iPhone12を購入したらまずは初期設定を行います。クイックスタートでの初期設定の他に、iPhone12で最初に設定しておくと使い勝手が良くなる設定方法がいくつかあります。この記事では、iPhone12の初期設定方法とおすすめの設定を解説します。
iPhone12を購入したら、まずは初期設定が必要です。また、初期設定が終わったあとで、使い勝手を良くするために、本格的に使い始める前にいくつか設定しておいたほうが良いものがあります。
この記事では、iPhone12の初期設定の流れと、使い始める前に設定しておきたい、おすすめの設定について解説します。まずはiPhone12の初期設定の手順の流れを見ていきましょう。
iPhone12が手元に届いたら、電源を入れる前にnano SIMをSIMトレイに挿入しましょう。eSIMを利用する場合には、初期設定が終わってからSIMの設定を行います。nano SIMの設定も後からでもできますが、SIMカードを挿入するために電源を切らなければいけません。
電源を入れる前にnano SIMを挿入しておいても全く問題はないので、最初に入れておきましょう。iPhone12と同梱されている説明書にSIMピンが貼り付けてあります。SIMピンをSIMトレイの小さな穴を押し込むとSIMトレイを引き出せます。nano SIMの金属部分に手を触れないように気をつけながらセットしましょう。
nano SIMを挿入したら、iPhone12の本体の右サイドにあるボタンを長押しします。するとAppleのロゴが表示されて電源が入ります。
Appleのロゴのあとで「こんにちは」と表示されます。その後で言語と主に利用する国を、iPhone12の指示に従って設定します。
クイックスタートの開始画面が出たら、今回は「手動で設定する」を選択します。なお、自動で古いiPhoneからデータ転送する手順は、こちらの記事を参考にして下さい。
iPhone12のクイックスタートを自動で行う場合でも、手動で行う場合でも、まずはWi-Fiに接続する必要があります。Wi-Fiが使える環境を用意して、Wi-FiのSSIDとパスワードを入力します。
自宅でWi-Fiが利用できない場合には、フリーWi-Fiを利用できる場所へ移動して、iPhone12の設定を行いましょう。
iPhone12の画面の指示に従って設定を進めていきます。FaceIDとパスコードを設定します。まずはFace IDの設定画面が開きます。顔認証システムのFace IDは生体認証システムの一つで、他人がなりすましてロック解除することを高い確率で防ぐことができます。
Face IDを設定しなくてもiPhone12を利用できますが、セキュリティ面から最初に設定しておくことをおすすめします。Face IDはメガネをかけていても顔認証できますが、マスクや帽子は取り外しましょう。
「開始」を押すと、iPhone12のインカメラが起動して、あなたの顔を読み取ります。iPhone12の指示に従って顔を動かして、数回カメラでスキャンします。
Face IDの設定の完了後に6桁の数字のパスコードの設定を行います。パスコードはネット上で扱うApple IDとは違い、iPhone12の中にだけ保存されます。外部へ流出する危険性がほぼないので、突破しにくいコードで設定すれば端末のセキュリティ効果を大きく上げらます。ぜひ設定しておきましょう。
次に「Appとデータ」の画面が表示されます。前のiPhoneやAndroidからデータを転送する場合には、こちらで転送元を選びます。転送元はiCloud、PC、古いiPhoneからの直接転送、Androidを選択できます。データ移行するスマホがない場合には「Appとデータを転送しない」をタップします。
データ移行が終わったら、Apple IDの入力画面が開きます。Apple IDをすでに持っている場合には、IDとパスワードを入力してサインインします。Apple IDを新規作成する場合には、「パスワードをお忘れかApple IDをお持ちでない場合」をタップします。すると、Apple IDの作成画面が開きます。
メールアドレスや携帯電話番号を登録して、Apple IDを作成してパスワードを設定します。Appleアカウントの利用規約に同意すると、Apple IDにサインインできます。
iPhone12の画面の指示に従って、自動アップデートなどの細かい設定します。iPhoneの自動アップデートとは、iPhoneが充電中にWi-Fiに接続しているときにだけ自動でアップデートが実行されるというものです。モバイルデータ通信に接続しているときに、自動アップデートで貴重な通信容量を消費せずに済みます。ぜひ設定しておきましょう。
最後にSiriやスクリーンタイムなどの設定を行います。SiriはiPhone12を音声で操作したり、アプリの使用中にヒントを表示してくれたりする、iPhone独自の機能です。Siriの設定では、Siriを有効にするか、Siriの音声、Siriの起動にサイドボタンを使うかどうかなどを設定します。
スクリーンタイムとは、iPhoneをどのように使っているのかを、後からレポートにまとめてくれる機能です。子どもに持たせているiPhoneであれば、ファミリー共有機能から親のスマホでレポートを見られます。
スマホの使い方を見直したい方や、子どものiPhoneの使い方を管理したい方は設定しておくと良いでしょう。
iPhone12の初期設定は以上で完了です。しかし、まだSIMを使った電話やモバイルデータ通信を使えるようになったわけではありません。モバイルデータ通信を利用するためには、SIMを契約している通信会社のプロファイルをiPhone12にインストールして、APN設定を行う必要があります。
プロファイルとは、SIMを契約している会社の回線をスマホで使えるようにするための設定情報が詰まっているファイルです。APNとは「アクセスポイント名」の略で、通信会社が用意しているアクセスポイントに接続するために必要な設定です。
SIMを契約している通信会社によって、プロファイルのダウンロード方法と、APN設定のやり方が異なります。お使いの通信会社のマニュアルやホームページなどで確認して下さい。
以上がiPhone12を利用するために最低限必要な初期設定です。ここからは、iPhone12の使い勝手をより良くするための、おすすめの設定をご紹介します。
iPhoneにはそれぞれ名前がついています。iPhoneの名前は初期状態ではApple IDからユーザー名を読み取って「(ユーザー名)のiPhone」となっています。しかし、AirDropやテザリングを利用すると、周囲のiPhoneユーザーにiPhoneの名前が表示されてしまいます。
自分の本名が周囲の人にわかるのは困るという場合には、自分ではわかるけれども周囲からは特定されにくい名前に変更しておきましょう。
iPhone12の名前の変更方法は、iPhone12の「設定」>「一般」>「名前」と進むと変更できます。
iOS13から、バッテリーの劣化を防ぐために、充電を最適化する機能が備わっています。iOS14のiPhone12にもバッテリーの最適化機能が搭載されています。
最適化機能を利用すると、充電しながら就寝した場合など、長時間利用しない時間帯に、フル充電されずに80%程度の充電量で止まってしまうこともあります。
しかし、長時間充電できない時間が続くときなどは、いつでも充電できるときにフル充電できないと困るという方もいます。常にバッテリーをフル充電できるようにするためには、iPhone12の「設定」>「バッテリー」>「バッテリーの状態」と進んで、「バッテリー充電の最適化」をオフにします。
すると、いつでもバッテリーを100%充電できるようになります。
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