2019年11月09日更新
【Android】バックアップをPCでとる方法!スマホのデータ移行する方法は?
Androidスマホの故障や紛失などの万が一に備えて、大事なデータは定期的にPCへバックアップをとってくことをお勧めします。そこで今日はAndroidスマホのデータをPCへバックアップを取るためのデータ移行の方法を紹介します。
目次
- 1Androidスマホのバックアップ
- ・Androidのバックアップの必要性
- ・スマホのデータを移行する方法
- 2USBケーブルを使ってPCでAndroidのバックアップをとる方法
- ・バックアップがとれるデータ
- ・PCでバックアップをとる手順
- ・PCがAndroidを認識しない場合
- ・バックアップデータの復元手順
- 3AnyTrans for Androidを使ってPCでバックアップをとる方法
- ・AnyTrans for Androidとは
- ・バックアップがとれるデータ
- ・PCでバックアップをとる手順
- ・バックアップデータの復元手順
- 4PCでAndroidのアプリデータをバックアップする方法
- ・Helium
- 5万が一に備えてPCでAndroidのバックアップをとっておこう!
Androidスマホのバックアップ
Androidスマホのデータの管理や保存はどうしていますか?Androidの外付けSDカードに保存しているだけではスマホごと紛失してしまった場合や、SDカードが破損してしまった場合どうすることもできません。
Androidのバックアップの必要性
Androidスマホのバックアップは絶対に必要でしょうか?絶対ではありませんがバックアップは行っておくに越したことはありません。なぜならAndroidのデータが破損したりスマホを紛失したりすることは、事故や災害と同じように予期しない出来事であり、誰にでも起こる可能性はあるが、100%全員に起こることではないからです。
つまり、Androidのバックアップは保険と同じだと考えて下さい。万が一に備えてバックアップしておくことは、万が一は起きないことが一番ですが、その万が一が起きてしまった時にとても役立ちます。
スマホのデータを移行する方法
Androidスマホのデータを移行させる方法を3つ紹介します。
Googleアカウントと同期する
Androidスマホのユーザーならほとんどの人が所有しているGoogleアカウントを使ったデータの移行方法です。同期とは、Androidスマホ内の指定した項目のデータをGoogleアカウントにバックアップする機能のことをいいます。
Googleアカウントにデータをバックアップしておくことで、Androidスマホの故障やデータの消失、また、スマホを買い替えたとしてもデータをGoogleアカウントから復元させることができます。まだGoogleアカウントを登録していない場合は、下記リンクに詳しく登録方法を紹介していますので参照してください。
Androidスマホの「設定」>「アカウント」をタップして開きます。
Googleアカウントにデータ移行(バックアップ・同期)しておきたいアカウント(Gメールアドレス)をタップして選択し、「アカウントの同期」をタップします。
上画像がAndroidからGoogleアカウントにデータを移行(バックアップ・同期)させることのできる項目の一覧です。データ移行する必要がないと思うものは「オフ」にしましょう。すぐにGoogleアカウントと同期させたい場合は画面右上の「縦□□□」>「今すぐ同期」をタップすると選択した項目がGoogleアカウントにデータの移行(バックアップ・同期)が開始されます。
Gooogleアカウントと一度同期させた後は、自分で何をしなくても自動でデータを同期するデータ自動更新に設定しておくと勝手にデータをバックアップしてくれるので便利です。ですがパケットの通信量が心配ですので、Wi-fi接続時のみデータをバックアップするよう設定しておくことをお勧めします。
バックアップアプリを使う
PlayストアにはAndroid向けバックアップアプリが沢山提供されていますが、その中でも一番使いやすいと評判のバックアップアプリ「JSバックアップ」を紹介します。
アプリの開発・提供元が海外企業の場合、日本語が分かりずらい事や、エラーになった際の問い合わせが心許ない場合がありますが、この「JSバックアップ」は開発元が日本の会社(株式会社情報スペース)なので、大事なデータを扱う上で安心感があります。
