Windows Defenderの性能は?競合のウイルスバスターと比較して解説!

WindowsにはWindows Defenderというセキュリティ対策ソフトがプリインストールされています。有料ソフトのウイルスバスターとどちらが優れているのか?Windows Defenderとウイルスバスターの性能比較や併用時の注意点などをまとめました。

目次

  1. 1Windows Defenderとウイルスバスターの性能
  2. Windows Defenderについて
  3. ウイルスバスターについて
  4. セキュリティソフトの性能比較
  5. 2Windows Defenderはウイルスバスターを併用せずに十分な対策ができるの?
  6. 個人利用の場合について
  7. 法人利用の場合について
  8. 3Windows Defenderの使い方
  9. 有効と無効の設定方法
  10. 完全に削除する方法
  11. 4Windows Defenderとの競合?ウイルスバスターが動かない時の対策
  12. 有効になっているソフトを確認する
  13. Windows Defenderのスキャンを止める
  14. Windows Defenderの無効化を試す
  15. 5ウイルスバスターの影響ではないWindows Defenderトラブルの対処法
  16. 誤検出が気になる場合
  17. 有効にできなくなった場合
  18. 6Windows Defenderはウイルスバスターと併用も検討しよう!

Windows Defenderとウイルスバスターの性能

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Windowsパソコンでインターネットを楽しむためには、セキュリティソフトのインストールが必要不可欠です。インターネット上には悪意のあるアプリやファイルが少なからず出回っており、セキュリティソフトが無いとコンピュータウイルスに感染してデータの破壊や流出が発生してしまうからです。

Windowsに対応しているセキュリティソフトは豊富に存在しますが、日本国内では「Windows Defender」と「ウイルスバスター」が高いシェア率を誇っています。

Windows Defenderとウイルスバスターはどのようなセキュリティソフトなのか、両者の特徴や性能を比較してみましょう。

Windows Defenderについて

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Windows Defenderは、Windowsパソコンを使っている方なら知らない人はいないと言っても過言ではないほど広く普及しているセキュリティソフトです。

ここでは、Windows Defenderの概要や性能などを解説していきます。

プリインストールされているセキュリティソフト

Windows Defenderとは、Windowsを販売しているMicrosoft社が開発・提供しているWindows専用のセキュリティソフトシリーズのことです。「Microsoft Security Essentials」という名称のマルウェア対策ソフトが改良され、Windows 8からWindowsパソコンにプリインストールされるようになりました。

Windows Defenderは、利用申し込み手続きを行ったり公式サイトからダウンロードしたりしなくてもWindows PCですぐに利用することが可能です。何年間使用しても利用料金は無料です。

2017年4月11日に公開された「Windows 10 Creators」のメジャーアップデート(バージョン 1703)を機に、Windows Defenderは「Windows Defender セキュリティセンター」という名前の機能に替わりました。

それまで独立したセキュリティサービスだった「Windows Defender」や「Windows ファイアウォール」等のセキュリティ機能が統合され、Windows Defender セキュリティセンター画面から各種セキュリティ設定を一括コントロールできるようになりました。

なお、現在では「Windows Defender セキュリティセンター」は「Windows セキュリティ」という名称に変更されています。頻繁にサービス名が変わるので非常にややこしいですが、「Windows Defender」と言えば「Windows セキュリティ」のことだと思って構いません。

機能について

Windows Defenderに搭載されている基本的な性能は以下の表の通りです。バックグラウンドで動作し、何らかのアクションが必要になった場合にポップアップなどの手段でユーザーに異常を通知してくれます。
 

ウイルスと脅威の防止 コンピュータウイルスに感染していないかリアルタイムスキャンを行い、様々な脅威からPCを保護する
アカウントの保護 Microsoftアカウントのサインイン・セキュリティ設定を行う
ファイアウォールとネットワーク保護 Windows Defenderファイアウォールの設定を管理する
アプリとブラウザーコントロール Windows Defender SmartScreenやEdgeの設定をカスタマイズして、悪意のあるアプリ・ファイル・サイトからPCを保護する
デバイスセキュリティ PCに組み込まれているデバイスのセキュリティ設定を管理する
デバイスのパフォーマンスと正常性 PCの動作に悪影響を及ぼすデバイス・ソフトウェアの不具合がないかスキャンする
ファミリーのオプション 同じMicrosoftアカウントを子供と共有している場合、保護者の立場から子供のPC利用制限を行える

