2019年08月31日更新
楽天モバイルの通話SIMを解説!お得なプランや楽天でんわアプリの使い方を解説
楽天モバイルの通話SIMとデータSIMの違いを解説します。また、楽天モバイルのお得なプランや楽天でんわアプリの使い方もレビューします。楽天モバイルではかけ放題プランも用意しており、お得な料金体系で通話に利用する回線は電話回線なので安心です。
目次
- 1楽天モバイルの通話SIMの詳細と特徴
- ・楽天モバイルには「通話SIM」と「データSIM」がある
- ・ロック解除した他社スマホが使える
- ・docomo回線とau回線が選べる
- ・専用アプリ使用で10分以内の国内通話がかけ放題
- 2楽天モバイルの料金プラン一覧
- ・スーパーホーダイ(docomo回線)
- ・組み合わせプラン(docomo回線・au回線)
- 3楽天モバイルの通話SIMを選ぶメリット
- ・格安でスマホが購入できる
- ・通話SIMが月額1,250円から利用できる
- ・楽天スーパーポイントがお得に貯まる
- 4楽天モバイルの通話SIMを選ぶデメリット
- ・通信速度がやや遅い
- ・通信障害の頻度がやや高い
- ・お問い合わせ窓口がややつながりにくい
- ・キャンペーンが複雑
- 5楽天モバイルの「楽天でんわ」アプリとは?使い方も解説
- ・「楽天でんわ」アプリから電話すると通話料が半額に
- ・「楽天でんわ」なら10分以内の通話が何度でもOK
- ・「楽天でんわ」アプリの「10分かけ放題」プランの利用手順
- 6安く通話したいなら楽天モバイルの通話SIMをチェック!
楽天モバイルの通話SIMの詳細と特徴
楽天モバイルのサービスやプランを開設する上で、SIMの種類の理解が基本になります。今回は「通話SIM」の解説を基本として、楽天モバイルのサービスやプランの特徴をレビューします。後半には通話料がお得になる「楽天でんわ」アプリについても紹介します。
楽天モバイルには「通話SIM」と「データSIM」がある
楽天モバイルに限らず、格安SIMキャリアが提供するSIMサービスは基本的に、「通話SIM」と「データSIM」の2つ種類が存在します。この2つの違いは、通話機能を持つネットワークチップを「通話SIM」、通話機能がなくデータ通信機能のみのネットワークチップを「データSIM」と呼びます。
ロック解除した他社スマホが使える
格安SIMの市場が広がりを見せ始めてからまだ日が浅いですが、格安SIMのサービスの始まりは2015年5月に大手携帯キャリアに対して総務省が告知した「SIMロック解除の義務化」の改定からスタートしています。
「SIMロック解除の義務化」が制定されるまで、大手携帯キャリアが提供する端末は同キャリアのSIMカードしか利用できないように制御されていました。これをSIMロックといいます。端末をSIMロックすることで、事実上ユーザーが他キャリアへの乗り換えができないように管理していました。
しかし、総務省が通信業界の活性化を図ってSIMロック解除を義務化したため、個人が利用する端末を自由に選択できるようになり、市場が開放され、格安でSIMサービスを提供する業態も発生して、現在に至っています。
SIMロックが始めからかかっていない端末のことを「SIMフリー」の端末と言いますが、SIMロックがかかっていても、ロック解除を行えばどのSIMカードを挿し込んでも利用できるようになります。
楽天モバイルはSIMロック解除した端末を使える
楽天モバイルのメインサービスはSIMの販売なので、大手携帯キャリアで購入した端末をSIMロック解除して、楽天モバイルのSIMをSIMロック解除した端末に差し込んで使用できます。
楽天モバイルの公式サイトでも、各大手携帯キャリアの端末のSIMロック解除の補方法を紹介しています。自分が今使用している端末をSIMロック解除すれば、いつでも格安SIMを利用できます。
docomo回線とau回線が選べる
楽天モバイルで提供するSIMサービスの回線は「docomo回線・au回線」の2つから選択できますが、回線を選ぶ際は注意が必要です。2つの回線のクオリティ自体はどちらも信頼のおける回線ですが、楽天モバイルでは、選択した回線によって利用できる(購入できる)端末の種類が異なります。
