2019年04月19日更新
インスタグラムの公式ロゴ(アイコン)ダウンロード方法!フォント作成の仕方は?
インスタグラムのロゴのフォントやアイコンを「いいな」とは感じる人は多いでしょう。そのインスタグラムのロゴのフォントやアイコンが、制限付きながら使えるということをご存知でしょうか。今回はインスタグラムのフォントとアイコンの入手方法を注意事項とともにお伝えします。
目次
- 1インスタグラムのロゴのフォントは今と昔で違う?
- ・昔はBillabong(ビラボン)という種類のフォント
- 2インスタグラムのフォントBillabong(ビラボン)のダウンロード
- ・サイトからフリーダウンロード
- ・フォントファイルを登録する
- 3インスタグラムのフォントBillabong(ビラボン)の使用方法
- ・文字を書いてフォントを変更するだけ
- ・画像編集アプリの中でも使用できる
- 4インスタグラムのフォントを日本語にも使用できる?
- ・フォント変換は英数字のみ
- 5インスタグラムの今のフォントはフリーで利用できる?
- 6インスタグラムの公式ロゴを素材にできる
- ・ダウンロード方法
- ・文字や色を変えることは著作権法違反になる
- 7インスタグラムのフォントを使っておしゃれにしよう
- ・Instagramの記事が気になった方にはこちらもおすすめ!
インスタグラムのロゴのフォントは今と昔で違う?
インスタグラムの公式ロゴマーク(アイコンやグリフといったマークと、文字のロゴとを合わせたものをロゴマークといいます)は、非常にシンプルでスタイリッシュです。特にインスタグラムのアイコンは洗練されていて、ちょっと見にはインスタントカメラを基にしたとは見えないほどです。
こうしたインスタグラムのアイコンのようなシンプルで平面的なデザインをフラットデザインと呼びます。2013年にAppleがiOS7で導入したことで一気に普及したデザインで、シンプルでかっこよく、データの通信量が減って画面表示が速くなり、ユーザーがアイコンに邪魔されずに本体のコンテンツに集中できる、というメリットがあります。
実はそれ以前のアイコンは、スキューモーフィズムと呼ばれる現実世界のアイテムを模してアイコン化したものが多かったのです。これは今よりもユーザーがスマホに慣れていなかったため「このアプリはリアルで言うとこれこれです」と見せることが重要だと思われていたせいです。
ところが2013年にスティーブ・ジョブズが「いやいや、それってダサいよね」とiOS7のアイコンをすべてフラットデザインに変えてしまいました。その影響を受けて、ほかの全部のアプリも2018年現在のフラットデザインに変更されたのです。
インスタグラムもまたその波に翻弄された一つです。スティーブ・ジョブズから遅れること3年、2016年に現在のフラットデザインのインスタグラム公式ロゴマークが作成されました。
しかしそれまでのインスタグラム公式ロゴマークに使用されていたのは、さっき申し上げたスキューモーフィズムばりばりのインスタントカメラそのままのアイコンデザインだったのです。
昔はBillabong(ビラボン)という種類のフォント
2016年のインスタグラム公式ロゴマークの変更で、アイコンと同様にインスタグラムのロゴのフォントも変更されました。
2013年に作成されたそれまでのインスタグラム公式ロゴマークでは、Billabongというフリーフォントが使われていました。このBillabongフォントは割りと太めのマジックで書いたような筆記体で、親しみやすさと暖かさを感じさせてくれました。
インスタグラムが写真投稿アプリであることを強調した、インスタグラム公式ロゴマークにあるインスタントカメラのアイコンの、ちょっと古い感じと合ういいフリーフォントです。
今のフォントは?
