2019年08月04日更新
ASMR動画視聴に適したイヤホンとヘッドホンのおすすめ13選を紹介!!
囁き声や咀嚼音などの音声をダミーヘッドマイク等で録音したASMR動画は、YouTubeで世界的に流行っている人気コンテンツです。イヤホンで聴けば、全身がゾクゾクするような癒しを堪能できます。ASMRをより楽しめるおすすめのイヤホン・ヘッドホンをまとめました。
目次
- 1ASMR動画視聴におすすめなイヤホンとヘッドホン13選
- ・耳掛け型ヘッドホン
- ・インナーイヤー型イヤホン
- ・密閉型ヘッドホン
- ・開放型ヘッドホン
- 2ASMR動画視聴に使うイヤホンやヘッドホンの選び方
- ・【種類別の特徴】イヤホン
- ・【種類別の特徴】ヘッドホン
- ・接続タイプの特徴
- 3ASMR動画視聴に適したイヤホンを選ぶ時のポイント
- ・ドライバーユニット
- ・防水機能
- ・付属機能
- 4ASMR動画視聴に適したヘッドホンを選ぶ時のポイント
- ・音質の傾向を確認する
- ・使い心地は「ハウジング」
- ・つけ心地は「イヤーパッド」
- 5ASMRの仕組みについて
- ・特徴
- ・撮影するなら音響の立体感にこだわろう
- ・ASMRを使用する時に必要なもの
- 6イヤホンやヘッドホンなどがおすすめなASMR動画
- ・【耳かき+炭酸耳マッサージ】疲れているキミへのごほうび【耳舐め】
- ・ブルースライム -Blue Toy Slime[ASMR]
- 7自分に合ったイヤホン・ヘッドホンを見つけよう
ASMR動画視聴におすすめなイヤホンとヘッドホン13選
ダミーヘッドなどの立体音響装置を使って制作されたバイノーラルASMR動画は、「音声」を楽しむコンテンツです。映像付きのASMR動画もありますが、基本的には全神経を耳に集中して音声が生み出す世界観に没入するのが正しい視聴方法です。
ASMR動画の音声の魅力を最大限に引き出すことが出来る高性能イヤホン・ヘッドホンを厳選してみました。現在使用しているイヤホン・ヘッドホンに物足りなさを感じている方は、ぜひ参考にしてください。
耳掛け型ヘッドホン
耳掛け型ヘッドホンは、イヤーパッドを両耳にあてがうようにして使用するタイプのヘッドホンです。一般的なヘッドホンのように耳全体を塞がないので、ASMR動画の視聴中に耳の周りが蒸れる心配がありません。
しかも軽量で薄いため、長時間使用しても疲れにくく、実際に耳の近くから音が発せられているような臨場感を味わえるメリットがあります。
Panasonic RP-HZ47
- ケーブル長:1m
- 重量:32g
- 価格:700円
約9.9mmの薄型設計が特徴的な耳掛け型ヘッドホンです。φ3.5mmステレオミニプラグタイプなので、パソコンだけでなくイヤホンジャック付きのスマートフォンでも使用することが出来ます。安価な分、外部音も拾ってしまう欠点がありますが、高音出力に特化しているためASMR動画との相性が優れています。
Koss KSC75
- ケーブル長:1.2m
- 重量:43g
- 価格:2,672円
ユニークなデザインの耳掛け型ヘッドホンです。インピーダンスは60Ω。周波数は15~25,000Hzまで対応しており、低音から高音まで幅広い音域をカバーできます。ノイズキャンセリングやサラウンド等の機能には非対応ですが、優れたコストパフォーマンスを誇る商品です。
Audio Technica ATH-EW9
- ケーブル長:0.6m
- 重量:33g
- 価格:15,314円
価格が高い分、同系統の商品の中でトップクラスの音質を誇っている耳掛け型ヘッドホンです。囁き系のASMR動画との親和性が抜群。イヤーパッドの装着感にも定評があり、長時間付けていても耳が痛くなりません。ケーブルが短いですが、付属の延長ケーブルを使えばカバーできます。
インナーイヤー型イヤホン
インナーイヤー型イヤホンは、スピーカー部分を耳穴に引っかけるようにして使用するタイプのイヤホンです。耳穴を密閉しないため音声が籠らず、立体音響の魅力を最大限に堪能できます。着脱が簡単なので、耳に負担がかからないメリットもあります。
Mucher RM303
- ケーブル長:1.2m
- 重量:59g
- 価格:-円
