GoogleのPublic DNSとは?無料公開サーバーのメリットデメリットを解説!

Google Public DNSとは無料公開DNSサーバーです。Google Public DNSはGoogle社のパブリックDNSであり、それぞれのDNSには特徴があります。Google社のDNSのメリットデメリット、DNS設定の方法を解説します。

GoogleのPublic DNSとは?無料公開サーバーのメリットデメリットを解説!のイメージ

目次

  1. 1GoogleのPublic DNSについて解説
  2. Google Public DNSとは無料のDNSサービス
  3. 優先DNSサーバー「8.8.8.8」
  4. 代替DNSサーバー「8.8.4.4」
  5. 2GoogleのPublic DNSのメリット
  6. セキュリティが向上
  7. 通信速度が改善
  8. 有害サイトをブロックする機能がある
  9. 3GoogleのPublic DNSのデメリット
  10. 設定は自分で行う必要がある
  11. 使用するDNSによっては危険
  12. リスクはある
  13. 4GoogleのPublic DNSの変更方法
  14. Windows10の場合
  15. iOSの場合
  16. Androidの場合
  17. 5GoogleのPublic DNS以外のDNSサーバーを紹介!
  18. パブリックDNS
  19. 6GoogleのPublic DNSの無料公開サーバーを使おう!

GoogleのPublic DNSについて解説

Public DNSのイメージ

DNSサーバーとは、「IPアドレス」と「ドメイン名」を繋げてくれるサービスです。PCにはIPアドレス「oo.ooo.ooo.ooo」のような数字が羅列された住所が割り当てられています。Google Public DNSでは優先DNSサーバー「8.8.8.8」と代替DNSサーバー「8.8.4.4」のことです。

URLには「http://www.google.com」「https://www.yahoo.co.jp」「mail@yahoo.co.jp 」のドメイン名「google.com」「@yahoo.co.jp」があります。ドメイン名がないとホームページは公開できません。インターネット上に存在するURL(住所)です。

PCはIPアドレスしか認識できないので、「URLの名前」と「PCの住所IPアドレス」を事前に紐付けを行って、繋いでくれるのがDNSサーバーです。名前解決とも言います。URLを打ち込むと、サイトにアクセスできるのはDNSサーバーのおかげです。まず、Google Public DNSについて、どんなDNSサーバーであるのかをご説明します。

Google Public DNSとは無料のDNSサービス

Google社のイメージ

「Google Public DNS」とは、Google社が世界中のインターネットユーザーに貸出しているDNSサーバーです。Google Public DNSは優先DNSサーバー「8.8.8.8」と代替DNSサーバー「8.8.4.4」で、公開用のDNSキャッシュサーバーを運用しています。アドレスによるDNSセキュリティにも対処します。

優先DNSサーバー「8.8.8.8」

優先DNSサーバーのイメージ

優先DNSサーバーとは、最初に問い合わせをするサーバーのことです。Google Public DNSでは、事前に問い合わせるサーバー「8.8.8.8」が決められています。

代替DNSサーバー「8.8.4.4」

代替DNSサーバーのイメージ

代替DNSサーバーとは、優先DNSサーバーに問い合わせをしたが、返ってこない場合に問い合わせるサーバーです。Google Public DNSの代替DNSサーバーは優先DNSサーバーが動いていない場合に、問い合わせ先「8.8.4.4」が決まっています。

GoogleのPublic DNSのメリット

securityのイメージ

Google Public DNSはPublic DNSです。public(パブリック)DNSは、無料で利用できます。一般的には、プロバイダー(例えば:BIGLOBEなど)のDNSサーバーを利用します。まず、Public DNSとGoogle Public DNSのメリットについてご紹介します。

セキュリティが向上

securityのイメージ2

「Google Public DNS」は、永久ログと一時的ログがあり、永久ログには都市名などの位置情報などが保持されていて、一時的ログは24~48時間以内に削除されます。

Public DNSにはログを保管しない、24時間以内に削除して、利用履歴が残らないサービスと記載されているものがあります。これがプライバシー保護をしてくれます。プロバイダーはユーザーの通信ログ(アクセス日時、アクセスURLなど通信履歴)を保管(約3カ月)しています。アメリカでは、2016年10月ユーザーの通信ログが売買できるようになったので、Public DNSは自分でプライバシー保護対策ができます。

DNSサーバーのセキュリティ対策は、プロバイダーのDNSサーバーも「Google Public DNS」サーバーも対策は同じです。DNSサーバーが攻撃されると防ぐことはできません。Googleなど、どのDNSサーバーでも対策しています。プライバシー保護の観点では、Public DNSと48時間以内に削除する「Google Public DNS」にはメリットがあります。

