サードパーティーとは何を差す言葉かご存知ですか。IT用語の一つとしてのサードパーティー。その言葉の意味は、サードパーティー製品について、これを使うことのメリットやデメリットと合わせて解説すると分かり易くなります。解説します。
「サードパーティー」という言葉があります。IT用語の一つとして使われるようになった言葉です。この言葉を直訳すると「第三者」となりますが、IT用語として使われる場合には、元々の企業が作った純正アプリに対して、別の、無関係の企業が作ったアプリのことをさします。
例えば、マイクロソフトが開発販売しているアプリには「Office」というものがあります。文書作成のWordや表計算用のExcelなど、いくつかのソフトをまとめて「Office」と呼んでいます。このソフトは非常に大きなシェアを持っているため、誰かが作成した文書ファイルを、別の人が編集したい、別の企業に渡したいという場合にはWordファイルで渡すことが多いほどです。
しかし、そうすると他の文書作成のアプリは逆に使い難くなります。そのため、文書作成のアプリはWordファイルが読めたり、Wordファイルで保存出来たりする互換機能持つことで対応します。そういった他メーカーが出している互換性のあるアプリのことをサードパーティー製のアプリと呼びます。
「Office」以外でも、その分野で大きなシェアを持っているアプリについては、大抵、サードパーティー製品が存在します。それらは、他人や他企業とのデータのやり取りが多いビジネスの分野で多く見られます。画像作成編集の「Photoshop」、設計図作成用の「AutoCAD」なども、多くのサードパーティー製品が存在します。
またビジネス分野だけでなく、もっと身近なアプリにもサードパーティー製品が存在します。Twitterはインタフェースを公開しているために、誰でもサードパーティーアプリを作れます。「ついっぶる」はTwitterを使う上で人気のあるサービスの一つでしたが、これを作り、公開しているのはTwitterを運営している「Twitter Inc.」ではありませんでした。
このアプリを公開していたのは「BIGLOBE Inc.」でしたので、これもサードパーティー製品の一つと言えます。このサービスは残念ながら2017年10月にサービスが終了してしまいました。
純正メーカーの製品ではなく、サードパーティー製品を使う場合のメリットについて解説します。
サードパーティー製品は、純正メーカーの製品との互換性を意識して作られているため、性能的にも違いが少ないものが多くなっています。
同じような性能であれば純正メーカーの製品で、となるためか、サードパーティー製品は純正メーカーの製品に比べて価格の安いものが多くなっています。
データの受け渡しを考えれば、右に倣えとばかりにどこの企業でも同じアプリを使うことになりかねません。そうなってしまったら特定のアプリが市場を独占し、価格の高騰などが起こる可能性が出てきてしまいます。サードパーティー製品が存在することによって、競争が生まれ、特定製品が独占する可能性を抑えることが出来ます。
サードパーティー製品のメリットを紹介してきましたが、逆にデメリットはなんでしょうか。デメリットについても解説します。
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