2019年04月01日更新
LINEの無料通話録音方法!録音用のアプリや許可の必要性も解説!
無料で通話ができるLINEは便利ですが、その通話が録音できていたらもっと便利なのにと思う方もいらっしゃるでしょう。そんな方のために、今回はLINE通話をiPhone単体で録音する方法からアプリを使う方法、さらにはその適法性までを解説します。
目次
LINE通話は録音できるの?
無料で使えて、しかもスマートフォンの電話機能より使いやすいということで、ほとんどの電話をLINEの通話に切り替えている人も少なくありません。そうしてLINEの通話の頻度が増すと、あとで聞き返したい大事な人との会話や、言った言わないの問題にならないよう録音しておきたい重要な会話もLINE越しに行うことも増えます。
しかしLINEアプリ自体に録音機能は備わっていないため、LINE電話での通話を録音できるのか、そして録音することは法律に違反していないのか、が気になる人は多いでしょう。あとで詳しくお伝えしますが、嬉しいことにLINEの通話はさまざまな方法で録音が可能ですし、録音は基本的には法律で許可されています。
そこでこの記事では、LINEの会話を録音する方法とその適法性を、
- iPhoneのみで録音する方法
- AndroidとICレコーダー類を使って録音する方法
- iPhone・Androidでアプリを使って録音する方法
- 録音の適法性
に分けて説明します。
あなたのお持ちの機種やあなたの採りたい手段に応じて、目次から求める録音方法の章にジャンプしてください。
LINE通話の録音をiPhoneでする方法
LINE通話をiPhoneで録音する際、一番コストのかからない方法がこのやり方です。
iPhoneとiPhoneに付属のイヤホン(と場合によっては付属の変換プラグイン)を使うだけと、無料でLINE通話を録音できるのです。
画面録画機能で音声を録音する
この方法は、iOS11で加わった画面録画機能(「画面収録機能」とも「スクリーンレコード機能」とも呼ばれます)を使います。
この機能はiOSに含まれているので当然無料です。基本的に画面上のゲームやアプリの動画を記録するための機能ですが、同時に音声も録音可能なため、LINE通話の録音にも利用できるのです。
そのため、この方法を使うにはあなたのiPhoneがiOS11以上に対応している必要がありますし、OSをアップデートしておく必要もあります。
「iPhoneの基本通話と統合」をタップ
iPhoneのiOSが11以上であることが確認できたら、LINEの設定を変更(または確認)します。
まず、LINEの”友だち”タブの画面の左上にある”歯車”アイコンの”設定”ボタンを選択したら、”設定”画面で”通話”の項目をタップします。
”通話”画面に切り替わったら、”iPhoneの基本通話と統合”の項目を選択して、スイッチをオフに(緑から白に)します。
これによって、iPhoneの”電話”の履歴にLINEの通話記録が残らなくなります。
「画面収録」をコントロールセンターに追加する
LINEの設定が終了したら、iPhoneの”画面収録”機能を簡単に使えるように、コントロールセンターへ”画面収録”を追加します。
最初に”設定”アプリを開き、”コントロールセンター”を選択し、画面が切り替わったら”コントロールをカスタマイズ”をタップします。
”カスタマイズ”の画面では画面をスクロールして、下の方にある”画面収録”の左にある”+”アイコンをタップします。
すると、”画面収録”が”カスタマイズ”画面の上のほうにある”含める”のリストに追加されます。
iPhone Xシリーズでは画面右上から下に、iPhone 8以前のiPhoneでは画面下から上にスワイプして、コントロールセンターを確認すると、”画面収録”のアイコンが収まっていることが確認できます。
”画面収録”をコントロールセンターにセットしたところで、マイクをつなぐ準備をします。
マイクオーディオをオンにする
”画面収録”はあくまでもアプリ内の音声・動画を撮影するためのものなので、iPhoneにマイクを挿し、その音声を録音できるようにしなければ、相手の音声だけしか録音できません。場合によってはその方が都合のいいときもあるでしょうが、今回はあなたの音声も録音できるように設定します。
iPhone 6S以前の機種であれば付属のイヤホンを、iPhone 7以降の機種であれば付属のアダプタを加えた上でイヤホンを、iPhone Xを除いたiPhone Xシリーズでは「Lightning - 3.5mmヘッドフォンジャックアダプタ」を購入した上でこれを経由してイヤホンを、それぞれiPhoneに接続します。
その上で、コントロールセンターに追加した”画面収録”アイコンを、3Dタッチ対応iPhoneなら強押しで、そうでないiPhoneなら長押しでオプション画面を表示させます。そして”マイク”アイコンをタップして”マイクオン”にしてマイク音声の収録を許可してください。
