2019年11月09日更新
【Android】位置情報をオンオフ切り替える設定方法!GPSの精度をあげるには?
ゲームアプリや地図アプリなど、スマートフォンで位置情報サービスを利用することは多いですよね。しかし、Androidは初期設定のままだとGPS位置情報サービスの精度が低い状態になっています。今回はAndroidの高精度な位置情報への設定についてご紹介します。
目次
Androidの位置情報GPSのオン/オフの切り替え設定方法
GPSとは、人工衛星からの電波を利用して地球上での位置情報を取得するもので、正式名称は全地球測位システムと言います。今やGPSを使った位置情報サービスは生活の至る所で活躍しています。
スマートフォンでのナビゲーション機能をはじめ、近くのお店を探す時や、大人気アプリゲーム、そのほかに落としたスマートフォンを探す時もGPS機能は必要不可欠です。
しかし、このGPS機能をスマートフォンで利用すると早いスピードで電池が消費されてしまいます。Androidでは「設定」から、GPSを使った位置情報サービスの切り替えが可能です。
ホーム画面の設定から出来る
androidのホーム画面にある「設定」からGPS位置情報サービス取得のオン・オフを切り替えることができます。
「設定」から「セキュリティとプライバシー」欄を選択し、「位置情報サービス」をタップします。位置情報サービスの設定画面に移ったら、「現在地情報へのアクセス」を「オン」に切り替えます。
「現在地情報へのアクセス」をオンにすることで、今後あなたが許可したアプリは現在地情報へアクセス・取得することができます。反対に、「オフ」にすると現在地情報のアクセス・取得を禁止することができます。
位置情報を選択
GPS位置情報サービスの情報取得方法はいくつかあり、好きな取得方法を選択することができます。
現在、Androidでは「高精度(GPS、Wi-Fi、モバイルネットワークを利用)」、「電池節約(Wi-Fiとモバイルネットワークを利用)」、「デバイスのみ(GPSのみ利用)」の3つの中から位置情報取得方法を選べます。
この3つのうち1つ、自分のAndroidの使い方にあった取得方法を選んでチェックしてください。
Androidの位置情報GPSの精度が悪い理由
AndroidのGPS位置情報サービスは、iPhoneに比べて精度が悪いと言われています。
実際にAndroidをお使いの方で、「GPS位置情報サービスを使ったアプリを利用している時に現在地情報が間違っていることがある」という話はよく聞きます。今ではほとんどの大人気アプリゲームでは位置情報サービスを利用しており、そのためにAndroidからiPhoneへの機種変更をした方も少なくありません。
では、なぜAndroidはGPS位置情報サービスの精度が悪いのでしょうか?
設定しないと3段階の制約を受けている
Androidでは「高精度(GPS、Wi-Fi、モバイルネットワークを利用)」、「電池節約(Wi-Fiとモバイルネットワークを利用)」、「デバイスのみ(GPSのみ利用)」の3つの中から位置情報取得方法を選ぶことができます。
それぞれの違いは以下の通りです。
高精度(GPS、Wi-Fi、モバイルネットワークを利用)」
GPS、Wi-Fi、モバイルネットワークの3つ全てを利用して位置情報を取得するため、Androidのなかで最も精度が高い。その分、電池の消費が大きい。
②「電池節約(Wi-Fiとモバイルネットワークを利用)」
Wi-Fiとモバイルネットワークを利用して位置情報を取得する。GPSを使わない分、電池消費を抑えることができるが精度は落ちる。
③「デバイスのみ(GPSのみ利用)」
GPSを利用するため精度は高いが、ネットワークの利用ができないため位置情報取得に至る時間がかなりかかる。
基本的にAndroidの初期設定では②「電池節約(Wi-Fiとモバイルネットワークを利用)」、③「デバイスのみ(GPSのみ利用)」に設定されているため、位置情報サービスの精度が低いのです。
Androidの位置情報GPSの精度を上げるには
位置情報サービスを使うにあたって、その情報の正確さはとても重要です。もちろん位置情報もできるだけ早く欲しいものです。
続いてはAndroidのGPS位置情報サービスの精度を上げる方法についてご紹介します。
設定を【高精度】に変更
Androidの「設定」でGPS位置情報サービスの情報取得方法を選択する時に、「高精度(GPS、Wi-Fi、モバイルネットワークを利用)」にチェックを入れ直してください。
これで最も正確な位置情報を、より早いスピードで取得することができます。
OSのバージョンで設定方法が違う
Androidの位置情報設定の変更方法は、基本的にはホーム画面の「設定」から行います。しかし細かくみるとAndroidの対応ソフトウェアごと、つまりはOSのバージョンごとで設定方法が2つに分かれます。
Android 4.3 JellyBean 以下の設定
Android 4.3 JellyBean以前のスマートフォン・タブレットの位置情報設定の変更方法についてです。
Android 4.3 JellyBean以前のスマートフォン・タブレットは、位置情報取得方法が①「無線ネットワークを使用(Wi-Fi/モバイルネットワークで位置を検出する)」、②「GPS機能を使用(高精度測位を実行する)」の2つにチェック欄が分かれています。
まずはホーム画面の「設定」から「現在地情報とセキュリティ」を開きます。
位置情報とセキュリティの設定ページが表示されたら、①「無線ネットワークを使用(Wi-Fi/モバイルネットワークで位置を検出する)」、②「GPS機能を使用(高精度測位を実行する)」両方にチェックを入れましょう。
