コンテナ型プラットフォームとしてDockerがあります。macOSにインストールできるDocker for MacをDocker公式サイトやhomebrewを使いターミナルからダウンロードする方法とDocker for Macの起動方法を解説します。
Dockerとはどのようなことができるのか、どんな使い方をするのかご存知ですか。DockerとはLinuxのコンテナ技術を使ったものでクラウドサービスなどのインフラ関係などで注目されている技術で、Docker社のコンテナ型の仮想環境を作成、実行するプラットフォーム(基本ソフト)になります。仮想環境を作成する方法はVirtualBoxなどの仮想マシンに似ていますが、Dockerのコンテナではホストマシンのカーネルを直接利用し、ホストマシンのなかに別のマシンが動いているように動作します。
仮想マシンといえばVirtualBoxなどありますが、従来の仮想マシンと比較するとDockerは複数の仮想マシンのカーネル部分を共有させることで、少ないメモリやディスクで動作が可能、起動が早い、サーバーの増減に簡単に対応できる、プラットフォームに関係なく誰にでも配布が可能など特徴があります。
Dockerはライブラリのインストールや環境設定がコード化して管理されており、コードを共有することでWindowsやmacOSやLinuxなど違った開発環境でもDockerで開発することでプラットフォーム環境の違いによる影響が少なくアプリケーションの開発工程の短縮化がはかれます。
サーバーを運用する分野でも以前のサーバーの構築には1台のサーバーに1つのOSをインストールして運用していました。クラウドサービスなど多くのユーザーにサーバーを提供する方法として、1つのサーバーに仮想マシンソフトを利用することで複数のサーバーとして運用しています。
その中でDockerもコンテナ型仮想化マシンとして複数サーバーを構築しますが、サーバーのカーネル部分は共通に利用することで仮想マシンの負荷を減らし、アプリやユーザーなどコンテナ別に隔離することで複数のサーバーを運用しているかのように動かせます。
Dockerのデメリットとしては、複数の仮想マシンを構築しますが仮想マシン別に異なるOSを運用できません。しかし、少ない資産で多くのサービスを提供する手段としてDockerのコンテナ型仮想マシンの技術は大きく注目されています。
DockerをmacOSで使用するにはVirtualBoxなど仮想マシン上でCoreOSなど他のプラットフォームをインストールしてDockerを使用していましたがVirtualBoxでは仮想マシンを立ち上げる手間や環境設定が複雑でした。そこでmacOSのアプリとしてDocker for Macがあります。macOSで手軽にDockerが開発・テスト・運用が可能となりました。
Docker for MacはVirtualBoxを使わずにmacOS上でDockerを使用できるアプリです。macOSでDocker for Macを使用することは多くのメリットがあります。
従来のDockerをmacOSで起動するにはVirtualBoxで仮想マシンを起動しDockerを起動しなければいけませんでしたがDocker for MacではmacOS上でDocker for Macを起動するだけでDockerが使用できるので起動時間が早くなります。
VirtualBoxで仮想マシンを導入し、Dockerを動かす基本ソフトをインストールする必要がなく、細かな環境設定の必要がなくなります。
VirtualBoxではmacOS→VirtualBox→基本ソフト→Dockerと環境が複雑でしたが、Docker for MacではmacOSにアプリをインストールだけで環境構築が簡単で動作速度も速くなり、ハイスペックなハードウェアに依存する必要がなくなります。
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