docomo回線を選んだ場合は、楽天モバイルが提供する全種類の端末を利用できますが、au回線を選んだ場合は選択できる端末の種類が一部制限されるので、au回線を選ぶ際は気を付けましょう。また、現在(2019年8月時点)、au回線の申し込みはインターネット経由でしか受け付けを行っていないので留意しておきましょう。
2019年10月以降自社回線に移行予定
また、楽天モバイルは、2019年10月より自社回線(楽天回線)のSIMサービス提供を開始する予定になっています。今後は、自社回線(楽天回線)を楽天モバイルの主軸にしてSIMサービスを提供していくことになるでしょう。
専用アプリ使用で10分以内の国内通話がかけ放題
楽天モバイルでは、現在(2019年8月時点)「楽天でんわ」アプリを併用する「10分かけ放題」プランを提供しています。「楽天でんわ」アプリの「10分かけ放題」プランは月額850円で利用でき、10分をこえる通話は30秒ごとに10円加算するというお得な料金体系になっています。
楽天モバイルの料金プラン一覧
次に、楽天モバイルの料金プランについてレビューします。楽天モバイルの料金プランは大きく分けると「スーパーホーダイ」「組み合わせプラン」の2つの料金体系があります。
「スーパーホーダイ」は、docomo回線でのみ利用できるコースです。選択するSIMは「通話SIM」のみになります。音声通話かけ放題・高速データ通信容量などのオプションが1つのプランにまとまったお得なコースです。
「組み合わせプラン」は、docomo回線・au回線で利用できるコースです。選択するSIMは「通話SIM・データSIM(SMSあり)・データSIM(SMSなし)」から選べます。選んだSIMごとに高速データ通信容量のプランを選べるようになっています。
スーパーホーダイ(docomo回線)
スーパーホーダイは、4ランクの料金設定から選べ、基本的に高速データ通信容量と前述した「楽天でんわ」アプリを併用する「10分かけ放題」プランがセットになっています。
高速データ通信容量を使い切った後は、最大1Mbpsの通信速度で使い放題になります。使い切れなかった高速データ通信容量は翌月に持ち越せます。
また、スーパーホーダイは、docomo回線ユーザーのみの料金プランで、契約回線は途中で変更できないので、スーパーホーダイを利用するユーザーは契約時にau回線を選択しないように気を付けましょう(どうしても変更したい場合は、一度契約を解約することになります)。
以下に、プラン表をまとめました。
プラン | S | M | L | LL |
---|---|---|---|---|
高速データ通信容量 | 2 GB | 6 GB | 14 GB | 24 GB |
楽天会員(通常) | 1,480 円 | 2,480 円 | 4,480 円 | 5,480 円 |
ダイヤモンド会員 (契約1年目 対象月のみ) |
980 円 | 1,980 円 | 3,980 円 | 4,980 円 |
ダイヤモンド会員は、楽天スーパーポイントの獲得数と獲得回数に応じてランク付けされた楽天会員です。ダイヤモンド会員のランクまで昇級している月のみ特別割引が適用されます。ただし契約1年目のみの特典です。
組み合わせプラン(docomo回線・au回線)
「組み合わせプラン」は、docomo回線・au回線で利用できるコースです。「通話SIM・データSIM(SMSあり)・データSIM(SMSなし)」からSIMを選び、選んだSIMごとに高速データ通信容量のプランを選択します。なお、データSIM(SMSなし)は、docomo回線ユーザーのみ利用できるSIMサービスになっています。
以下に、プラン表をまとめました。
高速データ通信容量 | 通話SIM | データSIM (SMSあり) |
データSIM (SMSなし) |
---|---|---|---|
ベーシックプラン | 1,250 円 | 645 円 | 525 円 |
3.1GB | 1,600 円 | 1,020 円 | 900 円 |
5GB | 2,150 円 | 1,570 円 | 1,450 円 |
10GB | 2,960 円 | 2,380 円 | 2,260 円 |
20GB | 4,750 円 | 4,170 円 | 4,050 円 |
30GB | 6,150 円 | 5,520 円 | 5,450 円 |