耳から落ちにくいフィッティングアシストが実装されたインナーイヤー型イヤホンです。リモコン機能が付いており、スマホに接続すれば音声を聴くだけでなく通話も出来ます。インピーダンスは32Ω。周波数は20~20000Hzに対応しており、非常に柔らかい音質を楽しめます。
なお、この商品は現在Amazonでは販売されていません。
Final Piano Forte II(ピアノフォルテ II)
- ケーブル長:1.2m
- 重量:13g
- 価格:-円
ホーンスピーカーの理論を応用して作られたインナーイヤー型イヤホンです。非常に自然でライブ感のある音声を楽しめます。背面が真っ平になっているのが特徴的で、ASMR動画を聴きながら寝落ちしたい時に重宝します。
なお、この商品は現在Amazonでは販売されていません。
Creative Aurvana Air
- ケーブル長:1.2m
- 重量:259g
- 価格:6,980円
エルゴノミクスデザインによる快適な装着感が実現されたインナーイヤー型イヤホンです。インピーダンスは32Ω。周波数は20~20kHzに対応しています。ノイズが少なく澄んだ音声が直接耳の中に入ってくるような感覚を堪能できます。汚れの付きにくい表面コーティングが施されているのも好印象です。
密閉型ヘッドホン
密閉型ヘッドホンは、耳全体をイヤーパッドが完全に覆うタイプのヘッドホンです。湿度の高い環境で使用すると耳が蒸れやすいのが難点ですが、遮音性が高くて音漏れの心配がありません。一人でASMRの世界に浸りたい時におすすめのアイテムです。
Panasonic RP-HTX7
- ケーブル長:1.2m
- 重量:153g
- 価格:3,480円
軽量に特化した密閉型ヘッドホンです。インピーダンスは40Ω。周波数は7~22,000Hzに対応しています。音質はそこまで優れているわけではありませんが、持ち運びやすくて耐久性に優れており、屋外でも使える利便性があります。
Panasonic RP-HD10
- ケーブル長:1.2m
- 重量:320g
- 価格:16,980円
HS(Horizontal Slide)アジャスト機構を搭載した密閉型ヘッドホンです。エルゴノミック3Dイヤーパッドにより、頭の大きいユーザーでも快適な装着感を味わえます。遮音性と高音域の美しさに定評があり、女性のASMR動画との相性が抜群に優れています。
Sennheiser HD 598 CS
- ケーブル長:1.2m
- 重量:334g
- 価格:14,980円
耐久性に長けている密閉型ヘッドホンです。インピーダンスは23Ω。周波数は10~28,000Hzに対応しています。柔らかな音質と重厚な低音までしっかり再現できるサウンド性能はASMR動画にピッタリです。2年間の保証が付いているので安心して購入できる魅力もあります。
DENON AH-D600
- ケーブル長:1.3m
- 重量:365g
- 価格:17,890円
巨大なイヤーカップが特徴的な密閉型ヘッドホンです。GFRP素材により、共振を抑えた滑らかな音響効果が実現されています。音域も非常に広く、自然音から人間の声まであらゆるASMR音声を安心して聴くことが出来ます。音楽を聴く際にも重宝することでしょう。
開放型ヘッドホン
開放型ヘッドホンは、ハウジング内にサウンドが籠らないタイプのヘッドホンです。音の「抜け」が優れており、音場の広いリアルな音声を表現できます。密閉型ヘッドホンより装着感が軽いメリットもありますが、周囲に音が漏れてしまうため過激な内容のASMR動画を聴く時には注意が必要です。
Grado SR60e
- ケーブル長:2.1m
- 重量:220g
- 価格:12,085円
オープンエアで付け心地の良い開放型ヘッドホンです。インピーダンスは32Ω。周波数は20~20,000Hzに対応しています。共鳴による音の歪みが軽減されており、耳の中にクリアな音声が入ってくる感覚に酔いしれることが出来ます。
FOSTEX T50RP mk3n
- ケーブル長:1.2m
- 重量:315g
- 価格:13,906円
セミオープン型で比較的音漏れが抑えられている開放型ヘッドホンです。インピーダンスは50Ω。再生周波数帯域は15~35kHzに対応しています。音質は素晴らしいですが、イヤーパッドの付け心地やケーブルの接触の悪さにやや難があります。