一方、現在のインスタグラムの公式ロゴマークにある、インスタグラムの文字のロゴタイプに使われているフォントは、フラットデザインを採用してシンプルでスタイリッシュになったインスタグラムアイコンに合わせて、ぐっと都会的でスタイリッシュになっています。
このロゴタイプは新たにデザインされたもので、まったく同じフォントはありません。しかし、デザインの基になったと思われるBlue Vinylというフォントがあります。このフォントについては後述します。
インスタグラムのフォントBillabong(ビラボン)のダウンロード
現在は使われていませんが、Billabongはいい雰囲気のフォントですし、以前からインスタグラムを利用していた人なら使ってみたいと思うフォントの一つでしょう。しかし、BillabongフォントはWindowsPCやMacには最初からインストールされているフォントではありません。
そこでフリーフォントを配布しているサイトからBillabongフォントをダウンロードしましょう。フリーフォントなので無料で手に入るのがうれしいところです。
フリーフォントのダウンロードサイトは数多くありますが、今回は ALLBESTFONTS.com からBillabongフォントをダウンロードします。
サイトからフリーダウンロード
先のリンクでBillabongフォントのダウンロードページに飛ぶと大きな「Billabong」の文字の下に緑色のダウンロードボタンがありますので、これをクリックしてBillabongフォントをダウンロードしてください。
すると、あなたのパソコンのダウンロードフォルダに「Billabong.zip」という圧縮ファイルがダウンロードされたはずです。
これを展開すると、フォントファイルである「Billabong.ttf」とインスタグラムのロゴマークに似せて作成された「instagram-logo.jpg」が手に入ります。
フォントファイルを登録する
入手したBillabongフォントのTrueTypeフォントファイルは、OSにインストールする必要があります。以下ではmacOSでのインストール方法をお伝えしますが、Windowsでもほぼ同じ手順でBillabongフォントがインストール可能です。
まず展開した「Billabong.ttf」をダブルクリックします。するとフォントの見本が表示されますので「フォントをインストール」をクリックします。
するとMacのフォントを管理するアプリ、Font Bookが立ち上がり、Billabongフォントは無事にOSにインストールされます。
これ以降、あなたのパソコンでは自由に、文字通りフリーなフォントとしてBillabongフォントを利用できます。
インスタグラムのフォントBillabong(ビラボン)の使用方法
パソコンにインストールされたBillabongフォントは、ほかのフォントと同様にさまざまなアプリで利用できます。
文字を書いてフォントを変更するだけ
フリーフォントのBillabongフォントは文字を扱えるアプリなら、ほぼどんなアプリでも利用できます。今回は試しにmacOSに最初から搭載されているメモ.appでBillabongフォントを使ってみましょう。
まず画面の適当なところでマウスを右クリック(またはCtrlキーを押しながらクリック)してコンテキストメニューを表示させます。そしてその中の「フォント」を選び、横に開いた孫メニューの中から「フォントパネルを表示」をクリックします。
するとフォントパネルが現れますので、左端の「コレクション」が「すべてのフォント」になっているのを確認して、検索窓に「Billabong」と入力します。たいていは「Bil」くらいまで入力するとフォントが絞り込まれてBillabongフォントが見つかりやすくなります。
Billabongフォントが見つかったら、フォントを変更したい文字を選択して、フォントをBillabongに変更します。
すると見事に選択した部分の文字が旧インスタグラム公式風のロゴタイプに変わります。
これをプリントアウトできますから、アイロンプリントに出力して旧インスタグラム風のTシャツを作成するのならメモ.appだけでも十分なのです。
画像編集アプリの中でも使用できる
今度はPhotoshop並の機能を持ちながらフリーで使える、オープンソースの画像処理アプリGIMPでBillabongフォントを使ってみます。
画像の上に文字を入力し、フォント名のところに「bil」と入力したところで、Billabongが四択の候補の中に現れましたので、これをクリックします。
すると有無を言わせず「インスタグラム」という感じの写真になりました。これはもう公式の写真といっても通るかもしれません。相手の目が曇っていれば、の話ですが。
このように画像編集アプリを使えば、簡単に画像とBillabongフォントの文字を組み合わせられます。
インスタグラムのフォントを日本語にも使用できる?
