iCloudキーチェーンとは?パスワード管理する設定方法と使い方を解説!
Appleデバイスで利用できるiCloudのキーチェーンとはどういった機能なのかを詳しく紹介していきます。Appleデバイスを使うということは、iCloudキーチェーンの使い方をマスターする必要があります。本記事の解説からキーチェーンの使い方を覚えましょう
目次
- 1iCloudキーチェーンとは?
- ・iCloudキーチェーンとはAppleデバイスでログイン情報を管理できる仕組み
- ・一度パスワードを入力すれば次回以降入力を省略できる
- ・iCloudのキーチェーンはCookieとは違う?
- 2iCloudキーチェーンの使い方
- ・iCloudキーチェーンの設定方法
- ・Appleデバイスでパスワードを確認・管理設定する方法
- 3iCloudキーチェーンでクレジットカード情報を管理する方法
- ・Safariでクレジットカード情報を管理・設定する
- 4iCloudキーチェーンのセキュリティーコードとは?
- ・その他Appleデバイスで共有する際に必要
- 5iCloudキーチェーンの注意点
- ・注意点1:Windows・Androidでは利用できない
- ・注意点2:プライベートモードでは利用できない
- ・注意点3:指紋認証・パスコード未設定の場合は危険
- 6iCloudキーチェーンの管理方法
- ・キーチェーンに保存したパスワードの確認方法
- ・キーチェーンに保存したパスワード情報を削除する方法
- 7iCloudのキーチェーンを使って快適なAppleライフを送ろう!
iCloudキーチェーンとは?
本記事冒頭の本章では、iCloudキーチェーンとはどういった機能なのか、またどのような使い方をするのかを詳しく紹介していきます。iCloudのキーチェーン機能の使い方や特徴を覚えて快適なAppleデバイスライフを送りましょう。
iCloudキーチェーンとはAppleデバイスでログイン情報を管理できる仕組み
iCloudキーチェーンとは、Appleデバイスで一度ログインしたWebサイトやアプリの、ログイン情報をデバイス内に保存しておくことができる機能です。
一度パスワードを入力すれば次回以降入力を省略できる
iCloudキーチェーンをiPhone・iPadで有効にし、Webサイト上でログイン情報を入力すると、iPhone・iPadのブラウザ画面上にiCloudキーチェーンを使ったパスワード保存の確認画面が表示されます。iCloudキーチェーンを許可することで、自動でWebサイトログイン情報がiCloud上に保存されます。
iCloudキーチェーンは、CacheやCookieと同じように思われがちですが、Appleデバイスで利用できる非常に便利な機能となります。次の項目では、iCloudキーチェーンとCache・Cookieの違いについて紹介していくので確認していきましょう。
iCloudのキーチェーンはCookieとは違う?
Cookie・キャッシュとの違いとは?その1 | Appleデバイスでパスワード共有・確認できる |
Cookie・キャッシュとの違いとは?その2 | SSL対応サイトのみでパスワード利用・確認できる |
Cookie・キャッシュとの違いとは?その3 | クレカ情報も管理・共有・確認できる |
Cookie・キャッシュとの違いとは?その4 | アプリでもパスワードを利用・確認できる |
Cookie・キャッシュと、iCloudキーチェーンとの違いは大きく分けて上記の4つの項目となります。それぞれ個別に詳しく違いについて紹介していくので確認していきましょう。
Cookieとの違い1:Appleデバイスで共有できる
iCloudキーチェーンの大きな特徴として挙げられるのが、iCloudを使ったAppleデバイス間でのパスワード・ログイン情報の共有ができるという点です。
iPhone以外にiPadやMacパソコンを持っている人は、同じiCloud IDを使ってログインし、キーチェーンを有効にしておくことですべての端末のiCloudキーチェーンが同期・アップデートされるという特徴を持っています。
Cookieとの違い2:SSL対応サイトのみで利用できる
iCloudキーチェーンは【SSL対応サイトのみ】で利用することができます。SSLとは、Webサイトやインターネット上のデータの通信を暗号化する仕組みで、個人情報や閲覧情報の盗聴や改ざんを防ぐプロトコル(仕組み)のことを指します。
