au WALLETが使えるガソリンスタンドと使い方を紹介！満タンにできない時の原因は？

2019年4月に出光興産と昭和シェル石油が経営統合され、ガソリンスタンドの元売りはエネオスと出光、それにコスモ石油の3社に集約されました。ただし出光と合併した昭和シェル石油も、2019年8月現在ガソリンスタンドのブランドとしては健在です。

ところが、ガソリンスタンドには実質的にエネオスと出光とコスモ石油の三つしかブランドがないにもかかわらず、au WALLETが使えるガソリンスタンドは現時点で出光のみで、ほかの多くのガソリンスタンドではau WALLETは使えません。

出光と昭和シェル石油は経営統合されましたが、まだまだ昭和シェル石油ブランドのままのガソリンスタンドは少なくありません。経営統合されたのなら昭和シェル石油のガソリンスタンドでもau WALLETが使えてもいい気がしますが、悲しいことにau WALLETが使えるのは出光の看板を掲げたガソリンスタンドのみです。

今後昭和シェル石油のガソリンスタンドは次第に出光のガソリンスタンドに切り替わっていく予定ですが、それまでの間残っている昭和シェル石油のガソリンスタンドでは、au WALLETは使えないままです。

近くのガソリンスタンドが昭和シェル石油でしたら、au WALLETを使うにはブランドが出光に切り替わるか、au WALLETが昭和シェル石油でも使えるようになる日を待つしかありません。

残念ながら、昭和シェル石油だけでなく、ガソリンスタンド店舗数が一番多いエネオス（ENEOS）や大手元売りのコスモ石油でも、au WALLETを使うことができません。大手以外のキグナス石油や太陽石油（SOLATO）、JAなども同様にau WALLETが使えるお店には含まれません。au WALLETが使えないガソリンスタンドのほうが多いのが残念です。

店舗数からいえば、エネオスのガソリンスタンドが一番多いのですが、残念ながらau WALLETは現時点では使えません。いずれはエネオスでもau WALLETが使えるようになるか、出光とエネオスが合併することを期待するしかありません。

それでは、ガソリンスタンドでのau WALLETの使い方をお伝えする前に、基本的なau WALLETの使い方をおさらいします。もし、いまさらそんなものは不要だというのであれば、この章を飛ばして、次の章にお進みください。

au WALLETはご存じのようにプリペイドカードです。そのため、au WALLETを利用するには、あらかじめ残高をチャージしておかなければなりません。au WALLETに残高をチャージするには、以下の8つの方法があります。
 

1. au WALLETサイトかau WALLETアプリで、auかんたん決済からチャージ
2. au WALLETサイトかau WALLETアプリで、じぶん銀行からチャージ
3. au WALLETサイトかau WALLETアプリで、クレジットカードからチャージ
4. au WALLETサイトかau WALLETアプリで、WALLET／auポイントからチャージ
5. au WALLETサイトかau WALLETアプリで、au WALLETチャージカードからチャージ
6. auショップのau SaKuTTOで、現金にてチャージ
7. ローソンのレジで、現金にてチャージ
8. セブン銀行ATMで、現金にてチャージ

この中でおすすめなのは、チャージの際にもクレジットカードのポイントが貯まり、ポイントが二重取りできるクレジットカードからのチャージです。逆にauショップの中でも限られたお店にしか置かれていないau SaKuTTOでのチャージはおすすめできません。

au WALLETの残高を確認するには、スマートフォンのau WALLETアプリを使うか、au WALLETサイトにアクセスして調べます。au WALLETアプリは、立ち上げた途端に残高が表示されますので、おすすめです。なおau WALLETアプリもau WALLETサイトも、ネットにつながっていないと残高は表示されません。

au WALLETでの支払い時の使い方は、基本的にMasterCardの1回払い専用クレジットカードとして使うことになります。そのため、実店舗では支払い時に「カード1回払いで」と伝えてau WALLETカードを渡すと、支払いは完了です。クレジットカード扱いなので、場合によってはサインを求められる場合もあります。

また、インターネットでも同様に1回払いのクレジットカードとして、もしくはWebMoneyのカードとして利用できます。注意する点は、必ず1回払いを選ぶことと、クレジットカードが使えるお店やネットショップであってもMasterCard加盟店なのかを確認すること、そして支払い可能な残高がチャージされているかを確認することです。

