PDFの文字(テキスト)コピーできない原因と対処法!コピー手順を解説!
PDFファイルには、そのまま文字(テキスト)をコピーできるものとコピーできないものがあります。直接文字がコピーできない原因は1つではないため対処法も1つではありません。そこで今日はPDFから直接文字をコピーできない原因とその対処法、コピーする手順を解説します。
目次
- 1PDFの文字をコピーする時の手順
- ・コピーが許可されているかを確認する
- ・「選択ツール」をクリックする
- ・コピー&ペーストで貼りつける
- 2PDFの文字(テキスト)がコピーできない原因
- ・コピーの操作手順が間違っている
- ・PDFファイルが保護されている
- ・PDFファイルが画像データである
- 3PDFの文字(テキスト)がコピーできない時の対処法
- ・Google Chromeを使った場合
- ・文字起こし機能を使った場合
- ・PDF変換ツールを使った場合
- ・Googleドライブを使った場合
- 4PDFの文字が重複されてコピーされた時の対処法
- ・自作のPDFファイルの場合
- ・他者のPDFファイルの場合
- 5これでPDFの文字もスムーズにコピーできる
PDFの文字をコピーする時の手順
これまで、PDFで受け取ったファイルの文字を編集したり修正したい場合、どのように文字データにしていたでしょうか。PDFファイルの文字(テキスト)は手入力せずにコピーすることができます。まずは基本のPDFファイル内の文字(テキスト)をコピーする場合の手順を説明します。
コピーが許可されているかを確認する
文字のコピーをする前に、まずPDFを作成した人がそのコンテンツ(文字やテキスト、画像)のコピーを禁止しているかどうかの確認をします。文字(テキスト)をコピーしたいPDFファイルを開き、そのPDF内で右クリック>「セキュリティ」タブ>「文書に関する制限の概要」の順にクリックしていきます。
「内容のコピー」の項目が「許可」になっていれば、そのPDFファイルの文字(テキスト)はコピーが可能ということです。
「選択ツール」をクリックする
文字(テキスト)のコピーが許可されていることを確認できたら、実際にPDFの文字をコピーする手順に移ります。メニューバーからツールを「選択ツール」に切り替えます。もしメニューバーに「選択ツール」が見えない場合は、オプション「・・・」をクリックすると「選択ツール」が表示されます。この「選択ツール」に切り替えないと文字のコピーはできませんので忘れずに行いましょう。
コピー&ペーストで貼りつける
PDF内のコピーしたい文字やテキストをドラッグで範囲指定します。
範囲指定した文字(テキスト)のコピーは、メニューバーや右クリックなど複数の方法でコピーが選べます。範囲指定した直後に表示される黒いメニューバーや、右クリックで表示するメニュー、また、メニューバーにも文書をコピーというアイコンがあります。PDFのバージョン等によって多少違いがありますが、見つからない場合は真ん中の画像のように右クリックでコピーを選択しましょう。
文字(テキスト)をコピーしたら、Wordやメモなど自分の貼り付けたいソフトにペーストしましょう。これがPDFの文字(テキスト)の基本のコピー&ペーストの手順です。
PDFの文字(テキスト)がコピーできない原因
では、先ほど説明した通常のコピー手順でPDFの文字(テキスト)がコピーできない場合はどのような原因が考えられるか、挙げていきます。
コピーの操作手順が間違っている
前項通常のコピー手順「PDFの文字をコピーする時の手順/選択ツールをクリックする」で説明した通り、PDFのコンテンツをコピーする際は、選択ツールにしていないとコピーの範囲指定ができません。コピーをしようとしてもコピーのための範囲指定ができない原因は、ポインタが「手のひら」になっていて選択ツールに切り替えていないのが、コピー範囲指定できない原因です。
PDFを開いた際はデフォルトで「手のひらツール」になっていますので、「選択ツール」に切り替えているか確認しましょう。
PDFファイルが保護されている
こちらも前項「PDFの文字をコピーする時の手順/コピーが許可されているかを確認する」でお話しした通り、PDFの作成者がそのPDFを保護してしまってコピーを許可していない場合、コピーする前の段階である範囲指定ができないようになっています。PDF内で右クリック>「セキュリティ」タブ>「文書に関する制限の概要」の順にクリックし、そのPDFファイルが保護されちるか否か、確認しましょう。
PDFファイルが画像データである
PDF上では文字に見えても、文書をスキャンしてPDFファイルにした場合、コピーできないことがほとんどです。なぜなら見た目は文字であっても画像として保存されるため、テキストとして認識できずにコピーすることができません。また、画像データは画像としてはコピーできても、それを文字として加工することはできません。
