2019年04月27日更新
ダウンロードの速度が遅い時の高速化方法!ネット回線の速度の基準は?
ダウンロードの速度が遅いときにはどうすれば高速化できるのでしょうか。ダウンロード速度が遅いとイライラしてしまいます。この記事では利用目的別のネット回線のダウンロード速度の基準や目安と、ネット回線を高速化するための対処法について詳しく解説します。
目次
- 1ダウンロードの速度が遅い?
- ・ネット回線の速度の基準
- 2ダウンロードの速度を測定してみよう
- ・スピードテストで測定する方法
- 3ダウンロードの速度が遅い時に試して欲しい高速化方法!
- ・ルーターの再起動
- ・モデムの再起動
- 4ダウンロードの速度を高速化!パソコンが原因の場合
- ・OSを最新バージョンにアップデートする
- ・メモリーの増設・空き容量の確保をする
- ・ブラウザのキャッシュを削除する
- ・ブラウザを最新バージョンにアップデートする
- ・セキュリティ対策ソフトを導入する
- 5ダウンロードの速度の高速化!その他の原因と対処法
- ・障害情報の確認をする
- ・回線を変更する
- ・モデムの状態を確認する
- ・無線LANで接続している場合の対処法
- ・有線LANで接続している場合の対処法
- 6ダウンロードの速度を高速化しよう!
ダウンロードの速度が遅い?
PCでインターネットに接続しているときに利用するのは、アップロードよりもダウンロードの方が多い、という人が大多数です。Webページを閲覧するときでも、動画や音楽のダウンロードやストリーミングを利用するときでも、必要な情報のダウンロードが必ず必要になります。
ネット回線のダウンロードの速度が遅いということに悩んでいる人も少なくありません。ダウンロード速度が遅いと、Webページの表示や映画や音楽のファイルのダウンロードに時間がかかったり、YouTube動画が頻繁に停止する、といった問題が起こります。この記事では、ダウンロード速度が遅い原因と、その改善法についてみていきましょう。
ネット回線の速度の基準
ネット回線を快適に利用するためには、どのくらいのダウンロード速度があればいいのか、まずは基準となる目安を見ていきましょう。
快適に利用できる速度の目安は?
ネット回線を快適に利用できる速度の基準や目安というのは、ネット回線の利用用途によって変わってきます。テキストメッセージのデータ容量はとても少ないので、メールやSNSでのテキストメッセージの受信だけであれば、かなりの長文になってもそれほど回線速度は必要ありません。
しかし、圧縮してもデータ容量が大きくなってしまう、音楽や動画のストリーミングやダウンロードにはそれなりの回線速度がないと快適に利用できません。利用用途によって違うダウンロード時にネット回線の速度の基準や目安は次の通りです。
ネット回線の利用用途 | 快適に使える回線速度の目安・基準 |
LINE・メール | 128kbps〜1Mbps |
ホームページ閲覧 | 1Mbps〜10Mbps |
YouTube動画視聴 | 1Mbps〜20Mbps |
オンラインゲーム | 30Mbps〜 |
SNSやメールの送受信とオンラインゲームとでは必要なダウンロード速度の目安に30倍以上もの開きがあります。必要がないのに、高額な高速回線を利用しているのはコスパが悪いでしょう。どのようにネット回線を利用しているのか、今一度考えてみて、この基準からどのくらいの回線速度の目安が必要か考えてみましょう。
ダウンロードの速度を測定してみよう
ネット回線の目安や基準がわかっても、どうすれば実際の速度がわかるのか知りたいという人もいることでしょう。実際に今使っているネット回線がどのくらいのダウンロード速度を出しているのか測定する方法があります。そちらを見ていきましょう。
スピードテストで測定する方法
ネット回線のダウンロード速度が基準に達しているかどうかを確認する方法には、スピードテストを行ってみる、という方法があります。スピードテストというのは、ネットの回線速度を測定することで、アプリやサイトを利用して行います。
次のリンクに、PCでもスマホでも利用できるスピードテストアプリやサイトを紹介しています。こちらの記事をご覧になって、使いやすい方法でスピードテストを行ってみましょう。
尚、同じ場所で同じ回線を使って行った結果でも、時間帯等の条件が変わるとかなり速度が変わります。特にダウンロード速度が遅いと感じる時間帯のスピードテストを行ってみましょう。
ダウンロードの速度が遅い時に試して欲しい高速化方法!