これでLINE通話の録音準備は完了です。
電話を始めたら「画面収録」アイコンをタップ
ここから実際の録音作業に入りますが、LINE通話の録音は、
- 相手と通話を開始する(もしくは呼び出し中か着信の際は電話に出る)
- 録音を開始する
- 録音を終了する
- 相手と通話を終了する
の手順で行うようにしてください。それというのも、通話を始める前に録音を開始すると、無音データになる場合があるのです。録音に失敗しないためにも、この順番を必ず守ってください。
それを踏まえて、まずは相手に”無料通話”をかけ、相手が出るのを待ちます。
LINE通話が(呼び出し中も含めて)始まったら、コントロールセンターを呼び出し、”画面収録”アイコンをタップします。すると3秒のカウントダウンののち、録音(録画)が開始され”画面収録”アイコンがアクティブ状態の白地に赤のアイコンに変化します。
録音(録画)中はiPhoneの画面最上部のステータスバー(iPhone Xシリーズは時計部分)が赤背景となります。
録音を終了したくなったら画面最上段の赤く染まったステータスバー(iPhone Xシリーズは時計部分)をタップするか、コントロールセンターを呼び出して”画面収録”アイコンを選びます。
すると確認画面がポップアップしますので”停止”を選んで録音(録画)を終了します。
この段階で、録音(録画)データは動画データとして”写真”アプリに保存されます。
その後、通話を完了させれば、”写真”アプリで録音データを再生することができます。
LINE通話を録音したことは、お互いのトーク画面を確認しても通知されておらず、録音を相手に知られることはありません。
iPhoneとイヤホンだけでLINE通話を録音する方法は以上です。
LINE通話の録音をAndroidでする方法
iPhoneではiPhone本体と本体アプリ、それに付属品(ただしX以外のXシリーズは除く)だけを使って無料で録音できたのに対し、Androidでは本体だけでLINE通話を録音する方法はありません。
AndroidでLINE通話を録音する場合は、サードパーティのアプリを使わないのであれば、録音用のデバイスを別途用意する必要があります。
またこの方法はAndroidだけでなく、iPhoneでも利用できますので、通話の開始・終了などにとらわれることなく気軽に録音するのであれば、こちらのほうが失敗も少なく安心に使うことができます。
Bluetoothボイスレコーダーを使用する
3,000円ほどからで買えるBluetoothボイスレコーダーを使えば、AndroidやiPhoneの無線のBluetooth経由でLINE通話を録音できます。
購入後、最初に接続する際にBluetoothのペアリングを行いさえすれば、あとは通話の最中でも通話前からでもこれに録音するだけです。
録音後はボイスレコーダー自身で再生もできますし、パソコンやAndroid、iPhoneに音声データをコピーしてそちらで再生することも可能です。
初めから音声データだけになっている分、iPhoneでの”画面収録”機能を使う方法よりスマートかもしれません。
ICレコーダーとテレフォンピックアップを使用する
Bluetoothでの接続に不安を感じるのであれば、ICレコーダーとテレフォンピックアップを利用して、有線でICレコーダーに録音するのがおすすめです。
テレフォンピックアップなしでも、AndroidやiPhoneのスピーカーで音声を出力させれば、相手の声も自分の声も記録できますが、テレフォンピックアップを使用することでよりクリアに両方の音声をICレコーダーに録音できます。
使い方は簡単で、ICレコーダーのマイク入力端子にテレフォンピックアップの端子をつなぎ、イヤホン部分を耳に挿し込んだ状態でスマートフォンを耳に当て、ICレコーダーを録音状態にして通話をします。するとテレフォンピックアップのイヤホン部分のマイクが、相手の声もあなたの声も(場合によっては周囲の騒音も)拾ってくれます。
確実な方法ですが、前述のボイスレコーダー単体に比べると、テレフォンピックアップとICレコーダーの両方が必要でコストアップとなります。ただしICレコーダーをお持ちであれば、テレフォンピックアップを買い増すだけで済みますから、お得な方法と言えるでしょう。
LINE通話の録音を無料アプリでする方法
ここまで説明してきた方法以外にも、アプリを使ってLINE通話を録音する方法があります。ただし、時にはうまく録音できない場合もあるので、ご注意ください。
特にAndroidの場合は、Androidのバージョンや機種、通信会社によって録音できたりできなかったりするので、本命利用の前に、必ず何回かテストをしてください。
録音用アプリのおすすめ(iOS)
LINE通話を録音するIOSアプリとして最初におすすめするのは「ディクタフォン」です。