「JSバックアップ」では、標準アプリデータ、アプリ、画像、音楽、動画、文書ファイルのバックアップとリカバリが可能です。また、クラウドストレージにバックアップしたデータを保管することができます。
JAバックアップをAndroidスマホへインストールしアプリを開きます。プライバシーポリシーの承諾やJSバックアップのAndroidスマホへのアクセスの許可をしておきます。
上の画像がJSバックアップのホーム画面です。画面左上の「≡」をタップすると「詳細設定」が開きます。この「詳細設定」には、「承諾設定」と「バックアップ設定」の2つの項目があります。「承諾設定」は、JSバックアップの品質向上について協力するか否かの選択がありますが、バックアップ自体には関係ありませんので自分で判断しましょう。
「詳細設定」から「バックアップ設定」を開くと、バックアップの保存先をスマホにした場合の保存先の選択や、重複するアプリについての選択、オンラインストレージにバックアップを保存する場合にSDカードに一時ファイルを残すか否かの選択・設定ができます。
バックアップの作業を進めます。今回は作業例として、AndroidスマホからGoogleアカウントへデータを移行しバックアップする方法を紹介します。JSバックアップのホーム画面より「バックアップ&復元」>「バックアップする」をタップすると、「バックアップ先」を選択する画面に移ります。今回はGoogleアカウントを選択し、「OK」をタップします。
バックアップ先にGoogleを選択すると、Googleアカウントを複数持っている場合、どのアカウントにバックアップするか選ぶ画面が開きます。アカウントを選択後、「許可」をクリックします。Googleアカウントを選択すると、変更を行わない限りアカウントの指定は継続されます。
ここからバックアップの詳細設定に移ります。クラウド(バックアップの保存先)は先ほど設定したGoogleアカウントになっていますので、ここではバックアップするデータを選択します。バックアップしたいデータを細かく選択したい場合は、画面右上の「歯車」をタップすると「設定」が開きます。
標準データをバックアップから外したい場合は、ロゴから「標準データ」の辺り(緑枠)をタップ、標準データの中から個別に選択したい場合は「>」をタップし個別にバックアップする必要のないファイルの「✔」を外していきます。個別選択後の「標準データ」には、バックアップから外したファイルがある場合「・・・」が表示されるので一目で分かるようになっています。
全てのバックアップの設定が終わりましたので、「バックアップスタート」をタップします。推定残り時間15時間などと表示されますが、実際15時間もかかることはありません。実際にバックアップを行ったところ、推定残り時間15時間は1分後に5時間に減りました。バックアップが完了したら、AndroidスマホのGoogleドライブを開けばバックアップデータが保存されていることが確認できます。
PCにバックアップデータを保存
前項「バックアップアプリを使う」で紹介した「JSバックアップ」はAndroidスマホのデータをパソコンにバックアップすることもできます。そのためには、①スマホをWi-fiに接続すること、②PCに「JSバックアップ」のPC版をインストールすること、そして③Androidスマホに表示されたIPアドレスを入力することの3つが必要です。
③のPCへのIPアドレスの入力は初回のみで、次回からの接続設定は不要です。PC版「JSバックアップ」は下記リンクからもインスート―ルできます。
まずはPCとAndroidスマホのペアリング(接続設定)を行います。AndroidスマホのJSバックアップホーム画面一番下にある「PCを使ったバックアップ・復元・同期」>「次へ」をタップし、IPアドレスを表示させておきます。
「JSバックアップ」PC版を起動させ、一番下にある「PCとデバイスを接続する」をクリックすると別ウインドウが開きます。先ほどスマホに表示されたIPアドレスを入力しし「接続」をクリックします。
クリックと同時にスマホの画面がPCのJSバックアップと接続を開始します。認識・接続が完了するとPC側の画面にスマホのニックネーム設定画面が開きます。一度設定したニックネームは変更できませんので後からでも分かるようにしておきましょう。
