Twitterにある「非公開」という機能を利用しているアカウントは「鍵付き」とも呼ばれ、ほかのユーザーがフォロワーになるには許可が必要です。今回はTwitterの非公開とはどういうものか、非公開の設定方法、および解除方法を説明します。
Twitterにおけるツイートは、基本的には広く公開されています。その対象はTwitterユーザーのみならず、インターネット利用者であれば、いえ、それどころかYahoo!リアルタイム検索やGoogleなどの検索エンジンに至るまで、誰でもアクセスできます。
このようにツイートが広く公開されているおかげで、気になるツイートを検索したり、ここのようなまとめサイトでツイートを利用できるのです。
しかしそれは、あなたのツイートが誰に見られているかわからない、ということでもあります。
身近なフォロワーに対してのプライベートなツイートや、友達同士で盛り上がるつもりで投稿したイタズラめいたツイートが、思わぬ人の目に触れて大変なことになってしまうことがあり得るのです。実際、不用意なツイートによって起きる炎上騒ぎは、Twitterでは日常茶飯事と言っていいでしょう。
イタズラを投稿するのはツイートするしないの以前に「イタズラをするな」という問題なのですが、そうしたツイートでなくても、限られたあなたのフォロワー以外にしか見られたくないツイートというものがあるはずです。かと言って、そんなツイートをしたくなる度にDMを送っていてはフォロワーにウザいと思われます。
とはいえ、それを仕方がないと片付ける必要はありません。そんなときのために、Twitterには「非公開設定」という機能が用意されているのです。ネットスラングで「鍵付き」と称される「非公開」のアカウントになれば、あなたのツイートは一般には非表示となりフォロワー以外の目から逃れられるのです。
あなたがTwitterでツイートを非公開に設定すると、あなたのユーザー名(スクリーンネーム)に鍵のアイコンが付きます。これによって、ほかのユーザーにあなたのアカウントが非公開アカウントであることを伝えます。
非公開にすることで、アカウントを直接検索されたり、あなたのフォロワーのプロフィールで表示できるフォロー一覧や、あなたがフォローしているアカウントのプロフィールで表示できるフォロワー一覧から見つけられない限り、フォロワー以外にとってTwitter上でのあなたは存在しないことになるのです。
あなたのツイートを非公開にすることで、過去のツイートもTwitterでの検索結果に表示されなくなります。ある意味あなたは、Twitter上の過去のあなたと決別するのです。
しかし、Googleなどの検索では過去のツイートは表示されてしまう場合があります。これは検索サイトが、Twitterから得られた過去の検索結果をある程度の期間「キャッシュ」という形で蓄えているためです。このキャッシュが書き換えられるまでは、あなたのツイートは検索結果に残り続けてしまいます。検索エンジンの仕組みから、これは仕方のないことなのです。
非公開にする前に人に見られたくないツイートをしたけれども、あわてて非公開の鍵付きにしたからもう大丈夫、などと安易に考えないでください。
非公開に設定してあなたのツイートが見えなくなったというのは、発言したことは表示されるけれども発言内容は非表示になる、ということではありません。発言自体が非表示になるので、あなたのフォロワー以外には発言したことすら気づかれないということを意味します。
フィクションの透明人間が、最初は透明になったことをエンジョイしているのに最後には自分の存在自体が透明になっていることに苦悩することになるように、鍵なしツイートから鍵付きの非公開ツイートになることで、あなたのアカウントは単に非表示となる以上に深い意味でTwitter上で「見えなくなる」のです。
あなたのアカウントをTwitterで非公開にすると、四つの大きな変化が起きます。それぞれの変化について説明します。
非公開にすることで、あなたのツイートはTwitterでのフォロワー以外の人には見えなくなります。それは検索結果に表示されなくなるだけではなく、フォロワー以外の人があなたのプロフィールページにアクセスしても、あなたのツイートが非表示になるということを意味します。
ただし、非公開アカウントのものであってもプロフィールページ自体は見られてしまいますし、プロフィールに記した内容も読まれてしまいます。またアカウントを検索されれば表示されますから、非公開にしたからとアカウント名に身内用のおふざけを記すと、なにかの拍子でフォロワー以外のTwitterユーザーに見つけられて問題が起きるかもしれません。
非公開にすることで、Twitter上のフォロワー以外には見られなくなる、ということは、フォロワーがあなたのツイートをリツイートしようとしてもそれが不可能になることも意味します。
あなたのフォロワーがあなたのツイートを見た場合、リツイートボタンは非表示となります。これはブラウザの場合でもTwitter公式アプリの場合でも非公式アプリの場合でもすべて同じです。たとえフォロワーの善意からであっても、不用意にフォロワーによってリツイートされたあなたのツイートが他人の目にさらされることもなくなります。
フォロワーには、これはTwitterの仕様だから仕方のないことだと諦めてもらい、リツイートではなく別の形で内容を広めてもらいましょう。
非公開の鍵付きアカウントになる前からあなたをフォローしていた人は、変わらずフォロワーのままでいます。非公開になったからといって、Twitter上での以前からのお付き合いが消えるわけではありません。
では新たにあなたをフォローしたい人が現れたらどうなるのでしょうか?
Twitterにおいて、非公開アカウントに対してはフォロワー志望者がフォローボタンを押してもすぐにフォローされることはなく、いったんフォローリクエストがあなたとのところに送られてきます。非公開アカウントであるあなたは、そのフォローリクエストに対して「許可する」か「拒否する」ことができます。
知らないアカウントからのフォローリクエストが届いたら、まずはそのアカウントのプロフィールを調べてからフォローを「許可する」か「拒否する」か判断しましょう。
非公開アカウントとなったあなたが、Twitterのタイムライン上で興味を持ったツイートに対して返信(リプライ)をした場合、そのツイート主がフォロワーでないと返信が届きません。あなたがフォローを許していないツイート主に対しては、返信であっても「非表示」のままなので、相手はそれを読むことができません。これも非公開機能の仕様上、仕方のないことです。
同様にあなたの「いいね」も、フォロワーは見ることができますが、フォロワー以外のTwitterユーザーには届きません。せっかくの「いいね」も、非公開になったばかりに「いいね」されたツイート主に届かないのでは魅力が半減してしまいます。その代わりに、信頼できるフォロワー以外には見られることなく「いいね」する自由が得られるワケでもあります。
Twitterであなたのツイートを非公開にすることは簡単です。
しかし、非公開にすることで先に記したような大きな変化が生じることを認識した上で、非公開の設定に進んでください。
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