「組み合わせプラン」は、高速データ通信容量を使い切った後は、最大200kbpsの通信速度に制限されます。ベーシックプランは通常、最大200kbpsの通信速度で利用することになります(ベーシックプランは高速データ通信容量が付与されないプランです)。「組み合わせプラン」も、使い切れなかった高速データ通信容量は翌月に持ち越せます。
楽天モバイルの通話SIMを選ぶメリット
次に、楽天モバイルの通話SIMを選ぶメリットについて解説します。
格安でスマホが購入できる
楽天モバイルの通話SIMを選ぶメリットの1つが、格安スマホを購入できるという特典です。楽天モバイルでは定期的に格安スマホ購入の割引キャンペーンを開催しているので、キャンペーンによって条件はことなりますが、楽天モバイルの通話SIMを利用する際は、格安スマホ購入の割引キャンペーンの内容を確認するようにしましょう。
通話SIMが月額1,250円から利用できる
楽天モバイルの通話SIMのコースプラン(スーパーホーダイ)は、全部で4種類用意されていますが、最安のコースプランは月額料金1,250円で利用できます。「基本的にWi-Fi環境下で端末を利用する、LINE・メールの利用がメインである」というユーザーであれば、この最安コースプランでも十分事足りるスペックです。
楽天スーパーポイントがお得に貯まる
楽天モバイルの通話SIMの利用を始めると、楽天スーパーポイントを貯めるチャンスが多くなります。まず、楽天モバイルの月額請求料金に応じて、100円ごとに1ポイントの楽天スーパーポイントが加算されまます。
また、現在(2019年8月時点)、楽天モバイルユーザーは契約期間中の楽天のネットショッピングに対して、通常の楽天スーパーポイントの付与に加え、さらに2倍のポイント加算を行うキャンペーンを行っています。これは実際、3倍のポイントが加算されるキャンペーンです。
楽天モバイルの通話SIMを選ぶデメリット
次に、楽天モバイルの通話SIMを選ぶデメリットについて解説します。
通信速度がやや遅い
楽天モバイルの通信速度の評価に関しては、平均的な速度であり、利用条件・環境によっては速度が低下してやや遅くなることがあるようです。
通信障害の頻度がやや高い
また、楽天モバイルの通信サービスの評価として、通信障害の発生頻度がやや多いという声が挙がっています。ちなみに、楽天モバイルの通信サービスで発生している通信障害情報は、楽天モバイルの公式サイトで随時更新されているので、楽天モバイルの通信環境の状況が気になる場合は、公式サイトにアクセスして確認するようにしましょう。
お問い合わせ窓口がややつながりにくい
楽天モバイルのカスタマーサポートの評価として、お問い合わせ窓口がややつながりにくいという意見があります。問い合わせた電話で待たされる、カスタマーサポートのチャットが繋がりにくいという声が挙がっています。
問い合わせのつながりやすさは時間帯によっても異なるので、受付開始直後・受付終了間近・昼休み時間などは混雑が予想されるため、そうした時間帯を避けて問い合わせてみましょう。
楽天モバイル カスタマーセンター
電話番号:050-5212-6913
受付:9:00~18:00(年中無休)
キャンペーンが複雑
楽天モバイルは、キャンペーンが多く組まれることでも有名ですが、矢継ぎ早にキャンペーンが開催されると、情報が整理しきれないという評価があります。
ユーザー側が自分に必要なキャンペーンだけ取捨選択すれば良いのですが、キャンペーンの条件や期間が微妙に入り組んでいると、同じキャンペーンなのか別のキャンペーンなのか判断が付きにくくなってしまいます。
ただ、定期的にキャンペーンが行われるので、キャンペーンが開催されるのを待つということがない点は良い点と言えるでしょう。
楽天モバイルの「楽天でんわ」アプリとは?使い方も解説
次に、楽天モバイルの「楽天でんわ」アプリについて解説します。
「楽天でんわ」アプリから電話すると通話料が半額に
格安SIMサービスは、基本的にあまり携帯で音声通話を利用せず、インターネット通信中心の利用がほとんどなので、通話料金をできるだけ排除して月額料金を安く抑えたいというユーザー層をメインターゲットにして成り立っている業態なので、「かけ放題プラン」はほとんどの格安SIMサービスでは組まれていないのが現状です。
