ThunderbirdでGmailを使えるように設定してみましょう。Gmailアカウントの取得とログインのパスワード等や、受信できない時や送信できない時の対処法、メールの同期とIMAPやPOP方式との関係も併せて、Thunderbirdについて解説します。
Thunderbird(サンダーバード)というメールソフトは2004年12月6日に最初にリリースされてから、今まで各種機能をバージョンアップしながら、高機能メールソフトとして世界中にファンを増やしてきました。無料のメールソフトながら各種の優れた機能を有しているために人気があるのがThunderbirdです。
このThunderbirdでGoogleのGmailを使うことはできるのでしょうか。
ThunderbirdはFirefoxを開発したMozilla Foundationが開発しているOss(オープンソースソフトウェア)です。このソフトはレンダリングエンジンのGeckoを使用しており高速性、描画性能、拡張性などに優れた機能を有する高機能メールソフトです。学習型迷惑メールフィルター機能や、RSSの購読用のRSSリーダーを備えています。
さらにタブ表示インターフェイスも標準装備しており独自の利便性が高評価を得ており、インストール数も増加傾向を示しています。
GmailはGoogleのフリーメールサービスであり、マイクロソフトのOutlook.comやYahooのYahooメールと競合している世界最大のメールサービスです。そしてこの広く普及しているGmailは、Thunderbirdでも使用できるのです。
Thunderbirdをダウンロードするにはホームページにアクセスします。すると上の画像の画面が現われますので、中央の緑色の「無料ダウンロード」をクリックします。ファイルがダウンロードされたら、ダブルクリックをするとインストールできます。
ThunderbirdはWindows用とMac用がありますので使い方を間違えないようにしましょう。Windowsの場合は公式ホームページへアクセスして、「無料ダウンロード」をクリックしダウンロードされたファイルをダブルクリックしてインストールします。セットアップの画面になったら、「Next」を数回クリックすれば完了です。
Macの場合も公式ホームページへアクセスして「無料ダウンロード(Mac版)」をクリックします。ダウンロードが完了したら新しいボリュームがマウントされますが、もし表示されなければThunderbirdのdmgアイコンをダブルクリックします。そうするとThunderbirdのアプリケーションを内包したFinderウィンドウが開きます。
ここでThunderbirdのアイコンをApplicatinフォルダーにドラッグしましょう。この時にディスクイメージを選択して取り出せば完了です。
ThunderbirdでGmailを使えるようにするには、具体的にはどのような手順でセットアップすれば良いのでしょうか。これから順を追って使い方を説明します。
Gmailのホームページにアクセスすると、まずは「Googleアカウントの作成」を促されます。枠の中に「姓名」、「ユーザー名」、ログインの「パスワード」を入力して「次へ」をクリックしましょう。すると「Googleへようこそ」というページになるので、必須入力の「生年月日」および「性別」を入力します。
「プライバシーポリシーと利用規約」を読んでから「同意する」をクリックすればGoogleアドレスが取得できるのです。
ここまでの処理でGmail使用の前段階としてのGoogleアドレスが取得できましたので、次はインストールしたThunderbirdでGmailが使用できるようにするための設定をしていくことになります。
GmailアカウントをインストールしたThunderbirdにおいて使用可能にするための設定をしましょう。Thunderbirdを起動して「メールアカウントを設定する」をクリックし、「メールアカウントを追加」を選択します。次に「あなたのお名前」、「メールアドレス」、ログインの「パスワード」を入力する画面になります。
ここで「メールアドレス」とログインの「パスワード」はGmailのものを入れます。すると自動的に検索されて「アカウント設定がMozilla ISPデータベースから見つかりました。」と表示されるのです。そこでIMAP(リモートフォルダ)にチェックが入っていれば、IMAPが有効になっており正しい使い方をしています。(POPではないことに注意。)
なおPOPについては後述します。
メールサーバーから端末にメールが送られた時に、メールサーバーにメールを残しておく方式をIMAPといいます。一方この方式にすると端末内にはメールは保存されませんので、後でもう一度メールの内容を確認したいと思ったら再度メールサーバーにアクセスしなければなりません。
従ってインターネットが繋がる環境でなければ、メールを受信できないことになりますので注意しましょう。
IMAPを使用していると、メールはメールサーバーに蓄積されていますので、もし複数の端末を利用していればそれらの端末間でメールを同期させることが可能となります。例えばデスクトップパソコンとタブレットとスマホを持っていたら、同期していればそれらの端末全てで同じメールを受信する使い方ができるのです。
さらに同期をしていると、いずれかの端末で、あるメールを削除すると他の端末でも同時にそのメールを削除でき、そのメールは受信できないようになります。このように同期をさせると複数のデバイスの間でメールを一律に扱えるので、自宅や外出先で複数のデバイスを使いこなす人には便利です。このような同期の恩恵を受けたければIMAP方式にしましょう。
1 / 4
続きを読む