Philips Fidelio X2
- ケーブル長:3m
- 重量:380g
- 価格:-円
ハイレゾオーディオに対応している開放型ヘッドホンです。落ち着きのある低音から突き抜けるような高音まで多彩な音声に対応。密閉型のような窮屈感がないためサウンドにリアリティがあり、耳元で囁かれると本当に相手が自分の隣にいるような錯覚に陥ります。
なお、この商品は現在Amazonでは販売されていません。
ASMR動画視聴に使うイヤホンやヘッドホンの選び方
一口にイヤホンやヘッドホンといっても様々な種類の商品があります。ダミーヘッドなどの立体音響機器を用いて録音されたASMR動画を視聴する際には、価格だけでなく性能や使用環境なども考慮して商品を選ばなければバイノーラルの魅力が薄れてしまうことでしょう。
ASMR動画の視聴におすすめなイヤホン・ヘッドホンのタイプを解説していきます。
【種類別の特徴】イヤホン
スピーカー部分を直接耳穴に入れて使用するイヤホンには、音声を至近距離で聴けるメリットがあります。周りから見てもあまり目立たないため、通学・通勤時に使用している方も少なくありません。
ASMR動画の視聴時には、「カナル型」と「インナーイヤー型」の2種類がおすすめです。
カナル型
カナル型イヤホンの大雑把な構造の図を拾って来ました😌
— ⛓結月 咲夜⛓💙⛓ (@yutukisakuya) July 31, 2019
イヤホンの物によってはこの構造とは異なる場合も有りますが、概ねこんな感じです。
この画像の部品の内ドライバーユニットと言うものが今回の味噌です
こいつがイヤホンの音質を大幅に左右する部品であり、イヤホンの心臓とも言えるでしょう pic.twitter.com/sRMpGtfmky
カナル型イヤホンとは、シリコンゴム製の先端部分を耳栓のように耳穴に差し込むタイプのイヤホンのことです。「密閉型」とも呼ばれるように、外部の音を遮断して音声に集中することが可能。音漏れが少ないため、周りに人がいてもASMR動画を視聴できる魅力もあります。
人によって耳穴のサイズは千差万別ですが、大抵の場合大きさの異なるイヤーピースが何種類か付属しているため、自分の耳に合ったものを選べば問題ありません。
インナーイヤー型
カナル型イヤホン、大の苦手なんだけど何でこんなに普及してるんだ(´・ω・`)
— てつこ (@tetsuco1020) July 30, 2019
インナーイヤー型なら耳圧迫もないし着けてて痛くなくて楽なのに、コードレス普及してなくて悲しい( ´-`)
一方、耳甲介に乗せるようにして使用するインナーイヤー型イヤホンの場合、カナル型イヤホンより装着感が軽く、ストレスフリーで長時間ASMR動画を視聴できる強みがあります。
「開放型」と呼ばれるように、音漏れするタイプなので人の多い所では使いづらいのが難点。ただし、周りの音にもある程度注意を払える分、電話や呼び鈴が鳴った時にすぐ対応できる実用性があります。
【種類別の特徴】ヘッドホン
ヘッドバンドと二つのスピーカーで構成されているヘッドホンは、イヤホンよりも遮音性に長けている分ASMR動画の視聴におすすめです。しかし、製品ごとに性能が大きく異なるので、立体音響を楽しむためには性能を重視した商品を吟味する必要があります。
ASMR動画の視聴時には、状況に応じて「密閉型(クローズド型)」と「開放型(オープンエアー型)」を使い分けましょう。
密閉型(クローズド型)
バイノーラル音声作品を趣味として楽しむならミドルクラスのヘッドホン、イヤホンを1本は試してほしいところ。添い寝系音声作品には軽さ、違和感のなさからイヤホンが若干有用か。ただ、個人的にクローズドヘッドホンの”こもり感”だったり”包み込まれる安心感”がおねえさん系耳かき音声との相性が
— ねこうめ (@nekokota_koume) March 26, 2017
密閉型(クローズド型)のヘッドホンではハウジングが密閉されており、細かい音声までしっかり聞き取ることの出来る強みがあります。周りの音がほとんど聞こえなくなるため屋外での使用には注意が必要ですが、ASMR動画の立体音響を最大限に楽しみたいなら最もおすすめのタイプと言えるでしょう。
開放型(オープンエアー型)
ヘッドホン2代目が届いたぜー。
— くまがい (@the_iwata) May 30, 2017
