2019年06月07日更新
PayPalが不正利用される原因と対処法!サポートに連絡するとどうなる?
PayPalはオンラインで簡単に決済できるサービスで、世界中で多くの人が利用していますが、メジャーなサービスゆえに不正利用されることもあります。今回の記事ではPayPalアカウント不正利用されてしまう原因や、不正利用された場合の対処法についてご紹介します。
目次
PayPalが乗っ取り・不正利用される原因とは?
PayPalとはオンラインでの支払いや送金を安全、簡単に行うことができる資金移動の手段となるサービスです。多くのオンラインショップでPayPalでの決済が導入されているため、PayPalに登録しておけばオンラインショップ側に自身の銀行口座情報やクレジットカード情報を知らせることなく買い物ができます。
また、PayPalで決済するとクレジットカードのポイントはそのまま貯まる、クレジットカード及び銀行口座決済での手数料がかからない、スマホをワンタッチで支払いが完了するなどメリットがたくさんあります。PayPalは国内外1800万店舗以上で使用することができ、日本ではまだ売っていない商品を海外通販でお得に購入することも可能です。
PayPalはこれらのデジタルコンテンツをはじめとしたニコニコ動画などの身近な動画サイトや漫画サイトの決済でも使用でき、ゲームソフトの購入や課金にも利用できます。
さらに航空会社などでも使えるため航空券の手配、ホテルの予約から現地でのイベントチケット手配にも活用できてとても便利なサービスです。
IDとパスワードのみで決済可能
オンラインショップで決済手続きを行う際は、決済方法の選択でPayPalを選び登録したIDとパスワードを入力してPayPalアカウントにログインします。そして支払い内容を確認して変更が無ければ「同意して続行」をタップします。支払いの手続きはこれで完了です。
このように、PayPalはIDとパスワードのみで決済が可能なので初めて利用するサイトで買い物をするとき、会員登録が面倒なとき、カード情報をお店に渡したくないときなど様々なシーンで利用できるサービスです。
フィッシングメールが多い
世界で約2億5000万人以上が利用しており、PayPalは24時間365日全ての取引をモニタリングする独自の不正防止モデルや個人情報を保護するための世界最高水準の暗号キーなどセキュリティシステムがしっかりとしています。
しかし、PayPalは世界で多く利用される決済サービスであることが原因となりフィッシングメールが届くことも多いです。フィッシングメールとは詐欺メールのことで、PayPalになりすましたEメールが届き、メール内から偽のウェブページに誘導します。そのウェブページに入るとどうなるかというと、パスワードやクレジットカード情報などを盗まれてしまいます。
PayPalのホームページでもフィッシングメールなど不審なメールへの注意が喚起されています。PayPalがメールで個人情報を聞いてくることは決してありません。怪しいメールが届いた場合はメール内のリンクを絶対にクリックしないことが重要です。
PayPalが乗っ取りや不正利用された時の対処法
PayPalはIDとパスワードを入力するだけで使用できるサービスなので設定している情報が簡単なものだと乗っ取りに遭いPayPalアカウントを不正利用されてしまう可能性があります。今から、PayPalアカウントが乗っ取りや不正利用されるとどうなるか、対処法について説明します。
サポートに連絡する
一番の対処法はサポートへの連絡です。不審なメールが届いた場合、まずは差出人のメールアドレスを全て開きます。フィッシングメールのアドレスは一目見るだけではPayPalから届いたように見えますが、全て開くとPayPalとは違うメールアドレスが含まれています。不審なメールアドレスであることが確認できたらまずPayPalのサポートに連絡しましょう。
PayPalにログインしてお客様サポート(個人)のページを開き、「不正/禁止行為の報告」をクリックして「迷惑メール/不審なメールの報告」を選択し、メールのメッセージ欄に内容を記載して送信します。送信し終わったら届いたフィッシングメールは削除します。
パスワードを複雑にする
また、パスワードを変更することも対処法の一つです。桁数が少なかったり数字だけだったりすると、パスワードが分かりやすいことが原因ですぐにパスワードが知られて乗っ取りに遭う可能性があります。パスワードは必ずアルファベットと数字を混ぜ、桁数も多くして複雑なパスワードに設定し直しましょう。パスワードが複雑だと乗っ取りに遭う可能性が低くなります。
メールアドレスを変更する
メールアドレスを変更することも対処法となります。フィッシングメールが届くのはメールアドレスが知られていることが原因ですので、メールアドレスを変更すればフィッシングメールが届かなくなります。変更する際には、前回と関連性のないものにするとメールアドレスが知られにくくなります。
PayPalが不正利用されてサポートに連絡するとどうなる
PayPalアカウントの乗っ取りや不正利用に気付いたときにまず行うことはサポートへの連絡です。次に、PayPalが不正利用されてサポートに連絡するとどうなるかを説明します。
不正利用かどうか審議される
PayPalのサポートに不正利用されたことを連絡すると、早急に調査して10営業日以内に調査結果を連絡するという旨のメールが届きます。審議の結果、不正利用であることが分かると不正に利用された金額は全額返金されます。
不正利用だった場合凍結または削除される
不正利用だったことが分かるとPayPalがクレジットカード会社に異議申し立てをして不正な取引が取り消されます。アカウントはどうなるかというと、その後使用していたPayPalアカウントは再び不正利用されないよう凍結または削除されます。
不正な支払いをキャンセルする方法
PayPalアカウントの乗っ取りにより不正利用された場合はクレジットカード会社に連絡しなくてもPayPalが全て対応してくれます。次に不正な支払いをキャンセルする方法や不正利用されたお金はどうなるのかをご紹介します。
不正使用の異議申し立て
不正な支払いをキャンセルするにはPayPalに不正使用の異議申し立てをする必要があります。パソコンでの簡単な手続きです。
「マイアカウント」の【問題解決センター】をクリック
まず、PayPalのアカウントにログインし、「マイアカウント」の「問題解決センター」をクリックします。
未承認取引を報告します
そして「取引に異議を提出する」というオレンジのボタンをクリックし、「未承認取引を報告します」にチェックをして「続行」をクリックします。次に、不正利用された可能性のある取引IDを入力します。ID入力欄の右側に「PayPal取引IDの取得」というボタンがあるのでクリックすると過去の取引履歴が表示されます。その履歴から取引IDをコピーしてID入力欄に貼りつけてください。
取引IDの入力欄は1つしかありませんが、不正利用の可能性がある取引が複数ある場合は「別の取引を追加するにはここをクリック」をクリックして取引ID入力欄を追加してください。そして、パスワードやメールアドレスなどの個人情報を変更したかどうかを聞かれるので、特に変更していなければ「いいえ」にチェックします。
最後に、パスワードの変更をします。現在のパスワードと新しいパスワードを入力し、セキュリティに関する質問を2つ設定します。「続行」をクリックして完了です。その後、未承認申告についてのメールが届きます。一般的には数時間で返金されます。
PayPal が不正利用された時の対処法をしておこう
今回の記事では、PayPalアカウントが乗っ取られたり不正に利用されたりする原因や、不正利用された場合にサポートに連絡するとどうなるかについてご紹介しました。不正利用される原因はパスワードやメールアドレスが分かりやすいことが多く、あらかじめ予防することが可能です。また、もしもPayPalが不正利用されたときのために対処法を知っておくことも大切です。ぜひこの記事を参考にして、PayPalを安全に利用しましょう。