2019年08月05日更新
iPhoneの曲/音楽が消えた時の原因と対処法!復活させる解決策を紹介!
ミュージックプレイヤーとして長年使っていると、iPhoneにはたくさんの曲が増えていきます。ところが、それが何かの拍子で消えたりするトラブルが報告されています。iPhoneから曲が消えた原因と、その対処法についてご紹介します。
目次
- 1iPhoneの曲・音楽が消えた原因は?
- ・「iCloudミュージックライブラリ」が関係している
- ・Apple Musicでオフライン再生する時に注意が必要
- 2iPhoneの曲・音楽が消えた時の復活方法【iTunesの利用】
- ・Apple MusicとiTunesミュージックライブラリの設定
- ・iTunesのプレイリストからの転送
- 3iPhoneの曲・音楽が消えた時の復活方法【再ダウンロード】
- ・iTunes Storeから購入アイテムを再ダウンロード
- 4iPhoneの消えた曲・音楽が削除されないようにするには
- ・PCに音楽ファイルをバックアップしておく
- 5iPhoneの「ミュージック」アプリが消えたら?
- ・アプリが消えたらアプリ内の曲・音楽も削除される
- ・アプリを再ダウンロードして曲を復元
- 6iPhoneの曲・音楽が消えたら復活方法を試そう!
iPhoneの曲・音楽が消えた原因は?
スマートフォンの代表とも言われるiPhoneですが、携帯電話としての機能にとどまらず、情報端末として広く普及しています。ネットを見たり、資料を作成したり、写真を撮ったりと様々な用途に使われています。
そんなiPhoneの用途の一つに、ミュージックプレイヤーとしての重要な機能もあります。iPhone本体だけで曲を購入することも出来ますし、近頃は定額で好きなだけ音楽を聞くことの出来るサービスも複数社から提供されており、ミュージックプレイヤーとしても完成されつつあるようです。
そんな手軽なミュージックプレイヤーであるiPhoneですが、稀に音楽が消えるという症状が発生することがあります。気がついたらお気に入りの曲が消えて再生されないという事が起こりうるのは、とても恐ろしい話です。
では、実際どのような時にそんな症状が起きるのか、調べてみました。
「iCloudミュージックライブラリ」が関係している
iPhone上の曲や音楽が消えてしまう理由として、最も大きな原因とみられているのが、「iCloudミュージックライブラリ」です。「Apple Music」の導入にあたって使われるサービスですが、ここでの設定を間違えて、曲が消されてしまったという報告がよく聞かれます。
「iCloudミュージックライブラリ」とは
「iCloudミュージックライブラリ」とは、Apple社が提供するiCloudを使ったサービスです。「Apple Music」の契約をすれば使えるようになります。
この機能があると、iCloudを利用して、共通のAppleIDを使用するiPhone等のデバイスに自由に曲や音楽、プレイリストのダウロード、再生が出来る様になります。
Apple Musicでオフライン再生する時に注意が必要
iPhoneやiPad、MacやiPod等々の複数のデバイスを使っている場合、それぞれに曲を入れたりプレイリストを設定するというのは面倒ですし、使い勝手も良くありません。お気に入りの曲やプレイリストは、どのデバイスからでも共通で使えるのが理想的な環境でしょう。
特に、Apple製品は長期にわたってデバイスを乗り換えて使う方も多いですから、デバイスを変える度に新しいプレイリストを作るのも楽しいですが、聴き慣れたプレイリストを使い続けたいという人も多いことでしょう。
そんな便利な機能を叶えてくれるのがiPhoneの「iCloudミュージックライブラリ」なのですが、この使い方を間違えると曲が消えてしまうのです。そもそも、「Apple Music」は、ストリーミングによって5000万曲の曲を自由に聴くことが出来るという、音楽好きにはたまらないサービスです。
もちろん、ストリーミングが基本ですが、iPhoneでネットが使えない状態の時や、すぐに好きな曲が聴けるよう、プレイリストに纏めておく時のためにオフライン再生にも対応しています。
そのオフライン再生をするため、iPhoneに曲を取り込む作業を行う時に利用されているのがiCloudミュージックライブラリですが、この機能をオンにした時の設定で、曲が残されないのです。
表示された選択肢の説明が不十分
具体的に書くと、iCloud ミュージックライブラリを使うにあたって、Apple Musicでのオフライン再生を行うかどうかを表示し、確認してきます。この時に以下の説明と選択肢が表示されるのですが、