ネット回線のダウンロード速度が遅いと感じるときに、まず試してほしい方には次の方法があります。まずはこちらの方法を試してみましょう。
ルーターの再起動
無線LANでネット回線につないでいる場合には、無線LANルーターを再起動してみましょう。無線LANルーターの電源スイッチがあれば電源スイッチを切ります。電源スイッチがない場合には、コンセントを一度抜きます。10秒以上待ってから、電源を入れてネット回線の速度を確認してみましょう。
無線LANルーターを長時間使い続けていると、ルーターの処理能力が落ちてしまい、ネット回線のダウンロード速度が遅くなってしまうことがあります。一度電源を切るのは、いったんルーターを休ませてリセットするためです。電源を切ってから10秒待つのは、完全に放電してルーターの中を完全にリセットするためです。
モデムの再起動
無線LANを利用せずに有線接続をしている場合や、無線LANルーターの再起動ではネット回線のダウンロード速度が基準の速度に達しない場合には、モデムも再起動してみましょう。モデムも長時間電源を入れて使い続けることで、処理速度が遅くなってしまうことがあります。
モデムを再起動する方法は、モデムの電源コードをコンセントから抜いて10秒以上放置します。10秒以上放置することで、完全にモデムの中に滞留している電気を抜いて、完全にリセットすることができます。
電源コードをコンセントにつないで、再起動させてからネット回線のダウンロード速度が目安の速度になっているかどうか確認してみましょう。
ダウンロードの速度を高速化!パソコンが原因の場合
ダウンロードの速度が基準や目安よりも遅いときには、その原因がネット回線ではなくパソコンにある場合もあります。こちらではパソコンが遅い場合の高速化についてみていきましょう。
OSを最新バージョンにアップデートする
WindowsのPCでも、MacのPCでも、ソフトウエアのアップデートが行われます。OSのパフォーマンスやセキュリティを向上させるためには、OSのアップデートは欠かすことができません。OSのアップデートを行わないことが、回線速度が遅くなる原因になることもあります。
常に自動的にアップデートして最新の状態に保つように設定していればいいのですが、手動アップデートに設定している場合には、アップデートを忘れてしまうこともあります。
また、自動アップデートに設定しておいても、アップデートに失敗した場合には、アップデートを常に要求し続ける状態になります。通信容量がその分だけ使われてしまい、ダウンロードが遅くなる原因になることもあります。
Windows PCの場合にはWindows Updateを、Macの場合にはソフトウエアアップデートを確認して、最新の状態になっていないようなら、すぐにアップデートしましょう。
メモリーの増設・空き容量の確保をする
メモリーの容量が足りないと、ネット回線からダウンロードする速度が遅くなってしまいます。メモリーというのは、瞬間的にPCが処理できる情報の量を決めるものなのです。メモリー容量が小さいと、少しずつの処理しかできないので、ダウンロード速度も遅くなってしまいます。
メモリーはPCのバージョン情報から容量を確認することができます。少ない場合には増設することができるので、ダウンロード速度を高速化したい場合には増設しましょう。
ブラウザのキャッシュを削除する
ブラウザのページの表示速度が遅いときには、キャッシュを削除してみましょう。キャッシュというのは、一度ブラウザに表示したページを再表示するときに高速化するために情報を溜めておくファイルです。キャッシュはある程度は便利なのですが、溜まりすぎるとページの情報をダウンロードする速度が遅くなる原因になります。
使っているブラウザごとにキャッシュの削除方法は違います。最も多くの人が使っているGoogle Chromeでのキャッシュの削除方法は次のリンクで解説しているので、こちらをご覧ください。
ブラウザを最新バージョンにアップデートする
Webページの表示速度が遅い場合には、ブラウザが最新になっていない可能性があります。ブラウザのバージョンを確認して、最新版にアップデートしましょう。Google Chromeのバージョンのアップデート方法や確認方法は次のリンク先で解説しています。こちらをご覧ください。
セキュリティ対策ソフトを導入する