ウイルスバスターについて

出典: https://www.trendmicro.com/ja_jp/forHome/products/vb.html

ウイルスバスターは、トレンドマイクロ社が開発・提供しているセキュリティソフトです。Windows DefenderはWindows PCに無料で標準装備されていますが、ウイルスバスターは有料ソフトなので利用するためには購入手続きが必要です

以前のウイルスバスターは、製品名通りウイルス対策に特化したソフトでした。しかし現在では、スパイウェアやフィッシング詐欺など個人情報漏洩につながる様々なインターネットリスクを未然に防ぐことが出来る高性能セキュリティソフトに仕上がっています。

第三者評価機関「AV-TEST」や「AV-Comparatives」などから高く評価されており、日本国内のセキュリティソフトの中でトップクラスの売上を記録し続けています。Windows PCで使用できるウイルスバスタークラウド(ダウンロード版)の料金は、以下の表の通りです。
 

  ウイルスバスタークラウド ウイルスバスタークラウド
+デジタルライフサポートプレミアム
ダウンロード1年版
  • 5,616円
  • 2019年10月1日以降は5,720円
  • 8,316円
  • 2019年10月1日以降は8,470円
ダウンロード2年版
  • 10,063円
  • 2019年10月1日以降は10,250円
  • 14,354円
  • 2019年10月1日以降は14,620円
ダウンロード3年版
  • 13,333円
  • 2019年10月1日以降は13,580円
  • 19,332円
  • 2019年10月1日以降は19,690円

ウイルスバスター クラウド | 公式オンラインショップ【ウイルス対策セキュリティソフト】

使用がオススメな人

ウイルスバスターは、パソコン初心者やネットリテラシーに自信のない人などにおすすめのセキュリティソフトです。

近年ではサイバー犯罪の手口が非常に巧妙化しており、有名企業のサポートになりすまして詐欺メールを送ってきたり、公式サイトそっくりの偽サイトを作ってターゲットの個人情報を盗み出そうとしたりする事件が後を絶ちません。

その点、ウイルスバスターをインストールしておけばフィッシング詐欺の疑いがあるコンテンツに対して警告を発してくれるため、詐欺被害に遭うリスクを大幅に軽減できるメリットがあります。

また、デジタルライフサポートプレミアムに加入すれば、パソコンやスマホなど様々なデジタル機器の操作に関する悩みを専任のスタッフに相談することが出来ます。24時間365日体制で、電話・メール・LINEなどの手段で問い合わせできるので、コンピュータに疎い方でも安心してインターネットを楽しめることでしょう。

セキュリティソフトの性能比較

上記の画像は、第三者機関「AV Comparative」が2019年7月~8月に実施したReal-World Protection Testの比較結果です。

インターネットサーフィン時に出くわす可能性の高い有害なサイトに数百種類以上アクセスし、悪意のあるファイルをダウンロードした際にセキュリティソフトが適切な処置を実行できるかどうか比較テストしています。

青い四角で囲われているのがWindows Defenderの結果、赤い四角で囲われているのがウイルスバスターの結果です。

世界のセキュリティソフト性能比較テスト(2019年7月~8月版)

他の高名なセキュリティソフトの実験結果と比較してみると、Windows Defenderとウイルスバスターの性能には以下のような特徴が見られました。
 

  • ウイルスブロック率は共に100%で、どちらも世界トップレベルのセキュリティ性能を誇っている
  • ウイルスバスターの誤検出数は16(平均値よりやや高い程度)
  • Windows Defenderの誤検出数は39(全セキュリティソフトの中で最悪の数値)

ちなみに誤検出とは、マルウェアと誤解して正常なファイルを削除してしまったケースのことです。

Windows Defenderの性能はセキュリティソフトとして全く申し分ありませんが、誤検出数の多さは軽視できません。Windows Defenderを使うと、重要なデータまでウイルスと勘違いされてダウンロードを遮断されてしまう恐れがある点に注意が必要です。

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シンタロー
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