PowerPointのスライドマスターの使い方!一括してレイアウト編集するには?
PowerPointのスライドマスターの使い方を知りたい人は参考にしてください。スライドマスターは一括でレイアウトを編集することができます。この記事ではPowerPointのスライドマスターの使い方やテンプレート作成方法、ページ番号の付け方など解説します。
目次
- 1PowerPointのスライドマスターでは何ができる?
- ・スライドマスターとはスライドの設計図
- 2PowerPointのスライドマスターとレイアウトの関係
- ・スライドマスターでレイアウトを編集するメリット
- 3PowerPointのスライドマスター機能の使い方
- ・スライドマスターの画面に変更する
- ・タイトルの書式を変更する方法
- ・スライドマスターでロゴを入れる方法
- ・「デザイン」テンプレートの使い方
- 4PowerPointのスライドマスターでテンプレートを作成
- ・オリジナルテンプレートを作成する方法
- 5PowerPointのスライドマスターでページ番号を付ける!
- ・パワーポイントに「スライド番号」の付け方
- ・「総スライド数」を表示する
- ・「スライド番号」を削除する
- 6PowerPointのスライドマスターを使いこなして効率アップ!
PowerPointのスライドマスターでは何ができる?
PowerPoint(パワーポイント)は、ExcelやWordのOfficeの1つで、Microsoftのプレゼンテーションソフトです。PowerPointには、スライドのレイアウトを一括で編集できる「スライドマスター」という機能があります。スライド枚数分に同じ作業をすることは手間がかかりますが、スライドマスターを使うことで1回で簡単にデザインの変更ができます。まず、パワーポイントのスライドマスターについて、何ができるのかをご説明します。
スライドマスターとはスライドの設計図
PowerPoint(パワーポイント)のスライドマスターとは、テンプレートのようなスライドを設計することです。パワーポイントで編集すると、自動的にテキストのフォントの書式や文字の大きさが決まっています。これは、スライドマスターが書式を決めているためです。また、フォントのサイズや背景のデザイン、背景色を編集するだけではなく、フォントカラーなども一括で編集できます。それでは、スライドのレイアウトについて、スライドマスターがどのように関係してるのかをご説明します。
レイアウトはスライドマスターが管理している
PowerPoint(パワーポイント)のスライドマスターは、スライド内のレイアウトを全て管理してる特別なスライドです。例えば、全スライドに社名を入れる場合にスライドマスターを使うことで、1回の作業で全てのスライドに社名が入ります。スライドマスターは初期設定を変更するのではないので、編集中のスライドのみ書式などの設定を変更する機能です。
スライドマスターで一括でレイアウトを編集できる
パワーポイントのスライドマスターを使ってレイアウトを変更すると、全スライドのデザインも書式も全て統一されて綺麗に仕上がります。文字サイズを間違えたり、修正忘れなどで、スライド全体の統一感が損なわれるという心配がありません。スライドマスターは、プレゼンテーション全体のスライドのデザインやレイアウトをまとめて共通した書式に変更できるので便利な機能です。
スライドマスターとスライドレイアウトは違う?
