ダウンロードの速度が遅いときにはどうすれば高速化できるのでしょうか。ダウンロード速度が遅いとイライラしてしまいます。この記事では利用目的別のネット回線のダウンロード速度の基準や目安と、ネット回線を高速化するための対処法について詳しく解説します。
PCでインターネットに接続しているときに利用するのは、アップロードよりもダウンロードの方が多い、という人が大多数です。Webページを閲覧するときでも、動画や音楽のダウンロードやストリーミングを利用するときでも、必要な情報のダウンロードが必ず必要になります。
ネット回線のダウンロードの速度が遅いということに悩んでいる人も少なくありません。ダウンロード速度が遅いと、Webページの表示や映画や音楽のファイルのダウンロードに時間がかかったり、YouTube動画が頻繁に停止する、といった問題が起こります。この記事では、ダウンロード速度が遅い原因と、その改善法についてみていきましょう。
ネット回線を快適に利用するためには、どのくらいのダウンロード速度があればいいのか、まずは基準となる目安を見ていきましょう。
ネット回線を快適に利用できる速度の基準や目安というのは、ネット回線の利用用途によって変わってきます。テキストメッセージのデータ容量はとても少ないので、メールやSNSでのテキストメッセージの受信だけであれば、かなりの長文になってもそれほど回線速度は必要ありません。
しかし、圧縮してもデータ容量が大きくなってしまう、音楽や動画のストリーミングやダウンロードにはそれなりの回線速度がないと快適に利用できません。利用用途によって違うダウンロード時にネット回線の速度の基準や目安は次の通りです。
ネット回線の利用用途 | 快適に使える回線速度の目安・基準 |
LINE・メール | 128kbps〜1Mbps |
ホームページ閲覧 | 1Mbps〜10Mbps |
YouTube動画視聴 | 1Mbps〜20Mbps |
オンラインゲーム | 30Mbps〜 |
ネット回線の目安や基準がわかっても、どうすれば実際の速度がわかるのか知りたいという人もいることでしょう。実際に今使っているネット回線がどのくらいのダウンロード速度を出しているのか測定する方法があります。そちらを見ていきましょう。
ネット回線のダウンロード速度が基準に達しているかどうかを確認する方法には、スピードテストを行ってみる、という方法があります。スピードテストというのは、ネットの回線速度を測定することで、アプリやサイトを利用して行います。
次のリンクに、PCでもスマホでも利用できるスピードテストアプリやサイトを紹介しています。こちらの記事をご覧になって、使いやすい方法でスピードテストを行ってみましょう。
尚、同じ場所で同じ回線を使って行った結果でも、時間帯等の条件が変わるとかなり速度が変わります。特にダウンロード速度が遅いと感じる時間帯のスピードテストを行ってみましょう。
ネット回線のダウンロード速度が遅いと感じるときに、まず試してほしい方には次の方法があります。まずはこちらの方法を試してみましょう。
無線LANでネット回線につないでいる場合には、無線LANルーターを再起動してみましょう。無線LANルーターの電源スイッチがあれば電源スイッチを切ります。電源スイッチがない場合には、コンセントを一度抜きます。10秒以上待ってから、電源を入れてネット回線の速度を確認してみましょう。
無線LANルーターを長時間使い続けていると、ルーターの処理能力が落ちてしまい、ネット回線のダウンロード速度が遅くなってしまうことがあります。一度電源を切るのは、いったんルーターを休ませてリセットするためです。電源を切ってから10秒待つのは、完全に放電してルーターの中を完全にリセットするためです。
無線LANを利用せずに有線接続をしている場合や、無線LANルーターの再起動ではネット回線のダウンロード速度が基準の速度に達しない場合には、モデムも再起動してみましょう。モデムも長時間電源を入れて使い続けることで、処理速度が遅くなってしまうことがあります。
モデムを再起動する方法は、モデムの電源コードをコンセントから抜いて10秒以上放置します。10秒以上放置することで、完全にモデムの中に滞留している電気を抜いて、完全にリセットすることができます。
電源コードをコンセントにつないで、再起動させてからネット回線のダウンロード速度が目安の速度になっているかどうか確認してみましょう。
ダウンロードの速度が基準や目安よりも遅いときには、その原因がネット回線ではなくパソコンにある場合もあります。こちらではパソコンが遅い場合の高速化についてみていきましょう。
WindowsのPCでも、MacのPCでも、ソフトウエアのアップデートが行われます。OSのパフォーマンスやセキュリティを向上させるためには、OSのアップデートは欠かすことができません。OSのアップデートを行わないことが、回線速度が遅くなる原因になることもあります。
常に自動的にアップデートして最新の状態に保つように設定していればいいのですが、手動アップデートに設定している場合には、アップデートを忘れてしまうこともあります。
また、自動アップデートに設定しておいても、アップデートに失敗した場合には、アップデートを常に要求し続ける状態になります。通信容量がその分だけ使われてしまい、ダウンロードが遅くなる原因になることもあります。
Windows PCの場合にはWindows Updateを、Macの場合にはソフトウエアアップデートを確認して、最新の状態になっていないようなら、すぐにアップデートしましょう。
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