iTunes Uとは?使い方や料金の解説とおすすめ授業を紹介!
iTunes Uとは、幼稚園から大学までの教育に関するコンテンツを無料ダウンロードできるサービスです。通勤・通学途中などに気軽に授業を受けられることが魅力です。この記事では、そんなiTunes Uの使い方やおすすめの授業などを紹介します。
目次
iTunes Uとは
iTunes Uとは、Appleが提供している日本を含む世界各国の大学の講義コンテンツを、iOSデバイスで料金無料で視聴できるサービスです。iPhoneやiPadアプリにも対応しており、通勤や通学途中に視聴することもできます。
iTunes12.7までは、PodcastとiTunes UはiTunesで管理できていましたが、iTunes12.7以降は、大学などが提供している講義コンテンツがまとめられている「iTunes U」は「Podcast」に移動されています。現時点で「iTunes U」のコンテンツとして表示されないコンテンツもあるようです。今まで「iTunes U」を利用してきた方は注意してください。
世界の大学の講義・講義資料を閲覧できるアプリ
iTunes Uの「U」とは、University(大学)を指します。「iTunes U」とは、世界30ヵ国以上の大学の講義の動画や講義資料を料金無料で閲覧できるアプリです。さらに幼稚園から高校、大学、研究機関の教育コンテンツが用意されており、それらのすべてのコンテンツも料金無料で閲覧することができます。
iTunes Uの特徴
iTunesが音楽、映画、書籍などの娯楽コンテンツを有料または無料でダウンロードできるサービスなら、iTunes Uは、幼稚園から大学、ビジネスマンまでが利用できる教育コンテンツを無料ダウンロードできるサービスなのが特徴です。またこれらのコンテンツはすべて料金無料で利用できるのも大きな特徴の1つです。
iTunes Uは、世界30ヵ国以上の教育機関、博物館、美術館など幅広い人達が参加しています。日本では、東京大学や慶応義塾大学など、著名大学が講義を公開しています。
料金はすべて無料
iTunes Uでは、目的の講義を次のカテゴリから選択して、ダウンロードすることができます。これらの講義はすべて料金無料で受けることができます。
ビジネス/経済 | 通信/ジャーナリズム | コンピュータサイエンス |
工学 | 医学/薬学 | 歴史 |
言語 | 法律/政治 | 数学 |
音楽/芸術/デザイン | 哲学 | 宗教/スピリチュアル |
科学 | 社会科学 | 社会 |
指導/学習 | 執筆/文学 |
通常、何かを学ぶときは講座料金や交通費、参考書など何かに支払いが発生することがほとんどですが、iTunes Uでは、それらすべて支払うことなく無料で使用できます。
専門的な内容を学ぶことができる
iTunes Uを使用することは、通常必要となる専門書や参考書などを購入せずに、大学で受けるような専門的な授業を自分の好きなタイミングで自由に学ぶことができ、自分が興味を持っている分野への理解を深めることにも繋がります。iPhoneやiPadさえあればどこでも学べるため、自分の通学している大学では取り扱っていない講義内容や資料、ゼミの資料作成の調べものに利用することもできます。
iTunes Uの使い方
iTunes Uは、ネット環境があれば、iPhoneやiPad、iTunesがインストールされているパソコンなどで授業を受けることができます。ここでは、iPhoneでiTunes Uアプリを使用する場合を例に、iTunes Uの使い方を説明します。
講義を受講する方法
iPhoneやiPadなど、iOSデバイスには、あらかじめ「iTunes U」アプリがインストールされています。iPhoneやiPadでは「iTunes U」アプリを利用して授業を受けることができます。
iPhoneのホーム画面から「iTunes U」アプリのショートカットアイコンをタップします。
「iTunes U」アプリを起動すると、最初に「自分のコース」の状態で表示されます。画面下部にあるアイコンで「おすすめ」「ランキング」「ライブラリ」「検索」と画面を切り替えることができます。
【画面を切り替えたときのイメージ】
【おすすめ】
iTunes Uのおすすめコンテンツが表示されます。
【ランキング】
人気の授業が表示されます。
【ブラウズ】
学校名などが一覧で表示されます。
【検索】
見たい授業が決まっている場合は、検索語句を入力して授業を検索できます。
以降は、検索でのiTunes Uの使い方を例に説明します。まず、"検索"をタップし、検索したい語句を入力します。(以下の画面では"ネットワーク"」と入力)
入力した検索語句に該当する講義が表示されるので、受けたい講義をタップします。
