CrystalDiskMarkの使い方とSSD/HDD速度測定のスコアの見方を解説!
パソコンのSSDやHDDの速度測定スコアを確認できる「CrystalDiskMark」の使い方を紹介します。SSDやHDDの速度が規定スコアが出ているかの見方など、「CrystalDiskMark」の基本的な使い方から設定方法まで詳しく解説します。
目次
CrystalDiskmarkとは?
本記事冒頭の本章では、ベンチマークソフト「CrystalDiskMark」の解説や、ベンチマークソフトとはどういった用途で利用するのかを解説します。ベンチマークソフト自体を利用したことがない人は、冒頭の本章で確認しておきましょう。
SSDやHDDの速度を測定できるベンチマークソフト
ベンチマークソフト「CrystalDiskMark」はパソコンの各種ストレージメモリの書き込みや読み込み速度を測定するためのフリーソフトです。例を上げるとSDD(Solid State Drive)、HDD(Hard Disk Drive)ネットワークストレージ領域、SDカードやMicro SDカードなどの、PC記憶装置(ストレージ領域)の速度を測定します。
このようなソフトのことを「ベンチマークソフト」とも呼び、「CrystalDiskMark」は無料で利用できるベンチマークソフトです。難しそうな単語が並びましたが、操作は非常に簡単で、初心者の方でも簡単にPCのストレージ領域のスピード測定ができるので、自分のパソコンのSSDやHDDの速度を測定してみましょう。
「CrystalDiskMark」の対応OSは下記の通りです。
Windows XP | Windows Server 2003 |
Windows Vista | Windows Server 2008 |
Windows 7 | Windows 8 |
Windows Server 2012 | Windows 8.1 |
Windows 10 | Windows Server 2016 |
「CrystalDiskMark」はmac OSには非対応なので注意してください。
CrystalDiskmarkのインストールの仕方
本章では、「CrystalDiskMark」のインストール方法を紹介します。次の章では、「CrystalDiskMark」の使い方を紹介していくので、まずはパソコンに「CrystalDiskMark」をインストールしましょう。
インストールには3つの方法がある
「CrystalDiskMark」ソフトウェアのインストール方法には3つの方法があります。
- 【CrystalDiskMarkインストール方法その1】ZIP/Portable版
- 【CrystalDiskMarkインストール方法その2】インストーラー版
- 【CrystalDiskMarkインストール方法その3】Microsoft Store版
上記3つの「CrystalDiskMark」インストール方法を個別に紹介していきます。いずれのインストール方法も内容的には同じなので、1番簡単な方法で「CrystalDiskMark」をPCにインストールすると良いでしょう。
ZIP/Portable版
「CrystalDiskMark」のZIP/Portable版は上記のインストールページリンクにアクセスして「ZIP」をクリックしてください。
インストーラー版
「CrystalDiskMark」のインストーラー版は上記のインストールページリンクにアクセスして「exe」をクリックしてください。
Microsoft Store版
「CrystalDiskMark」のMicro Store版は上記のインストールページリンクにアクセスして「Store」をクリックしてください。
CrystalDiskmarkの使い方
「CrystalDiskMark」をインストールしたら、早速ソフトを起動して使い方を確認していきましょう。
ソフトを起動して測定する
「CrystalDiskMark」を起動すると上の画面が表示されます。「CrystalDiskMark」は基本的に難しい設定をしなくても、初期設定の状態ですぐに測定を開始できます。画面右側にある緑色の「All」をクリックすることで、すべての速度測定が開始します。
左側の「READ」が読み込み速度を表示しており、「WRITE」が書き込み速度を表示しています。表示される数値は1秒間あたりのMB数速度となるので、数値が高ければ高いほどスペックの高いPCであるということが言えます。
「Seq Q32T1」「4KiB Q8T8」「4KiB Q32T1」「4KiB Q1T1」それぞれの見方や数値目安に関しては、次の章で詳しく見方を解説します。
測定の設定をする
「CrystalDiskMark」では下記の項目を設定することができます。
- 【設定項目1】速度測定回数
- 【設定項目2】データサイズの設定
- 【設定項目3】速度測定の対象ドライブ
上記それぞれの設定項目の設定方法について、個別に詳しく解説していきます。
測定回数
「CrystalDiskMark」画面上部左側の項目からは「読み込み速度の測定回数」を設定することができます。初期設定状態では「5回」に設定されていますが、回数を増やしてより正確な読み込み速度や書き込み速度を測定できます。測定回数を増やすことで、測定計測時間が長くなるので注意してください。
データサイズ
「CrystalDiskMark」画面上部中央の項目では「データサイズ」を設定できます。初期設定では「1GiB」に設定されていますが、数値を大きくすることで測定時間が長くなります。USBドライブやHDD・SDDのデータサイズによってサイズを調整することで、より正確な読み込み速度、書き込み速度を測定することができます。
測定対象のドライブ
「CrystalDiskMark」画面上部右側の項目では、測定対象のドライブを選択することができます。HDD・SDD以外にSDカードやUSBドライブが接続されている場合は、同項目から速度を測定したいストレージ・ドライブを選択してください。
CrystalDiskmarkのスコアの見方と目安
本記事最後の本章では、「CrystalDiskMark」の速度スコアの見方と目安について紹介します。
Seq Q32T1
「Seq Q32T1」は連続したストレージ領域に【読み込み】・【書き込み】する目安の速度を指します。
4KiB Q8T8
「4KiB Q8T8」はランダムなストレージ領域に【読み込み】・【書き込み】する目安の速度を指します。
4KiB Q32T1
「4KiB Q32T1」は「NCQ」(ネイティブコマンドキューイング)(NCQ)対応のPCの測定に利用します。複数のコマンドのCUE(キュー)が入った場合の目安処理速度を表示しています。
4KiB Q1T1
「4KiB Q1T1」は複数の処理を並行して行う能力・速度を表す目安の値になります。各項目の見方を紹介しました。速度の目安はPCのスペックによって異なるので、実際のPCのスペック情報と比較して、自分のパソコンがどのような状態になっているかを確認してみてください。
CrystalDiskmarkで速度を測定してみよう
本記事では、Windowsパソコンの速度測定、ベンチマークソフト「CrystalDiskMark」の使い方や、数値の見方、設定方法を紹介しました。実際にWindowsパソコンを持っている人は、自分のWindowsパソコンのスペックと実測値を比較して、パソコン本来のスペック通りの数値が出ているか確認してみるとよいでしょう。
本記事を参考に「CrystalDiskMark」を利用して、快適なWindowsパソコンライフを送ってください。