SSLに対応しているWebサイトは、URLが【https】から始まります。また、ブラウザアプリのアドレスバーに「鍵マーク」が表示され、SSL対応を表示・可視化してくれます。つまり、iCloudキーチェーンはSSL非対応のプロトコルでは利用できない仕組みで、利用者の個人情報漏洩を防ぐ強固なセキュリティーが搭載されているということになります。
Cookieとの違い3:クレカ情報も管理・共有できる
「iCloudキーチェーン」は自分のWebサイトログイン時のIDやパスワードだけでなくクレジットカード情報も一括で管理できます。クレジットカード情報を一括で管理することで、同じApple IDでサインインしたデバイスであればどのデバイスでも情報共有できるようになります。
一度iPhone・iPadでクレジットカード情報をスキャンしておけば、その他のAppleデバイスでも同じクレジットカード情報が自動入力されるので、ネットショッピングやApp Storeでの買い物が更に便利になります。
Cookieとの違い4:アプリでも利用できる
iCloudキーチェーンの特徴として、一度保存したログインIDやパスワードは、アプリ上でも利用することができるという点です。アプリ上で有料課金する場合でも、iCloudキーチェーンに保存されているクレジットカード情報が表示され、購入手続きが非常に簡単です。
このようにiCloudキーチェーンとは、Appleデバイスをさらに便利・快適に利用できる強固なセキュリティーを持つログイン情報管理・共有機能となります。次の章からは、iCloudキーチェーンの設定方法・管理方法・使い方を紹介していくので、iCloudキーチェーンを利用したことがない人は、iCloudキーチェーンの設定を進めてみましょう。
iCloudキーチェーンの使い方
続いて本章では、iCloudキーチェーンの使い方と設定方法を紹介してきます。iCloudキーチェーンは事前に設定しておかなければ利用することができません。本記事で紹介する設定方法と使い方をマスターしていきましょう。
iCloudキーチェーンの設定方法
iCloudキーチェーンの設定は、iPhone・iPadの初期設定(アクティベーション)時に実行できます。iCloudキーチェーンを未設定の人は、下記の手順リストを参考にiCloudキーチェーンを有効化してください。
STEP1 | iPhone・iPadの「設定」を起動してください。 |
STEP2 | 「Apple ID」をタップしてログインします。 |
STEP3 | 「iCloud」を選択して「キーチェーン」をタップしてください。 |
STEP4 | 「iCloudキーチェーン」のスイッチをオンに切り替えてください。 |
STEP5 | 「設定」>「パスワードとアカウント」>「パスワードを自動入力」の スイッチをオンにすれば、パスワードの自動入力が利用できます。 |
STEP1 | Macを起動し画面上部の「Appleアイコン」をクリックしてください。 |
STEP2 | 「システム環境設定」をクリックします。 |
STEP3 | 「iCloud」>「キーチェーン」をクリックしてください。 |
STEP4 | 「キーチェーン」のスイッチをオンに切り替えてください。 |
Appleデバイスでパスワードを確認・管理設定する方法
STEP1 | iPhone・iPadの「設定」をタップして起動してください。 |
STEP2 | メニュー一覧から「パスワードとアカウント」を選択します。 |
STEP3 | 「WebサイトとAppのパスワード」から編集・管理・確認ができます。 |
「WebサイトとAppのパスワード」では、Webサイトにログインする際のログインIDやパスワードを編集・管理・確認が可能です。同画面から、新規でログイン情報を保存することも可能です。詳しいiCloudキーチェーンの管理方法は、本記事後半の章【iCloudキーチェーンの管理方法】で紹介しているの参考にしてください。
iCloudキーチェーンでクレジットカード情報を管理する方法
続いて本章では、iCloudキーチェーンでクレジットカード情報の管理方法を詳しく紹介していきます。新しいクレジットカードの追加方法や、iCloudキーチェーンに保存済みのクレジットカードを削除する方法もあるので、常に最新の状態のクレジットカード情報を追加して利用することが可能です。
クレジットカードの有効期限が切れたときなどに活用できるので、クレジットカードの管理方法をしっかりと覚えておきましょう。
Safariでクレジットカード情報を管理・設定する
