新型のiPad Proには、USB-Cポートが装備され、Lightningポートが消えました。LightningとUSB-Cとの違いは?、USB-Cポートの装備された、新型iPad Proでできることは?本記事で疑問に明解にお答えします。
新しいiPad Proから、充電やデータの送、受信に使用されるケーブルの差込口(ポート)が「Lightning」から「USB-C」に変更されました。
Mac PCでは、ケーブルの差込口(以下ポート)に、USB-Cが装備されていましたが、長らく「iPad」や「iPhone」などのモバイル端末には、「Lightning」ケーブルが採用され続けてまいりました。
iPad Proのポートが、LightningからUSB-Cに変わってできることが増え、従来のLightningケーブルで、できなかったことが可能になりました。ポートがLightningからUSB-Cに変わったことで、できることを下記にまとめてみました。
コンピューターに接続する | iPad ProをMac PCやWin PCに接続して充電や iTunesを使用してコンテンツと同期できる |
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iPad Proを充電する | USB-CケーブルをiPad Proに接続して付属の18W電源アダプター →コンセントと接続して充電できる |
オプションとして30W電源アダプターも使用可能 |
ディスプレーに接続する | iPad ProはUSB-Cで外部ディスプレーに接続してKey noteのプレゼンテーションやビデオを視聴できる | 他にUSB-Cディスプレー、HDEMIディスプレー、テレビなど |
音声を再生する | iPad ProでUSB-Cポートにヘッドホンを接続できる | |
他のデバイスと接続 | iPad ProのUSB-CポートにSDカードリーダーやデジタルカメラを接続できる | 他にハブとドック、キーボード、オーディオインターフェースとMIDIアダプター、USBイーサネットアダプター |
他のデバイスを充電する | iPad ProのUSB-CポートにUSB-C→Lightningケーブルを接続してiPhone,iPadに充電できる | USB-C→USB-Cを接続してAndroid端末に充電できる |
LightningからUSB-Cに、iPad Proのポートが変更されたメリットは、急速充電が同梱のケーブルでできることになったことや、他のデバイス(iPhone,iPad)や同じUSB-Cポートを持つAndroid端末にも、充電ができることです。
iPad Proのポートが、LightningからUSB-Cに変わってできることで、一番恩恵を受けるのは「充電」かもしれません。急速充電には、前タイプのiPad Proも対応していましたが、「USB PD対応USB電源アダプタ」と、「USB-CーLightningケーブル」を別途購入する必要がありました。
新型のiPad Proでは、18W出力の電源アダプターが標準で付属して、前タイプiPad Proの12W出力電源アダプターの1.5倍の速さで、充電ができることになりました。
さらに新型iPad Proには、オプションで30W出力の電源アダプターにも対応して、さらに速い急速充電を実現しています。(写真上)(下にリンクウェブサイト)
純正品はお高いのですが、新型iPad Proには、サードパーティ製の30W出力電源アダプターもあります。iPadだけでなくAndroidにも対応していて、入出力ポートはUSB-Cで共通です。Apple純正品ですと、5,580円のものが上のサードパーティ製だと、Amazonで2,180円で購入できます。
上の画像のように、iPad Proからスマートホンに充電ができるほか、新型iPad Pro同士での充電も自由にできます。この場合、「USB-C(オス)⇒USB-C(オス)」のケーブルが必要ですが、双方のUSB-Cポートに接続すればすぐに充電が始まります。
※iPad Pro(その他のタブレットも含む)から、スマートホンに充電はできますが、スマートホンにiPad Proから充電はできません。(電池の大きさが違うため)
電池残量の多い方から⇒電池残量の少ない方に充電されればOKですが、逆になっている場合はUSB-Cポートから一度ケーブルを抜いて挿しなおせば、反対方向に充電されます。USB-Cの規格で双方向の、充電、データ、の入、出力が可能になったおかげです。
iPad Proには、Thunderbolt 3(USB-C)という強力な規格に沿った、信号にも対応していて、下図の高機能なディスプレイにも、高解像度で出力できる性能を有しています。
上のディスプレイは高解像度「LG UltraFine 5K ディスプレイ」です。新型iPad Proのポートから付属の、USB-CーUSB-Cケーブルで接続すれば、iPad Proからの画像出力を視聴でき、ディスプレイ本体のボタンを操作せずに、音量」「明度」の調節ができます。
このディスプレイは解像度5120×2880,P3高色域、輝度500nitsの性能があり内蔵としてスピーカー、マイク、カメラを装備しています。充電機能もあり、Mac PCやiPad ProなどにUSB-Cケーブルを通し、ディスプレイ側から充電することができます。
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