これで高精度の位置情報を取得することができます。
Android 4.4 KitKat 以降の設定
Android 4.4 KitKat 以降のスマートフォン・タブレットの位置情報設定の変更方法についてです。
Android 4.4 KitKat 以降のスマートフォン・タブレットは位置情報取得方法を①「高精度(GPS、Wi-Fi、モバイルネットワークを利用)」、②「電池節約(Wi-Fiとモバイルネットワークを利用)」、③「デバイスのみ(GPSのみ利用)」の3つの中から選びます。
まずはホーム画面から「設定」を開き、「位置情報」欄をタップします。位置情報設定ページが表示されたら「モード」をタップしてください。
「位置情報モード」ページで一番上の「高精度(GPS、Wi-Fi、モバイルネットワークを利用)」にチェックを入れて完了です。
これで高精度の位置情報を取得することができます。
Androidの位置情報GPSが習得できないときの原因と対処法
GPS位置情報サービスは、外出先の設定状況や使用するスマートフォン、アプリそれぞれの設定によって正確な位置情報取得できない・全く位置情報取得ができない場合があります。
AndroidでGPS位置情報サービスが取得できない時は、以下の方法をお試しください。
GPSがオンになっているか確認
AndroidでGPS位置情報サービスが取得できない時は、記事序盤の「Androidの位置情報GPSのオン/オフの切り替え設定方法」について確認しましょう。
タップミスなどで「オフ」になっている可能性があります。ホーム画面の「設定」から「セキュリティとプライバシー」欄を選択し、「位置情報サービス」をタップします。位置情報サービスの設定画面に移ったら、「現在地情報へのアクセス」が「オン」になっているか確認してください。
もし「オン」になっている場合は、GPS位置情報サービスが取得できない理由は別の何かが原因です。
端末の通信状況の確認
AndroidでGPS位置情報サービスが取得できない時、その場の通信状況を確認しましょう。ホーム画面上部にある電波アイコンが何本立っているのか、電波をきちんと拾えているのか確認してください。
電波アイコンが少なかったり増えたり減ったりと不安定な場合はその分、通信状況は悪いということです。逆に電波アイコンの数が多く安定している場合は通信状況が安定しているということのため、別の何かが原因でGPS位置情報サービスが取得できないということです。
機内モードになっていないか確認
AndroidでGPS位置情報サービスが取得できない時は、機内モードが「オフ設定」になっているか確認しましょう。
機内モードとは、飛行機の離着陸時に無線通信利用を制限するための機能で、飛行機内での使用するスマートフォンの通信を遮断することができます。通信が遮断されるため、機内モードに設定している最中はGPSも利用することができなくなります。つまり位置情報サービスも利用することができないのです。
機内モードの設定状況についてはホーム画面の「設定」から確認することができます。「設定」の「無線とネットワーク」欄を開き、「機内モード」がオフになっているか確認してください。
もし機内モードが「オフ」になっている場合は、GPS位置情報サービスが取得できない理由は別の何かが原因です。
端末の再起動
AndroidでGPS位置情報サービスが取得できない時は、お使いのスマートフォンの電源を一度切り再起動させましょう。再起動させることで、ちょっとしたバグや通信状況が改善されることがあります。
また、再起動のついでにお使いのスマートフォンのOSをアップデートしてみるのもよいでしょう。
もし再起動・アップデートしてもGPS位置情報サービスが取得できない場合は、GPS位置情報サービスが取得できない理由は別の何かが原因です。
アプリの権限の変更
AndroidでGPS位置情報サービスが取得できない時、位置情報サービス取得についての権限をアプリに与えているかどうか確認しましょう。
多くのアプリがGPS位置情報サービスを利用していますが、スマートフォンの設定で、それらアプリ1つ1つごとに位置情報サービス取得の権限を与えるかどうか変更することができます。スマートフォン本体のGPS位置情報サービスを「オン」にしていても、アプリ自体の権限が許可されていないとGPS位置情報サービスを使うことができないのです。
もし利用したいアプリ全てに位置情報サービス取得についての権限を与えている場合は、GPS位置情報サービスが取得できない理由は別の何かが原因です。
時刻の自動修正機能の変更
AndroidでGPS位置情報サービスが取得できない時、お使いのスマートフォンの時刻のずれによってGPS位置情報サービスに影響を及ぼしている可能性があります。Androidスマートフォンの「時刻の自動修正機能」を「オン」に変更してみてください。
ホーム画面の「設定」から「一般設定」を開きます。一般設定画面の「日付と時刻」をタップし、「自動日付設定」を「オン」にします。以上で、現在地の通信状況を利用して自動的に日付・時刻が修正されるようになりました。
もし時刻の修正機能が「オン」になっている場合は、GPS位置情報サービスが取得できない理由は別の何かが原因です。
状況に応じてAndroidの位置情報機能を上手に活用しよう
AndroidのGPS位置情報サービスの精度は①「高精度(GPS、Wi-Fi、モバイルネットワークを利用)」、②「電池節約(Wi-Fiとモバイルネットワークを利用)」、③「デバイスのみ(GPSのみ利用)」の三段階が用意されており、「設定」から自由に変更することができます。
それぞれの設定によってGPS位置情報サービスの精度や、スマートフォンの電池の消費量が異なるため、使用する状況に応じて上手に切り替えて使いましょう。