iPhone・iPadに保存済みのクレジットカード情報を変更したり、新しいクレジットカード情報を追記する場合は、iPhone・iPadの「設定」から「Safari」項目を選択します。下記の詳しい手順リストを見て、iCloudキーチェーンのクレジットカード情報を更新してみましょう。
STEP1 | iPhone・iPadの「設定」をタップして起動してください。 |
STEP2 | メニュー一覧から「Safari」をタップして選択します。 |
STEP3 | 「一般項目」にある「自動入力」をタップしてください。 |
STEP4 | 「クレジットカード」のスイッチをオンにします。 |
STEP5 | 「保存済みのクレジットカード」をタップしてください。 |
Touch IDを設定している人はTouch ID画面が表示されるのでログインしましょう。パスコードを設定している人はパスコードを使ってクレジットカード情報ページにアクセスしてください。
クレジットカード画面が表示されます。すでに登録済みのクレジットカードをタップすれば、クレジットカード情報の確認・編集が可能です。
「クレジットカードを追加」をタップすれば、新規クレジットカードを登録できます。「カメラで読み取る」をタップするとカメラが起動するので、クレジットカードを簡単にスキャンできるので活用しましょう。手動でクレジットカード情報を入力する場合は、必要項目に情報を入力して「完了」をタップしてください。
iPhone・iPadのiCloudキーチェーンからクレジットカード情報を削除したい場合は、画面右上の「編集」>「クレジットカード選択」>「削除」の順番にタップしてください。以上でiCloudキーチェーンのクレジットカード情報の確認・追加・編集・削除方法の解説は終了です。新しいクレジットカードへの切り替え時に活用しましょう。
iCloudキーチェーンのセキュリティーコードとは?
続いて本章では、iCloudキーチェーンのセキュリティーコードとはどういったものなのか紹介します。iCloudキーチェーンを使ってその他のAppleデバイスを連携したり、新しいiPhone・iPadへ機種変更する際に必要なのがセキュリティーコードです。セキュリティーコードの使い方についてしっかりと覚えておきましょう。
その他Appleデバイスで共有する際に必要
iCloudキーチェーンをその他のAppleデバイスで利用する際に必要なのがセキュリティーコードですが、Appleデバイスで2ファクタ認証を利用している人は、セキュリティーコードの作成は不要です。iCloudの2ファクタ認証設定、及びセキュリティーコードの設定方法は下記のApple公式ホームページにて紹介されているので参考にしてみてください。
iCloudキーチェーンの注意点
iCloudキーチェーンの注意点1 | Windows・Androidでは利用できない |
iCloudキーチェーンの注意点2 | ブラウザのプライベートモードでは利用できない |
iCloudキーチェーンの注意点3 | 指紋認証・パスコード未設定の場合は危険 |
続いて本章では、iCloudキーチェーンを利用する際の注意点を詳しく紹介していきます。iCloudキーチェーンの注意点は大きく上記の3つに分けられます。それぞれの注意点を詳しく解説していくので、iCloudキーチェーンをはじめて利用する人は、注意点をよく読んで置きましょう。
注意点1:Windows・Androidでは利用できない
これまでiCloudキーチェーンの使い方を紹介してきましたが、iCloudキーチェーンはWindows・Android端末では利用できないので注意が必要です。iCloudキーチェーンはあくまでもApple IDを保有しているAppleデバイスを持っている人限定のサービス・機能なので注意しましょう。
注意点2:プライベートモードでは利用できない
iPhone・iPad・Macパソコンのブラウザには、「プライベートモード」と呼ばれる、閲覧履歴を残すことなくブラウジングできるモードが搭載されています。
この「プライベートモード」の状態では、iCloudキーチェーンを利用することができないので注意が必要です。iPhone・iPad・Macのプライベートモード解除方法を紹介するので、確認していきましょう。
プライベートモードをオフにする方法
STEP1 | Macパソコンで「Safari」を起動してください。 |
STEP2 | 上の画像のようにSafariブラウザに「プライベートモード使用中」と 表示されている場合は、プライベートモードを解除する必要があります。 また、URLバーが「灰色」になっているのがプライベートモード起動中の サインとなるので覚えておきましょう。 |