地元に貢献ということでYAMAHAをチョイス。
オープンエアー型は初体験。
オープンは低音が弱いと聞いていたけどそんな事はないかなぁ。
高音が少しわざとらしいかもしれない。
リバーブ感はよく出る気がする。
一音一音よく聴こえる。
良いね( ´∀`) pic.twitter.com/Y0L2DRhxoY
一方、開放型(オープンエアー型)のヘッドホンではハウジングが開放されているため、音が籠らないナチュラルなサウンドを表現できる強みがあります。周りに音が漏れますが、他人のいない自宅で使う分には問題ないでしょう。自然音を楽しむASMR動画の視聴時には、音質と立体音響の空間性を重視してこのタイプを利用するのもおすすめです。
接続タイプの特徴
イヤホンやヘッドホンは、パソコンやスマホなどの音声出力機器に接続しなければ音が出ません。昔はケーブルでつなぐタイプの商品しかありませんでしたが、最近では無線接続にも対応している機種が少なくなく、いろいろな体勢でASMR動画を視聴することが出来るようになりました。
ASMR動画を視聴する環境に応じて、「有線タイプ型」と「Bluetooth型」を使い分けましょう。
有線タイプ型
充電面倒だからイヤホンとヘッドフォンは有線に限る
— たかゆき (@yukkikki0706) August 2, 2019
3.5mmステレオミニプラグによる有線接続の場合、コードが絡まって邪魔になるのが最大の欠点です。しかし、充電せずに長時間連続使用できることや、伝送時に音声の圧縮が行われないため高音質を楽しめるメリットがあります。
Bluetooth型
あと運動用のイヤホン。周りの音も普通に聞こえる、外れない、運動の邪魔にならない、そして眼鏡と干渉しないから凄い気に入ってる。耳の軟骨につけるambieってやつのBluetoothモデル。#ダイエット垢さんと繋がりたい #ダイエットのモチベーション pic.twitter.com/szqRJKGoCT
— 🙄78kg→59kg(now)→52kg (@dietreb) July 30, 2019
ワイヤレスのBluetooth型の場合、ケーブルをつながなくても無線接続で音声を楽しめる利便性があります。ジョギングをしたり昼寝をしたりしながらでも、ストレスフリーでASMR動画を視聴することが可能です。
Bluetoothイヤホン・ヘッドホンで音質を重視したい時には、コーデックに注目しましょう。遅延・劣化の少ないコーデックに対応している機種なら、無線接続でもASMR動画の本来の音質を楽しめます。
- SBC:一般的なコーデックだが遅延が発生しやすい
- AAC:高音質・低遅延のコーデック
- LDAC:ハイレゾに対応した高性能コーデック
ASMR動画視聴に適したイヤホンを選ぶ時のポイント
カナル型とインナーイヤー型の商品の中にも、細かい特徴の差があります。ASMR動画視聴用のイヤホンを購入する際には、以下に紹介するポイントに着目できるようになるとプロの慧眼が身につきます。
ドライバーユニット
イヤホン・ヘッドホンの音を発生する構造のことを「ドライバーユニット」と呼びます。いわばイヤホン・ヘッドホンの心臓部であり、口径の違いが性能の違いに直結します。
- 口径が大きい → 低音に強い
- 口径が小さい → 高音に強い
ASMR動画では様々な音色が取り扱われているので、出来るだけ広音域をカバーできる商品を選びましょう。
防水機能
暑い夏場にイヤホン・ヘッドホンを長時間付けていると、汗で蒸れて故障の原因になります。イヤホン・ヘッドホンには「IPX」という防水性能を表す等級が記されており、水濡れに対する耐久性を把握する一つの目安になります。
特に屋外で使用する機会の多い方は、出来るだけIPXの数値が大きい商品を選んだ方が良いでしょう。
付属機能
単にASMR動画を視聴するだけなら、音域や遮音性を重視して商品を選べば問題ありません。ですが、イヤホン・ヘッドホンに搭載されている様々な付属機能を活用することで、動画の視聴がより便利になる可能性もあります。
音質派なら「ハイレゾ対応」
今更ながらハイレゾってすごいな。
— Arcaia (@arcaia0108) August 2, 2019
対応イヤホンで聞いたらm4aとflac差が結構わかる......
