Windows10のバックアップイメージを作成すると、急にPCが起動しなくなってもWindows10を復元できます。また設定すればバックアップを定期的に行ってくれるので、とても便利です。バックアップしたファイルからWindows10を復元する方法も説明します。
ファイル単位でバックアップすると必要なデータだけをバックアップできますが、システムに障害が発生するとWindows10やアプリケーションのインストールをしなければなりません。バックアップイメージはWindows10やPCの設定、アプリケーション、ファイルなどを一括でバックアップできるため、問題が発生してもそのまま復元できます。
バックアップイメージの作成は、個別にバックアップするよりも時間がかかります。普段のバックアップはファイルのみ、年に一度はバックアップイメージを作成するなど必要に応じてバックアップを使い分けましょう。
Windows10のアップデートで不具合が発生し、Windows10が動かなくなったり大事なデータが削除されたりした事例もあります。万が一の時を考えて普段からWindows10をバックアップしておきましょう。
Windows10をバックアップするには外部メディアが必要です。バックアップイメージの作成にはかなりの時間を要するため、書き込み速度が速いUSBメモリや外付けHDDを用意してください。
Windows10の回復ドライブ(システム修復ディスク)を作成する際に、USBメモリまたはCDやDVDが必要です。USBメモリは必ず16GB以上の容量にしてください。ただしWindows10のアップデートを含めると16GBを超過してしまう可能性もあるので、32GB以上であれば安心できます。書き込み速度は150MB/秒以上が良いでしょう。
Windows10ではUSBメモリの他にCDやDVDでシステム修復ディスクを作成できます。PCに光学ドライブがあり、空のCDやDVDがあるなら活用しましょう。システム修復ディスクを作成できる光学ドライブは以下の通りです。Blue-rayディスクにも対応しています。ただどの光学ディスクでも差はないので、コストの低いCD-R/CD-RWで十分です。
CD-R/CD-RW、DVD-R/DVD-RW、DVD-R DL、DVD+R/DVD+RW、DVD+R DL、BD-R/BD-RE、BD-R DL(50GB)、BD-R XL(100GB)
USB接続の外付けHDDは、Windows10のシステムイメージをバックアップする際に使用します。システムイメージの作成に必要な容量は状況によって異なるため、PCのストレージ容量以上の外付けHDDであれば、安心してバックアップできます。PCにUSB3.0以上の端子があるなら、それに対応した外付けHDDを使用してください。
また、HDDよりSSDのほうが書き込み速度が速いので、予算に余裕があるなら外付けSSDを購入しましょう。
それではWindows10のバックアップ方法をご紹介します。USBメモリで作成する回復ドライブとCDやDVDで作成するシステム修復ディスクは、名前が異なるだけで内容は同じです。作成するのはどちらかひとつで構いません。
また回復ドライブ/システム修復ディスクの作成とバックアップイメージの作成は一度に行うと、書き込み速度にもよりますが2~3時間かかります。時間に余裕があるときに行いましょう。
Windows10の「設定」を開いて検索ボックスに「回復」と入力すると、候補に「回復ドライブの作成」と出てくるのでそこをクリックしてください。するとユーザーアカウント制御画面が表示されます。「はい」をクリックして回復ドライブの作成画面を表示させましょう。
回復ドライブの作成画面を表示できたら、「システムファイルを回復ドライブにバックアップします」にチェックを入れて「次へ」をクリックしてください。(基本的にはじめからチェックが入っています)ここで16GB以上のUSBメモリを接続するとバックアップに使うUSBメモリを選択できます。16GB未満のUSBメモリを接続した場合は次の作業へ進めません。
USBメモリに入っているデータが完全に削除されるという警告が表示されます。もし大切なデータが入っている場合は他のメディアやオンラインストレージサービスなどにバックアップしてください。問題がなければ「作成」をクリックしてください。回復ドライブの作成が終わると「回復パーティションを削除します」と表示されます。
ここをクリックするとPCに保存されている回復パーティションが削除されてしまうので、絶対にクリックしないでください。最後に「完了」をクリックすれば回復ドライブの作成が終わります。作成にかかる時間は1~2時間ほどです。
システム修復ディスクを作成する場合は、PCに光学ディスクを挿入してください。PCに光学ドライブがない場合は、外付けの光学ドライブを接続し、そこに光学ディスクを挿入します。まずはバックアップと復元の画面を表示してください。「Windows」キー+「R」キーを同時に押すと、ファイル名を指定して実行という画面が表示されます。
名前の欄に「sdclt」と入力し、「OK」をクリックすると、バックアップと復元の画面が表示されます。
また、バックアップと復元の画面は「Windows」キー+「Pause」キーを同時に押してシステムの画面を表示して、「コントロールパネル ホーム」をクリックして「バックアップと復元」を選択することでも表示できます。どちらか自分のやりやすい方法を使いましょう。
左側にある「システム修復ディスクを作成」をクリックし、使用するドライブを指定して「ディスクを作成」をクリックすると、システム修復ディスクを作成できます。この間にシステム修復ディスクを作成するドライブを開いたり、Windows10をサインアウトしたりするとシステム修復ディスクの作成に失敗してしまいます。
最後にシステム修復ディスクの作成画面を確認して「閉じる」をクリックし、「OK」をクリックすれば、システム修復ディスクの作成は完了です。
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