家計簿アプリの危険性!情報漏洩リスクや安全性・セキュリティについて解説!

家計簿アプリを使用したことがありますか。お金の管理がしやすい家計簿アプリですが、アプリによっては、情報漏洩の危険性があります。本記事では、家計簿アプリの危険性や、情報漏洩のリスク・安全性・セキュリティについて、解説していきます。

家計簿アプリの危険性!情報漏洩リスクや安全性・セキュリティについて解説!のイメージ

目次

  1. 1家計簿アプリの危険性!情報漏洩のリスクは?
  2. 銀行・証券会社の口座
  3. クレジットカードの情報
  4. レシートの情報
  5. 2家計簿アプリの安全性は?セキュリティ管理は大丈夫?
  6. アプリでのセキュリティ対策
  7. 新方式APIの導入
  8. 銀行法の改正
  9. 3家計簿アプリの安全性を高めよう!個人でもできるセキュリティ対策
  10. 銀行・証券会社の口座の登録は1つにする
  11. クレジットカードの取り扱いに注意する
  12. アプリにロックをかける
  13. 公共のWi-Fiでは家計簿アプリを利用しない
  14. アプリやOSを最新バージョンに更新する
  15. SNS連携しない
  16. パスワードの使い回しはしない
  17. 4家計簿を安心して管理できるおすすめアプリ
  18. 家計簿マネーフォワード
  19. Moneytree
  20. Zaim
  21. Dr.Wallet
  22. 5家計簿アプリの危険性を覚えておこう

家計簿アプリの危険性!情報漏洩のリスクは?

家計簿をつけることで、何にどれだけお金を使ったのかが、すぐに分かります。よって、貯金もしやすく、お金の管理をするには便利です。家計簿の種類は、手書きの家計簿もありますが、専用のアプリを使って家計簿をつけることもできます。手書きとは違い、専用アプリを使えば、書く手間もないため、非常に便利で管理しやすいというメリットがあります。

しかし、家計簿アプリを使う上で、気をつけなければいけないことがあります。ここでは、家計簿アプリの危険性や、情報漏洩のリスクについて解説していきます。是非、参考にしてみてください。

銀行・証券会社の口座

家計簿アプリを利用するためには、銀行のログイン情報をアプリに登録しなければいけません。なぜなら、家計簿アプリと銀行を連携させることにより、入金・出金データをアプリに反映させるためです。しかし、ログイン情報が漏洩してしまうと、銀行のデータを盗まれる危険性があります。

銀行・証券会社では、振込みなどを行う際は、ログインだけでなく、取引パスワードが別途必要になってきます。万が一、家計簿アプリからログイン情報が漏洩しても、銀行の取引パスワードは分からないため、お金を盗まれることは避けられます。

しかし、安易な取引パスワード(生年月日など)に設定していると、安全性は保証できません。お金を盗まれる危険性は充分にあります。一度、設定しているパスワードを確認するようにしてください。

クレジットカードの情報

クレジットカードの情報が漏洩すると、カード番号などを利用して、勝手に買い物をされるリスクがあります。例えば、ネットショッピングでの決済では、クレジットカードの番号以外に、カードの裏面に記載されている、セキュリティコードを入力しなければいけません。

セキュリティコードを入力することで、不正利用を防ぐようにしているのです。しかし、家計簿アプリに登録するのは、クレジットカードの番号ではなく、ログイン情報のみなので、情報漏洩したとしても、勝手に買い物をされるリスクはありません。

レシートの情報

家計簿アプリでは、レシートの写真をアップロードするだけで、買い物した内容がアプリに登録されます。レシートには、買い物したお店の情報や、買い物した内容が記載されています。もし、レシートの情報が漏洩すれば、地域の特定に繋がり、個人情報が漏洩する危険性があります。

しかし、家計簿アプリには、情報漏洩を防ぐために、通信を暗号化しています。通信を暗号化することで、レシートの情報が漏洩するリスクはなくなります。

家計簿アプリの安全性は?セキュリティ管理は大丈夫?