ジャーナリスト、ビジネスマン、ミュージシャンが録音したりボイスメモを取ったりするために開発された多機能なアプリですが、設定で”他のアプリから録音する”を”録音を許可する”にすれば、LINE通話の録音ができるようになります。
アプリ内課金があるものの無料の範囲でも十分使い物になります。
もうひとつおすすめする「ボイスレコーダー」は、「ディクタフォン」とは逆に、標準のボイスメモアプリを意識したシンプルな操作性の録音アプリです。それでいてバックグラウンドでの録音・再生などの機能も備えており、他のアプリとの連携機能を使うことでLINE通話を録音できるようになります。
広告表示がややキツめですが、完全無料で利用できるありがたいアプリです。
録音用アプリのおすすめ(Android)
通話を自動録音できる便利なアプリです。通常の電話の通話もLINE通話もこれひとつで録音可能です。
無料のアプリながら、録音した音声データはAndroid端末に記録するだけでなく、GoogleドライブやDropboxといったクラウドサービスに保存することも可能です。
「通話レコーダー」同様に、通話の自動録音が可能なアプリです。通話終了後に録音した音声データを残しておくかの選択ができるというユニークな機能が使い勝手を強化しています。
また自動削除機能があるので、1週間とか1か月とか日にちを区切って自動的に音声データを削除してくれるのも保存容量に不安のある方には嬉しいはずです。
アプリ内課金がありますが、無料の範囲でも十分に使えるアプリです。
LINE通話の録音は相手の許可が必要?
ここまで、LINE通話を録音する方法をいろいろと紹介してきました。しかし、こうやって相手に無断で録音することは法律に反していないのかと不安を抱く方もおいででしょう。
結論から言えば違法ではありません。しかし、それは電話越しの会話を自由に録音していいということを意味しませんし、録音された会話を自由に使うことを許されたわけでもありません。あくまでもある範囲内での録音・利用を許されているだけなのです。
内緒で録音するのは違法ではない
テレフォンサービスや企業の問い合わせ先に電話をすると「この電話はサービス向上のために録音させていただきます」といった口上が、1分10円の有料電話でも流れて、これだけでも1円は消える、などと悲しくなったことは誰にでもあることでしょう。
つまり、基本的には相手の了承を得なければ電話の会話の録音はするべきではないのです。
しかし、相手が自分の権利を侵そうとしていて、身の安全や財産の安全に不安を感じるような場合、相手に許可を得ようとしても断られるに決まっています。
そんなときのために、自分の権利を守るためであれば無断で電話の会話を録音しても違法行為ではないと認められていますし、これを裁判の証拠として提出しても問題はありません。
また、個人として利用する範囲であれば、これが問題になることもほとんどありません。
勝手に使用すると違法になることも
しかし、会話の音声ファイルを公開するのはまったく別な話となります。それが許されるのは、公共の利益になると判断される場合のみであり、それすらも雑誌社や新聞社が公共の利益のためと公開した音声・動画ファイルがプライバシーの侵害であるとたびたび裁判沙汰になっているのを見ればわかる通り、かなり微妙なラインなのです。
したがって、基本的にあなたが録音した相手との会話の音声ファイルをYouTubeなどに公開した場合は、まず間違いなくプライバシーの侵害で訴えられて敗訴します。また、そこまで広く公開するのでなくとも、仲間内でデータを転送するだけでも訴えられる可能性があります。
録音した会話のデータは、あくまでもあなたの権利を守るために使ってください。
なるべく許可をもらってから録音しよう
たとえば、いじめ相手からのLINE通話や、休暇中のところへの会社からの執拗な連絡などであれば、十分あなたの権利を守るための録音となるので相手の許可は不要です。しかし、そうでない場合は相手に許可をもらって録音するようにしましょう。
また許可をもらったからといって、それは会話の音声ファイルを自由にしていいということは意味しません。録音していい、ということは、公開していいということとイコールではないのですし、音声ファイルを加工して自分の思うような会話に加工することも許可されていません。
あくまでも相手の尊厳を傷つけない範囲で、録音した会話データを利用してください。
LINE通話の録音を使いこなそう
以上、無料で友だちと話せて便利なLINE通話の唯一の弱点とも言える録音機能を補う方法をお伝えしました。コストをかければ信頼性は増しますが、その分かさばりますし、そちらの機器の充電状況なども気にしなければいけなくなります。そうした意味で、誰にとってもベストという方法はないのですが、この記事があなたのLINE通話の録音の手助けになれば幸いです。
なお、録音した会話の音声ファイルについては、相手の許可を得たものであれ、そうでないものであれ、余程の事情のない限りは決して無断に公開などせず、個人の利用にとどめることを忘れないでください。