「かけ放題プラン」を提供しているのは、大手携帯キャリアであり、そういう意味でサービスのすみ分けがありましたが、そうした従来の風潮を打破するかの如く、楽天モバイルでは「楽天でんわ」アプリを併用した「10分かけ放題」プランを提供しています。
前述しましたが、「楽天でんわ」アプリの「10分かけ放題」プランは月額850円で利用でき、10分をこえる通話は30秒ごとに10円加算する料金体系になっています。
これに対して、大手携帯キャリアのかけ放題プランは「5分かけ放題」で月額料金は1,700円で設定され、5分をこえる通話は30秒ごとに20円加算するという料金体系です。
この利用料金の条件を比べると、楽天モバイルの「10分かけ放題」プランの方がかなり優遇された条件になっていることが分かります。かけ放題時間以降の料金を比較すると、楽天モバイルの「楽天でんわ」アプリを併用した「10分かけ放題」プランは、大手携帯キャリアのプランの半額の通話料になります。
また実質的な通話のクオリティ―に関しては、「楽天でんわ」アプリを使った音声通話は電話回線が使用されるので、IP電話のような不安定さはないとしています。
「楽天でんわ」なら10分以内の通話が何度でもOK
とりあえず、「楽天でんわ」アプリの「10分かけ放題」プランは10分間はかけ放題なので、10分あれば大概の用事は済ませられそうです。大手携帯キャリアのかけ放題は5分間なので、それに比べれば使い勝手の良いプランと言えます。
「楽天でんわ」アプリの「10分かけ放題」プランの利用手順
次に、「10分かけ放題」プランの利用手順を解説します。
プランの事前申し込みが必要
「楽天でんわ」アプリの「10分かけ放題」プランを利用するには、事前に申し込みが必要です。新規契約のときに同時に申し込みができますし、後から楽天モバイルのユーザーページ「メンバーズステーション」から申し込むこともできます。
アプリをインストール
プランの申し込みを済ませたら、アプリをダウンロードします。iPhoneであればAppストアから、AndroidスマホであればGoogle Playから無料でインストールできます。
初期設定
アプリをインストールしたら、後はアプリを立ち上げるだけです。以下、iPhoneを例に手順を説明します(Amdroidスマホの手順もほぼ同様です)。
アプリを立ち上げると連絡先へのアクセス許可を求めてくるので「OK」をタップします。
次に、チュートリアルの画面が表示されるので最後までページを進めます。
連絡先リストが表示されるので、通常の電話をかけるように操作すれば音声通話ができます。
「楽天でんわ」アプリを利用する上で留意しなくてはいけない大事な点は、「楽天でんわ」アプリで利用する電話番号は全て通常の電話番号の前に「003768」の番号を足して利用するということです。この番号をつけ足さないと、割引料金になりません(番号を付けないと30秒ごとに20円の通話料金が発生してしまいます)。
ただし操作上、毎回この「003768」の番号を入力する必要はなく、連絡先リスト(電話帳)をタップして発信する通話に関しては、自動的にアプリが発信番号の前に「003768」の番号を足して発信します。
自分で手入力で番号をタップして発信するときのみ、自分で「003768」の番号を入力することになります。
ちなみに、端末の画面上では相手の着信画面や自分の受信画面には「003768」は敢えて表示されないので、まぎらわしい表示になることなく通常の音声通話機能と同等に操作できます。
安く通話したいなら楽天モバイルの通話SIMをチェック!
お得に安く通話したいのであれば、楽天モバイルの通話SIMをチェックしましょう。2015年5月に総務省から告知された「SIMロック解除の義務化」により、格安SIM業界が活性化していますが、その中でも楽天モバイルは人気の格安SIMサービスです。
楽天モバイルはでは、お得な格安スマホの割引キャンペーンや、アプリを使ったお得なかけ放題プランを用意しているので、興味がある人は選択肢の1つとして留意しておきましょう。特に割引キャンペーンは定期的に開催されているので、随時チェックするようにしましょう。
自分が今使用している端末をSIMロック解除すれば、いつでも格安SIMを利用できるので、自分の携帯料金の月額請求額に納得がいかない人には、格安SIMサービスの利用はおすすめです。