AndroidスマホとPCの接続が完了したら、バックアップのための準備は完了です。「このデバイスをバックアップ」をクリックするとどのデータをバックアップするかの画面になりますが、これはスマホでのJSバックアップと同じです。
確認しておいた方が良いのは、バックアップデータの保存先です。緑枠がデフォルトの設定になっていますが自分で変更もできます。最後に「バックアップ」ボタンをクリックすれば終わりです。
USBケーブルを使ってPCでAndroidのバックアップをとる方法
Android端末の特徴は、PCとの高い親和性にあります。その特徴を利用し、Androidスマホの本体以外にSDカード内のデータもUSBケーブルでAndroidスマホとPCを接続するだけでPCにバックアップをとることができます。
バックアップがとれるデータ
USBでPCとAndroidスマホを接続するだけでバックアップできるデータは、画像・動画・音楽・テキストファイル等です。
PCでバックアップをとる手順
USBケーブルでAndroidスマホとPCを接続します。スマホの画面に「デバイス(Androidスマホ)がコンピュータ(PC)と接続されました。」とメッセージが表示されるので、「OK」をタップするだけで準備は完了です。
PCがAndroidを認識しない場合
PCとAndroidスマホが接続できない理由はいくつかあります。PCへの接続時にAndroidスマホにロックがかかっているとPCはスマホを認識しないので、まずはスマホのロックを解除しましょう。一度PCがスマホを認識すれば、後は一定時間経過し、スマホが再度ロック状態になってもPCとは接続されたままとなります。
Androidスマホ側のUSB接続のモードが充電に設定されている場合も、ただPCを経由してスマホが充電するだけなのでPCはAndroidスマホを認識しません。USB接続モードが「ファイルを転送する」になっていることを確認しましょう。
AndroidスマホとPCが接続できない、PCがAndroidスマホを認識しない際の対処法は別途詳しく説明していますので、下記リンクを参照してください。
バックアップデータの復元手順
AndroidスマホからPCへ移行したデータをAndroidスマホに復元する際は、バックアップをとった時と同様にUSBケーブルでスマホとPCを接続し、バックアップの手順と逆にPCのファイルマネージャーからAndroidスマホへドラッグ&ドロップさせるだけです。
AnyTrans for Androidを使ってPCでバックアップをとる方法
ソフトを使わずUSBケーブルでAndroidスマホとPCを接続させた場合、すべてのファイルが表示されてしまうため自分がバックアップしておきたいデータがどこにあるのか探すのが大変です。データ管理ソフトを使うことでファイルを沢山開く必要もなくなり効率的です。
AnyTrans for Androidとは
AnyTrans for Androidは、名前の通りAndroid端末のデータをPCでデータ管理できるソフトです。Android端末からPCへのバックアップ、スマホへのデータ復元、Android端末内のデータをPCで管理もできます。
バックアップがとれるデータ
AnyTrans for Androidを使ったPCへバックアップできるデータは、連絡先、メッセージ、通話履歴、カレンダー、ブック、アプリ、音楽、着信音、フォトライブラリ、動画です。Androidスマホ本体とSDカードどちらのデータもバックアップが可能です。
AnyTrans for Androidを使ってAndroid端末とPCを接続する方法はUSBケーブルとWi-fiの2つの方法がありますが、USBケーブルを使ってスマホとPCを接続する場合、Androidスマホの接続モードを「USBバックモード」に設定する必要があります。ですがこのUSBモードはアプリケーション開発者向けのオプションとして用意されている機能のため、初期状態では非表示になっています。
アプリケーション開発者向けモードへの切り替えた間に何か起きても自己責任となりますので、Wi-fiでPCと接続することをお勧めします。詳しくは「PCがAndroidを認識しない場合」で紹介したリンク「AndroidスマホがPCに接続できない対処法!PCが認識しない場合は?」を参照してください。
PCでバックアップをとる手順