家計簿アプリの危険性を解説しましたが、たくさんあるアプリの中で、家計簿アプリの安全性や、セキュリティ管理は大丈夫なのかと、不安になるかもしれません。今から家計簿アプリを利用しようと検討している方は必見です。ここでは、家計簿アプリの安全性や、セキュリティ管理について解説していきます。

アプリでのセキュリティ対策

家計簿アプリでのセキュリティ対策として、アプリの通信を暗号化しています。2048bitのSSL証明書を使った通信方式で、利用者のデータは、別のサーバーで暗号化して保存・管理しています。

また、情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格である、JIS Q 27001:2014の認証を取得していますので、安心して使うことができるようになっています。

新方式APIの導入

家計簿アプリでは、新方式であるAPI(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)を導入しています。従来の家計簿アプリでは、利用者の個人情報(ログイン情報など)を、アプリに反映させるために、預けなければいけませんでした。

しかし、新方式であるAPIでは、銀行とアプリの運営会社が連携するため、利用者の個人情報(ログイン情報など)を、アプリに預ける必要がありません。アプリの運営会社は、利用者の情報を何に使うのかを、事前に銀行へ申請しなければいけません。

申請後、銀行は、アプリの運営会社を審査します。審査して、セキュリティ管理などに問題なく、信用できると判断した場合のみ、連携します。

連携することで、利用者は、銀行に対して、個人情報をアプリの運営会社へ提供することを承諾するだけになります。よって、家計簿アプリで、利用者が個人情報を入力する必要はなく、アプリから情報が漏洩する危険性はありません。

銀行法の改正

2017年に銀行法が改正されたことにより、オープンAPI(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)公開の努力義務を課すとされています。背景には、銀行と外部企業の連携により、利便性の高い金融サービスを提供することが挙げられます。

銀行は、顧客に対して、残高照会・取引明細・振込などのサービスを提供していますが、API経由で外部企業も顧客情報を利用できるようになります。アプリの利用者にとっては、家計簿アプリに個人情報を登録する必要がなく、安心して利用でき、セキュリティ面でも高い安全性があります。

よって、これから更に、APIにより銀行と外部企業との連携が進んでいくことが考えられます。

家計簿アプリの安全性を高めよう!個人でもできるセキュリティ対策

APIが導入され、銀行と外部企業の連携により、安全性は高くなっていますが、自分自身でもできるセキュリティ対策を、解説していきます。

銀行・証券会社の口座の登録は1つにする

家計簿アプリなどに登録する、銀行・証券会社の口座登録は、1つだけにしてください。口座には、貯蓄用と給与所得用など複数あります。しかし、登録して使用するのは給与所得用のみにすることで、もしも情報漏洩した際、被害を最小限に抑えることができます。

家計簿アプリに必要なのは、収入の情報なので、登録は給与所得用の口座のみで問題ありません。いくつも口座を登録することは避け、口座の管理をしっかりと行ってください。

クレジットカードの取り扱いに注意する

クレジットカードの情報をアプリに登録すると、非常に便利ですが、取り扱い管理には充分注意するようにしてください。不正アクセスされた場合、クレジット情報を盗まれて不正に利用されます。高額な買い物をされて、身に覚えのない請求が来てしまうことに繋がります。

クレジットカードの情報を登録した場合は、クレジットカードの会員サイトで、ログイン情報を確認したり、ログインがあった場合に、メールが届くように設定したりすることをオススメします。確認することで、不審なログインがあった場合、すぐに対応することができます。

アプリにロックをかける

もしも、アプリを利用している端末(スマホなど)を紛失してしまった場合は、不正にアクセスされて情報が盗まれる危険性があります。しかし、事前にアプリにロックをかけておけば、不正にアクセスされることを防ぐことができます。

紛失することはないと思っても、絶対はありません。端末管理を行うだけで、防ぐことができますので、必ずロックに設定するようにしてください。

公共のWi-Fiでは家計簿アプリを利用しない

アプリを利用する場所も注意しなければいけません。公共のWi-Fiは、無料で便利ではありますが、通信自体に安全性がありません。よって、個人情報の漏洩リスクが非常に高いと言えます。アプリを利用する際は、利用しないようにしてください。アプリを利用する場合は、キャリアの通信・ご自身の家にあるWi-Fiを利用するようにしてください。

アプリやOSを最新バージョンに更新する

使用するアプリやOSのバージョンが古いままだと、個人情報の漏洩リスクが高くなります。防ぐためにも、アプリやOSはバージョンアップして、最新にするようにしてください。定期的に、アプリが更新対象になっていないか確認して、対象になっている場合は更新してください。

SNS連携しない

アプリとSNSを連携させることで、更に便利に利用できる場合があります。しかし、連携するSNSのセキュリティが万全になっていないと、個人情報の漏洩リスクが高くなります。SNSのアカウントを利用してアプリに登録するのは、オススメできません。

