宅ファイル便の代わりになる大容量ファイル転送サービス5選を紹介!
宅ふぁいる便が安全性の問題からサービスを停止中です。宅ふぁいる便の代わりに使える大容量のファイルやデータを無料で送信できるサービスはないのでしょうか。この記事では宅ふぁいる便の代わりに使えるファイル転送サービスをご紹介します。
目次
宅ふぁいる便のサービス停止問題とは?
高いセキュリティを謳い、個人会員であれば無料で3GBまでの大容量ファイルを送れるということで人気が高かった宅ふぁいる便が、2019年1月からサービスを停止しています。
無料で使える大容量ファイルのデータ送信サービスとしては、老舗の宅ふぁいる便が使えなくなってしまったことで、代わりのサービスを探している個人や企業がたくさんいます。宅ふぁいる便のサービス停止問題とはどんな問題で、代わりのサービスを探すときのポイントとはどんなものがあるのか、まずは見ていきましょう。
宅ふぁいる便から個人情報の漏洩が!
宅ふぁいる便がサービスを停止した理由というのは、宅ふぁいる便の登録者の重要な個人情報であるメールアドレスとログインパスワードが外部に流出したためです。宅ふぁいる便のサーバーが不正アクセスされて、その結果として、サーバーに保存してあった個人情報が流出してしまいました。
不正アクセスと情報流出を確認してからすぐに宅ふぁいる便では個人向けのサービスの利用を全て停止しました。5月になった現在も宅ふぁいる便のサービス停止が続いている状態です。
尚、企業向けのオフィス宅ふぁいる便はサーバーが完全に分離していたことから、不正アクセスの影響を受けませんでした。有料のオフィス宅ふぁいる便はサービスを継続しています。
宅ふぁいる便の代わりの類似サービスに求められること
宅ふぁいる便の代わりの類似したサービスを探している人は、いったいどんなところを求めているのか、こちらでは見ていきましょう。
無料であること
宅ふぁいる便の代わりのサービスを探すにあたっては、まずは無料で利用できる、というのが大きなポイントになります。宅ふぁいる便には有料サービスもありますが、個人向けサービスは完全に無料で3GBもの大容量ファイルの転送を行うことができました。
宅ふぁいる便の代わりのサービスとしては、企業向けの有料サービスもたくさんありますが、個人のユーザーにとってはまずは無料のサービスがあれば、そちらを利用したいと思うのは当然でしょう。
大容量のデータファイルの送信が可能であること
宅ふぁいる便の魅力というのは、無料で3GBという大容量ファイルを転送することができる、という点でした。3GBといえばYouTube動画でいえば、標準画質でも12時間ほどの動画を、超高画質でも約2時間の動画の容量になります。
文書や画像で3GBというファイル容量は滅多にありませんが、動画やゲームではあり得る容量です。動画を撮影して編集することも多くなった現在、大容量ファイルを一度に送信できるサービスというのは、宅ふぁいる便の代わりのサービスを探す上で欠かすことができないポイントです。
個人情報や企業秘密も安全に転送できること
ファイル送信サービスを利用する上で、最も気になる点というのは個人情報や企業秘密を安全に送信できるのか、という点です。宅ふぁいる便で個人情報の流出が大きな問題になった背景には、本来行っておくべき、サーバーに保存してある登録者のメールアドレスとパスワードを暗号化していなかった、という点にあります。
情報が流出しても、厳重に暗号化して解読するのに膨大な手間がかかるようにしてあれば、ほとんど問題にはなりません。ハッカーが入手したらすぐにフィッシング詐欺などに利用できる形で、個人情報が流出したことが大きな問題になりました。