「スライドマスター」とは、共通で設定することができるテンプレートです。「スライドレイアウト」とは個別に設定することができるテンプレートです。「スライドマスター」は「表示のタブ」の「スライドマスター」をクリックします。スライドマスターに連なっているのがスライドレイアウトです。
プレゼンテーションで使用するPowerPointのスライドでは、タイトルの位置やページ番号などは同じ位置にあるべきです。それぞれのスライドを個別に定義すると、全てのレイアウトの修正が必要な場合には、手間がかかります。全てのスライドを編集したい場合には「スライドマスター」を変更して、個別にスライドを編集したい場合には「スライドレイアウト」を変更します。
PowerPointのスライドマスターとレイアウトの関係
PowerPointのスライドマスターでできることとは、パワーポイントのレイアウトはスライドマスターが管理しており、作成したスライドを一括でレイアウトを変更できることだとご紹介しました。ここでは、レイアウトとの関係からスライドマスターのメリットをご説明します。
スライドマスターでレイアウトを編集するメリット
PowerPointスライドマスターとは、レイアウトの最上位に位置しています。スライドマスターは、レイアウト全てを共通の設定とレイアウトに編集するための機能を指します。レイアウトをスライドマスターで一括で編集するメリットを解説します。
作業の効率がアップする
PowerPointでプレゼンテーションのスライドを複数必要な際に、パワーポイントのスライドマスターを使うことで同じレイアウトのスライドを簡単に作成できます。テンプレートを保存して、同じレイアウトのスライドが必要な時に複製して編集するだけで同じようなスライドが短時間で完成します。
一貫性のあるスライドが完成する
パワーポイントのスライドは同じレイアウトであれば、細部まで同じデザインで統一感のあるスライドにする必要があります。背景色やフォントのサイズ、ロゴ、ページ番号の位置など、一貫性のあるスライドを作成する必要があります。スライドの枚数が多いと、一貫性のあるスライドの作成では細かいミスを起こします。
スライドの修正が簡単
パワーポイントでプレゼンテーションのスライドを複数枚を作成した後に、修正が必要になった場合にもスライドマスターで簡単にレイアウトと配置を変更できます。
レイアウトの関係では、最上位が「スライドマスター」で、次が「レイアウト」、最後に「スライド」ですので、この順番に作成していきましょう。スライドマスターで共通の設定を行います。そして、各レイアウトを作成します。レイアウトの種類は11種類ありますので、パワーポイントのプレゼンテーションの使い方にふさわしいタイプを選びましょう。スライドマスターとレイアウトの作成が終わった際には、各コンテンツを入力して、スライドを完成させます。
PowerPointのスライドマスター機能の使い方
PowerPointのスライドマスターを使うメリットとは、スライド枚数分の修正をする手間が省けて、統一感のあるデザインにできることをご紹介しました。ここでは、スライドマスターの使い方について、書式やテンプレートをどのように作成するのかご説明します。
スライドマスターの画面に変更する
PowerPointでスライドマスターの画面に切りかえるには、「表示」タブの「スライドマスター」をクリックすると、スライドマスターの画面に切り替わります。
デフォルトでは、適用した「テーマ」と「プレースフォルダー」の枠だけのスライドマスターが表示されます。そして、プレースフォルダー内には「マスタータイトルの書式設定」と表示されています。左側には、1のスライドマスターと、11種類のスライド(スライドレイアウト)が並んでいます。
タイトルの書式を変更する方法
PowerPointで左側の全スライドのタイトルの書式を変更したい場合には、左の一番上のスライドマスターを編集します。「マスタータイトルの書式設定」の外枠をクリックしてプレースフォルダーを全選択します。
「ホーム」タブの「フォント」から「任意の書式(例:MS 明朝)」を選択すると、全スライドのタイトルの書式がスライドマスターと同じ書式に変更されます。タイトルの書式のみ選択しているので、テキストの書式設定は最初のまま変更されません。
タイトルの書式の色を変更するには、「フォントの色(例:オレンジ アクセント2)」を選択してクリックすると、全スライドがスライドマスターと同じ色に変わります。
スライドマスターでロゴを入れる方法
PowerPointのスライドマスターを使って保存していたロゴを挿入するには、「挿入」タブから「画像」をクリックしてロゴを挿入して、画像の位置を調整します。選択を解除することでスライドマスター以外のスライドにも反映されているか確認します。
ロゴを挿入する使い方をしましたが、図形や画像でも同じように挿入すると全スライドに同じ図形や画像が挿入されます。スライドマスターに配置した画像などは、スライドレイアウトでは編集できないので注意しましょう。
「デザイン」テンプレートの使い方
PowerPointには、デザインテンプレートが用意されています。「デザイン」タブから好きなテーマを選択します。このデザインテンプレートは、スライドマスター画面ではないので、背景などは編集できません。スライドマスターの場合は、スライドのデザインを編集できます。
レイアウトの種類