個人情報を守るためにも、SNSとの連携は避けるようにしてください。アプリとSNSは、個別に利用してください。

パスワードの使い回しはしない

利用しているアプリが複数ある場合、パスワードは全て違うものに設定していますか。面倒だからと言って、同じパスワードを利用している人は多いですが、同じパスワードの使い回しをしていると、情報漏洩する危険性があります。また、同じパスワードに設定することで、情報漏洩した際、全てのアプリでの、個人情報の漏洩リスクが非常に高くなります。

よって、パスワードは個別に設定するようにしてください。パスワードは紙にメモしておくなど、スマホのメモ機能などは使わずに、保存しておくことをオススメします。

このように、自分自身でもセキュリティ管理をすることはできます。最低限、以下のように管理をするようにしてください。
 

  • 銀行・証券会社の登録口座は1つにする。
  • クレジットカードの情報を登録した場合は、クレジットカードの会員サイトで、ログイン情報を確認したり、ログインがあった場合に、メールが届くように設定したりする。
  • アプリ自体にロックをかける。
  • 公共のWi-Fiで家計簿アプリを利用しないようにする。
  • アプリやOSを最新バージョンに更新しておく。
  • SNSと連携しない。
  • パスワードの使い回しはしない。

家計簿を安心して管理できるおすすめアプリ

セキュリティ面から、安心して家計簿を管理することができるアプリを、ご紹介していきます。

家計簿マネーフォワード

家計簿マネーフォワードアプリは、クレジットカードの利用明細から、家計簿を自動で作成することができます。グラフで支出を確認することができるので、見やすくなっています。また、銀行と連携して、証券情報などを無料で見ることもできます。

更に、レシートを手入力することなく、スマホで写真を撮ることで、レシートの内容を自動で読み取り、内容が家計簿に反映されます。口座を登録すると、取引した明細を自動的に取得し、光熱費などカテゴリ分別もしてくれます。

通信には、256bit SSL暗号化通信を利用しているので、データはすべて暗号化されています。セキュリティ管理も問題なく、安心して利用することができます。

家計簿アプリ

Moneytree

Moneytree(マネーツリー)アプリは、クレジットカードや口座を登録すると、取引した明細を自動的に取得してくれます。また、クレジットカード・銀行と連携しているので、口座の残高を確認することもできます。クレジットカード明細も確認できるので、何にいくら使ったのかが、すぐに分かります。

通知機能として、クレジットカードなどの口座引き落とし日を、事前に教えてくれます。通知してくれることで、残高不足で引き落としができなかったなどの、トラブルを防ぐことができます。入力も、レシートを手入力することなく、スマホで写真を撮ることで、レシートの内容を自動で読み取り、内容が家計簿に反映されます。

アプリの安全性については、TRUSTe(プライバシー認証機構)を取得しているので、問題なく安心して利用できます。

家計簿アプリ

Zaim

Zaim(ザイム)アプリは、日本最大級のアプリで、800万ダウンロードされています。カテゴリが15種類に分けられているので、支出内容を細かく確認することができます。また、レシートを手入力することなく、スマホで写真を撮ることで、レシートの内容を自動で読み取り、内容が家計簿に反映されます。

クレジットカード・銀行と連携しているので、口座の残高や、利用明細を確認することもできます。更に、家計簿機能だけでなく、スーパーの特売情報を教えてくれたり、支出バランス診断を行ってくれたりしますので、機能が充実したアプリと言えます。

家計簿アプリ

Dr.Wallet

Dr.Wallet(ドクターウォレット)アプリは、レシートをスマホのカメラで撮るだけで、データをアプリに反映させることができます。オペレーターが、手入力してくれるので、入力の手間がありません。また、1枚のレーシートを、複数のオペレーターが分割して入力するため、安全性は確保されます。

カテゴリも分類してくれるので、家計簿を確認するときに、見やすくなっています。クレジットカードや口座を登録すると、取引した明細を自動的に取得してくれます。また、クレジットカード・銀行と連携しているので、口座の残高を確認することもできます。

家計簿アプリ

家計簿アプリの危険性を覚えておこう

今回は、家計簿アプリの危険性、情報漏洩リスクや安全性・セキュリティについて解説しました。使うと便利な家計簿アプリですが、危険性を充分理解するようにしてください。ご紹介した通り、オススメアプリがありますので、自分自身でもセキュリティ管理をしっかり行った上で、利用するようにしてください。

関連するまとめ

Original
この記事のライター
leiyu
皆さんのお役に立てる記事を分かりやすく書いていくライターを目指しています。