ファイル送信サービスを利用する上では、ファイルが暗号化されて送信されているのか、もしくは自分で設定したパスワードがないと開けないようにしてあるのか、といった安全面もしっかりと確認しましょう。また、会員登録が必要な場合には、登録した個人情報が暗号化されるのかどうかもしっかりと確認してから登録しましょう。
宅ふぁいる便の代わりのファイル転送サービス【無料で使える】
ここからは宅ふぁいる便の代わりに使える類似サービスをご紹介していきます。まずは宅ふぁいる便の類似サービスで、無料で使える大容量ファイル送信サービスです。
FileMail
宅ふぁいる便の代わりに使える類似のデータ送信サービスには「FileMail」があります。高速、簡単、安全がモットーの海外発のファイル転送サービスですが、日本語にも対応しているので安心して利用できます。
有料版と無料版があり、有料版ではパスワードの設定ができますが、無料版ではできません。その点からセキュリティ面で不安を感じる、という人もいます。ただし、無料で利用できて、とても簡単に使えるということから、流出しても問題ないファイルの送信には向いているといえるでしょう。
ギガファイル便
宅ふぁいる便の代わりに使える類似のデータ送信サービスには「ギガファイル便」があります。ユーザー登録が不要で無料で1ファイルあたり100GBという驚くべき大容量のファイルを送信することができるサービスです。
ファイルを共有するためのURLを発行して送信するタイプのサービスなのですが、URLを開く際のパスワードを設定できます。その点、セキュリティ面での不安も少ないといえるでしょう。保存期間は7日間、14日間、21日間、30日間の4つのパターンから選べます。
ラクスルBOX
宅ふぁいる便の代わりに使える類似のデータ送信サービスには「ラクスルBOX」があります。格安印刷の「ラクスル」が運営しているファイル送信サービスで、会員登録をすると無料で利用できます。
最大2GBまでのファイルを送信できて、パスワードを設定できるので、セキュリティ面の心配も軽減されます。また、他のサービスにない点として、80文字までのメッセージを添付できるので、ちょっとしたメモを相手に伝えることができます。
宅ふぁいる便の代わりのクラウド転送サービス【高い安全性】
企業秘密や個人情報を送信する必要がある人にとっては、有料でもいいので、安心安全にデータを送信できる類似サービスを見つけたい、という人もいることでしょう。こちらではそんな人のために、個人情報などを安心して送ることができる類似サービスをご紹介します。
大塚商会「どこでもキャビネット」
宅ふぁいる便の代わりに使えるセキュリティ重視で選びたいデータ送信サービスには大塚商会の「どこでもキャビネット」があります。「たのめーる」のCMでおなじみの大塚商会が運営しているオンラインストレージサービスです。
有料のサービスですが、50GBの最小の容量であれば月額3,000円から利用できます。ビジネスでの利用を念頭に、強固なセキュリティ体制を敷いています。会社内の人しか閲覧できないように、完全クローズドな環境を作ることも可能です。
FUJIFILM「SECURE DELIVER(セキュアデリバー)」
宅ふぁいる便の代わりに使えるセキュリティ重視で選びたいデータ送信サービスにはFUJIFILMの「SECURE DELIVER(セキュアデリバー)」があります。富士フイルムにはファイル共有サービスの「IMAGE WORKS(イメージワークス)」がありますが、そちらからファイル転送機能のみを抽出して、機能を強化したサービスです。
国内の富士フイルムが運営するサーバーで運営されているので安全性がとても高いのが特徴です。だれがいつアクセスしたのか、チェックできる機能も付いています。社内でのファイル共有の管理に、とても便利なサービスです。
宅ふぁいる便の代わりはGoogleドライブでもOK!
