2019年06月27日更新
OneDriveをWindows10から完全削除!アンインストールや停止方法も解説!
OneDriveを使用していたものの、別のサービスを利用したいのでOneDriveを削除したい。しかしそんなことが可能なのか疑問に思われますか。今回はWindows10標準機能であるOneDriveを完全削除する方法を解説します。
目次
- 1OneDriveはWindows10から削除できる
- ・Microsoftのクラウドストレージが不要な場合は削除しよう
- 2OneDriveを削除する方法:事前準備
- ・管理者アカウントでのログイン
- ・OneDriveのリンク解除
- ・OneDriveのプロセス停止
- 3OneDriveを削除する方法:完全アンインストール
- ・コントロールパネルからは完全にアンインストールできない
- ・完全にアンインストールする手順
- ・OneDriveの関連フォルダの削除
- ・OneDriveのレジストリ項目の削除
- ・OneDriveの環境変数の削除
- 4OneDriveを削除する方法:アプリは残して無効化する
- 5無効化ではファイルは残る。同期はオフ
- 6OneDriveが不要ならば削除してスッキリさせよう
OneDriveはWindows10から削除できる
OneDriveはMicrosoft社が標準機能としてWindows10に搭載させたオンラインストレージサービスです。OneDriveは様々なサービスを提供します。例えばファイルの同期、Windows10搭載のPCで作成したファイルをスマホで閲覧すること、またファイルのバックアップなどのサービスです。
しかし今、OneDrive以外にも「DropBox」や「Google Drive」などのオンラインストレージサービスが無料で利用できるため、OneDriveをWindows10から完全に削除、またはアンインストールや停止にして、Windows10に掛かる負荷を軽減したいと思われる方もおられます。ところが、Windows10は標準機能であるために削除はできなと大半の方は思い込んでおられます。
Microsoftのクラウドストレージが不要な場合は削除しよう
OneDriveオンラインストレージサービスの削除はできないと多くのユーザーは考えていますが、停止はしたいと願っておられます。理由は様々です。
例えば、他のオンラインストレージサービスを無料で提供している他社のアプリを既に利用しているため、個人情報の保護という観点から、情報の漏えいを危惧してOneDriveの利用を見合わせたいため、また普段からほとんど利用していないアプリをWindows10に常駐させ、PCそのもののストレージを圧迫することへの懸念などのためです。
OneDriveが実際に不要なら、アンインストールやサービスの停止、さらには完全削除することをお勧めします。
OneDriveを削除する方法:事前準備
OneDriveをWindows10から削除する、と言ってもその目的によって削除方法が変わります。Windows10から完全に削除してその痕跡を全て消し去りたいのか、一時的に利用を停止するだけなのか、あるいは将来の再インストールを見越して、OneDriveをアンインストールしたいのか、といった様々な目的があります。
まず自分がどんな目的でOneDriveを削除したいのかを見定め、その目的にかなったOneDiveの削除方法を選択し実行することをお勧めします。またOneDriveの完全削除を実行する前に、確認すべき事や事前準備がありますのでこれから説明します。
管理者アカウントでのログイン
ここでは、OneDriveを完全に削除する手順と方法を説明します。OneDriveの完全削除、またはアンインストールを実行する前に、使用しているWindows10の管理者が自分であることを確認する必要があります。それは管理者でなければWindows10に標準装備されているプログラムのインストールもアンインストールもできないからです。これからその確認方法を説明します。
Windows10デスクトップ画面下部にあるタスクバーから「Windows」アイコンを選択します。左ウィンドウに表示されるメニューから「歯車」で表示されている「設定」を選択します。
表示されている項目から「アカウント」を選択します。
Windows10のアカウント画面に変わります。そこに「管理者」と表示されていれば、自分がWindows10の管理者であるということです。
OneDriveのリンク解除
ここからは、OneDriveのリンクを解除する手順と方法を説明します。Windows10デスクトップ画面下部にあるタスクバー右に「雲」のマークのアイコンがあります。それを右クリックして「設定」を選択します。
「Microsoft OneDrive」ウィンドウが表示されますので、「このPCのリンク解除」を選択します。続いてポップアップが表示されますので、「アカウントのリンク解除」を選択します。
OneDriveのリンクは解除され、初期設定画面が表示されます。
OneDriveのプロセス停止
OneDriveは、起動させなくてもWindows10で動作する、「常駐プロセス」なので停止させます。その手順と方法をこれから説明します。Windows10デスクトップ画面下部のタスクバーに、「検索ボックス」がありますので、そこに「cmd」と入力し、コマンドプロンプトを立ち上げます。
コマンドプロンプトに下記のコマンドを入力します。OneDriveを強制的に停止させることができます。
taskkill /f /im OneDrive.exe
OneDriveを削除する方法:完全アンインストール
これからOneDriveをWindows10からアンインストールする手順と方法を説明します。Windows10からOneDriveをアンインストールし、完全削除するには幾つかの段階があります。通常のプログラムのアンインストール方法とは異なっています。
コントロールパネルからは完全にアンインストールできない