ハイレゾとは、「ハイレゾリューションオーディオ (High-Resolution Audio)」の略です。CDのサンプリングパラメータ(44.1kHz, 16bit)よりレゾリューションが高い超高音質のオーディオを指しています。
ハイレゾ対応イヤホンを使うと、他のイヤホンとは比較にならないほど臨場感のあるサウンドを楽しめます。もっとも、ASMR動画自体がハイレゾ音源でないと恩恵はありません。金銭的に余裕があれば、ハイレゾに対応している商品を選ぶと良いでしょう。
操作性なら「マイク・リモコン付き」
本来の機能でないけど
— 有澤 里香 C96♡3日目 西ま-35a (@Arisawa_Rika) July 25, 2019
スマホのカメラを起動中に、Bluetoothイヤホンの再生/停止ボタンを押すと写真が撮れた!
この機能を使えばシャッターの遠隔リモコンの変わりになるから便利だね
よっしゃー!!
イヤホン・ヘッドホンにリモコンや録音用のマイクが付いていると、意外と便利です。パソコンやスマホを操作しなくても、目を閉じたまま音声調節を行えます。
特に、ハンズフリー通話やプレイリストの操作なども実行できるため、スマホで使用する時に大変重宝します。
心地よさなら「ノイズキャンセリング機能」
SONYの最新イヤホンめっちゃ使いやすい!
— 与太郎ボッチ (@yotaroubotti) August 2, 2019
ノイズキャンセリング機能がついてるから電車内で音量上げ過ぎる事も無いし、外音取り込み機能があるから色々と楽できて良い(^^)
元値が税込2万7千もしたけど、ポイントと割引券で一万チョイまで下げれたら良かった(^^) pic.twitter.com/iGneLqDBWG
ノイズキャンセリングとは、「逆位相」と呼ばれる音波を発生させて周辺の騒音を打ち消すことのできる便利な機能のことです。
すべての環境音を完全に消せるわけではありませんが、工事の音や車のエンジン音など一定の周波数の雑音に悩まされている時にノイズキャンセリングを使うと、ASMR動画の音声を快適に聴くことが出来ます。
こだわり派なら「リケーブル対応機」
断線してたイヤホンをmmcxリケーブルに魔改造 pic.twitter.com/AWrtswcis9
— ちくわぶ (@193_tikuwa_BU) July 25, 2019
リケーブル対応機とは、本体とケーブル接合部の着脱が可能な商品を指します。標準ケーブルの長さが足りない時、ケーブルが断線してしまった時、接続するイヤホンジャックを変更したい時などにリケーブルを行うと、簡単に対応することが出来て便利です。
ASMR動画視聴に適したヘッドホンを選ぶ時のポイント
ヘッドホンは、密閉型(クローズド型)・開放型(オープンエアー型)以外にも様々な要素によって使用感が変わってきます。
買ってから後悔しないためにも、ヘッドホンの「音質」・「ハウジングの特徴」・「イヤーパッドの付け心地」の3点はしっかりチェックしておきましょう。
音質の傾向を確認する
壊れたヘッドホンを諦めて、昔買ったヘッドホンを引っ張り出したけど、音質が違い過ぎて悲しい・・・
— サテライト (@NeoSatellite) August 2, 2019
8000円から1300円にグレードダウン、給料日が待ち遠しい・・・(´・ω・`) pic.twitter.com/fA8CZpK35Q
ヘッドホンには「周波数特性」というスペックがあり、一般的にはその周波数の幅が広いほど広音域に対応できます。特に下限値が100Hz以下のヘッドホンは、重厚な低音もしっかり出力できる良製品であることを指しています。
また、抵抗を指す「インピーダンス(Ω)」の数値は、そのヘッドホンの再生音量を左右する重要なバロメーターです。音質が良くても肝心の音が小さかったら意味が無いので、インピーダンスにも注意しましょう。