通信速度が改善

レスポンスの速さのイメージ

「Google Public DNS」はレスポンスの速さを誇っています。一番速いのは「1.1.1.1」です。その次にGoogle Public DNS「8.8.8.8」「8.8.4.4」が並びます。DNSサーバーの混雑で、通信速度が遅いことがあります。これは、プロバイダーがDNSサーバーへの投資をしていない可能性があります。

Public DNSでは通信速度が早いことを売り込んでいるものが多いので、切り替えると早くなる可能性があります。 Google Public DNSのレスポンスの速さは、キャッシュサーバーを利用しているため、DNSの情報をキャッシュするので通信速度が速いです。

有害サイトをブロックする機能がある

ブロックのイメージ

Google Public DNS」では、DOS攻撃やキャッシュ汚染への高いセキュリティをもっています。一部のプロバイダーでは、ユーザーの追跡や閲覧履歴の販売、広告を送ってくることがあります。Public DNSには有害サイトをブロックする機能があるものもあります。Public DNSと「Google Public DNS」には高いセキュリティを誇っているメリットがあります。

Security Benefits

GoogleのPublic DNSのデメリット

デメリットのイメージ

「Google Public DNS」やPublic DNSは無料で利用できて、両方のメリットについて解説してきました。ここでは、どんなデメリットがあるのかをご説明します。

設定は自分で行う必要がある

settingのイメージ

「Google Public DNS」やPublic DNSは無料で利用できますが、デメリットは設定は自分で行う必要があることです。優先DNSサーバーに「8.8.8.8」と代替DNSサーバーに「8.8.4.4」を覚えておけば、PCでもスマホでも、設定は簡単にできます。会員登録も不要です。

プロバイダーの場合は、回線接続するだけで、DNS設定の必要はありません。プロバイダーのDNSサーバーが攻撃を受けたら、「Google Public DNS」の「8.8.8.8」を覚えておくと便利です。

使用するDNSによっては危険

リスクのイメージ

「Google Public DNS」やPublic DNSでは、セキュリティ対策やプライバシー保護の効果がありますが、「Google Public DNS」のGoogle社などの信頼できる企業などを選ぶことをオススメします。プロバイダーでも、Public DNSでも、「Google Public DNS」でも、DNSは悪用しようとすればできるので選ぶDNSによってはデメリットでもあります。

リスクはある

信頼のイメージ

「Google Public DNS」やPublic DNSでは、セキュリティ対策やプライバシー保護の効果は、信用するかどうかユーザー次第であることがデメリットです。プロバイダーでも、Public DNSでも、「Google Public DNS」でも、セキュリティ対策やプライバシー保護をうたっていますが、ホームページで確認して個人の判断で行いましょう。

Public DNSでも、フリーWi-Fi通信では、電波傍受される危険があるので、安全性を高める対策が必要です。DNSが通信内容が暗号化されているわけではないのもデメリットでもあります。

GoogleのPublic DNSの変更方法

変更方法のイメージ

Windows10やiOS、Androidのデバイスを、Google Public DNSのDNSサーバーへの変更する方法をご紹介します。無料公開のDNSはいくつもありますが、プロバイダーで障害が起きたら、Google Public DNSの「8.8.8.8」「8.8.4.4」への変更方法を知っておくと便利です。

Windows10の場合

Windows10のイメージ

無線LAN、Wi-Fi、有線LANでの設定変更方法を説明します。

「IPv4アドレス」の場合の設定方法

IPv4のイメージ

  1. 「Winキー」+「R」をタップします。
  2. ファイル名を指定して実行に「ncpa.cpl」を入力して「OK」をタップします。
  3. ネットワーク接続画面が表示されたら、「ネットワーク接続」項目を右クリックします。
  4. さらに「プロパティ」項目をクリックします。
  5. 「インターネットプロコトルバージョン4(TCP/IPv4)」を選択して「プロパティ」をクリックします。
  6. 「次のDNSサーバーのアドレスを使う」項目にチェックを入れます。
  7. 「Google Public DNS」のアドレス「8.8.8.8」「8.8.4.4」を入力して「OK」をクリックします。

「IPv6アドレス」の場合の設定方法

IPv6のイメージ

  1. 「Winキー」+「R」をタップします。
  2. ファイル名を指定して実行に「ncpa.cpl」を入力して「OK」をタップします。
  3. ネットワーク接続画面が表示されたら、「ネットワーク接続」項目を右クリックします。
  4. さらに「プロパティ」項目をクリックします。
  5. 「インターネットプロコトルバージョン6(TCP/IPv6)」を選択して「プロパティ」をクリックします。
  6. 「次のDNSサーバーのアドレスを使う」項目にチェックを入れます。
  7. 「Google Public DNS」のアドレス「2001:4860:4860::8888」「2001:4860:4860::8844」を入力して「OK」をクリックします。