講義の画面に移動するので、"登録"ボタンをタップします。
"登録"ボタンが"コースを入手"ボタンに表示が変わるので、再度タップします。
「自分のコース」に選択した講義が登録され、「自分のコース」画面に選択した講義が表示されるようになります。
「自分のコース」に登録された講義を実際に閲覧していきます。まず、追加された講義をタップします。
選択した講義の「情報」画面が表示されるので、画面下部にある"教材"ボタンをタップします。
教材の「ライブラリ」画面に移動するので、見たい教材を選んでタップします。ここでは"書類"を選んでタップします。
「書類」画面に移動するので、見たい書類をタップします。初めてタップした場合は、同時にダウンロードが開始されます。
初めて書類を開いたときは、ダウンロード完了後に書類を閲覧できます。
以上で、iTunes Uで講義を受講するときの使い方の説明は終了です。
おすすめから講義を探す方法
「おすすめ」から興味のある講義を探す使い方もできます。iTunes Uアプリの画面下部にある"おすすめ"をタップすると、iTunes Uがおすすめしている講座がカテゴリが分かれて表示されます。中から興味のあるものをタップして選択すると、検索して講義を探したときと同じ手順で「自分の講義」に追加することができます。
【注意】
「おすすめのPodcast」や「おすすめのブック」などは、「iTunes U」アプリでは見ることはできません。該当の講義を選択すると、「Podcast」アプリや「ブック」アプリが起動し、保存や視聴はそちらのアプリで行うことになります。「iTunes U」アプリには登録されませんので、ご注意ください。
以上で、iTunes Uの使い方の説明は終了です。
iTunes Uのおすすめ授業5選
Travel English
海外旅行で良く使う英語を学ぶ、基礎的なコースです。空港、買い物、レストランでのやりとりなど、日常英語の表現を、実際に会話しながら学びます。TLC英語教育センターへのWebリンクが教材に含まれており、Webサイト上で英会話を学ぶことができます。
東大発2013
「東大発2013」は、5人の働き手に学生がインタビューした内容がまとめられています。
「東大発」は、東京大学の教養学部で開講されている「メディア創造ワークショップ」の講義で数年制作が続けられているものです。「働く」というテーマから、学生がグループ議論を行い、取材対象と自分達の主張を考え、実際にインタビュイーから話を聞き、それらを映像とテキストにまとめるという活動です。学生が、主体的に情報を集め、まとめて、発信するという面白さがあります。
Justice「これからの「正義」の話をしよう」
「これからの「正義」の話をしよう─いまを生き延びるための哲学」という本の元となった、ハーバード大学のマイケル・サンデル教授の講義の中でも人気のあるコースの1つです。社会で生きるうえで直面する、正解がないにもかかわらず決断をせまられてしまう問題を「正義」をめぐる哲学について説明をするコースです。
講義は英語ですが、マイケル・サンデル教授は比較的ゆっくり話してくれるため、英語のリスニングにも役立ちそうです。
Learn English With Photo
この講義は、中級以上の英語学習者のリスニング、語彙力、スピーキングのスキルを向上させるために作成されたビデオベースのレッスンです。ただ学ぶのではなく、各レッスンごとにクロスワードやワード検索パズルやクイズが記載されたPDFも入っており、ゲーム感覚で英語を学ぶことができます。
Developing iOS 11 Apps with Swift
アメリカのスタンフォード大学が公開している、数年続いている有名なiPhoneやiPadアプリの開発講座です。紹介している「Developing iOS 11 Apps with Swift」は、iOS 11およびSwift言語を使用したiPhoneおよびiPadアプリ開発講座です。iOS SDKを使用したアプリ開発の講義を動画付きで見ることができます。授業は英語ですが、コードを見ることができるので、停止しながら少しずつ理解を深めることができます。
ただし、専門分野に特化した内容なので、C言語やオブジェクト指向などを理解していないと難しいかもしれません。
iTunes Uで世界の大学の講義を見てみよう
iTunes Uでは、さまざまな国の大学や研究施設などの教材が集まっています。書籍だけでは分かりずらい内容も動画を見ることで解決したり、さらに奥深く知ることができる場合もあります。また世界各国の講義を見るだけでも楽しいでしょう。学生の方だけでなく、講師の方や社会人の方も、是非興味のある分野を深く掘り下げていってみてください。