- インピーダンスが高い → 再生音量が小さくなりやすい
- インピーダンスが低い → 再生音量が大きくなりやすい
使い心地は「ハウジング」
ダイソーの500円ヘッドホン、ハウジング部が無地&平たいのでお好きなイラストやロゴでデコってみても楽しいかと思います。(デザインお借りしました💦)安価ゆえ気兼ねなく遊べるのはオススメです。 pic.twitter.com/4UuWy5B1aj
— PONPON【C96日曜・南メ-43a】 (@mozumichael) May 22, 2019
ヘッドホンのハウジングとは、イヤーカップのことです。外部の音を遮断し、内部で音声を出力する重要なパーツであり、ハウジングの素材や大きさによって使用感が大きく異なってきます。
ASMR動画の雰囲気に没頭したい方には遮音性の高いハウジングがおすすめですが、長期間使用していると鬱などの精神病になりやすいデメリットがあります。ある程度開放的な製品の方が安心して使えるでしょう。
つけ心地は「イヤーパッド」
ヘッドホンのイヤーパッド買った♪ pic.twitter.com/JnTAKcZvRL
— 夕多丸 (@nekopopolon) July 28, 2019
イヤーパッドとは、ヘッドホンの耳当て部分のことです。直接皮膚に接触するパーツなので、長く使用するためには付け心地の良い製品を選ぶ必要があります。
遮音性の高いイヤーパッドは耳への圧迫感が強く、長時間使用していると頭が痛くなってくることがあります。このあたりの感覚は個人の好みにもよるので、実際に使用したことのあるユーザーのレビューを参考にすると良いでしょう。
ASMRの仕組みについて
ASMR動画に疎い方のために、ASMRについて解説しておきましょう。
ASMRとは「Autonomous Sensory Meridian Response」の略で、日本語に直訳すると「自律感覚絶頂反応」という意味の造語です。読み方は、そのまま「エイエスエムアール」と発音します。
人間が本能的に心地良さを感じる「音」をダミーヘッドなどの立体音響機器を用いて録音し、動画としてアップロード・配信するコンテンツを指します。
ASMRは2010年頃からインターネット上で広まり、YouTubeやニコニコ動画などの動画サイトで爆発的な人気を集めるようになりました。人気ASMR配信者の中には、ASMR動画を有料コンテンツとして販売してビジネスにしている方もいるほどです。
ゲーム実況やレビュー動画をメジャーな配信ジャンルと呼ぶなら、ASMRは知る人ぞ知るマニア向けのコンテンツと言えるでしょう。
特徴
ASMR動画では、主に以下のようなサウンドが取り扱われています。基本的にほとんど言語を必要としないコンテンツなので、外国人視聴者にも喜ばれやすく、手軽に再生数やチャンネル登録者数を増やせるメリットがあります。
- 囁き声、寝息、心臓の鼓動音
- 耳かき音や食事中の咀嚼音
- 炭酸が弾ける音や液体を揺らす時に発生する自然音
- 耳(マイク)に息を吹きかける音
- キスや耳舐めなどの性的な情景を連想させる粘着音
放送で中国でASMR動画規制されてるって話でたけど実際ビリビリではヒットが0件になってる pic.twitter.com/c7UMjYOfto
— シリウス@ (@f40mf2) November 5, 2018
初期のASMR動画は安眠誘導を目的とした癒しサウンドが大半でしたが、最近ではとても子供に聞かせられないような過激なコンテンツが増えています。
事態を重く見た中国当局は、2018年に国内動画配信サイトでASMRを禁止する措置を取りました。Googleが運営しているYouTubeでも、性的なASMR動画に対して視聴年齢制限がかかったり動画・アカウントが削除されたりするケースが多く見受けられます。
