ビジネスチャットツールのSlackを使っているとなんでもSlackの中で処理したくなりますが、タスク管理もそうしたくなるものの一つです。本記事では、Slackの機能を使ってのタスク管理の方法とSlackのアプリ&サービス連携を用いたタスク管理方法を紹介します。
Slackは、その拡張性の高さとIT分野との親和性の高さで人気の高いビジネスチャットツールです。Slack上では自由にチャットをしたりファイル共有したりできるため、サークル活動やマンション管理組合などのプライベートなグループ活動にも広く利用されていますが、本来の使い道はなんといってもビジネス用途です。
もともとがゲーム開発時の社内ツールとして開発されたため、初めのうちはIT業界で特に普及していましたが、いまでは多くの企業で企業内や出入りの業者を含めてのコミュニケーションツールとして、仕事の効率化に貢献しています。
ビジネスチャットツールは数多くありますが、その中でもSlackが利用されている理由は、その拡張性の高さにあります。
次の節でも取り上げていますが、連携機能を利用することで、Googleドライブなどのストレージサービスから直接ファイルをやり取りしたり、位置情報のFoursquareで営業担当者の居場所を報告したり、ネットから情報をTwitterやRSSでチャンネルに流したり、SkypeでSlackに参加していない人と会話したりチャットを持ってきたりできます。
もちろん、本記事の後半でお伝えするように、Stock、Trello、Backlog、Wrikeといったタスク管理サービスとも連携が可能です。
Slackには複数のワークスペースを持つ大企業向けの「Slack Enterprise Grid」とワークスペースがひとつだけで、中小企業や企業内の一部署など中小規模のチーム向けの「Slack For Teams」のふたつがあります。
「Slack Enterprise Grid」の料金は要相談でSlackに問い合わせる必要がありますが、「Slack For Teams」の料金プランはシンプルで、以下の3つに分かれています。
料金プラン | 月額・ 年払い |
月額・ 月払い |
特 徴 |
フリー | 無料 | 無料 | Slackの試用や小規模チームによる利用向き |
スタンダード | ¥850 | ¥940 | Slackの一般的な利用向き 10人以上ならフリーよりスタンダード |
プラス | ¥1,600 | ¥1,800 | SSO(シングルサインオン)が可能になる 信頼性が増しファイル容量がさらに増える |
なお、これらの詳細については、下のリンク先の記事を参照してください。
Slackはあくまでもビジネスチャットツールですが、Slackに情報を集めて仕事を進めていると、アプリやサービスを切り替えることなくSlack内でタスク管理を完結させたくなります。そのためには大きく分けてふたつの方法があります。
ひとつはあくまでSlack内の機能を利用してタスク管理をする方法であり、もうひとつはタスク管理のアプリやサービスを連携させ、Slack内から呼び出して利用する方法です。
あくまでSlack内の機能を利用してタスク管理をする方法には、以下のさまざまなやり方があります。さらに、これらを組み合わせることで、自分流の使い方を生み出すこともできます。
一番手軽な方法は、忘れてはいけないタスクを記したメッセージにスターを付けて、スター付きアイテムをtodoリスト化するという使い方です。
スターを付けるには、タスクにしたいメッセージの上にカーソルを運んで表示されたポップアップメニューから”☆”アイコンを選択します。
スターが付いたメッセージは、Slackの画面上部右にある”☆”アイコンをクリックすると表示されます。
あとは作業が完了すればスターを外すだけです。
todoリストのチェックボックスの代わりにスターを使うというシンプルで便利な使い方ですが、単に重要なメッセージにもスターを付けたい、などというtodo以外の使い方の要望とバッティングしますので、メンバー全員で使い方を統一しておく必要があります。
Slackに、タスク管理専用の#todoチャンネルを作成するのも悪くない使い方です。ワークスペース全体のtodoでもいいですし、プロジェクトごとにtodoを分割するのもいいでしょう。関係するメンバーを集めておけば、そこでタスク管理が行えます。
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