手動で指定する方法

Windowsのイメージ

  1. 「スタートボタン(Winロゴ)」をクリックします。
  2. 「設定(歯車)」をクリックします。
  3. 「ネットワークとインターネット」をクリックします。
  4. 「アダプターのオプションを変更する」をクリックします。
  5. DNS設定を変更したい「アダプタ(ネットワーク接続)」を右クリックします。
  6. これ以降は「IPv4アドレス」もしくは「IPv6アドレス」を参考にしてください。

iOSの場合

iPhoneのイメージ

iOSを、Googleの無料Public DNSに変更する手順を説明します。

  1. iPhoneやiPadで「設定」をタップします。
  2. 「Wi-Fi」をタップします。
  3. アクセスポイントの横の「i」をタップします。
  4. 「DNSを構成」の自動から「手動」に変更します。
  5. DNSサーバーの一覧から「ー」を削除します。
  6. 「+サーバーを追加」をタップして「DNSサーバーのIPアドレス」を入力します。
  7. (Googleの無料Public DNSは「8.8.8.8」「8.8.4.4」
  8. 「保存」をタップして変更と設定は完了です。

Androidの場合

Androidのイメージ

Androidを、Googleの無料Public DNSに変更する手順を説明します。

  1. 「設定」をタップします。
  2. 「Wi-Fi」の項目をタップします。
  3. 接続中のWi-Fiを長押しします。
  4. メニューから「ネットワークを変更」をタップします。
  5. IP設定を「固定」に変更します。
  6. DNSを手動設定にします。
  7. DNS1を「8.8.8.8」に、DNS2を「8.8.4.4」に変更します。
  8. 「保存」をタップして変更と設定は完了です。

GoogleのPublic DNS以外のDNSサーバーを紹介!

DNSサーバーのイメージ

GoogleのPublic DNS以外の無料のDNSサーバーをご紹介します。Public DNSのメリットデメリットもDNSごとに違います。GoogleのPublic DNSのアドレスは「8.8.8.8」と「8.8.4.4」ですが、他のDNSサーバーも分かりやすいように設定しています。使用しているサーバーに障害が起きたときのために覚えておきましょう。

パブリックDNS

パブリックDNSのイメージ

プロバイダー(ISP)とは、Yahoo!BBやBiglobeなどを指します。プロバイダーから提供されるDNSを利用していて、プロバイダーとパブリックDNSのメリットデメリットで悩んでいる人に、他のDNSの特徴をご紹介します。

「Verisign Public DNS」や「Norton ConnectSafe」「Quad9」はセキュリティ重視であり、「Cloudfare」と「Google」は速度重視です。

「1.1.1.1」「Cloudflare」

速いイメージ

「1.1.1.1」とはCloudflareのDNSです。ログの記録は残さないと公言しています。レスポンスがGoogleのPublic DNSよりも速いです。IPv6 対応しています。

優先DNSサーバー 1.1.1.1
代替DNSサーバー 1.0.0.1

「Verisign Public DNS」

アメリカの企業のイメージ

アメリカの企業でセキュリティに対する技術は優れています。、Google Public DNSと同等に速いという結果がでています。プライバシーも第三者に販売しないと公言しています。

優先DNSサーバー 64.6.64.6
代替DNSサーバー 64.6.65.6

「Norton ConnectSafe」

米国のセキュリティ大手のイメージ

「Norton」ブランドの米国のセキュリティ大手シマンテックのDNSです。ウイルス感染や詐欺のリスクをブロックする機能があります。

優先DNSサーバー 199.85.126.10
代替DNSサーバー 199.85.127.10

「Quad9」

セキュリティに強いイメージ

ユーザーのプライバシー保護とセキュリティ対策に配慮しています。個人情報は保存していません。

優先DNSサーバー 9.9.9.9
代替DNSサーバー 149.112.112.112

「OpenDNS」

アメリカのネットワークのイメージ

アメリカのネットワーク機器メーカーCiscoのDNSです。無料会員登録不要版と有料版などがあります。無料版でも有害サイトブロック機能がついています。フィルタリングにフォーカスしています。

優先DNSサーバー 208.67.222.123
代替DNSサーバー 208.67.220.123

GoogleのPublic DNSの無料公開サーバーを使おう!

Google社のイメージ2

GoogleのPublic DNSとはGoogle社が無料公開しているDNSサーバーであり、Public DNSとGoogleのPublic DNSのメリットデメリットについて、Google社のDNSのIPアドレスとは8.8.8.8と8.8.4.4であるとご紹介しました。

プロバイダーでネットワーク接続障害が起きたら、Public DNSの無料公開サーバーを利用しましょう。Google社という使用できる企業や団体が無料公開しているDNSがオススメです。基本的にプロバイダーでもGoogle社でもメリットデメリットはあります。通信ログのプライバシー保護が心配であればPublic DNSの無料DNSを使いましょう。

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この記事のライター
ma-gol
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