「コントロールパネル」からOneDriveアプリ本体を削除できますが、OneDrive関連の他の関連事項、例えフォルダ、レジストリ項目、さらに環境変数などを完全に削除することはできないので注意が必要です。「コントロールパネル」での削除実行後、完全削除をするためには、まだ行うことがあります。
完全にアンインストールする手順
OneDriveを削除し、アンインストールするためには、まず、「コントロールパネル」からOneDrive本体アプリを削除し、アンインストールする必要があります。これからその方法と手順を説明します。
Windows10デスクトップ画面下部にあるタスクバーから「Windows」アイコンを選択し、左メニューから「Windowsシステムツール」を選択します。そして「コントロールパネル」を選択します。
「コントロールパネル」画面の項目から、「プログラム」にある「プログラムのアンインストール」を選択します。Windows10にインストールされている全てのプログラムが表示されますので、その中から「Microsoft OneDrive」を右クリックし、「アンインストール」を選択し、OneDriveの削除とアンインストールを実行します。
OneDriveの関連フォルダの削除
「コントロールパネル」の「プログラムのアンインストール」を実行した後も、「Microsoft OneDrive」はまだそのまま残っています。Microsoft OneDrive関連フォルダがまだ削除されていないからです。Microsoft OneDriveを完全に削除し、アンインストールするには、Microsoft OneDrive関連の全てのフォルダの場所を探し、アンインストールする必要があります。
Microsoft OneDrive関連のフォルダは、「Cドライブ」に全て保存されています。まずWindows10デスクトップ画面下部の「エクスプローラー」アイコンを選択し、左メニューの「PC」を選択し、「Cドライブ」を表示させます。
「Cドライブ」をダブルクリックし、「ユーザー」を選択します。次に表示される画面に「Administrator」または管理者のPC名が付いたフォルダがありますのでそれを選択します。
表示される項目から「OneDrive」を右クリックし、「削除」を選択します。この削除実行により、以下の3つのOneDrive関連フォルダがアンインストールされます。
C:\Users\Administrator\OneDrive
C:\Users\Administrator\AppData\Local\Microsoft\OneDrive
C:\ProgramData\Microsoft OneDrive
OneDriveのレジストリ項目の削除
Microsoft OneDriveを削除し、完全にアンインストールするには、OneDriveのレジストリ項目も削除する必要があります。これからその方法と手順を説明します。Windowsデスクトップ画面下部のタスクバーにある「Windows」アイコンを右クリックし、「ファイル名を指定して実行」を選択します。
表示される「ファイル名を指定して実行」画面の「検索ボックス」に「regedit」と入力し「OK」を選択します。
「レジストリエディター」画面が立ち上がります。その画面上部の「編集」を選択します。そして「検索」を選択します。「検索」画面の「検索ボックス」に下記の記号を入力します。
{018D5C66-4533-4307-9B53-224DE2ED1FE6}」
「キー(K)」と「完全に一致する物だけを選択(W)」だけにチェックを入れ、「次を検索」を選択します。これでOneDriveのレジストリ項目はアンインストールされ、完全に削除されます。
OneDriveの環境変数の削除
続いて、OneDriveの環境変数を削除し、アンインストールします。「コントロールパネル」画面から、「システム セキュリティ」、「システム」と進みます。
「システムの詳細設定」を選択し、その後表示される「システムのプロパティ」画面内の「環境変数」」を選択します。
「環境変数」画面が立ち上がりますので、最上部の「OneDrive」を選択し「削除」をクリックします。そして「OK」をクリックします。これで、OneDriveの環境変数はアンインストールされ、完全に削除されます。
OneDriveを削除する方法:アプリは残して無効化する
Microsoft OneDriveを無効化したいものの、アンインストールし、完全削除まではしたくない、という方もおられることでしょう。これからその説明、および無効化の手順と方法を説明します。
無効化ではファイルは残る。同期はオフ
Microsoft OneDriveを無効化することは、アンインストールして完全に削除することではありません。無効化してもOneDriveのファイルがWindows10から抹消できないということです。無効化するとは、OneDriveが自動的に起動しなくなることを意味します。もちろん無効化すれば、オンライン上での同期は停止しできない状態になります。OneDriveのファイルそのものは「Cドライブ」に保存されます。
これから無効化の手順と方法を説明します。Windows10デスクトップ画面下部のタスクバーにある「Windows」アイコンを右クリックし「ファイル名を指定して実行」を選択します。その後「gpedit.msc」と入力し、「OK」を選択します。「ローカル グループ ポリシー エディター」画面が立ち上がりますので、「コンピューターの構成」を選択します。
「管理用テンプレート」、「Windows コンポーネント 」、「OneDrive」を選択します。表示される項目から「OneDriveをファイル記憶域として使用できないようにする」を選択します。「OneDriveをファイル記憶域として使用できないようにする」画面に変わりますので、「有効」にチェックを入れ、「OK」を選択します。これで無効化が実行されました。
OneDriveが不要ならば削除してスッキリさせよう
OneDriveは様々なサービスを提供してくれますが、使用せずにWindows10に眠らせておくなら、ぜひ削除しましょう。Microsoft社の標準装備でも、自分の目的や頻度を考え、OneDriveを削除するかどうかを決定しましょう。