STEP3 | Macパソコン画面上部メニュータブ一覧から 「ファイル」>「新規ウインドウ」の順番にクリックします。 |
STEP1 | iPhone・iPadで「Safari」を起動してください。 |
STEP2 | 上の画像のようにSafariブラウザの色が「黒」になっているのがプライベートモード起動中のサインとなるので覚えておきましょう。 |
STEP3 | Safariブラウザ右下の「ページ切り替えアイコン」をタップしてください。 |
STEP4 | 続いて画面左下の「プライベート」をタップし、Safari画面が白くなれば、 プライベートモードが解除されているサインになります。 |
注意点3:指紋認証・パスコード未設定の場合は危険
iPhone・iPadでiCloudキーチェーンを利用する際に注意しておきたいポイントは、指紋認証(Touch ID)やiPhone・iPadのパスコードを未設定の場合は十分に注意する必要があります。iPhone・iPadのiCloudキーチェーンは、非常に便利な機能ですが、Touch IDやパスコードを設定していなければ、紛失・盗難時、簡単に不正利用されてしまいます。
iPhone・iPadでiCloudキーチェーンを利用する場合は、必ず2ファクタ認証や、Touch ID・端末のパスコードを設定して利用してください。
iCloudキーチェーンの管理方法
本記事最後の本章では、iCloudキーチェーンに保存されている情報を確認したり、管理したりする方法を詳しく紹介していきます。本章で紹介する項目一覧は下記のリストを参照してください。
iCloudキーチェーンの管理方法1 | キーチェーンに保存したパスワードを確認する |
iCloudキーチェーンの管理方法2 | キーチェーンに保存したパスワード情報を個別削除する |
iCloudキーチェーンの管理方法3 | キーチェーンに保存したパスワード情報を全削除する |
上記すべてのiCloudキーチェーン管理方法・使い方をマスターしておくと、いざというときに便利です。特にiCloudキーチェーンに保存されているパスコード・パスワードを確認する場面は多々あるので覚えておきましょう。
キーチェーンに保存したパスワードの確認方法
STEP1 | iPhone・iPadの「設定」を起動してください。 |
STEP2 | 設定メニュー一覧から「パスワードとアカウント」をタップして選択します。 |
STEP3 | 「WebサイトとAppのパスワード」をタップしてください。 |
STEP4 | パスワード保存済みのWebサイト一覧が表示されます。パスワードを確認したいWebサイト項目をタップしてください。 |
STEP5 | 「ユーザー名」「パスワード」項目にログインIDとパスワードが表示されます。 |
同画面で保存済みのパスワードやログインIDを変更・編集して管理することも可能です。いざというときに便利なので覚えておきましょう。
キーチェーンに保存したパスワード情報を削除する方法
キーチェーンに保存したパスワード情報を削除する方法を紹介します。
指定サイト・アプリのみパスワードを削除する
STEP1 | iPhone・iPadの「設定」を起動してください。 |
STEP2 | 設定メニュー一覧から「パスワードとアカウント」をタップして選択します。 |
STEP3 | 「WebサイトとAppのパスワード」をタップしてください。 |
STEP4 | 「編集」>「削除したいサイトを選択」>「削除」の順番にタップすれば完了です。 |
すべてのパスワード情報を削除する
STEP1 | iPhone・iPadの「設定」を起動してください。 |
STEP2 | 設定メニュー一覧から「iCloud」>「キーチェーン」をタップします。 |
STEP3 | 「iCloudチェーン」のスイッチをオフにしてください。 |
STEP4 | 「iPhoneから削除」をタップすれば端末からパスワード情報がすべて削除されます。 |
iCloudのキーチェーンを使って快適なAppleライフを送ろう!
本記事では、iPhone・iPad・MacパソコンなどAppleデバイスで利用できる、iCloudキーチェーンの使い方や管理方法を紹介しました。iCloudキーチェーンは非常に便利な機能で、Appleユーザーの特権です。本記事を参考にiCloudキーチェーンを使いこなして、快適なiPhone・iPadライフを送りましょう。