さて、先にも触れたように、au WALLETはクレジットカードとして利用できます。しかし、クレジットカードの扱いでありながらプリペイド型の電子マネーでもあるため、ガソリンスタンドでの利用の際にはいくつかの制限がつきます。

一番の注意点はau WALLETを使うと、ガソリンスタンドで満タン指定ができないということです。これは、au WALLETがプリペイド型であることと、満タン指定だとガソリンの給油が完了するまで料金が不明なせいです。そのため、もし給油したガソリンの料金がau WALLETの残高より多かった場合に、その差額を処理する手段がないのです。

これが後払いのクレジットカードであれば、初めに自動給油機にカードを入れた段階で与信枠が判定されて給油可能となりますが、au WALLETの場合はチャージされている残高がイコール与信枠となります。そのためその与信枠を超えるかもしれない取引、つまり満タンのガソリン給油は取引の許可が下りないのです。

そのため、満タンにしたいときには金額や給油量を多めに指定します。たとえば1ℓ150円のお店だったとして、35ℓで満タンになりそうだと判断したら、6000円や40ℓで給油を指定します。もちろんこのときのau WALLETには6000円以上の残高が必要です。そうすると、指定した金額や給油量の支払いが可能と判断され、給油を開始できます。

給油した結果、36ℓで満タンになったとすれば、5400円がau WALLETから引き落とされます。決して最初の多めに指定した6000円を支払うわけではないので、安心してください。

次に注意して欲しいのは、au WALLETと現金などのほかの支払い方法を併用できないということです。たとえば6000円を払うために、au WALLETに4000円しか残っていないから、残りを現金で、などという使い方はできません。au WALLETに4000円しかなければ、4000円の金額指定でガソリンを給油するしかありません。

また、ガソリンスタンドではau WALLETの残高確認やチャージはできません。自動給油機ではもちろん、店員に頼んでも不可能です。au WALLETの残高確認やチャージは、スマートフォンのau WALLETアプリか、セブン-イレブンのセブン銀行ATMで行ってください。

au WALLETの一般的な使い方と、出光のガソリンスタンドでau WALLETを使う際の注意点を理解していただいたところで、実際にau WALLETを使ってガソリンを給油する方法をお教えします。

それでは以下に出光のガソリンスタンドでのau WALLETの使い方を、前払いの出光セルフサービスステーションと、後払いの出光セルフサービスステーション、そして有人の出光フルサービスステーションの三つに分けて説明します

一般的な前払いの出光のセルフガソリンスタンドを利用する場合は、以下の手順で行います。出光のガソリンスタンドに車を入れ、給油機の前に停めたら、車の窓を閉めてエンジンを止めます。つづいてau WALLETカードを持って車を降り、自動給油機の支払い方法でクレジットカードを選択します。

つづいて自動給油機の画面の指示に従い、au WALLETカードをカード挿入口に入れます。このとき次の画面に進まないでカードが戻ってくる場合は、カードの向きを変えたりして何度か試してください。無事画面が切り替わったらガソリンの油種を選択し、金額もしくは給油量を指定します。このとき金額もしくは給油量が多ければあとで払い戻しがあります。

このとき決して「満タン」は選ばないでください。満タンを選ぶとカードの信用承認が下りず、最初からやり直しになります。金額もしくは給油量を指定して、信用承認が降りて給油可能になったら、あとは通常のガソリンスタンドのセルフ給油と同じで、静電気除去シートに触れます。

そして車内のレバーなどで給油口カバーを開き、再び車外で給油口カバーを全開にし、給油キャップを開きます。つづいて正しいガソリン油種の給油ノズルを選び、給油口にいっぱいまで挿し込んでレバーをしっかりと引きます。するとガソリンが給油されますので、あとは指定した金額、もしくは給油量になると自動的にガソリンの給油が終了します。