特にLIVE中に耳舐めなどのセクシャルなASMRを行うとBANされやすい傾向があり、配信者は注意する必要があります。
同人音声もバイノーラル録音が多い
特定の嗜好を共有するメンバーによって結成されたグループは「同人」と呼ばれており、漫画・アニメ・ゲームなどの分野で様々な創作活動が行われています。
ASMR業界でもクオリティーの高い同人音声作品が多く制作されており、DLサイトで人気の販売コンテンツとなっています。
そしてその大半が、「バイノーラル」と呼ばれる録音方式を採用しているのが特徴的です。
殺生院キアラにバイノーラルで囁かれたのマジで脳が死ぬかと思った
— 右腕が痛いです (@otinmi_style) August 3, 2019
バイノーラル録音とはステレオの一種で、二つのマイクを人間の耳と同じ位置に置いて録音することにより、本当に相手が自分の耳元にいるかのようなリアリティーを表現する手法を指します。
一般的なステレオ録音より遥かにリアルな世界観を表現できるため、ASMR動画の制作時によく使われています。
ダミーヘッドなどの立体音響機器は概して非常に高額であり、個人配信者が容易に購入できるものではありません。しかし同人ならグループの活動資金でバイノーラル録音機器を迅速に調達できるため、高品質なASMR動画を制作しやすい環境が整っています。
撮影するなら音響の立体感にこだわろう
やろうと思えば、どなたでもASMR配信者になることは可能です。YouTuberに国籍も性別も年齢も関係ありません。特定の機関に届出を提出する必要もなく、好きなタイミングで動画をアップロードすることが出来ます。
ただし、ASMR動画で人気を集めるためには、いかにクオリティーの高いサウンドを表現できるかが重要になります。
単に動画を作るだけならスマホのカメラでも十分ですが、ASMRでは音質を重視した立体音響機器が絶対に必要です。金銭的に余裕のない方は、クラウドファンディングなどのサービスを利用して購入費を調達するのも一つの手です。
バイノーラルマイク
バイノーラルマイクは、本体の左右に二つのマイクを内蔵し、簡単にバイノーラル録音を行える立体音響機器です。録音時に左右に移動しながら喋ると、再生される音声も左右に揺れるため、空間の広がりを表現できます。
登場人物が視聴者に接近するような動きを音声で再現できるため、ドラマ系のASMRを制作する時にバイノーラルマイクが非常におすすめです。
ダミーヘッドマイク
ダミーヘッドマイクは、文字通り人間の頭の形を模したダミーヘッドの耳の部分に録音マイクがセットされている立体音響機器です。
平面的なバイノーラルマイクよりダミーヘッドマイクを相手にした方が配信者も演技しやすく、相手の耳元で囁くようなASMR動画を制作する時に大変おすすめです。
ダミーヘッドマイクは非常に高額ですが、その分一般的なバイノーラルマイクより高音質なASMR動画を作成できるメリットがあります。まさにプロ向けの立体音響機器と言えるでしょう。
ASMRを使用する時に必要なもの
ASMR動画は「音声」を楽しむためのコンテンツであり、視聴の際には出力デバイスにもこだわるべきです。パソコンやスマホに標準搭載されているスピーカーでは正直物足りないので、高音質なイヤホン・ヘッドホンを別途購入することをおすすめします。
イヤホン
バイノーラルイヤホンは、ダミーヘッドマイクなどの立体音響機器で録音した音声を再生する時に重宝するイヤホンです。通常のイヤホンよりステレオサウンドに臨場感があり、音の奥行まで感じ取ることが出来ます。