フリーフォントのBillabongフォントが入手できたので、いろいろな場面で使いたいところですが、残念なことに制約があります。また、現在のインスタグラム公式ロゴマークのフォントに似ているBlue Vinylにも、それより大きな制約があるのです。
フォント変換は英数字のみ
Billabongフォントで日本語を打っても、そのアプリでのデフォルトのフォントが使われてしまい、バランスが悪くなります。
これはBillabongが1バイト文字と言われる英数字のみをサポートしているためで、2バイト文字の日本語はBillabongのフォントデータには含まれていないのです。したがって、フォントデータがない日本語部分は、それぞれのアプリのデフォルトのフォントで代用されてしまいます。
解決策は、日本語フォントの中でBillabongとバランスの取れそうなフォントを選んで組み合わせるか、開き直って日本語は使わないかしかありません。相性のいい日本語フォントがないか、フリーフォントを探してみてください。
インスタグラムの今のフォントはフリーで利用できる?
一方、現在のインスタグラム公式ロゴマークのロゴによく似たフォントのBlue Vinylも、やはり1バイト文字にしか対応していないので日本語を表示できません。
それよりも大きな問題は、このフォントがフリーフォントではなく有料のフォントだということです。サイトやその時の為替レートによって値段が違いますが、2018年12月現在ではおよそ5,000円で販売されています。
それだけの価値があるフォントですが、ちょっとインスタグラム公式風のロゴタイプを作りたいといった程度の好奇心では割があわなく感じられるでしょう。
インスタグラムの公式ロゴを素材にできる
インスタグラムの公式ロゴマークのうち、ロゴタイプのフォントについてはこれまで語ってきた通りです。
ではインスタグラム公式ロゴマークのマークの部分である、インスタグラムのアイコンについては利用可能なのでしょうか?
実はガイドラインに沿ってさえいれば、インスタグラム公式のアイコンを誰もが許可を取ることなしに利用できるのです。
ダウンロード方法
インスタグラムから正式にダウンロードできるものは、2018年12月現在「アイコン」「スクリーンショット」「放送用テンプレート」の3種類です。
今回はインスタグラムのアイコンをダウンロードします。
これらの素材をダウンロードするには、まず下のリンクでインスタグラム公式のブランドリソースのサイトに飛びます。
ここでガイドラインを確認したり、A4を超えるサイズの印刷物に使用したり、放送や屋外広告に使う場合は許諾を得たりできます。
まずは英文のガイドラインをよく読んでから画面上部の「Assets」をクリックしてください。残念ながらインスタグラムには日本語のガイドラインは存在しませんし、問い合わせも英語に限るとあるので、インスタグラムへのこの件での日本語での問い合わせは行わないでください。
ASSETSに飛ぶと「Download Instagram's official logos, icons and other assets」とありませんが、2018年12月現在ではインスタグラムのロゴタイプは公開されていません。
ASSETSの画面をスクロールすると、利用可能なインスタグラム公式アイコンなどが表示されます。
今回は「GLYPH ICON」を選択します。
するとダウンロード画面に切り替わります。ダウンロードボタンはやや下にあるのでスクロールが必要かもしれません。
ここでまず利用するMEDIA TYPEを選びます。インスタグラム公式アイコンをウェブサイトなどで使うのであれば「Online」を、印刷物に使うのであれば「Print & Packaging」を、放送や映像に使うのであれば「TV & Films」を選択します。
さらに(もちろん既に熟読済みのはずですが)インスタグラムのアイコンなどの利用に関するガイドラインを承知していることをチェックするとその下にある「Download」ボタンがアクティブになり、インスタグラム公式アイコンがダウンロードできます。