もし先に指定した金額や給油量まで入れる前にガソリンの給油が終了した場合は、満タンになったときなので、無理に給油を続けようとせずに給油を終了します。

ガソリンの給油が終了したら、レバーから指を放して給油ノズルを元の場所に戻します。そして給油口キャップを音がするまで閉め、給油口カバーもしっかりと閉じます​​​​​​。すると自動給油機からレシートがでてきますので、それを受け取ればau WALLETを使った給油は完了です。

このとき、最初に指定した金額、もしくは給油量が多すぎて、指定量に届く前に満タンになったときでも、実際に給油された分のみ残高が引き落とされます。もしなにか問題があれば、気軽にお店の人に訊ねてください。

後払いの出光のセルフガソリンスタンドを利用する場合も手順はほぼ同じです。異なる部分はau WALLETカードを使うのが給油の後になることだけです。ただしこの場合は、カードの残高より多い金額分の給油量を指定したり、満タンを指定したりしても、給油前にau WALLETの信用承認がないため、そのまま給油できてしまいます。

そのため、給油後の支払い時にau WALLETの残高が足りない場合は、先にも触れたように、au WALLETは出光のガソリンスタンドではチャージできませんので、手許のスマートフォンのau WALLETアプリで急遽au WALLETにチャージするか、au WALLET以外の支払い手段を使う必要があります。

有人のフルサービスガソリンスタンドを利用する場合も、自動給油機がなく、かつ自分で給油した部分をガソリンスタンドの店員がやってくれるというだけで、油種と金額もしくは給油量を指定する点は変わりありません。この場合も満タン指定はできませんので、ガソリンスタンドの店員に油種と金額もしくは給油量を伝えてau WALLETカードを渡すだけです。

あとは給油終了後にカードとレシートを渡されますので、それを確認してレシート控えにサインすればガソリン給油は完了です。

ガソリンスタンドでは使えませんが、au WALLETはiPhoneのApple Payに登録することで、電子マネーのQUICPayとして利用できます。そうすることで、いちいちau WALLETカードを財布から取り出さなくても、iPhoneひとつで支払いが可能になり、非常に便利になります。

au WALLETをApple Payに登録するには、まずiPhoneのWALLETアプリを立ち上げ、「カードを追加」を選択します。そして右上の「次へ」を選び、「クレジット／プリペイドカード」をタップすると画面がカメラ画面に切り替わりますので、枠内にau WALLETを収めカード情報を読み取ります。

情報に間違いなければそのまま、問題があればその部分を修正し「次へ」を選び、つづいてカード裏面のセキュリティコードを入力して「次へ」を選択します。すると利用条件が表示されますので「同意する」をタップし、つづいて表示される確認画面でも「次へ」を選びます。するとカードの認証が求められますので「SMS」を選んで「次へ」を選択します。

認証コードが届いたらそれを入力して「次へ」をタップすると、完了通知画面が表示されますので「完了」を選択すれば、au WALLETの登録は完了です。

au WALLETをApple Payで使うには、QUICPay対応のお店で店員に「QUICPayで」と伝え、iPhoneのWALLETの一番上にau WALLETを表示させた状態で、iPhoneを端末にかざしてTouch ID、もしくはFace IDで認証します。これで端末から「クイックペイ」と音声が流れれば、au WALLETから残高が差し引かれて支払いは完了します。

au WALLETをApple Payに登録するとQUICPayで使えるということで、「それならばQUICPayに対応しているエネオス、昭和シェル石油でもau WALLETが使えるのではないか」と思う方もおいででしょう。しかしApple Payが使えるのは「QUICPay+」の加盟店であり、残念なことにエネオスや昭和シェル石油は「+」のない「QUICPay」の加盟店なのです。

そのためエネオスや昭和シェル石油のガソリンスタンドでは、Apple Payに登録したau WALLETであっても使えるというわけにいかないのです。

以上、ガソリンスタンドでのau WALLETの使い方を中心に、au WALLETの基本的な使い方やApple Payに登録してQUICPayとして使う方法までを説明しました。

au WALLETは、残念ながらガソリンスタンドが一番多いエネオスブランドでは使えませんが、出光のガソリンスタンドであればau WALLETは使うことが可能です。また、満タン指定はできませんが、金額や給油量を多めに指定すればいいだけなので実害はありません。ただし、給油前にはau WALLETアプリで残高を確認することを忘れないでください。