2019年09月30日更新
iPhoneがiTunesのバックアップから復元できないエラーの原因と対処法を解説!
iPhoneがiTunesのバックアップから復元できないことがあります。故障してデータが消えたり、新しく使い始める際にiTunesに保存されているバックアップデータをiPhoneに復元できないと非常に厄介です。エラーの原因と対処法を解説していきます。
目次
- 1iTunesのバックアップでiPhoneのデーターを復元する方法
- ・初期化したiPhoneへiTunesのデーターを復元する
- 2iPhoneがiTunesのバックアップから復元できないエラーの原因
- ・最も多いのはiOSのバージョンが古いこと
- ・USBケーブルの破損
- ・インターネット環境や設定の誤り
- ・空き容量の不足
- ・PCのセキュリティーソフトの相性が悪い
- ・iOSとiTunesのバージョン同士の互換性がない
- 3iTunesのバックアップからiPhoneが復元できないときの対処方法
- ・iOSのバージョンを確認する
- ・USBケーブルを新しいものに変える
- ・インターネット環境の確認
- ・PCの再起動
- ・PCのセキュリティーソフトを一時的に停止する
- ・iPhoneの空き容量を確認して不足しているなら増やす
- 4これらを試してみても復元できないときの対処方法
- ・別のiOSデバイスへの復元を試みる
- ・それでも復元できないときはリカバリーモードでの復元を試みる
- 5iTunesでiPhoneのバックアップ復元ができないときも落ち着いて
iTunesのバックアップでiPhoneのデーターを復元する方法
iTunesのバックアップでiPhoneのデータを復元できることを知っていますか?過去にiTunesにバックアップを取っていれば、iPhoneが故障してデータが消えてしまったり新しいiPhoneを買った際等、バックアップ時点でのデータをすべて元通りに復元することができます。この機能は非常に優秀で、iPhoneを使っていくうえで必要不可欠といえます。
このiTunesのバックアップを使った復元が、時折エラーが発生してできないことがあります。原因は様々ですが、復元できないとなると、データをよみがえらすことができないということなので、非常に深刻な問題といえます。原因や対処方法を紹介していく前に、まずは通常の場合のiPhoneへのiTunesからのデーターの復元方法を説明します。
初期化したiPhoneへiTunesのデーターを復元する
故障によるデータ破損や新規購入によりデータが初期化された状態のまっさらなiPhoneへiTunesのデーターを復元するのは簡単です。iPhoneとiTunesをインストール済みのパソコンをUSBケーブルでつなげて、iTunesに保存されているバックアップデータをiPhoneと同期することで復元が可能です。これでアプリやメール・写真等のデータは元通りです。
iPhoneがiTunesのバックアップから復元できないエラーの原因
iPhoneがiTunesのバックアップから復元できないエラーの原因は様々です。エラーが発生して復元できない時はデバイスやシステム、通信環境のいずれかに問題があると考えましょう。エラーが起こる原因をそれぞれ紹介していきます。
最も多いのはiOSのバージョンが古いこと
もっとも多いのはiPhoneのiOSのバージョンが古いというパターンです。復元先の新しいiPhoneのiOSバージョンがバックアップデータを取った時点のiPhoneのバージョンよりも古い場合は、iPhoneに復元できない可能性があります。iTunesで復元できない原因はiOSのバージョンが最新でないからかもしれません。
USBケーブルの破損
パソコン(iTunes)とiPhoneを繋ぐ、USBケーブルが破損していることもエラーがおこる原因として考えられます。USBケーブルに外傷がないか確認しましょう。外傷がなくとも中が断線している場合もありますので注意しましょう。
インターネット環境や設定の誤り
インターネット環境に問題があると復元時にエラーが起こりやすくなります。これは有線LAN、Wi-Fiどちらでも同じです。デバイスやシステムだけでなく、通信環境についても原因が潜んでいることもあります。
空き容量の不足
iPhone側の空き容量が少ないこともiTunesから復元できない原因と考えられます。これから復元して取り込もうとしているデータの容量が、復元先のiPhoneのキャパをオーバーしてしまったら当然エラーが発生します。
PCのセキュリティーソフトの相性が悪い
PCのセキュリティーソフトとiTunesの相性が悪いとエラーが起きてしまいます。パソコンのサーバーとiTunesのサーバーが通信を行ってバックアップの復元ができるのですが、セキュリティーソフトがiTunesを敵と判断してこの通信がうまく行えないケースもあります。
iOSとiTunesのバージョン同士の互換性がない
iPhoneと互換性がない旨の警告がiTunes画面に表示された場合は、iOSとiTunesのバージョン同士の互換性がないということになります。つまりiTunes側から要求されるバージョンにiPhone側が対応できていないということです。お手元のiPhoneが古い場合等にこのエラーは発生します。