PDFの文字(テキスト)がコピーできない時の対処法
文字がJpegなど画像としてPDFが作成されていることが原因でコピーできない場合、作成者に文書として再度作成を依頼するしかありませんが、PDFファイルがコピーできないよう保護されていることが原因で、PDFの文字(テキスト)がコピーできない時は自分でPDFの保護を解除してコピーできる対処法があります。
Google Chromeを使った場合
Google Chromeを開き、保護がかかっているため文字(テキスト)をコピーできないPDFファイルをドラッグします。
Gooogle ChromeへドラッグさせたPDFファイルが自動で開きますので、保護が解除され、文字(テキスト)のコピーが可能か確認してみましょう。ほとんどの場合、Google Chromeを使ったこの対処法で保護のかかっているPDFも文字コピーができますが、すべてのPDFファイルが文字コピー可能になるわけではありません。
文字起こし機能を使った場合
保護のかかったPDFをGoogleドライブまたはGoogle Chromeの文字起こし機能を使って解除する方法もあります。GoogleまたはGoogle Chromeを立ち上げて「Googleアプリ」>「ドライブ」を開きます。
ドライブを開いたら、「新規」>「ファイルのアップロード」の順にクリックし、文字(テキスト)をコピーしたいPDFファイルを選択します。アップロードが完了すると右下のように表示されます。
ドライブにアップロードされたPDFファイルにポインタを置き、右クリック>「アプリで開く」>「Googleドキュメント」の順に開いていきます。
Googleドキュメントで文字のみが表示されますので、必要な箇所の文字のコピーを行いましょう。1つ目に紹介した「Google Chromeを使った場合」と同様に、保護されているPDFのすべてがこの対処法で文字のコピーができるようになるとは限りませんが、特別なソフトを購入せずに対処できる方法として知っておいて損はありません。
PDF変換ツールを使った場合
インターネットにはPDFファイルを変換できるフリーツールが沢山提供されています。この変換ツールを使ってPDFをWordに変換することで、PDFの保護を解除し文字(テキスト)のコピーや加工ができる便利なツールです。沢山ある変換ツールのなかでもおすすめなのが、「EasePDF」というツールです。
PDF変換ツール「EasePDF」は上記リンクよりアクセスしてください。ツールを開くと色々な変換パターンが表示されていますが、PDFをWordに変換する場合「PDF to Word」をクリックします。
対象のPDFファイルをEasePDFの「AddFile(s)」までドラッグさせます。
PDFファイルをドラッグさせると自動で変換が始まります。ファイルのデータ量によって変換に要する時間は変わってきますので、終わるまで待ちましょう。
PDFファイルからWordへの変換が完了したら、「Download」をクリックしてパソコンへ保存すれば、変換の手順は終了です。
Googleドライブを使った場合
Googleドライブを使ったPDFの保護を解除する方法は、先ほど紹介したGoogleドライブまたはGoogle Chromeを使った「文字起こし機能を使った場合」と同じ手順です。
PDFの文字が重複されてコピーされた時の対処法
PDFファイルから文字(テキスト)をコピー&ペースとした際に、文字が重複してコピーされてしまうことがあります。このように重複コピーされてしまう場合の対処法を紹介していきます。対処法は自分で作成したPDFの場合と、他の人が作成したPDFとでは対処法が違いますので、それぞれ解説します。
自作のPDFファイルの場合
自作PDFファイルで文字やテキストが重複コピーされてしまう場合の対処法は、コピー方法ではなく、PDFファイルを作成する際に手順をプラスします。ファイル「名前を付けて保存」>「オプション」をクリックし、「アクセシビリティ用の構造タグ」の✔を外して「OK」をクリックします。その後「名前を付けて保存」に戻りますので、「保存」をクリックしてPDFファイルを作成します。
他者のPDFファイルの場合
他の人が作成したPDFファイルでコピーがすると文字が重複してしまう場合は、前項「PDFの文字(テキスト)がコピーできない時の対処法」で紹介したGoogle Chromeを使った対処法がおすすめです。
これでPDFの文字もスムーズにコピーできる
これまでPDFファイルの文字をわざわざ手入力していたのなら、是非今回紹介した方法でコピーしてみてください。文字をコピーして貼り付けるだけなので時間も手間もかからず作業効率があがります。もし、文字がコピーできない場合でも諦めずにGoogle Chromeなどで開いてみてください。