Windows10のCドライブを肥大化させる原因の一つにWinSxSがあります。この記事ではWinSxSとはどのようなもので、WinSxSの肥大化したフォルダを削除しても良いのか、空き容量を増やすためにはどのような対処法があるのか詳しく解説します。
Windows10のCドライブの空き領域になぜか余裕がなくなってきた場合に、容量を圧迫しているファイルやフォルダがないか調べてみると、WinSxSというフォルダが異常に肥大化している場合があります。
この記事ではWinSxSとはどのようなフォルダで、WinSxSが肥大化した場合にはどのように対処したらいいのか、WinSxSそのものを削除してしまってもいいのかどうか、詳しく解説します。
まずはWinSxSとはどのようなフォルダなのか解説します。WinSxSとは、Windows Updateの更新のためにダウンロードされたファイルが保存されているフォルダです。
Windows Updateは基本的に年に2回、春と秋の大型アップデートと、月に2回の小規模なアップデートがあります。Windows Updateが行われるたびに、更新用のプログラムファイルがダウンロードされて、そのファイルを元に更新プログラムがインストールされます。
このダウンロードされた更新用のプログラムファイルが保存されているフォルダがWinSxSなのです。
ソフトの中には、更新されるたびに不要になった以前の更新用のプログラムを自動で削除してくれるソフトはあります。不要になったプログラムをこまめに削除していかないと、PCのストレージを圧迫してしまうためです。
しかし、Windows Updateには不要になったファイルを自動でWinSxSから削除する機能はありません。「WinSxSが肥大化しすぎた場合の対処法」でお伝えする方法で、手動で削除していない限り、Windows Updateの更新用ファイルはWinSxSに蓄積し続けていきます。
Windows10を長年使い続けていると、WinSxSに蓄積されたファイルが肥大化しすぎてしまい、Cドライブを圧迫することになってしまいます。
WinSxSがWindows10を圧迫する原因になるのであれば、WinSxSのフォルダ自体を削除してしまったらどうか、と考える方もいます。しかし、WinSxSはWindows Updateの更新用プログラムを保存するのに欠かせないフォルダです。削除してしまったら、Windows Updateの更新用プログラムの保存先がなくなってしまいます。
WinSxSを削除してしまうと、Windows Updateが出来なくなってしまいます。WinSxSをWindows10から削除してしまうことは絶対にやってはいけません。
WinSxSは削除できませんが、WinSxSが肥大化しすぎてしまった場合の対処法はあります。WinSxSが肥大化しすぎてしまった場合の対処法とは、WinSxSに保存されているWindows Update用のファイルを削除することです。
しかし、文書や画像ファイルを削除するときの様に、フォルダを開いて不要なファイルをゴミ箱に入れればいい、というわけではありません。WinSxSから不要なファイルを削除するためには、ちゃんとした手順を踏んでクリーンアップする必要があります。
WinSxSの容量を減らすためのクリーンアップ方法には次の3つの方法があります。ご自分で使いやすい方法を選んで実行してみましょう。
WinSxSをクリーンアップする方法の一つ目は、ディスクのクリーンアップで不要ファイルを削除する方法です。
Windows10の「スタート」をクリックして「Windows管理ツール」>「ディスク クリーンアップ」と開きます。
ディスククリーンアップを開くと、Cドライブの保存されている不要なプログラムファイルがスキャンされます。WinSxSの中に、不要なファイルがある場合には、この中に必ず入っています。「システムファイルのクリーンアップ」をクリックすると、WinSxSの中の不要なファイルも削除できます。
WinSxSのフォルダの中の不要なファイルを削除する方法には、タスクスケジューラからクリーンアップする方法もあります。
Windows10の「スタート」をクリックして「Windows管理ツール」から「タスクスケジューラ」を開きます。
タスクスケジューラが開いたら、左側のツリーに表示されているフォルダを「Task Scheduler Library」>「Microsoft」>「Windows」>「Servicing」と開いていきます。「Servicing」の「StartComponentCleanup」を選択して「実行」をクリックします。するとクリーンアップが実行されて、WinSxSのフォルダの中の不要なファイルを削除できます。
コマンドプロンプトでクリーンアップのコマンドを実行することで、WinSxSのフォルダをクリーンアップすることもできます。
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