バイノーラルイヤホンにはBluetooth接続に対応したワイヤレスタイプもあり、場所を選ばず使用できるメリットがあります。ASMR動画視聴におすすめの逸品です。
ヘッドホン
バイノーラルヘッドホンは、ダミーヘッドマイクなどの立体音響機器で録音した音声を再生する時に重宝するヘッドホンです。耳全体をカバーして周囲の雑音を遮断してくれるため、ASMR動画の世界観に集中できるメリットがあります。
イヤホンの場合、少なからず音漏れが発生するため、周囲の人に聞かれると恥ずかしい思いをすることがあります。その点、バイノーラルヘッドホンならほぼ完璧に遮音できるので、恥ずかしがり屋の方にもおすすめできます。
イヤホンやヘッドホンなどがおすすめなASMR動画
日本国内だけでも数え切れないほど多くのASMR配信者が存在しており、YouTube、ニコニコ動画、TwitCasting(ツイキャス)などのサイトで活動を続けています。
その中でも、イヤホンやヘッドホンでの視聴がおすすめな高音質作品を二つご紹介しましょう。
視聴後にASMR動画に興味の湧いた方は、動画サイトの検索ボックスに「ASMR」と入力して検索してみてください。日常生活では体験できないような魅惑の世界が貴方を待っていることでしょう。
【耳かき+炭酸耳マッサージ】疲れているキミへのごほうび【耳舐め】
DreamLightやA*Citrusなどの同人サークルを主宰しているフリー声優・柚木朱莉(ゆずきあかり)さんのASMR動画です。透明感のある美しい声が特徴的で、癒し系のお姉さん役に定評があります。
耳かき、炭酸、耳ふー、耳舐めとASMR人気コンテンツのフルコースが収録されており、男性だけでなく女性からも大人気を博しています。
人生に疲れた時に聴けば、明日への活力がみなぎってくることでしょう。
ブルースライム -Blue Toy Slime[ASMR]
5年以上のASMR配信歴を誇る古参ASMR配信者・YAACHAMA J-ASMRさんのASMR動画です。仄暗い闇の中で青白く発光するスライムを撫で回す幻想的な粘着音が収録されています。
YAACHAMA J-ASMRさんのASMR作品には、耳かき・シャンプー・ネイルタッピングなど、日常生活の中で何気なく耳にする環境音を取り扱ったものが多く見受けられます。
普段聞き流している雑音もじっくり集中して聴くと不思議な魅力があるのだということを再認識できる魅力があります。
自分に合ったイヤホン・ヘッドホンを見つけよう
今回は、ASMRの特徴やASMR動画の視聴におすすめのイヤホン・ヘッドホンをご紹介いたしました。最後に本記事の要点をまとめると、以下の5点が挙げられます。
- ASMRは「Autonomous Sensory Meridian Response」の略で、人間が心地良さを感じる「音声」をダミーヘッドマイクなどの立体音響機器を用いて録音した作品を指す
- ASMR動画を制作する時に必要なバイノーラルマイクやダミーヘッドマイクは高額なので、同人サークルに所属してASMR配信している方が多い
- イヤホンの中では、耳穴にねじ込む「カナル型」や耳に引っかける「インナーイヤー型」がASMR視聴におすすめ
- ヘッドホンの中では、遮音性の高い「密閉型」や音抜けの良い「開放型」がASMR視聴におすすめ
- その他、ハイレゾ対応・ノイズキャンセリングなどの機能が付いている商品もあり、自分の好みに合った商品を選ぶことが大切
ASMRを知らない人がダミーヘッドマイクで録音している光景を目の当たりにすると不気味に見えるかもしれませんが、その音声は世界中の視聴者を魅了するほどのクオリティーです。
イヤホン・ヘッドホンにも様々な種類があるため、価格だけを見るのではなく、機能性にも注目しましょう。ASMR動画に興味のある方は、ぜひ本記事を参考にして自分に合った製品を探し出してください。