「iPodにあるミュージックを残しておきたいですか?残す場合、iCloudミュージックライブラリと結合されます。削除する場合、すでにiCloudにあるものに置き換えられます。」
- ミュージックを残す
- 削除して置き換える
この表示説明が判り辛いため、キチンと理解されないで、間違えられてしまうようなのです。
何度も読み返すと理解できるのですが、「結合」と書かれていることから、元々iPhoneに入っている曲にさらにiCloudミュージックライブラリの曲が追加されてしまい、同じ曲がある場合、同じ曲が何曲もiPhoneに残ってしまうような印象を受けます。
一方、「置き換え」はiPhone内の同じ曲をiCloudミュージックライブラリの曲と入れ換えるだけ、と読み取れてしまうのです。実際には、置き換えというのは全てのデータを置き換えることなので、iCloudミュージックライブラリに入っていない曲はすべて消してしまう、という意味であるのに、です。
つまり、
ミュージックを残す=iPhone内の曲とiCloudミュージックライブラリの曲を一緒にする
削除して置き換える=iPhone内の曲を削除し、iCloudミュージックライブラリだけにする
という意味になります。システムを理解しているか、何度も読み返すと当然の事のように思えますが、何気なく操作をしていて上記のような説明が表示されたら、即座に上記の文意を読み取るのは難しいでしょう。特に、細かい説明を飛ばし、選択肢の表示だけを読めば間違う率はかなり高くなりそうです。
このあたりの表示説明は、データを消されないためにも、もう少し詳しくても良かったのではないでしょうか。
iPhoneの曲・音楽が消えた時の復活方法【iTunesの利用】
もっとも、iPhone内の曲が消えたからと、諦めるのは早いです。iPhoneをiTunesとを一緒に使っていれば、iPhone内から曲が消えても、iTunesから曲を復活する方法が使用可能だからです。
Apple MusicとiTunesミュージックライブラリの設定
その方法ですが、まず最初に曲が消えた原因ともなっている、iCloudミュージックライブラリの設定を変更します。この変更は、一度iCloudミュージックライブラリを解除し、その後Apple Musicと同期させるという、早い話がオフライン再生をやり直させるという方法です。
少し長いですが、以下に方法を説明します。
- iPhoneのホーム画面の、「設定」をタップします。
- メニューの中から「ミュージック」をタップします。
- ミュージックのメニューの中から、「Apple Musicを表示」と「iCloudミュージックライブラリ」の二つの設定をオフにします。
- MacまたはWindowsのiTunesを立ち上げます。
- iTunesの環境設定から、同様に「iCloudミュージックライブラリ」のチェックを外します。
- iPhoneとパソコンを接続し、iTunesと同期させます。
- iTunesの環境設定の「iCloudミュージックライブラリ」のチェックをオンにします。
- iPhoneで先程オフにした「Apple Musicを表示」と「iCloudミュージックライブラリ」の二つの設定をオンにします。
iCloudミュージックライブラリをオンにすると、先程の説明にも書きましたとおり、「結合」か「置き換え」かを確認してきますので、惑わされない様、「結合」をタップしてください。
iTunesのプレイリストからの転送
念のため、iTunesのプレイリストから転送して復元する方法も記載しておきます。
- ネットにアクセスし、最新のiTunesをダウンロード&インストールします(最新なら不要)。
- iPhoneとMacまたはWindowsマシンをUSBケーブルで接続します。
- iTunesライブラリに曲や音楽が一覧で表示されます。
- iPhoneに追加するコンテンツを選択します(複数選択可)。
- 左側のデバイスの一覧に、選んだコンテンツをドラッグ&ドロップをすれば、データが転送されます。
以上が個別にコンテンツをiPhoneに復元させる方法です。
iPhoneの曲・音楽が消えた時の復活方法【再ダウンロード】
iPhone内から消えた曲や音楽が、iTunes Storeから購入したものであれば、パソコンを用意されないでも、復元をすることが出来ます。
ただし、この復元方法ではネットを使いますので、大量の曲や音楽を復元させる場合は、Wi-Fiを使った方が賢明でしょう。
iTunes Storeから購入アイテムを再ダウンロード
復活のための再ダウンロードの方法です。
- iPhoneでiTunes Storeアプリを起動します。
- 画面下のメニューの右端にある「その他」をタップします。