ダウンロード速度が遅いときには、ウイルス感染が原因のこともあります。ウイルスの種類によっては、常時ネットに接続して、何らかの指示を受けていたり、PCの中の情報を送っていたりするものがあります。そのために通信容量が使われてしまい、ダウンロード速度が遅くなってしまいます。
ウイルス感染の場合には、ネットの速度が遅くなるだけではなく、重要なファイルを破壊されたり、個人情報や機密情報が流出する可能性があります。ウイルス対策ソフトを導入して、ウイルス感染がないかどうかを早急に確認してみましょう。
ダウンロードの速度の高速化!その他の原因と対処法
ダウンロード速度が遅くなったと感じた時には、その他にも原因があります。考えられる原因と対処法を見ていきましょう。
障害情報の確認をする
PCや家の中のモデムなどの対策では通信速度が回復しない場合には、プロバイダから通信障害の情報が出ていないか確認してみましょう。
通信障害が起きている場合には、プロバイダのホームページや、Twitterなどの公式アカウントでアナウンスされているはずです。通信障害が起きているときには、自分でできる対処法はないので、障害が改善されるまで待ちましょう。
回線を変更する
家に引いているインターネット回線の速度が遅い場合には、利用する回線を変更してみましょう。プロバイダそのものを変えてしまうのも1つの方法ですし、通信障害が起きている場合には、一時的にスマホのテザリングを利用してもいいでしょう。
モデムの状態を確認する
通信速度が遅くなった場合には、モデムの状態を確認してみましょう。モデムが高温になってしまうと、通信速度が遅くなる場合があります。その場合には、いったん電源を切って、温度を下げてから再起動しましょう。
無線LANで接続している場合の対処法
無線LANを使っている場合の対処法についてみていきましょう。
設置場所を変更する
無線LANを利用している場合には、ルーターの設置場所によって通信速度が大きく変わることがあります。無線LANのWi-Fi電波は水やコンクリート、他に強い電波を発する機器の近くではうまく通らないという特性があります。
大きな水槽の近くやコンクリートの壁際、電子機器の近くに設置している場合には、設置場所を変えましょう。家の中央の高い位置に置くと、接続状況が改善する可能性が高くなります。
接続する電子機器を整理する
複数のデバイスを同じ無線LANに接続していると、電波が分散して、1台当たりの接続速度が遅くなってしまうことがあります。無線LANルーターには一度に接続できる台数が記載されていますが、最大限接続してしまうと、回線速度は遅くなります。半分から6割程度の台数にしておきましょう。
有線LANケーブルに変更する
無線LANの通信速度は依然と比べるとかなり改善していますが、有線ほどではありません。無線LANの接続速度が遅い場合には、有線に切り替えてみましょう。無線LANの通信速度は有線に比べると6割程度です。優先にすることで4割改善すれば、大幅な高速化となります。
有線LANで接続している場合の対処法
有線LANで接続している場合には、次の対処法を試してみましょう。
ケーブルを確認する
LANケーブルは折り曲げや衝撃に弱いので、電源コードなどと比べるとちょっとした衝撃ですぐに断線してしまいます。ケーブルが断線していると、通信できなくなったり速度が遅くなったりしてしまいます。ケーブルに破断がないか確認してみましょう。
配線を整理する
PCやモデムの周りのLANケーブルや電源コードがぐちゃぐちゃになっていると、電子情報が干渉されて通信速度が遅くなる可能性があります。コンセントやLANケーブルは絡まりあわないように整理するようにしましょう。100均などで売っている結束バンドを使うと、きれいに整理できます。
ダウンロードの速度を高速化しよう!
この記事ではネット回線のダウンロード速度が遅い時の対処法をお伝えしてきました。ネット回線の目安はPCを使う目的によって大きく変わってきます。どのくらいの速度があればいいのか、というのは一概に言えません。しかし、どんな使い方でも高速な回線の方が快適に使えるのは言うまでもありません。
ダウンロード速度が遅いと感じた時には、この記事でお伝えした対処法を試してみましょう。それでもどうしても改善しない場合には、回線のプロバイダを変えるなど、思い切った対処が必要な場合もあります。キャンペーンなどで格安でプロバイダを乗り換えられる場合もあります。ぜひあなたのネット環境にとって最善の方法を見つけてみましょう。