PowerPointのデザインテンプレートの「レイアウト」をクリックします。最初のページは「タイトルとコンテンツ」です。PowerPointを使う場合は、テンプレートはデザインテーマを使用すると思いますが、自分でテンプレートを作成することもできます。
PowerPointのスライトはデフォルトでは「タイトルコンテンツ」です。タイトルスライドとは、タイトル、テキスト、日付、ページ番号、フッターが上記のような並びで配置されています。「マスタータイトル」とはタイトルに関する設定を行います。このプレースフォルダーの枠を選択してフォントやフォントのカラーを編集すると、全てのスライドのマスタータイトルが変更されます。
テキストのプレースフォルダーの枠を選択すると、全スライドのテキストの書式を一括で変更できます。ページ番号の<#>とは、実際にページ番号が表示されます。例えば、スライド<#>であれば、スライド5のように表示されます。
PowerPointのスライドマスターでテンプレートを作成
PowerPointのスライドマスターの使い方では、スライドマスターの設定、タイトルの書式の変更方法、デザインテンプレートの使い方をご紹介しました。ここでは、PowerPointでオリジナルテンプレートを作成する方法をご説明します。スライドマスターでもオリジナルテンプレートを使用できます。
オリジナルテンプレートを作成する方法
PowerPointで新規のプレゼンテーションを開きます。「デザイン」タブから「ユーザー設定」の「スライドサイズ」をクリックして「ページの向き」「目的のサイズ」を設定します。「表示」のタブから「スライドマスター」をクリックします。
スライドマスターは、設定したスライドサイズで表示されます。左側の最上位がスライドマスターで、スライドレイアウトはスライドマスターの下に並べられています。スライドマスターまたはスライドレイアウトを変更するには、「スライドマスター」のタブから操作します。スライドレイアウトは11種類並べられていますが、不要なスライドは削除しておきましょう。
背景色を変更する
スライドマスターの背景色を変えるには、「スライドマスター」の「背景のスタイル」をクリックします。任意のカラーを選択すると、全スライドの背景色が変更されます。
次は、「ホーム」タブから「フォントの書式設定」や「フォントのカラー」を変更します。
完成したテンプレートを保存する
PowerPointでオリジナルテンプレートが完成したら保存します。「ファイル」の「名前を付けて保存」を選択して、ファイルの種類に「PowerPointテンプレート」を選択します。オリジナルデザインは、スライドマスターでも、1枚のスライドにも適用できます。
オリジナルテンプレートを適用する
PowerPointで作成したオリジナルテンプレートを適用させるには、新規のプレゼンテーションを開きます。「デザイン」タブから「テーマ」の下部にある「テーマの参照(M)」から作成したテンプレートを選択して「適用」をクリックします。
PowerPointのスライドマスターでページ番号を付ける!
PowerPointのスライドマスターの使い方やテンプレートの作成方法をご紹介しました。ここでは、パワーポイントのスライドにページ番号を表示する方法をご説明します。スライド番号は、テンプレートであらかじめ枠が用意されていますが、テキストボックスを作成して<#>を入力することで番号を付けることができます。
パワーポイントに「スライド番号」の付け方
スライド番号を付けるには、「表示」タブの「マスター表示」から「スライドマスター」をクリックして、左側の最上位にある「スライドマスター」をクリックします。
「挿入」タブの「テキスト」から「テキストボックス」をクリックして、「スライド番号を表示させたい場所にテキストボックス」をドラッグして配置します。デザインテーマに設定してあるページ番号欄を使用してもOKです。
カーソルをテキストボックスに配置して「挿入」タブの「テキスト」から「スライド番号」をクリックします。<#>の前にカーソルを置いて、「スライド(入力しなくてもOK)」を入力します。
途中からスライド番号を付ける
「デザイン」タブから「スライドサイズ」の「ユーザー設定のスライドのサイズ」をクリックします。「スライド開始番号」に開始番号を入力します。
「総スライド数」を表示する
「スライド番号/総スライド数」という表示をすることができます。総ページ数は、カーソルを<#>の後ろに置いて、「/O枚目(Oは全スライド数)」を入力します。自動で計算されないのでスライドの合計数は手動で入力しましょう。
「スライド番号」を削除する
PowerPointのスライド番号の削除は、スライド番号を設定したウィンドウの「スライド番号」のチェックを外して「すべてに適用」をクリックします。
PowerPointのスライドマスターを使いこなして効率アップ!
PowerPointのスライドマスターとは、どのような機能で、何ができるのか、メリット、使い方、テンプレートの作成、ページ番号の付け方についてご紹介しました。スライドのレイアウトを一括で編集・修正したい場合にはスライドマスターを活用しましょう。
パワーポイントの編集時間が短縮できて、統一感のあるデザインの仕上がりのスライドが完成します。基本的にスライドマスターとスライドレイアウトに分かれていますが、一括で編集はスライドマスターの方を、個別に変更する場合はスライドレイアウトを変更しましょう。