この辺り、日本語ではないので少々わかりにくいかもしれませんが、インスタグラムのガイドラインを熟読する以外は難しくはないはずです。
ダウンロードが終了すると、インスタグラムのアイコンデータが圧縮された「glyphlogo_may2016_onlinev2.zip」がダウンロードフォルダに入っています。
これを展開すると、グラフィックツールで広く使えるPNG、Illustratorなどで使えるEPS、Photoshopで使えるPSDの各インスタグラム公式アイコンデータが入手できます。
文字や色を変えることは著作権法違反になる
こうして入手したインスタグラムの公式アイコンですが、実はこれで作成できるものはかなり限られています。
ガイドラインでインスタグラムの公式アイコンの使用を許可されているのは、あなたが自分のインスタグラムアカウントを表示するためです。ここで想定しているのは、Webサイトやチラシに企業や個人事業主が、自分のアカウントを記すためのアイキャッチとしてインスタグラム公式アイコンを使用することでしょう。
Tシャツを作成して、インスタグラム公式アイコンと一緒に自分のアカウントを表示することを考える人もいるかもしれませんが、A4を超えるサイズの印刷物はインスタグラムの許諾が必要です。インスタグラムの許諾が下りればいいのですが、インスタグラムが許諾しなければよほど小さな赤ちゃんでなければ着られないTシャツしか作成できません。
ガイドラインの隙をつくようですが、インスタグラムのマイアカウントを印刷したバッジの作成やA4サイズ以下のサコッシュの作成なら可能かもしれません。ただしそのときは、インスタグラム公式アイコンの占める面積が全体の50%以下でなければなりません。
またインスタグラム公式アイコンの使用形式についても、しっかりとガイドラインに記されています。
まずサイトなどの作成時にはインスタグラム公式アイコンの周囲に十分な余白が必要です。具体的にはインスタグラム公式アイコンの大きさの50%以内には、文字やグラフィックなど、ほかの要素を入れることを禁止しています。
またインスタグラム公式アイコンの変形や回転も禁止です。形を変えずにそのままの位置で使用しなければなりません。
さらにインスタグラム公式アイコンの色については自由となっていますが、白か黒の単色が推奨されています。ただしほかのSNSアイコンと並べる場合などは淡色で同じ色合いにすることが認められているようです。
加えてインスタグラム公式アイコンをオンラインで利用する際には、CTA(Call To Action=コールトゥアクション)ボタンでの使用が義務です。CTAとは、ボタン(この場合はインスタグラム公式アイコン)をクリック、またはタップするとユーザーになんらかのアクションを起こさせるものを言います。
インスタグラムのガイドラインの最初のパターンでは、インスタグラム公式アイコンはあなたのアカウントと併置されますから、インスタグラム公式アイコンをクリックすることであなたのインスタグラム上のプロフィールページが開くように要求したり、フォローを呼びかけるような言葉と一緒に使用するといいでしょう。
インスタグラムのフォントを使っておしゃれにしよう
以上の説明で、インスタグラム公式ロゴマークを、フリーフォントや有料フォント、さらにはインスタグラムの公式サイトからダウンロードできるアイコンなどを使って作成できるめどは立ちました。しかしインスタグラムのガイドラインでは、インスタグラムの公式めいたものを作成することを禁じています。
またキャンペーンなどでインスタグラムのアイコンを使うときも、インスタグラムが主催・後援しているかのような表現を堅く禁じています。したがって、ダウンロードした素材とフリーフォントを組み合わせて、いわゆるインスタグラムっぽいものを作成するのはガイドラインを踏み外した行為といえます。悪くすれば商標権侵害として捉えられかねません。
あくまでもガイドラインに沿った形で、インスタグラム風の画像を作成したりする程度でとどめておいてください。1バイト文字しか収録されておらず日本語が使えないのが残念ですが、それでもBillabongやBlue Vinylというインスタグラム風フォントを使って遊ぶだけで十分楽しめることでしょう。