iTunesのバックアップからiPhoneが復元できないときの対処方法
iTunesのバックアップからiPhoneが復元できないときの原因はいくつもあることを説明してきましたが、対処方法も様々です。これらエラーの原因を踏まえて、iTunesのバックアップからiPhoneが復元できないときの対処方法を紹介していきます。
iOSのバージョンを確認する
iPhoneの設定アプリから自分のiPhoneのiOSのバージョンを確認しておきましょう。最新版でない場合はバージョンアップしましょう。バージョンアップは設定アプリを開いて『一般』、『ソフトウェア・アップデート』、『今すぐインストール』の順にタップすることでできます。その後もう一度iTunesのバックアップで復元を試みましょう。
USBケーブルを新しいものに変える
複数持っている場合は、別のUSBケーブルを使って復元をしてみましょう。これでエラーが出たら原因は別のところにあります。1つしかない場合は一度USBケーブルを抜いて、iPhoneと電源アダプターをつないで充電できるか確認してみましょう。きちんと充電ができるようならUSBケーブルは断線していません。
逆にUSBケーブルに外傷がある場合は、断線したまま使い続けるのは非常に危険なので新しいものに買い換えましょう。新しいものに変えれば、うまく復元できる場合もあります。
インターネット環境の確認
有線LANの場合は、LANケーブルに問題がないか確認しておきましょう。Wi-Fiの場合は、他の通信機器を使って動作が極端に遅くならないか確認しましょう。また、iPhoneを紛失した際に便利な『iPhoneを探す』機能がオンになっていると、実は復元の際エラーが起きてしまいます。必ずオフにしておきましょう。
PCの再起動
パソコンの不具合で一時的にバグが発生している場合はパソコンを再起動すれば解決します。再起動後、もう一度iTunesを開いて復元作業を行ってみましょう。うまくいかなければ、iPhoneも再起動してみましょう。
PCのセキュリティーソフトを一時的に停止する
一度セキュリティーソフトを停止させた状態でiTunesからの復元を試してみましょう。セキュリティーソフトがiTunesを有害と誤判断しているのであれば、一時停止することでiTunesからバックアップを復元できるようになります。
iPhoneの空き容量を確認して不足しているなら増やす
iPhoneの空きが不足しているんであれば、データの整理が必要です。iPhoneの設定アプリを開いて『一般』、『iPhoneストレージ』の順にタップすると、お手元のiPhoneの空き容量を確認できます。どのデータにどれくらい容量を使っているかが一目でわかるので、それを見ながらiPhone側の不要なアプリや写真を消して整理しましょう。
これらを試してみても復元できないときの対処方法
復元できない場合のたくさんの対処方法を紹介してきましたが、すべて試したにもかかわらず未だにうまくいかない、という場合はどうしたらいいのでしょうか。奥の手ともいえる2つの対処方法を紹介します。
別のiOSデバイスへの復元を試みる
iPhone以外のiOSデバイスへの復元ができる場合もあります。iPadやiPod touchをお持ちの方はぜひiTunesからの復元を試してみましょう。
それでも復元できないときはリカバリーモードでの復元を試みる
どうしても復元できない場合、最終手段としてiPhoneのリカバリーモードを試してみましょう。手順を説明していきます。iTunesが最新の状態であることが前提です。最新であることを確認したら、iTunesを起動しましょう。次にiPhoneの電源を切っておきましょう。電源オフの状態のiPhoneとパソコンをUSBケーブルで接続しましょう。
iPhoneのモデル別リカバリーモードの立ち上げ方一覧
その後iPhoneのリカバリーモードを立ち上げるのですが、立ち上げの手順はお手元のiPhoneのモデルによって異なります。下の表を参照してリカバリーモードを起動しましょう。その後パソコンの画面で『iPhoneを復元』をクリックして、『復元とアップデート』をクリックしましょう。これでリカバリーモードから復元が行えるはずです。
iPhoneのモデル | リカバリーモード起動手順 |
iPhoneX iPhone8 /8Plus |
1.最初に音量アップボタンを押してすぐ離す。 2.音量ダウンボタンを押してすぐ離す。 3.電源ボタンを10秒程度長押しする。 |
iPhone 7/7Plus | 音量ダウンボタン、電源ボタンを一緒に10秒程度長押しする。 |
iPhone 6s以前 | 電源ボタンとホームボタンを一緒に10秒程度長押しする。 |
iTunesでiPhoneのバックアップ復元ができないときも落ち着いて
iPhoneにiTunesのバックアップからデータが復元できない場合でも、対処方法はたくさんあります。復元できる可能性は十分にあるので、エラーが発生した際も落ち着いて、あきらめずに紹介した方法を試してみましょう。