- 「購入済み」をタップし、続けて「ミュージック」をタップします。
- 「このiPhone上に無いアイテム」をタップします。
- ダウンロードできる曲の一覧が表示されますので、選曲してタップします。
- 曲名の右側にダウンロードするアイコン(雲のマークから下向きの矢印)をタップします。
以上で曲がダウンロードされ、復元されます。大量のデータを購入しているとすると、完全復活にはかなりの時間がかかります。手間を取らされない様に、就寝前などにセットすると良いでしょう。
iPhoneの消えた曲・音楽が削除されないようにするには
iTunes Storeから購入した曲であれば、曲の配信が終わらない限りはダウンロードで何時でも復元することが可能ですが、CDから取り込んだ曲だと再度CDドライブを接続するなどして取り込まなければなりませんし。
購入した音楽でも、配信自体が終わってしまった曲だと再入手は無理です。
うっかり操作を間違え、曲を消してしまっても、復元するのにデータ自体が無くなってしまってはどうしようもありません。そのため、音楽データもバックアップを心掛け、いざという時に復活出来るようにしておきましょう。
PCに音楽ファイルをバックアップしておく
最も簡単で確実なのは、復元のためにパソコンにデータを残しておくことでしょう。勿論、長期的にはパソコンに記録した曲もDVDやBDに記録しておくという慎重さも忘れてはなりません。
ただ、iTunesとiPhoneの接続については、設定で決められた特定の機種同士でないとデータのやり取りがされない事があったりと、パソコンを買い換えたり、iPhoneを新調している内にPCとiPhoneの同期がされない事態も起きてしまいます。
そんな時、サードパーティー製ではありますが、iTunesの代わりにデータ転送を行ってくれるパソコンソフトもありますので、そういったソフトを利用するのも一案です。生憎と、有償となりますが、いざという時の保険と割り切った方が良いかもしれません。
iPhoneの「ミュージック」アプリが消えたら?
iCloudミュージックライブラリが原因では無く、曲や音楽が消える可能性はまだあります。その最大のものは「ミュージック」アプリの消失でしょう。
以前のiPhoneでは最初からインストールされている標準アプリには削除されないものもありましたが、iOS10以降になってからは標準アプリも削除できるようになりました。簡単には消されないのですが、何かの拍子で削除してしまうという可能性が無いわけではありません。
アプリが消えたらアプリ内の曲・音楽も削除される
仮に標準アプリを削除したとしても、App Storeから再度手には入るのですが、アプリが削除される際には付随するデータも一緒に消えてしまいますので、「ミュージック」アプリの場合は曲やプレイリスト全てが消えてしまうことになります。
メモ帳やメールでも同様で、全てのデータが消えますので、うっかり消さないように気をつけてください。
アプリを再ダウンロードして曲を復元
それでもiPhoneから「ミュージック」アプリを削除してしまった場合でも、アプリの復活は可能です。その方法ですが、
- iPhoneのホーム画面から「App Store」をタップします。
- 画面下のメニューから「検索」を選びます。
- ”ミュージック"と入力します
- 表示された一覧の中から「Apple Music」をタップします。
- 「入手」をタップし、ダウンロード&インストールを行います。
以上で「ミュージック」アプリは復活しました。その後の曲やプレイリストの復元方法については、上記のiTunesを使ったり、Storeから再ダウンロードする復元方法は共通ですから、同様に復活を試みてください。
iPhoneの曲・音楽が消えたら復活方法を試そう!
iPhoneの曲・音楽は、割と簡単に消えてしまうようです。曲が消えなくとも、iTunesの接続の条件なんかで、プレイリストが維持されなかったりもよくあるトラブルのようです。
ただ、Apple社がしっかりしているところは、データをいろいろな形で残しているせいか、iPhone内から消えたからと言って、「0」からデータを収集しなくても良いことです。データによっては完全に消えてしまうこともありますが、iTunes Storeのデータなら完全に残っています。
ちなみに、曲のデータのバックアップは、iPhoneを買い換えた時にも有効なのが助かります。故障や破損で全データが消えたとしても復活させられるので、長く使って、愛着のあるプレイリストなどのミュージックデータが引き継げるのもとても助かります。
iCloudミュージックライブラリのトラブル以外にも曲や音楽が消えてしまうトラブルがあるかもしれませんが、まずはパソコンにバックアップしたデータでの復元を試してみてください。