PCへバックアップをとるには、「PCへエクスポート」をクリックします。
バックアップできるデータと件数が表示されます。デフォルトでは「すべてを選択」に✔が入っていますが、すべてバックアップをとる必要がない場合は「✔」を外してカテゴリごとに「✔」を入れていき、「次へ」をクリックします。
AndroidスマホからPCへデータの移行が開始され、完了と表示されれば終わりです。
バックアップデータの復元手順
PCに保存したバックアップデータをAndroidスマホへ復元するには、「コンテンツの追加」をクリックします。
PC内のバックアップフォルダが開くので、復元したいデータを選択し、「開く」をクリックすると復元が開始されますので「転送完了」が表示されるまで待ちましょう。
PCでAndroidのアプリデータをバックアップする方法
保存しておきたい大事なデータは写真や動画、連絡先だけではありません。アプリのデータも大事です。特にアプリのデータはアップデートしたらデータが消失したというトラブルが多いものですので是非バックアップしておきたいデータです。
Helium
HeliumはAndroidスマホ内のアプリのデータもバックアップできるアプリです。
Heliumでバックアップをとる準備
まずはPC側の準備です。下記リンクよりHeliumをインストールします。
続いて、PCにADB Driversを下のリンクよりインストールします。
次にAndroidスマホの準備です。下記PlayストアのリンクよりHeliumアプリをスマホへインストールします。
Heliumアプリのインストールが終わったら、Androidスマホを「USBデバック」をONにします。「USBデバック」をONにするためには、Androidをデベロッパーに切り替え「開発者向けオプション」を表示する必要があります。
USBデバックをONにする方法は「PCがAndroidを認識しない場合」で紹介した、リンク「AndroidスマホがPCに接続できない対処法!PCが認識しない場合は?」で詳しく紹介しています。
PCとAndroidをUSBケーブルで接続します。MTPならそのまま「はい」をタップします。
もしAndroidがMTPとして接続されない場合は、手動で切り替えます。まず設定へ入り、「虫眼鏡」をタップし、「USB」と入力します。検索結果として表示された「USB」をタップすると、USB接続の詳細が表示されますので再度タップして切り替えます。
PCで「Helium Desktop」を起動させ、そのまま開いておきます。
Android側のHeliumをタップして起動させます。PCへHelium Desktopのインストールが必要との説明が表示されるので「OK」をタップ、次に「あなたのUSBモードはMTPモードになっています。TPTモードに切り替える必要があります。」と表示されますが、「キャンセル」をタップし、次の画面で「OK」をタップします。
接続が完了するとPCのHeliumの画面に✔が表示されます。これでバックアップの準備は完了です。
Heliumでバックアップをとる手順
「バックアップ」をタップし、バックアップしたいアプリにタップで✔を入れていきます。✔をいれると下に表示されるので何に✔を入れたか確認ができます。メモリの節約のためにアプリを丸ごとではなく、アプリのデータのみのバックアップが可能です。アプリデータのみの場合は✔をいれ「バックアップ」をタップします。
バックアップ先を選択するウインドウが開きますので、「Internl Storage」をタップし、バックアップ完了が表示されればバックアップは完了です。
Heliumでのデータ復元手順
バックアップしたデータをAndroidへ復元する手順です。Heliumのアプリでは復元をリストアと表示されています。「リストアと同期」をタップ、バックアップの際に選択した「Internl Storage」をタップし、復元したいアプリデータに「✔」を入れ、「リストア」をタップします。パスワードを設定していた場合はそのパスワードを入力、パスワードを設定していない場合は何も入力せず「データを復元」をタップします。
万が一に備えてPCでAndroidのバックアップをとっておこう!
Androidは普段持ち歩くものなだけに、いつ・何が起きるかわかりません。起きてからでは大切なデータは戻ってきてくれません。だからこそ万が一に備えて大事なデータはPCにバックアップをとっておきましょう。