宅ふぁいる便の代わりに使える類似のファイル転送サービスをご紹介してきました。しかし、類似したサービスを利用するのなら、Googleドライブでも十分なのではないか、という声もあります。
確かにGoogleドライブにはファイルやデータを共有できる機能があるので、ファイルやデータを共有する機能を使えば、データ送信サービスの代わりになります。こちらではGoogleドライブを宅ふぁいる便の代わりに使うことについてみていきましょう。
Googleドライブのメリット
Googleドライブを宅ふぁいる便の代わりに使うメリットにはいったいどのようなものがあるのか見ていきましょう。
ファイルを圧縮する必要はなし
データ送信サービスの多くが、送信する前にファイルやデータをzipファイルに圧縮しなければいけません。ファイルやデータを圧縮すると、複数のファイルやフォルダをまとめて送信できると言うメリットもありますが、1つのデータだけを送信する場合には圧縮したり、受け手側が解凍したりする手間がかかってしまいます。
しかし、Googleドライブを利用すればファイルを圧縮する必要はありません。送信する側のGoogleドライブの制限容量以内であれば、ファイルをそのまま送信することができます。圧縮や解凍の手間をかけずに済む、というのがGoogleドライブをデータ送信サービスの代わりに使うメリットになります。
共有フォルダから簡単にアップロード
ファイルを送信する手間もGoogleドライブ利用すれば簡単にできます。Googleドライブで共有フォルダを作成して、そこに共有したいデータやファイルをアップロードすればいいだけです。
そのフォルダを相手との共有フォルダとして設定すれば、ファイルの受け手側も同じフォルダを参照して、必要なデータをダウンロードすることができます。ファイルを転送する手間も、受け取る手間もほとんどかからずに済む、というのはGoogleドライブの大きな魅力です。
大容量ファイルの送信も可能
Googleドライブでは無料で利用できる容量が1Googleアカウントあたり15GBまでとなっています。また、Googleドライブに送信できる1ファイルの容量の制限は100GBまでとなっています。
15GBの無料容量というのはGoogleフォトやGmailでも使う容量ではあるのですが、もしもその容量のほとんどすべてをファイル送信に使ってもいいのであれば10GBのファイルを無料で送信できます。宅ふぁいる便での3GBまでよりも、Googleドライブでは無料でもっと大容量なファイルやデータの転送も可能になります。
共有リンクからの閲覧設定で相手はGoogleアカウントの必要なし
ファイル転送サービスの中には、ファイルを受け取る側もサービスへの登録が必要であったりします。宅ふぁいる便の個人情報の漏洩のようなことがあると、もしもどちらかが相手にお願いして登録してもらった場合には、相手にも迷惑をかけることになりかねません。
しかし、Googleドライブであれば共有方法をいくつか選ぶことができます。共有フォルダを表示するためのリンクを発行して、そのリンクを知っている人だけが閲覧できるように設定すれば、相手側がGoogleアカウントに登録する必要はありません。
Googleアカウントの登録をお願いして、そのことで相手に迷惑をかけるようなことは起こらないので安心しましょう。
高度なセキュリティ対策
Googleドライブは100%安全なのか、と言われれば100%とはもちろん言い切れません。Googleだって当然攻撃を受けることもあるでしょうし、いずれGoogleがハッカーに負けるときが来るかもしれません。
しかし、Googleがハッカーに負ける時代が来たら、世界中のすべてのインターネットのセキュリティの安全が破られる時代になった、といっても過言ではないでしょう。
今や、日本もアメリカも行政サービスは全てオンライン化されてしまいましたが、Googleが負ける日がやってきたら、国や地方自治体に保存されている個人情報も簡単に破られるような時代になってしまうことは想像に難くありません。
宅ふぁいる便のようなセキュリティ管理の甘さによって安全性が揺らぐような問題は、Googleでは起こりにくいと考えていいでしょう。Googleドライブのセキュリティの問題は、Googleの問題というよりも、ユーザーのパスワードの甘さから、個人アカウントが乗っ取られる危険性の方が高いといわれています。
100%安全とは言い切れませんが、Googleドライブであれば非常に高い安全性の中でファイルの転送を行うことができるというのは間違いありません。
Googleドライブでファイル共有をする方法は?
Googleドライブでファイル共有をする方法は、こちらのリンクでまとめています。こちらのリンクをご覧になって、ぜひ利用してみましょう。
宅ふぁいる便の代わりはいろいろ!使いやすいものを選ぼう
この記事では宅ふぁいる便の代わりに安全に使えるファイル転送サービスについて詳しく見てきました。宅ふぁいる便を利用していた人にとっては、宅ふぁいる便が使えなくなったことに大きな不便を感じていることでしょう。
しかし、類似のサービスはいろいろとありますし、Googleドライブを利用する、というのも一つの代わりの方法です。ぜひあなたにとって使いやすいファイルの転送方法を見つけて、安全に確実に、大容量ファイルを送信できるようにしましょう。