まずは無料版で使ってみて、使い勝手の良い方を選んで利用してみることをおすすめします。